R18 短編集

上島治麻

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陽那岐のリアコファンになると決めた後の、俺の行動は早かった。何せ時間が無いのだ。明日のオフが過ぎれば映画がクランクアップするまでオフはない。けれども映画のクランクアップまで待ってなんか居られない。なので明日中に決着を付けなくてはいけないのだ。だけれども、本日の時刻は22時もまわった所。当然、CDショップもグッズ販売もやっていない。今からネット注文したところで早くて届くのは明日。グッズは間に合うとしてLIVEDVDが明日では間に合わない。今夜、徹夜で見るのだから。と、早速エベレスト級の壁にぶち当たった俺に春子さんが天啓のような言葉を告げる。
「実は、自宅に陽那岐くんの所属してるアイドルグループのLIVEDVDがあるんだけど、良ければ1回取りに帰るわよ?」
「え!?良いんですか?ぜひ!お願いします!」
高くそびえ立った壁が崩れる。俺には春子さんが古の戦で羽扇1つで戦況を変えた、かの有名な軍師に見えた。…テンション高くそんなことを考えて、ふと思う。
「そういえば、何で春子さんが陽那岐のところのアイドルグループのDVD持ってるんですか?アイドルとかって好きでしたっけ?」
小さい頃からの付き合いだが、そういう雰囲気は全くなかった。どちらかと言うと、ミュージカル系が好きだったような…??
「友達に勧められたのよ。1回見たらハマってしまって。アイドルってキラキラしてて素敵よね。ラムネのジュースみたいで、綺麗で刹那的で、爽やかなのに甘くて沢山の夢を見せてくれるもの。」
「そうなんですね。」
納得したところで、別の疑問が湧く。春子さんの推しは誰なのだろうか。やっぱり、親戚だと趣味が似てくると言うし、俺と同じで陽那岐だろうか…?そこまで考えて、酷く落ち込んでる自分に落ち込む。なんてことだ。恋をした途端に陽那岐のファンにすら嫉妬してしまうとは。恋とは恐ろしい。それとも単純に自分が重いだけなのだろうか?分からない。だって、恋なんて初めてなのだから。
しょぼしょぼと落ち込んでいるとクスクスと笑っている春子さんに気づく。
「なんですか。」
少し拗ねたような声を出してしまったのは許して欲しい。自分でも幼子のようなことをしている自覚はあるのだ。一応。
「ふふっ。私が陽那岐くん推しだったら嫌だなって顔してるなぁって。」
さすが、叔母だ。俺の事をよく分かってる。おっしゃる通りですと心の中では全面降伏してるものの、やっぱり素直に認めるのも癪で、つい『そんなことないです。』なんて心にも無いことを言ってしまう。そんなことしかないのなんて自分が1番わかってるのに。
「安心して。私の推しは佐久間凌くんだから。」
「佐久間凌くんってあの?」
凌くんこと佐久間凌のことは、よく知っている。テレビよりは舞台寄りで、自ら脚本を書いたり演出したりなども行っているらしく共演こそしたことは無いものの同じ業界では新進気鋭の俳優として注目の的だ。だから、てっきりどこかの劇団の俳優だと思っていたが、まさかアイドルグループのアイドルだとは。
「佐久間くんってアイドルだったんだ。」
「そうなの。かっこいいわよね。」
たしかに、と思う。陽那岐とは別タイプのイケメンといった感じだ。陽那岐のようなパッとした華やかさはないものの全体的に目鼻立ちが整っている。陽那岐がカサブランカだとしたら、佐久間くんは姫百合みたいな。惚れた弱みというか、フィルターさえかかっていなければ単純な顔の好みとしては佐久間くんの方かもしれない。
「さっ、じゃあ私はLIVEDVD持ってくるわね。」
「あ、うん。ありがとうございます。」
「どいたしまして。じゃあまたね。」
