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宗慈編
交わり
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「先に、こちらだよ」
ミロクの逞しい雄の象徴の下、張った陰嚢の奥からは、肉色の触手のようなものが顔を出していた。
性器よりも少し太いくらいのそれは、意思を持つようにゆらゆらとゆらめいている。
「宗慈、怖くないかい?」
「ん、大丈夫、です」
頭の芯が痺れ、うねうねと揺れる肉色の触手に恐怖を感じるどころか、甘い期待を抱いている。
「これで、お前の胎に卵を入れるからね」
「たま、ご」
寝そべる宗慈は溜め息のように声を漏らす。
ミロクに脚を広げられ、緩いM字開脚のような格好になる。
「あう……」
身体に力が入らない。もはやミロクにされるがままだった。
「素直で強い、良い身体だ」
ミロクの手に慈しむように腹を優しく撫でられて、身体がぶるりと震える。それが快感だと、うっすら気づき始めていた。
もう、頭には靄がかかって働かない。
そうなってしまえば、身体は期待に震え、熱を上げていく。
ちゅ、と湿った音がした。
尻肉の狭間に慎ましく息づく窄まりに、丸く張った触手の先端が触れた。
覚えのある感覚に、宗慈は身震いした。先ほど浴室で腹に粘液を注いでいたのはこれだった。
粘液を垂らしながら、触手の先が窄まりを撫でる。たっぷりと塗り付けられた粘液は、触れた場所をずくずくと熱く疼かせる。
「う、あ……」
ほしい、ほしいとひくつく蕾を押し拡げ、肉色の触手がぬるりと入り込んだ。排泄のためのその孔に、それは容易く入り込み、ゆっくりと奥へ入っていく。
「お前がよくなった分だけ、強い子が産まれる。たくさん、よくなっておくれ」
ミロクの言う強い子が何なのか、宗慈はまだわかっていない。
「あ、う」
ミロクが宗慈に覆い被さり、胸に唇を寄せた。その唇が乳首に吸い付き、肉粒に唾液が塗される。
舌先で転がされただけで電流のような快感が前者を駆け抜け、肉粒はじくじくと疼いた。
「あ……!」
快感など知らないはずの慎ましい肉粒は、ころころと舌先で転がされるだけで、甘く痺れる感覚を生んだ。
「気持ちいいね、宗慈」
そうしている間にも触手がずるずると中へ入り込んでいく。受け入れることなど知らなかったはずのそこに、異物感はもうなかった、
肉壁の中のしこりを悪戯に捏ねられ、宗慈の腰が鋭く跳ねた。それに合わせて、勃ち上がった性器が揺れ、透明な雫が散った。
「っひ」
宗慈の喉から引き攣った声が漏れる。
腹の中のそんなところに快感を感じる場所があるということを、宗慈は初めて知った。ごくごくノーマルなセックスしか知らない宗慈は、そんなところに何かを受け入れたことなどもちろん無かった。相手は誰だったか、もう思い出せない。
粘液を纏う触手の侵攻で、宗慈の腹の中は全部が性感帯になったようだった。ゆっくりと、粘液を塗り込むように腸壁を撫でられる。粘液には媚薬成分が入っているのか、中がじくじくと疼く。
宗慈は堪らず熱い息を吐いた。
腹の中が熱く、くすぐられるようなむず痒さを感じる。
「ほら、宗慈、胎を開いておくれ」
それがミロクの意思なのか、ぬるぬると分泌液を纏ったものが腹の中を優しく捏ねる。
ミロクの言っていることの意味がわからないでいると、ぐぬ、と力を込めて押し込まれ、触手が奥に入り込んだ。
「っは、ぁ……ッ」
窄まった襞をこじ開け、奥へと侵入した触手は最奥を優しく小突いた。
「宗慈、わかるかい?」
ミロクの手が優しく腹を撫でる。
はらわた捏ねられているような感覚だった。柔い最奥を触手が捏ね回し、臍の辺りをこつこつと突き上げられる。ミロクに優しく腹を撫でられると簡単に気をやってしまいそうだった。
