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20(マスター視点)
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大学を卒業してすぐ、仁は証券会社に入社した。情報収集能力と、それを統合する能力に優れていた仁はすぐに頭角を現した。
桁を数える程も面倒な金があちこちで動いていた。元来、見た目も中身も穏やかな仁は、顧客の心をつかむのも上手かった。
そんな風に毎日を忙しく過ごしていた時だった。
「先輩のことが好きです。私と付き合ってください」
廊下で急に呼び止められ、そして急な告白を受けた。
名札を見たが、見覚えがない子だった。
断られるという考えが無いのだろう。自信満々に仁を見つめている。
ただ、綺麗なだけの特徴のない女だった。
「悪いけど……」
そう断ろうとした瞬間、知らない女が急に泣き出した。大きな声で泣き叫び、「酷い」と何度も繰り返していた。
それを聞き付けたのか、また特徴のない女達が駆け寄ってくる。
あっという間に廊下が騒がしくなり、「何があったの?」と、周りが仁に注目し始めた。
腕時計を見ると、顧客との打ち合わせの時間だった。
「ごめん。今は無理だから」
そう一言言い残して、仁はその場を去った。
その場で終わるはずだった、茶番は仁を奈落へ落とし込む序章に過ぎなかった。
予約した面談室がキャンセルされている。
顧客への連絡の行き違い。
遅れる資料。
順調だった仁の仕事に陰りが見え始めていた。初めは何が起きているか分からなかったが、周りの女子社員が寄って集って邪魔しているのは直ぐにわかった。
「仁、大丈夫か?」
「……ああ。健琉か」
大丈夫かと聞かれても。と仁は答えに困った。仁の邪魔をするということは、自分たちの首を絞めることに繋がる。
仁は女子社員の行動を理解することが出来なかった。
「……やってることを理解できないな」
「お前、そういうところだぞ」
「だろうな」
「謝ったらどうだ」
「……なぜ」
何故、自分が謝らなければいけないのか。仁は健琉の言葉を受け入れることが出来ない。
「けどよ」
「悪い。打ち合わせがあるんだ」
仁は心配する健琉を置いて、先を歩く。
誰かが何を言っても、今の仁の耳には入らなかった。
けれども、同じことが毎日続けば少なからず苛立ちを覚えた。流れの滞った仕事を見て、仁は初めてと言っていい疲労感を感じていた。
そんな時に出会ったのが、喫茶ひだまりだった。顧客との打ち合わせの帰りに、見つけた古ぼけたドア。
普段の仁ならば見向きもしなかっただろう。
吸い込まれるように扉を開けると、昔懐かしい香りが仁の鼻をくすぐった。
「いらっしゃい」
年老いた店主が、穏やかな声で仁を迎え入れてくれた。
「疲れてそうだね。いっぱい飲んでいくかい?」
「……は?」
昼から酒を勧めるなんてどんな店主だと訝しむ。しかし、逆らえない雰囲気に、仁はカウンターのスツールに腰掛ける。しばらくして出てきたのは、甘い香りを漂わせたコーヒーカップ。
「疲れている時には甘いものだよ」
「……」
ベージュ色の飲み物は見た目だけでは何か分からない。カップを持ち上げて、ゆっくり口をつけた。
「……甘い」
「だろう?甘くて、ほんの少し苦いミルクコーヒー。たまにはいいだろう?」
コーヒーと言えば眠気覚ましのただ苦いだけのものだった。けれども、目の前にある飲み物は仁を優しい気持ちにしてくれた。
「忙しいだろうけど、そのミルクコーヒーのように優しい気持ちを忘れないようにね」
マスターの一言に、仁の目の前があっという間に開けて行く。
優しい気持ちなど、とうの昔に置いてきたものだった。思えば、人の目がある所で告白を断るなんて、酷いことをした。
仁の中で、忘れかけていた感情を思い出した。
謝ろう。
たとえ、相手が非常識でも、同じように返すべきではなかった。
ストンと、胸に落ちてきた答えは、とても簡単なものだった。
「……また、来てもいいですか?」
「もちろん、と言いたいところだが。私は今月いっぱいで引退するんだよ」
その瞬間、仁の居場所は会社ではなく、ひだまりに変わった。
「……それならば」
僕に継がせてください。ほとんど無意識に、そう口にしていた。仕事柄、即断する事の多い仁に迷いは無かった。
