R18 短編集

上島治麻

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81ー5

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「ひ……、う……」

先崎サンはゆっくり抜き差ししながら、さっきオレが腹にぶちまけた白濁を指で掬っては繋がった部分に絡めてきた。
それのおかげもあってか、切れるような痛みとかはない。
圧迫感はすげぇけど。

あんなぶっといモンがオレん中に挿入ってるとか……。
信じらんねぇ。
……けど、ものすげぇ圧迫感が、指なんかじゃねぇってことを無理矢理身体に分からせる。

ってゆーか、さっき指でされたからか……。
すっげぇキツくって、苦しいって思ってたハズなのに、何度か動かされるうちに、またグチュグチュ水っぽい音がしてきて……。
なんか気持ちよくなってくる。

「もうぐじゅぐじゅになってきた……。やっぱなんかムカつくな……」

なんでかわかんねぇけど、少し怒ったような先崎サンがパン!と肌がぶつかる音がするほど奥まで打ち付けてきた。

「あっ……っは……!や……、すご……、いっぱぃ……ッス……あぁっ……」

自分の中をいっぱいに埋められる感覚が気持ちイイ。
身体の奥が無理矢理拡げられる感覚が気持ちイイ。
入り口から奥まで熱いもので擦られる感覚が気持ちイイ。

存在感も刺激も何もかもが指の比じゃなくて。
快感も指の比じゃなくて。

ずりゅっ、ずりゅっと括れに内壁を引っ掛けるようにして引き抜かれると、ぞわぞわと背筋に痺れが走って、脱力する。
力が抜けたところを狙ったようにズチュッと奥まで突きあげられ、衝撃でまた女みてぇな高い声が出た。

「あっ……!先崎サッ……!やぅ、すごっ……!」

「中、絡み付いてきて、すげぇいいぜ……。おまえは?……俺の、イイか?」

動かしやすくなってきたからか、角度を変えて中を抉ってくる先崎サン。
浅く、緩く動かされてもどかしさに焦れたところでずぶりと奥まで入ってくる。
そうされると思わず身体に力が入って、奥まで埋められたそれをきゅうっと締め付けてしまうのが分かった。

「はぁ……っ、んっ……、すご……っ、イイ……ッス……っん!」

「……あいつらより、イイ……?」

「はぁっ!……???」

ずん、と奥を突いたところで先崎サンはピタリと動きを止めた。


「アイツらって……誰ッスか……?」

「さっきの『センパイ』らに決まってんだろ。おまえ、さっきみてぇに囲まれて順番に突っ込まれてたんだろ?」

「へっ……!?」

「こんなすぐぐちょぐちょになって……やらしく絡み付いてくる身体にさせられやがって……。すげぇムカつく……。まぁ、心配すんな。おまえが満足できるように五人分ヤってやるよ」

そう言うと怒りをぶつけるようにガンガン腰を打ち付けてきた。

激しく出入りする熱棒に掻き混ぜられて、じゅぱっ、じゅぱっと粘液が泡だって飛び散る。

「ひっ!あうっ!ちがっ!先崎サ……!な、ないッス!オレ……っ、ないッス……!」

アイツらにヤられてたとか……。
そんな誤解は……先崎サンにだけはされたくなかった。

ずぼずぼ突かれてまともに声なんか出なかったけど、オレは必死で訴えた。

「ひあ!あぁ!アイツらとなんか……したこと、ねッス!オレ……、先崎サンが……、コレが初めてッス……!」

「……!?」

ハッと息を飲んで、先崎サンの動きが止まる。

「……マジか?」

「……マジッス……。な、なんで初めてなのにこんなに気持ちイのか分かんねッスけど……うぅ……」

なんか自分がすげーヤラシー奴なんじゃねぇかって気がして恥ずかしかったけど……。

「せ、先崎サンだから……かも……」

先崎サンのは口でしてるだけでなんか気持ちよくなっちまうし。
先崎サンがオレで気持ちよくなってるってコトが気持ちイイ。
身体が奥から熱くなる。

「……雷太……!……わりぃ……」

「は……んっ!」

先崎サンは、なんかすげぇ苦しそうな声で言うと、オレの中に埋めてたものを抜いちまって……。
それからぎゅっとオレを抱き締めてきた。

そして思い出したように、転がってたナイフでオレを縛り付けてた包帯を切った。
脚を固定していた竹刀がカランと落ちる。


「マジ……悪かった……。身体……ツラかったか?」

せ、先崎サンがこのオレに謝ってるぅぅ!?