ミロクの逞しい雄の象徴の下、張った陰嚢の奥からは、肉色の触手のようなものが顔を出していた。
性器よりも少し太いくらいのそれは、意思を持つようにゆらゆらとゆらめいている。
「宗慈、怖くないかい?」
「ん、大丈夫、です」
頭の芯が痺れ、うねうねと揺れる肉色の触手に恐怖を感じるどころか、甘い期待を抱いている。
「これで、お前の胎に卵を入れるからね」
「たま、ご」
寝そべる宗慈は溜め息のように声を漏らす。
ミロクに脚を広げられ、緩いM字開脚のような格好になる。
「あう……」
身体に力が入らない。もはやミロクにされるがままだった。
「素直で強い、良い身体だ」
ミロクの手に慈しむように腹を優しく撫でられて、身体がぶるりと震える。それが快感だと、うっすら気づき始めていた。
もう、頭には靄がかかって働かない。
そうなってしまえば、身体は期待に震え、熱を上げていく。
ちゅ、と湿った音がした。
尻肉の狭間に慎ましく息づく窄まりに、丸く張った触手の先端が触れた。
覚えのある感覚に、宗慈は身震いした。先ほど浴室で腹に粘液を注いでいたのはこれだった。
粘液を垂らしながら、触手の先が窄まりを撫でる。たっぷりと塗り付けられた粘液は、触れた場所をずくずくと熱く疼かせる。
「う、あ……」
ほしい、ほしいとひくつく蕾を押し拡げ、肉色の触手がぬるりと入り込んだ。排泄のためのその孔に、それは容易く入り込み、ゆっくりと奥へ入っていく。
「お前がよくなった分だけ、強い子が産まれる。たくさん、よくなっておくれ」
ミロクの言う強い子が何なのか、宗慈はまだわかっていない。
「あ、う」
ミロクが宗慈に覆い被さり、胸に唇を寄せた。その唇が乳首に吸い付き、肉粒に唾液が塗される。
舌先で転がされただけで電流のような快感が前者を駆け抜け、肉粒はじくじくと疼いた。
「あ……!」
快感など知らないはずの慎ましい肉粒は、ころころと舌先で転がされるだけで、甘く痺れる感覚を生んだ。
「気持ちいいね、宗慈」
そうしている間にも触手がずるずると中へ入り込んでいく。受け入れることなど知らなかったはずのそこに、異物感はもうなかった、
肉壁の中のしこりを悪戯に捏ねられ、宗慈の腰が鋭く跳ねた。それに合わせて、勃ち上がった性器が揺れ、透明な雫が散った。
「っひ」
宗慈の喉から引き攣った声が漏れる。
腹の中のそんなところに快感を感じる場所があるということを、宗慈は初めて知った。ごくごくノーマルなセックスしか知らない宗慈は、そんなところに何かを受け入れたことなどもちろん無かった。相手は誰だったか、もう思い出せない。
粘液を纏う触手の侵攻で、宗慈の腹の中は全部が性感帯になったようだった。ゆっくりと、粘液を塗り込むように腸壁を撫でられる。粘液には媚薬成分が入っているのか、中がじくじくと疼く。
宗慈は堪らず熱い息を吐いた。
腹の中が熱く、くすぐられるようなむず痒さを感じる。
「ほら、宗慈、胎を開いておくれ」
それがミロクの意思なのか、ぬるぬると分泌液を纏ったものが腹の中を優しく捏ねる。
ミロクの言っていることの意味がわからないでいると、ぐぬ、と力を込めて押し込まれ、触手が奥に入り込んだ。
「っは、ぁ……ッ」
窄まった襞をこじ開け、奥へと侵入した触手は最奥を優しく小突いた。
「宗慈、わかるかい?」
ミロクの手が優しく腹を撫でる。
はらわた捏ねられているような感覚だった。柔い最奥を触手が捏ね回し、臍の辺りをこつこつと突き上げられる。ミロクに優しく腹を撫でられると簡単に気をやってしまいそうだった。
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