「……君に、うちの味が引き継げるのかい?」
先程の穏やかな声とは違い、少し棘を含んだ声色だった。けれども、これよりも酷い対応が当たり前だった仁にとって、店主の態度は優しいものだった。
「お任せ下さい。きっと、納得するものを仕上げてみせます」
自信を滲ませて、仁は店主の目を見てそう言いきった。
■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫▪
個別に与えられていた仕事部屋に近づく足音。来たな、と仁は片付けの手を休めた。
「おい!どういうことだと!辞めるなんて聞いてないぞ!?件の女子社員には謝ったんだろ!?解決したのに、なんで!」
「健琉、いい所に。会えてよかったよ。今日で出勤が最後だったんだ」
「どういうことだ!説明しろ」
詰め寄る健琉を制止して、仁は最後まで片付けずにいた分厚いファイルを健琉に手渡した。
「なん、だよ。これ」
「……僕からの餞別……って言うのはイヤミかな」
健琉は仁の前で分厚いファイルを開く。そして目を見開いていた。ファイルの中には、今まで仁が積み上げてきた顧客との名刺を入れてあった。
仕事を辞める仁にはもう必要のないものだった。けれども、健琉ならばきっとこの繋がりを生かしてくれるだろう。
「お前に変わることは伝えてある。名刺裏に注意することが書いてあるから」
「っ、なんだよ。何でだよ!」
「優しくいられる場所を見つけたんだ。合格点を貰えるまでは大変だったが、次は僕が、誰かに優しくできたらと思ったよ」
「……はぁ?」
訝しげな表情の健琉を見て、仁は思わず吹き出してしまった。
「っ、ははっ」
思えば笑うのも本当に久しぶりかもしれない。
健琉だけではない、ドアの向こうにいる同僚……いや、仁を邪魔者と思っていた社内の人間が、みな健琉と同じ表情をしていた。
「僕は、僕らしく生きられる場所で生きていくよ」
「お前らしいってなんだよ……」
「言ったろ?優しくありたいと」
仁が全てのしがらみから解放された日。
背中を丸めて、悔しさに涙する女の子に出会った。
自分が、人に優しくあれた日。
仁にとって特別な日となった。
甘くて、苦いミルクコーヒーを君と一緒に飲みたいと思った日。
それが、仁の始まりの日だった。
大学を卒業してすぐ、仁は証券会社に入社した。情報収集能力と、それを統合する能力に優れていた仁はすぐに頭角を現した。
桁を数える程も面倒な金があちこちで動いていた。元来、見た目も中身も穏やかな仁は、顧客の心をつかむのも上手かった。
そんな風に毎日を忙しく過ごしていた時だった。
「先輩のことが好きです。私と付き合ってください」
廊下で急に呼び止められ、そして急な告白を受けた。
名札を見たが、見覚えがない子だった。
断られるという考えが無いのだろう。自信満々に仁を見つめている。
ただ、綺麗なだけの特徴のない女だった。
「悪いけど……」
そう断ろうとした瞬間、知らない女が急に泣き出した。大きな声で泣き叫び、「酷い」と何度も繰り返していた。
それを聞き付けたのか、また特徴のない女達が駆け寄ってくる。
あっという間に廊下が騒がしくなり、「何があったの?」と、周りが仁に注目し始めた。
腕時計を見ると、顧客との打ち合わせの時間だった。
「ごめん。今は無理だから」
そう一言言い残して、仁はその場を去った。
その場で終わるはずだった、茶番は仁を奈落へ落とし込む序章に過ぎなかった。
予約した面談室がキャンセルされている。
顧客への連絡の行き違い。
遅れる資料。
順調だった仁の仕事に陰りが見え始めていた。初めは何が起きているか分からなかったが、周りの女子社員が寄って集って邪魔しているのは直ぐにわかった。
「仁、大丈夫か?」
「……ああ。健琉か」
大丈夫かと聞かれても。と仁は答えに困った。仁の邪魔をするということは、自分たちの首を絞めることに繋がる。
仁は女子社員の行動を理解することが出来なかった。
「……やってることを理解できないな」
「お前、そういうところだぞ」
「だろうな」
「謝ったらどうだ」
「……なぜ」
何故、自分が謝らなければいけないのか。仁は健琉の言葉を受け入れることが出来ない。
「けどよ」
「悪い。打ち合わせがあるんだ」
仁は心配する健琉を置いて、先を歩く。
誰かが何を言っても、今の仁の耳には入らなかった。