LIVEDVDを取りに戻った春子さんを送り出すと俺は急いで携帯を取り出しグッズを注文する。アクスタ、缶バッチ、ブロマイド…どの陽那岐も輝いて見えて、これが惚れた弱みかなと思う。むかし、こういったグッズに対して集めて何に使うのだろうと単純に疑問に思っていたことがある。けれども、今なら分かる。使う使わないじゃないのだ。ただただ、自分の傍に置きたい。疲れた時に見たら癒されて、頑張り時に見たら頑張れる。そんな自己完結で自己満足のためだけのものだけど、1等大切な生きてくための燃料。言うなれば、仕事前に通り道で花を見て幸せになれるように。仕事終わりに月を見て慰められるように。そんな感じだ。だけど、自分は陽那岐を花や月のように眺めたい訳では無い。これはこれとして良きものだが、本物の陽那岐を手に入れることこそが凪月の目標なので、しみじみと納得している場合では無いのだ。とにかく時間が無い。陽那岐を納得させれるほどのファンに今からなれるなんて思ってはいない。けれども、取っ掛りになるくらいにはしなくてはいけないのだ。でも、もしもこれでダメなら諦めようと思う。全力でぶつかってダメなら諦める。
「諦めなきゃ痛くて耐えられない。腹立たしいほど恋してるよ、陽那岐。」
恋しくて、恋しくて、痛いほど陽那岐からの愛を希ってる。
その後、春子さんがLIVEDVDを片手に戻ってきてから初期から最新までのLIVEDVDを見て、立派な新米ヒロイン(ヒロインとは陽那岐が所属するアイドルグループのファンの呼称だ)となった俺はLIVEDVDを入れたバッグにアクスタを付けて、缶バッチを留めて『さぁ、いざ行かん戦場へ』と気合いを込めて陽那岐の家に出向きイヤホンを人差し指で押す。脳内BGMで法螺貝がガンガン鳴り響くくらい結構、勇気を振り絞って押したのに、扉が開いたかと思うといきなりバンッと締められる。あぁ、なんという無常。血も涙もない所業だろうか。今までの意気込みとか勇気とか気合いとか緊張とか不安とか、とにかく色々な感情が怒りという1つの感情に纏まっていくのが分かる。理不尽だと思っても止められない怒りのままに扉をガンガン叩く。現在、朝の10時。早くは無いが、朝から、かなりの音が鳴り響かせてしまった。近所の人はごめんなさい。陽那岐は早く出てこい。観念したのか扉がもう一度ゆっくりと開く。また締められたらたまったものでは無いので、足を素早くガッと滑り込ませて、そのまま流れるように身体を、足で確保した僅かな隙間に入れ込み後ろ手で扉を閉める。こういうの、なんて言うんだっけ?前、テレビで見た…あぁ、そうだ。フット・イン・ザ・ドアだったか。我ながら何処ぞの犯人か押し売り営業よろしく完璧な入り込みに拍手したいような泣きたいような複雑な心境に襲われる。まさか、アクション舞台で身につけた身のこなしがこんなところで活かされるとは。
「久しぶり、陽那岐。陽那岐があんまりにファンだの推しだのにこだわるから、俺も陽那岐のファンになってみたんだ。アイドルのLIVEって初めて見たけど、とても素敵だったよ。この痛バすごくない?…あぁ、そうだ。俺としては俳優オタクとアイドルオタクの恋愛なんて素敵じゃないかなとか思うタイプなんだけど、陽那岐はどう思う?」
「え?」
「だから、俺的には俳優オタクとアイドルオタクの恋愛とか素敵じゃない?って思うんだけど陽那岐はどう思う?それとも、若手俳優と若手アイドルの恋の方が陽那岐は好みだった?」
「いや、そういう問題じゃないし。」
そういう問題じゃない…。頭の中をクルクルその言葉が回る。そういう問題じゃない?じゃあ、どういう問題だというのか。それに対して執念とか執着という言葉がピッタリと当てはまるくらいにこだわって、俺の告白を無かったかのようにしたくせに。雪のように振り積もっていた怒りはついに雪崩た。
「じゃあ、どういう問題だっていうんだよ!初めて恋した相手が俺だとか、仮の恋人になって欲しいとか言ってたくせに俺が告白したら、陽那岐は凪月のファンだから付き合えないとか訳わかんないこと言うし…だから、じゃあ俺も陽那岐のファンになれば良いのかなとか思って馬鹿みたいに一所懸命になったのに。…必死にそれだけに縋りついて、せめて告白ぐらいは受け止めてくれると思ったら言うに事欠いて、そういう問題じゃない?ふざけるな!」
