上 下
40 / 53
冒険者編

ギルド会館 2

しおりを挟む
ギルド窓口担当「これだけの魔石の買取は久しぶりですね。本当に助かります。

   ギガアントの魔石にソルジャーのまであります。

   ひょっとして、クイーンのもありますか?」

俺「ありますよ」

ギルド窓口担当「後30分ほど鑑定に時間かかりますので、
   当方の担当者がお願いがあると言っておりますので、

   応接間で少しお話しませんか?」

俺「いいですよ」

ギルド窓口担当者に応接室まで、案内された。

応接室にはすでに、40歳を超えてるかなと思えるスーツを着た女性が待っていた。

名刺を出しながら「肩書はいっぱい書いてるけど、このギルド会館の所長を務める、神原です。」

名刺を受け取り「ケイトです。こちらが、ミイ、カナ、マリ、リンです。」

挨拶を終えて応接室のソファーに座った。

神原「あなたが、ケイトちゃんね。カイトちゃんそっくりのイケメンね。」

いきなり、砕けた口調に変わったので、驚いたが

俺「兄はイケメンですけど俺はまだまだです。」

「「「そんなことない」」」

神原「カイトちゃんには、本当にお世話になってるのよ、
   ここの所長になれたのもカイトちゃんのおかげ

   それで、ケイトちゃんにお願いがあるんだけど、いいかな?」

俺「兄貴から神原さんのこと聞いてます。利用価値のある女だと言ってました。」

神原「まー、カイトちゃんったら、ツンデレね!」

俺「俺にメリットのあることだと思いますので、前向きに検討しますよ。」

神原「私でできることなら、何でもしますよ。ケイトちゃんの5番でもOKよ。」

「「「だめー」」」

神原「お願いは、あと5回ほどクイーン討伐してほしいの。
   それだけあれば今年の確保予定の魔石があつまるのよ」

俺「あと3つは、40層でもらえる、時間停止機能付きのアイテムボックス欲しいので、お受けできます。」

神原「今までは、カイトちゃんに頼んでいたけど、カイトちゃんには別のお願いしちゃったから?」

俺「講師の件ですか?」

神原「それもあるけど、いろいろお願いしてるわよ。

   カイトちゃんからも、クイーン討伐はケイトちゃんに任せると言ってのでお願いね。」

俺「神原さん俺からも1つお願いがあるのですが?聞いてもらえますか?」

神原「いつでも、5番になる準備はできてるわよ」

俺「ははは、本当に神原さんは兄貴から聞いていたとおりの人ですね。

   お願いというのは、お金を融資してほしいのです。」

神原「お金?おいくらほど?」

俺「マリ、茶鳥のレンタルは月にいくらくらい?」

マリ「管理費別で10万円、飼料代などの管理費が後10万かな」

俺「後、30層のボス討伐で出る10tタイプの時間停止無しタイプのアイテムボックスはいくらくらい?」

マリ「10tタイプも40層ででる1t時間制限機能付きタイプも、1000万円かな」

俺「うーん、運営資金を考えて1人当たり2000万円で500名で、ちょうど100億円。

   無利子の催促なしのある時払いで」

神原「何をするの?」

俺「運送業を始めたいです。

   今日初めてダンジョンの40層に潜りました。

   ゲートの近くの世界樹には、縄張りがありましたが、
   俺らがいった世界樹には、縄張りがありませんでした。

   縄張りのある世界樹は全体の極の3割程度しかないと感じました。

   回復の需要は今の数倍はあると聞いてるのですが、今のやり方では限界かきていると思います。

   あれだけ遠方だと1日1往復が限界だと思います。

   1日に2往復できる範囲に縄張りがおかれていると感じました。

   40層に安全にキャンプできる場所を作り、
   ベテランパーティーに24名の運び屋をつけて収穫するのはどうかなと、おもいまして。」

神原「いい案ね。けれど、安全にキャンプできる場所がないわよね。

   夜には、はぐれギガアントがうろついていると聞いてます。」

俺「それが、いい場所があるんですよ。

  今日、クイーン討伐した世界樹なんですけど、俺が誤って倒しちゃったんです。」

神原「世界樹を倒した???」

俺「はい、世界樹の幹が折れて倒れました。そこなら、
   周りに世界樹の木もないし、拠点作り用の木材も大量にあります。」

神原「どのあたり?」タブレットで地図を開きながら

俺「このあたりです」

神原「早速、明日にでも調査隊を派遣します。ギルドとしても前向きに考えます。」

俺「特性がない冒険者の生活がどれほど厳しいのかを知っています。

   冒険者寮に入れるので、住むとこはありますが、生き死にの仕事をこなしても、

   1日5000円。2日に一度はダンジョンに潜らないと、食事にも困る毎日です。

   そんな冒険者に安全な仕事を作って欲しいのです。

   冒険者解放される道を作って欲しいです。

   冒険者の特性のない人間は、元の世界に戻すべきです。

   戻れたとしても、俺たちは所詮、中卒です。碌な仕事ありつけるとは思えません。

   ダンジョンで運送屋の技術を得れば、元の世界でも活躍できるのではありませんか?

