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外伝3 お披露目会ー3
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物陰から出てきた女の子はキャロさん達がいるのにもかかわらずつかつかと僕のというか、キャロさん達の前まで来た。
そして偉そうに腰に手を当てて、僕を見下す感じで
「あなたブラスター伯爵の子息でしょう?とっても似てるかすぐに分かったわ。あなたにこの私のファーストダンスの相手に指名してあげるわ。さぁ、私の手を取りなさい」
「丁重にお断りします」
僕は即断った。てかわざわざこんなことの為に着いてきたの?ありえない
キャロ達はあまり害がないと判断し、僕の前からは動かないけど警戒は解いていてた。
僕の即答に手を出したまま固まった令嬢を無視して行こうとしたが、僕がキャロさんを促そうとした時、令嬢も正気に戻った。チッ
「あなた、この私に恥をかかすき?いいから私の手を取りなさい!」
「何度言われようとお断りします。令嬢はぼっ、私の事をご存じかも知れませんが、私は令嬢を知りません。いきなりこんな所で声をかけ、名乗りもしない常識知らずな人の手を取るわけがない。キャロさ、キャロ行くよ」
「はい。ではご令嬢様失礼します」
僕は念のため僕達を囲うように結界を張り、キャロさんとアルファさんの後ろを着いていった。案の定、キレた令嬢が一番後ろを歩いていたカスミさんの腕を掴もうとした。
「ちょっとまちっ、いたっ」バチッ
実はこの結界、微量の電気を帯びている。つまり静電気だ。あれってすごく痛いもんね。
コソコソ「カスミさん、大丈夫?」
コソコソ「うん、大丈夫。ビックリしたけど」
確かに思ったより音大きかったもんね。でも静電気はヤケドもしないし、怪我もしないからね。責任は取りません。
コソコソ「キャロさん、あの令嬢誰か分かる?」
コソコソ「確か、ナトー辺境伯のご令嬢だったかと。今日がお披露目なのでお名前までは分かりかねますが」
げっ、辺境伯。伯爵の父様の上の爵位だ。
コソコソ「これってなんか言われるかな」
コソコソ「大丈夫かと、ナトー辺境伯はとても常識のある方なので。しかし辺境伯のご令嬢がとても残念な方だったとは」
コソコソ「アルファ、カスミさんの後ろから着いてきなさい」
コソコソ「はい」
そうして、ナトー辺境伯の令嬢をおいてさっさとこの場を後にした。後ろで令嬢が喚いているが無視だ。
会場に戻るとキャロさんがさっきあったことを父様に報告している。
「ナトー辺境伯の令嬢は行動力があるな。アルは踊る気はあるか」
「誰ともおどるつもりはないよ。見てよあの目。怖すぎる」ブルッ
「では、休憩部屋へ行こう。私達も話をしないといけない貴族とは話したしな。ある程度時間を潰して帰るか。ポール」
「はい。先に行ってご準備致します」
ポールさんとリサさんが準備のためこの場を離れていった。父様は陛下の所へ行き、先に帰る報告をしていた。本来は帰る前にするのが常識だけど、陛下も父様の事を分かっているからこんな無礼も許してくれる。
父様が陛下の所から戻って来たら移動開始だ。
会場を出てすぐに、あの令嬢を連れて一人の男性が僕達の行き先を塞いだ。
「行動を妨げる様なことをして申し訳ない。少しお時間を頂きたい。私はナトー辺境伯当主、ベリルと言う。娘がご子息に対して大変失礼をした。申し訳ない」
辺境伯って体が大きくて、声も大きいってイメージあったけど、目の前の男性はマッチョって感じじゃなく、強いていうなら細マッチョって感じだね。声も普通位だし。面差しも脳筋っていうより知性があるカリスマって感じだ。
どこで誰が見ているか分からないから頭は下げなかった。どこかの伯爵とは大違いだ。しかしこんな常識のある人の娘がこれね。
「謝罪は受け入れよう。しかし、息子はご令嬢とは踊らないと言っている。こちらも受け入れてもらいたい」
「ああ、分かった。ほらミレーも謝りなさい」
「・・ごめんなさい」
ちっさ。声ちっさ。顔も不満だって書いてあるし。
「本当に申し訳ない」
と言って、僕達の前から退いた。父様はそのまま歩きだしたので全員歩きだした。
後ろで令嬢が父親である辺境伯に詰め寄ってるが聞こえたが、後ろを振り返るははしたないとされてるので我慢した。
迷路みたいな通路を歩き、ようやく父様に当てられた休憩部屋に着いた。お祖父様と叔父様の計らいで、ブラスター公爵家が使う休憩部屋を特別に使わせてもらっている。キャロさんがノックすると、中からリサさんが出てきて扉を開けてくれた。
「遅かったようですが、何かありましたか」
「なに、辺境伯が令嬢の事で謝りに来た程度だ。問題ない」
「さようですか。ようございました」
その後は時間まで誰にも邪魔されずに過ごすことが出来た。実は囮として休憩部屋をもう1つ用意してもらっていたんだけど案の定、囮の休憩部屋に多くの貴族が押し寄せて来たらしい。娘と僕を踊らせようとして。冗談じゃない