軽やかな雪も振り積もれば、人を簡単に呑み込む凶器になるように、陽那岐への怒りや悲しみ、恋情や思慕といった感情が自分の中で振り積もり、自分でも気付かぬ間に狂気になってたようで狂ったようにキレ散らかした。人に対してこんなに怒鳴り散らしたのは人生で初めてだ。
「凪月…」
戸惑うように、どうすればいいか分からなくて困ったように陽那岐が俺を見る。
困ればいいと思う。だって、俺は陽那岐のせいで、こんなに悩んで苦しんでいるのに陽那岐だけ平気なんて許せない。それが理不尽な思いであることは分かっているけれど。
なんか視界も涙で滲んできたし最悪。あぁ、陽那岐が歪んで2人に見える。段々、笑えてきた。2人に見えて陽炎のように揺れている陽那岐にも、滑稽にも陽那岐がこだわってたところさえ何とかすれば恋人になれるんじゃないかって必死になってた自分にも。
「ふふっ。愛してくれないなら、せめて振ってよ。お前のことファンとしては好きだけど恋人としては好きになれないって。そしたらさ、俺もちゃんと忘れられるから。明日から、ただの共演者としてちゃんと振る舞うことが出来るから。…だからさ、せめてこの恋心を陽那岐が殺してよ。」
ふんわり笑う。泣いてぐしゃぐしゃになった顔で微笑んだ自分は陽那岐にはどんなふうに見えてるのだろうか。狂気的?可哀想?哀れ?
いずれにしても、なんと惨めなことだろうか。でも、この表情と感情を覚えていたら何時かの演技の時に役立つかもしれない。なんて現実逃避気味に考える。だから、俺は陽那岐を見てるようで見てなんていなくて視界が真っ黒になって初めて陽那岐に腕を掴かまれて引き寄せられ、そのまま抱き締められたことに気づいた。
「な…!?」
「ごめん。俺、凪月のことたくさん傷つけた。謝って許されることじゃないけど、凪月が良ければ話しを聞いて欲しい。…駄目だったら突き放して。」
壊れ物に触れるように抱きしめる陽那岐の手は震えてて、たぶん少し俺が手を突っぱねたら外れてしまうだろう。ずるい。本当にずるい。そんなことが出来たら、どれだけ良かっただろう。許せなくても腹が立ってたとしても、この抱き締められた腕を突き放すことなんて出来ない。だって、抱き締められただけなのに、今まで感じてた怒りよりも既に愛おしさの方が勝り始めてる。ずっと、この腕で抱きしめられていたいとか思ってしまう。
「ん…。良いよ。でも、このままで話して。」
「凪月が良いなら…」
「うん。」
たとえ、その話の結末が振られるというバットエンドだったとしても、話しを聞いている間はこの腕の中にいられる。その想い出を硝子細工のように大切に大切にして生きていくのだ。
「俺さ、小さい頃、母親によく舞台に連れてかれてたんだよ。それで偶然観た舞台に凪月が出てて一瞬で心奪われた。そこから、凪月は俺にとって夜空に凛と佇む月みたいな特別な存在になっていったんだ。」
「月?」
「そ、月。手も届かないし何かしてくれるわけじゃないけど辛い時に見たら慰められて頑張り時に見たら頑張れるみたいなさ。俺だけで完結してる世界。その中心に凪月はいたんだ。……だから恋愛対象として見たことなんてなかったのに初めて連絡先を交換した時に呆気なく恋に落ちた。びっくりしてパニックのまま気づいたら告白して振られて仮の恋人を提案してて。平気な振りをするので精一杯だったんだ。」
「パニックになってるなんて、そんな風には全然見えなかった…。」
「まぁ、かっこつけるのがアイドルの仕事だからさ。…で、パニックになった俺は親友に相談して『ファンだってバレなければ共演者が告白するだけだから一般的じゃないか』って。なんかさ、そんときパニックになってた俺にはそれが天啓のように感じて、実行したってわけ。」
「なるほど…」
陽那岐が謎の理論展開をしてきたのにはそういった理由があったのか。それが理解できるものかどうかは置いといて一先ず納得はする。
「でも、凪月が好きになればなるほどその天啓のような考えが恐怖に変わった。何時しか"バレなければ良い"から"バレたら終わり"に変わってて、だから凪月にバレた時は怖くて堪らなかったんだ。」