けれども、同じことが毎日続けば少なからず苛立ちを覚えた。流れの滞った仕事を見て、仁は初めてと言っていい疲労感を感じていた。
そんな時に出会ったのが、喫茶ひだまりだった。顧客との打ち合わせの帰りに、見つけた古ぼけたドア。
普段の仁ならば見向きもしなかっただろう。
吸い込まれるように扉を開けると、昔懐かしい香りが仁の鼻をくすぐった。
「いらっしゃい」
年老いた店主が、穏やかな声で仁を迎え入れてくれた。
「疲れてそうだね。いっぱい飲んでいくかい?」
「……は?」
昼から酒を勧めるなんてどんな店主だと訝しむ。しかし、逆らえない雰囲気に、仁はカウンターのスツールに腰掛ける。しばらくして出てきたのは、甘い香りを漂わせたコーヒーカップ。
「疲れている時には甘いものだよ」
「……」
ベージュ色の飲み物は見た目だけでは何か分からない。カップを持ち上げて、ゆっくり口をつけた。
「……甘い」
「だろう?甘くて、ほんの少し苦いミルクコーヒー。たまにはいいだろう?」
コーヒーと言えば眠気覚ましのただ苦いだけのものだった。けれども、目の前にある飲み物は仁を優しい気持ちにしてくれた。
「忙しいだろうけど、そのミルクコーヒーのように優しい気持ちを忘れないようにね」
マスターの一言に、仁の目の前があっという間に開けて行く。
優しい気持ちなど、とうの昔に置いてきたものだった。思えば、人の目がある所で告白を断るなんて、酷いことをした。
仁の中で、忘れかけていた感情を思い出した。
謝ろう。
たとえ、相手が非常識でも、同じように返すべきではなかった。
ストンと、胸に落ちてきた答えは、とても簡単なものだった。
「……また、来てもいいですか?」
「もちろん、と言いたいところだが。私は今月いっぱいで引退するんだよ」
その瞬間、仁の居場所は会社ではなく、ひだまりに変わった。
「……それならば」
僕に継がせてください。ほとんど無意識に、そう口にしていた。仕事柄、即断する事の多い仁に迷いは無かった。
「……君に、うちの味が引き継げるのかい?」
先程の穏やかな声とは違い、少し棘を含んだ声色だった。けれども、これよりも酷い対応が当たり前だった仁にとって、店主の態度は優しいものだった。
「お任せ下さい。きっと、納得するものを仕上げてみせます」
自信を滲ませて、仁は店主の目を見てそう言いきった。
■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫▪
個別に与えられていた仕事部屋に近づく足音。来たな、と仁は片付けの手を休めた。
「おい!どういうことだと!辞めるなんて聞いてないぞ!?件の女子社員には謝ったんだろ!?解決したのに、なんで!」
「健琉、いい所に。会えてよかったよ。今日で出勤が最後だったんだ」
「どういうことだ!説明しろ」
詰め寄る健琉を制止して、仁は最後まで片付けずにいた分厚いファイルを健琉に手渡した。
「なん、だよ。これ」
「……僕からの餞別……って言うのはイヤミかな」
健琉は仁の前で分厚いファイルを開く。そして目を見開いていた。ファイルの中には、今まで仁が積み上げてきた顧客との名刺を入れてあった。
仕事を辞める仁にはもう必要のないものだった。けれども、健琉ならばきっとこの繋がりを生かしてくれるだろう。
「お前に変わることは伝えてある。名刺裏に注意することが書いてあるから」
「っ、なんだよ。何でだよ!」
「優しくいられる場所を見つけたんだ。合格点を貰えるまでは大変だったが、次は僕が、誰かに優しくできたらと思ったよ」
「……はぁ?」
訝しげな表情の健琉を見て、仁は思わず吹き出してしまった。
「っ、ははっ」
思えば笑うのも本当に久しぶりかもしれない。
健琉だけではない、ドアの向こうにいる同僚……いや、仁を邪魔者と思っていた社内の人間が、みな健琉と同じ表情をしていた。
「僕は、僕らしく生きられる場所で生きていくよ」
「お前らしいってなんだよ……」
「言ったろ?優しくありたいと」
仁が全てのしがらみから解放された日。
背中を丸めて、悔しさに涙する女の子に出会った。
自分が、人に優しくあれた日。
仁にとって特別な日となった。
甘くて、苦いミルクコーヒーを君と一緒に飲みたいと思った日。
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