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第六話

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「見つけたぞ!!!ミントぉぉ!!!」

ユーゲルの声が店の入り口から響く。
彼は手に拳銃を持っていて、それを見た女性店員が悲鳴を上げる。

「きゃぁぁぁ!!!!!」

「騒ぐんじゃねえ!殺されたいか!」

「ひっ……」

ユーゲルに拳銃を突きつけられ、彼女は真っ青になる。
彼はそのまま拳銃を周囲の人間に向けながら、私たちが座るテーブルまで歩いてきた。

「久しぶりだなミント。あの時はよくも俺に恥をかかせてくれたな」

「……何しに来たの?それにこんなことして……正気?」

「はははっ!正気に決まっているじゃないか!俺はお前に復讐をしにきたんだ!あの日の復讐をなぁ!!!」

彼がそう言った瞬間、私の向かいに座るダルクが素早く立ち上がった。
しかし一瞬早く、ユーゲルが彼に拳銃を突きつける。
ユーゲルは私とダルクを交互に見ながら、薄ら笑いを浮かべた。

「おっと……二人とも妙な真似はするなよ。特にミント……指をピクリとでも動かしてみろ……こいつの命はないぞ……ひひっ……」

「くっ……あなたはどこまで腐ってるの……」

こんなやつ魔法で一瞬で消し飛ばせる。
しかしもし僅かな隙でも与えれば、彼は迷いなく拳銃の引き金をひくだろう。
そしてダランは……その先は考えたくなかった。

「ユーゲル……こんなことはやめなさい……やめないとあなたとメルダさんの関係を皆に……」

「あぁ。それ?そんなことはもうどうでもいい。バラしたければ好きにしろ」

「……え?」

何なのこの余裕は。
確かに拳銃は持っているけど、それだけじゃないような……。
私が疑問に思っていると、彼は嬉しそうに答えを言う。

「魔女に記憶消去の魔法を習ったからな。俺に都合の悪い記憶は消してやるのさ。ふふっ……あとはこんなのも」

彼はそう言うと、指をさっと動かした。
するとテーブルの上にあったフォークが突然動き出し、窓ガラスに衝突した。
窓ガラスにひびが入り、フォークは命を失ったように床に落ちた。

「どうだミント?お前の魔法よりも数倍は役に立ちそうだろ?次はお前の目を狙って……」

「止めろ!!!」

と、ダルクが叫んだ。
彼は体をブルブルと震わしながらも、勇気を振り絞ってユーゲルに言う。

「や、やるなら僕をやれ!ミントには手を出すな!このゴミ野郎!」
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