そこで陽那岐にぎゅっと先程のような壊れ物に触れるような抱き締め方じゃなくて、愛おしい人を離すまいと縋るようにきつく抱きしめられた。
「でも、さっき凪月がぐしゃぐしゃになりながら俺に自分の気持ちを訴えてきてくれた時、凪月が俺のせいで傷ついたんだって自分の中でようやく理解してさ…。
それで俺は凪月に恋したって言って期間限定の恋人を申し出たにもかかわらず、昔と同じで俺だけで完結してる世界の中心にいた凪月しか見てなくて、目の前の1人の人間としての凪月は見てなかったんだってようやく気づいた。本当に凪月に恋したなら自分の拘りなんかに執着せず凪月の気持ちを大切にするべきだった。」
「遅い。」
俺は陽那岐のせいで、すごく傷ついて、大泣きまでさせられた。こんなに泣いたのは子供の頃以来だ。だからすごく怒っているのに。それを非難しようと思って言葉を吐き出したのに。口から出た言葉は自分でも分かるくらい拗ねたような甘えた音をたたえていた。そんな自分にイラッとして抱き締められたまま陽那岐の弁慶の泣き所を軽く蹴る。
「ごめんな。凪月…もし許してくれるなら恋人になって欲しい。」
正直めちゃくちゃ嬉しい。やっと欲しい言葉を貰えた。けれど、そのまま頷くのは癪だったから少し意地悪に言い返す。
「期間限定で?」
「嫌だ。ずっとがいい。」
その言葉にキュンとする。いや、キュンってなんだ。俺は怒ってるのに。…でも、溜飲は下がったので素直に頷くことにする。
「良いよ。俺も陽那岐が好き。…自分が自分じゃなくなってしまうくらい、狂いそうなくらい愛してる。」
そうして、陽那岐の背中に手を回してギュッと抱き締めるとさらに強く抱き締め返される。暖かくて心地良い。上手くは言えないけれど、守られているような安心感が身体の中に湧き上がる。しばらくして抱きしめた手を離された。ようやく希った相手と恋人になれたのだ。少しでも離れていたくなくて小さい子が、いやいやと駄々をこねるように顔を横に振りながら再度、手を伸ばして抱きつこうとすると宥めるように微笑まれる。いや、微笑まれたいわけじゃなくて抱きしめて欲しいんだけど。そう非難する思いを込めて睨めつけると頭をポンポンとされた。そういうことでもない。まぁ、嬉しいは嬉しいけれども。
「凪月。俺の人生半分あげるから、凪月の人生半分ちょうだい。」
うん、と返事することは陽那岐に唇を塞がれて叶わなかった。目を1回、2回、3回と瞬かせてようやく、キスをされたのだと気づく。柔らかくて温かくて蕩けそうだ。口で呼吸出来なければ鼻ですればいいなんて幼稚園児でも出来ることが出来なくて段々、意識が朧になっていく。キスで窒息死なんて三文小説みたいだ。でも、それもいいかなって思うくらいには頭が、ふわふわしてる。すると、陽那岐の唇がようやく離れて本能的に唇を開き、一気に酸素を吸い込む。生きようとする人間の本能はすごい。
ふぅふぅと息を整えていると陽那岐は満足そうに微笑んで再度、抱きしめてくる。
「凪月。返事が欲しいんだけど…。」
なんて勝手なんだ…。そっちがいきなりキスなんかするから返事できなかったんじゃないか。流石に、ちょっと引いた。でも、そんなところも愛おしいにすぐ変換してしまう自分には、もっと引いた。恋は人を狂わすなんてよく言ったものだ。自分も相当やられてる。
「あげる。俺の人生半分あげるからもう離さないで。知ってる?月は月だけじゃ光ることなんて出来ないんだよ。太陽がいて初めて輝くんだ。だから、俺が輝くには陽那岐という太陽が必要なんだよ。」
「ふっ。何それ。…でも、そっか。じゃあ、もう離せないな。」
「そうだよ。ずっと離さないで。」
愛おしい人の腕の中で目を閉じ息を吸う。陽那岐の甘い香水の香りに包まれて幸せとは、こういうことを言うんだろうな、なんて、ふわふわとした頭で1人納得した。
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