「いやっ!だいじょぶッス!マジであの……その……気持ちよかったし……。ってゆーか……あの……スンマセン……やっぱ、だいじょぶじゃねぇかも……ッス……」

「……っ……すまねぇ。俺……おまえがアイツらの処理してたって思ったら……どうしようもねぇほどイライラして……。無茶した……。どこがツラい?」

優しく背中を撫でるようにさすってくれる。

「って……ゆーか……。ちゅ、ちゅ……」

「ちゅ……?」

「中途半端なのがツラいッス!」

「え……?」

「つ、続き……して下さい……」

「雷太……」

「そ、それに、まだ先崎サン、イってないし……。オレ、先崎サンの舎弟ッスから!オレが先崎サンをイかせたいッス!」

袴の隙間から少し萎えた先崎サンのものを取り出して、咥える。

「……雷、太……っ!」

括れの付け根を舌の腹で擦りながら、先を吸い上げる。
みるみるうちにそれは熱を持ってきて、固くそそり立った。

こんな太いもんがあんなトコに挿入って痛くねぇとか自分でも信じらんねぇけど。
これで満たされる感覚が蘇ってゾクゾクする。

「先崎サン……挿れて……」

膝の裏を持って、さっきみたいに大きく脚を開いて畳の上に横たわる。

「……いいのか?」

「う、うぃッス。お、お願いしまス……」

雷太……と耳元で囁くように呟いてから、先崎サンが覆い被さってきた。

「ふ……、あ……あっ……」

ずぶ……、と入り口がこじ開けられて、その瞬間はちょっと苦しくて息が止まるけど、すぐに疼いてた粘膜が満たされて悦びにわなないた。

「……はぁ……雷太……雷太……っ」

少し乱れた息で耳に軽くキスをしながらオレの名前を繰り返し呼ぶ先崎サン。
すげぇゾクゾクする。

くちゅ……くちゅ……と濡れた肉筒の中を緩やかに屹立が往復する。
すげぇ優しいカンジで幸せになるんだけど……。
だんだんもっと激しくして欲しくなってきた。
……やっぱオレってヤラシーのかなぁ……。

「先崎……サァン……、もっと……もっと……して欲しっ……」

「雷太……おまえさ……エロすぎ。エロいのはいいけど、もう簡単に誰かのを咥えたりすんじゃねぇぞ?」

「し、しないッス……!もう……先崎サンのしかしたくないッスもん。他の奴らのなんて、ゲロりそうッス……」

「本当だな?」

「本当ッスよ~。……だから……先崎サン……いっぱい、シて……?」

「おねだりかよ。欲張りな舎弟だな」

そういう先崎サンの目は笑ってて、優しかった。
そして同じくらい優しいキスが落とされて……。

「あっ!ああっ!あっ……!いっ……!」

じゅぷっじゅぷっとゼリーを潰すような音がして、深い律動が開始される。
何度も何度も縁がめくれるほどギリギリまで引き抜かれてから、一気に奥まで熱い杭を打ち付けられた。

「すごっ……すごい……っ!やぁっ!気持ちイッス!先崎サッ……先崎サァン!」

必死で先崎サンにしがみつく。

「俺も……すげぇ、イイよ……雷太……っは……」

息を乱し始めた先崎サンの声がエロい。
どんどん気持ちが昂ぶってく。

「もっと……ぐちゃぐちゃにして……っ!掻き混ぜて……っ!」

「激しーの好きなんだ?雷太」

「はぁっ、せ、先崎サンには……めちゃめちゃに……されたいッス……!もっと……いっぱい……して……もっと……ふぁっ!あぁっ!」

「雷太……名前……呼んで……?」

「あっ……!た、太陽……サンッ……!あ!イ……、イイ……っ!イく……イっちゃ……!!」

ジュプジュプと激しく粘膜を擦られて……奥を突かれて身体がガクガクと揺さ振られる。

「雷太……っ」



『愛してる』

そんな言葉が聞こえた気がした。


   ◆◆◆



「も、もう無理ッス!」

「こんくらいでヘバってんじゃねぇ」

「マ、マジもう限界ッス……。カンベンして下さい……!」

「俺の舎弟なら我慢しろ。あと三本……!」

「さ、三本とか、ぜってー無理ッスから!」



床に突っ伏して倒れるオレの背中をビシーッと竹刀が打つ。

「ぎゃーー!」

「おまえが強くなりてぇつったんだろ」

「う……そ、それはそーなんスけど……」

「打ち込み五十本でヘバるとか……。まずは基礎体力作りからだな、雷太」



ほとんど部員が出て来ないのをいいことに、オレは最近暗くなる前から東高に来ている。
そして先崎サンに剣の手ほどきを受ける毎日。
もしまたセンパイとかが絡んで来ても追い返せるようにって思ったんだけど……。
すっかりビビったらしいセンパイたちは、たまに校内で会っても絡むどころか、オレにまでペコペコする始末。
絡まれる心配はなさそうだ。



「ねぇ……先崎サン……」

「なんだ?」

「『愛してる』って言ってくれたら、オレ、頑張れるかもッス!」

「はぁ!?……何言ってんだおまえ……」

「なんかオレ、いつも最後らへん頭クラクラしてて、ちゃんと聞いたコトねぇんスよ~」

「……頭クラクラしすぎで夢でも見てんじゃねぇのか?」

「へっ?」

「俺はそんなこと言った覚えはない」

「ええーーっ!うっそ!夢なんかじゃないッス!ぼんやりだけど聞き覚えあるッス!」

「……気のせいだ……」

「絶対気のせいなんかじゃないッス!」

オレはガバッと跳ね起きると、袴を捲くり上げ、隙間から先崎サンのものにしゃぶりつく。
剣道着って、下着履いてないからいいな~。

「わっ!バカ!雷太……っ!いきなり何すんだ……っ!」

「にゃにッフ~」

「咥えながら喋んな!離せごるぁ!」

「やだ!今日こそちゃんと聞くんスから!」

「……っ……、こ、このヤロウ……。意識トばすぞてめぇ……」

「あっ……先崎サッ……ン……」

オレはあっさり床の上に倒され、先崎サンが覆い被さってくる。



……そしてやっぱり普段の先崎サンからじゃ想像もつかねぇような優しい声で、『雷太、愛してる』って言われたような……。
……気がするけど、クラクラしてて……もぅ……もぅ……!

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みんなの感想(1件)

黎夜@reiya
2024.04.05 黎夜@reiya

こんばんは!はじめまして!
さっき読み始めて疑問に思ったことがあって、、、
一話で松田は「萩原がこない」と言っているが、実際は吉岡じゃないですか?

まじでやった松田最高です!!
続き頑張って読みます!!

上島治麻
2024.04.05 上島治麻

間違えてましたすみません🙇‍♀️読んでくださりありがとうございます(^^)リクエストとかも下されば書きますよ〜!

解除

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