多少トラブルみたいなのがあったけど、無事僕のお披露目会は終わった。
翌日から僕宛の釣書が大量に来たのは言うまでもない。全部断るけどね。
完
そして偉そうに腰に手を当てて、僕を見下す感じで
「あなたブラスター伯爵の子息でしょう?とっても似てるかすぐに分かったわ。あなたにこの私のファーストダンスの相手に指名してあげるわ。さぁ、私の手を取りなさい」
「丁重にお断りします」
僕は即断った。てかわざわざこんなことの為に着いてきたの?ありえない
キャロ達はあまり害がないと判断し、僕の前からは動かないけど警戒は解いていてた。
僕の即答に手を出したまま固まった令嬢を無視して行こうとしたが、僕がキャロさんを促そうとした時、令嬢も正気に戻った。チッ
「あなた、この私に恥をかかすき?いいから私の手を取りなさい!」
「何度言われようとお断りします。令嬢はぼっ、私の事をご存じかも知れませんが、私は令嬢を知りません。いきなりこんな所で声をかけ、名乗りもしない常識知らずな人の手を取るわけがない。キャロさ、キャロ行くよ」
「はい。ではご令嬢様失礼します」
僕は念のため僕達を囲うように結界を張り、キャロさんとアルファさんの後ろを着いていった。案の定、キレた令嬢が一番後ろを歩いていたカスミさんの腕を掴もうとした。
「ちょっとまちっ、いたっ」バチッ
実はこの結界、微量の電気を帯びている。つまり静電気だ。あれってすごく痛いもんね。
コソコソ「カスミさん、大丈夫?」
コソコソ「うん、大丈夫。ビックリしたけど」
確かに思ったより音大きかったもんね。でも静電気はヤケドもしないし、怪我もしないからね。責任は取りません。
コソコソ「キャロさん、あの令嬢誰か分かる?」
コソコソ「確か、ナトー辺境伯のご令嬢だったかと。今日がお披露目なのでお名前までは分かりかねますが」
げっ、辺境伯。伯爵の父様の上の爵位だ。
コソコソ「これってなんか言われるかな」
コソコソ「大丈夫かと、ナトー辺境伯はとても常識のある方なので。しかし辺境伯のご令嬢がとても残念な方だったとは」
コソコソ「アルファ、カスミさんの後ろから着いてきなさい」
コソコソ「はい」
そうして、ナトー辺境伯の令嬢をおいてさっさとこの場を後にした。後ろで令嬢が喚いているが無視だ。
会場に戻るとキャロさんがさっきあったことを父様に報告している。
「ナトー辺境伯の令嬢は行動力があるな。アルは踊る気はあるか」
「誰ともおどるつもりはないよ。見てよあの目。怖すぎる」ブルッ
「では、休憩部屋へ行こう。私達も話をしないといけない貴族とは話したしな。ある程度時間を潰して帰るか。ポール」
「はい。先に行ってご準備致します」
ポールさんとリサさんが準備のためこの場を離れていった。父様は陛下の所へ行き、先に帰る報告をしていた。本来は帰る前にするのが常識だけど、陛下も父様の事を分かっているからこんな無礼も許してくれる。
父様が陛下の所から戻って来たら移動開始だ。
会場を出てすぐに、あの令嬢を連れて一人の男性が僕達の行き先を塞いだ。
「行動を妨げる様なことをして申し訳ない。少しお時間を頂きたい。私はナトー辺境伯当主、ベリルと言う。娘がご子息に対して大変失礼をした。申し訳ない」
辺境伯って体が大きくて、声も大きいってイメージあったけど、目の前の男性はマッチョって感じじゃなく、強いていうなら細マッチョって感じだね。声も普通位だし。面差しも脳筋っていうより知性があるカリスマって感じだ。
どこで誰が見ているか分からないから頭は下げなかった。どこかの伯爵とは大違いだ。しかしこんな常識のある人の娘がこれね。
「謝罪は受け入れよう。しかし、息子はご令嬢とは踊らないと言っている。こちらも受け入れてもらいたい」
「ああ、分かった。ほらミレーも謝りなさい」
「・・ごめんなさい」
ちっさ。声ちっさ。顔も不満だって書いてあるし。
「本当に申し訳ない」
と言って、僕達の前から退いた。父様はそのまま歩きだしたので全員歩きだした。
後ろで令嬢が父親である辺境伯に詰め寄ってるが聞こえたが、後ろを振り返るははしたないとされてるので我慢した。
迷路みたいな通路を歩き、ようやく父様に当てられた休憩部屋に着いた。お祖父様と叔父様の計らいで、ブラスター公爵家が使う休憩部屋を特別に使わせてもらっている。キャロさんがノックすると、中からリサさんが出てきて扉を開けてくれた。
「遅かったようですが、何かありましたか」
「なに、辺境伯が令嬢の事で謝りに来た程度だ。問題ない」
「さようですか。ようございました」
その後は時間まで誰にも邪魔されずに過ごすことが出来た。実は囮として休憩部屋をもう1つ用意してもらっていたんだけど案の定、囮の休憩部屋に多くの貴族が押し寄せて来たらしい。娘と僕を踊らせようとして。冗談じゃない
多少トラブルみたいなのがあったけど、無事僕のお披露目会は終わった。
翌日から僕宛の釣書が大量に来たのは言うまでもない。全部断るけどね。
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