   10tのアイテムボックスで、荷物を既存の列車網などを使い運送する。

   そんな、道を作ってくれませんか?」

神原「私たちの力が及ばなくて申し訳ございません。運輸送に私の旦那がいます。

   早急に法案を練り国会に通したいと思います。」

俺「偉そうなこと言って申し訳ないです。冒険者の未来を一緒に考えてください。

  俺も兄貴も同じ考えだと思います。」

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件

月風レイ
ファンタジー
 普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。    そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。  そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。  そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。  そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。  食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。  不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。  大修正中!今週中に修正終え更新していきます!

スキルが全ての世界で無能力者と蔑まれた俺が、《殺奪》のスキルを駆使して世界最強になるまで 〜堕天使の美少女と共に十の塔を巡る冒険譚〜

石八
ファンタジー
スキルが全ての世界で、主人公──レイは、スキルを持たない無能力者であった。 そのせいでレイは周りから蔑まされ、挙句の果てにはパーティーメンバーに見限られ、パーティーを追放させられる。 そんなレイの元にある依頼が届き、その依頼を達成するべくレイは世界に十本ある塔の一本である始まりの塔に挑む。 そこで待っていた魔物に危うく殺されかけるレイだが、なんとかその魔物の討伐に成功する。 そして、そこでレイの中に眠っていた《殺奪》という『スキルを持つ者を殺すとそのスキルを自分のものにできる』という最強のスキルが開花し、レイは始まりの塔で数多のスキルを手にしていく。 この物語は、そんな《殺奪》のスキルによって最強へと駆け上がるレイと、始まりの塔の最上階で出会った謎の堕天使の美少女が力を合わせて十本の塔を巡る冒険譚である。

修行マニアの高校生 異世界で最強になったのでスローライフを志す

佐原
ファンタジー
毎日修行を勤しむ高校生西郷努は柔道、ボクシング、レスリング、剣道、など日本の武術以外にも海外の武術を極め、世界王者を陰ながらぶっ倒した。その後、しばらくの間目標がなくなるが、努は「次は神でも倒すか」と志すが、どうやって神に会うか考えた末に死ねば良いと考え、自殺し見事転生するこができた。その世界ではステータスや魔法などが存在するゲームのような世界で、努は次に魔法を極めた末に最高神をぶっ倒し、やることがなくなったので「だらだらしながら定住先を見つけよう」ついでに伴侶も見つかるといいなとか思いながらスローライフを目指す。 誤字脱字や話のおかしな点について何か有れば教えて下さい。また感想待ってます。返信できるかわかりませんが、極力返します。 また今まで感想を却下してしまった皆さんすいません。 僕は豆腐メンタルなのでマイナスのことの感想は控えて頂きたいです。 不定期投稿になります、週に一回は投稿したいと思います。お待たせして申し訳ございません。 他作品はストックもかなり有りますので、そちらで回したいと思います

ヒューマンテイム ~人間を奴隷化するスキルを使って、俺は王妃の体を手に入れる~

三浦裕
ファンタジー
【ヒューマンテイム】 人間を洗脳し、意のままに操るスキル。 非常に希少なスキルで、使い手は史上3人程度しか存在しない。 「ヒューマンテイムの力を使えば、俺はどんな人間だって意のままに操れる。あの美しい王妃に、ベッドで腰を振らせる事だって」 禁断のスキル【ヒューマンテイム】の力に目覚めた少年リュートは、その力を立身出世のために悪用する。 商人を操って富を得たり、 領主を操って権力を手にしたり、 貴族の女を操って、次々子を産ませたり。 リュートの最終目標は『王妃の胎に子種を仕込み、自らの子孫を王にする事』 王家に近づくためには、出世を重ねて国の英雄にまで上り詰める必要がある。 邪悪なスキルで王家乗っ取りを目指すリュートの、ダーク成り上がり譚!

エラーから始まる異世界生活

KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。 本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。 高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。 冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。 その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。 某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。 実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。 勇者として活躍するのかしないのか? 能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。 多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。 初めての作品にお付き合い下さい。

チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい

616號
ファンタジー
 不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。

異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが

倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、  どちらが良い?……ですか。」 「異世界転生で。」  即答。  転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。  なろうにも数話遅れてますが投稿しております。 誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。 自分でも見直しますが、ご協力お願いします。 感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。

神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜

月風レイ
ファンタジー
 グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。  それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。  と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。  洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。  カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。

処理中です...