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第1章

第13話 特訓しましょう(4)

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「リカバーIV!リカバーIV!」
僕が魔法や僕の家系について考えている間、女神様はさっきの魔法で消し飛ばした山々を修復していた。どうもさっきの魔法の出力に張り切りすぎてMPが少なくなってしまったらしい。残留魔力があってもMPが少なくなると使える魔法が限られてくるらしい。さっきのシャインは魔力の消費は僕が使えるウォーターの2倍ほどだが、範囲を広くしすぎてMPを消費し過ぎてしまったらしい。MPは範囲が多い魔法を使うほど消費されるそうだ。そのため、初級の魔法の威力が上級や超級の魔法に匹敵するようになったときは範囲を限定してその中で最大出力の魔法を出したり、魔法の形を細く伸ばして剣のようなものを作って攻撃に使ったりするそうだ。それを聞いた時はライト○ーバーのような剣を作れるのか……。と思ったがそのレベルに至るまでは3年は修行がいるらしく、まだまだ長い道のりだ。
しばらくして、女神様が山を修復し終えると僕の特訓が再開した。今日の特訓は最初にやった素振りと回復魔法、そしてシャイン。この後はランニングして体力をつける。

~4時間後
疲れた……。習得したばかりの魔法なのだからか、特にシャインを使った時の魔力の枯渇量が激しい。シャインを2回、キュアで回復、お昼ご飯にサンドイッチを食べたその後ランニングで疲労した体をヒールで癒す。それでも残留魔力は20%くらいだ。
「夜ご飯作ってありますけど食べます?」
僕が草の上に寝っ転がって空を見上げていると、女神様が僕の顔を覗いてきた。うっかり山をひとつ消し飛ばしてしまったのが堪えているのか、いつもより元気が無さそうだ。
「ありがとうございます、食べます。」立ち上がって剣を元の場所に置きに行ってから家に入る。洗面台に行って手を洗う。この世界にも水道が流れていて手をかざすと自動で水が流れるのだが水が薄い紫色なのには未だに違和感を感じてしまう。はじめは毒なんじゃないかと思ったが普通の水だ。鑑定スキルを得たあと鑑定もしたが普通の水だという結果がでた。まぁそのうちなれるだろう。ついでにうがいもして、癒しの間へ向かう。リビングとは呼ばずに癒しの間とこのフェアリーテールでは呼んでいる。そういうとこは異世界っぽい。癒しの間からは食指を動かすような美味しそうな香りがしてくる。準備はほとんどされていたのでナイフやフォークを持って行って席に座る。
「初めての特訓だからね、お肉多めにして豪華にしたの。」
そろそろ親が帰ってくる頃だから姉と弟らしく振る舞い始める。
「ありがとう、お姉ちゃん。全部美味しそうだね。」
ロースパストラミの入ったサラダやカボチャのスープ、そしてメインディッシュのステーキ。この世界にも角の色が様々だったり前世とは少し違うが牛や豚がいる。転生したすぐは何の肉が出されるのかが心配だったがそこまで突飛なものは出されていない。
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