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第1章 PLAYER1
誰もが通る道、初めて通る道 ②
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「・・・ったくいつまでそうしているつもりだ」
ユウキの部屋の前でため息をついたのはイッポリートだ。彼は次々と訪れる来客を苦々しく思った。今は一人になりたかった。誰かと話す気分じゃない。バレバレの居留守を決め込んで毛布を頭まで被る。しばらくすると、イッポリートもベンのように諦めてユウキの部屋を後にしたようだった。
何をするでもない。ただ時間だけが流れていく。サトリの笑顔が脳裏にこびりついて離れない。目覚める事なく眠り続ける姉のエレナの姿と重なった。結局自分はまた何もできなかったと言う無力感がユウキを襲う。
グーッ。
唐突に腹が鳴った。そう言いえばしばらく何も食べていない。
「俺はまだ、生きてるんだな」
生理現象は彼自身を呆れさせる。何か食べたいんだとと思った。それは時間が彼の心を少しずつ整理している証なのかもしれない。自身の肉体が日常に戻ろうとすることに罪悪感を感じる。サトリはもう食事を摂ることすら叶わないのだ。それでも自分もいっそとは思えなかった。生への執着が自分の中にきちんとあることを知って、彼は渋々と立ち上がる。何日着ているかわからない服のポケットに紙幣を突っ込むとユウキは重たかった部屋の扉を開けた。
なんでもいい。とりあえず一階の酒場で何か口に入れようと思い階段を降る。階下で彼を迎えたのはスプーンを咥えたままキョトンとした顔を向けるイッポリートだった。ユウキが降りてくるのを食事をしながら待っていたのだろう。だがその表情からたいして期待していなかったこともわかる。彼女はユウキの姿に戸惑い、しかし同時に安堵する。
「お腹が減った?」
彼女は優しく微笑んだ。
「最近は、ここで夕食をとっていたんだ。生きてると腹が空くだろ?お前も何か食べるといい」
思いがけなかったが、イッポリートはユウキが部屋から出て来たことを歓迎する。しかし、そんな彼女を見てユウキは進路を扉の方へと変える。サトリは死んだのに、生きようとする自分がたまらなく嫌だった。サトリを失ってまで生に執着する自分を見せたく無かった。とにかく食事ならよそでもできる。彼はイッポリートを無視して通りへと足を向けた。
「おい、ユウキ!」
イッポリートもユウキを追いかけて通りへと出てくる。一人にして欲しいのにとユウキはうんざりした。。無視を決め込んでずんずんと進むユウキにイッポリートは無理やり並ぶと先程と打って変わって険しい表情を向ける。
「あんたいつまでそうしてるつもり!」
お説教なんて真っ平御免だ。顔を合わせないユウキに対して、イッポリートはしかし構わずに続ける。
「 サトリがなんで命がけであんたを守ったと思ってるの! ベンがどんな思いでサトリを・・・」
怒鳴るイッポリートの言葉を遮るように、二人の前に男が立ちふさがった。
「死んだんだってな。あの女」
ニヤニヤとした顔で笑うのは、いつかだったかユウキに「死神」について忠告した男だ。
「・・・なんだよ」
男の挑発にもユウキは付き合う気にはなれなかった。無視をして通り過ぎる。だが、男はかまわずユウキの背中にまくし立てる。
「よかったな。仲間を失う経験をして一人前だって言葉もある。これでお前もいっぱしの探窟家だ。俺の忠告を無視するからさ。どうだった? どうせあいつ、また仲間を見殺しにしたんだろ?やっぱりあいつは死が・・・」
ベラベラとよく喋っていた男の言葉が途切れ、彼は頬を抑えながら地面に膝をつく。男の前で息荒く立っているのはユウキだ。拳には男を殴った鈍い痛みだけが残った。
ヘラヘラとしていた男から笑みが消える。
「やってくれたなっ!」
男は報復とばかりにユウキに飛びかかる。当然のようにユウキはそれに応じる。くずれほつれ、一方が馬なりに他方を殴っていたかと思えば、なんども入れ替わり、殴り蹴り、噛みつき、罵り。気づけば野次馬が彼らを取り囲んでいた。鬼気迫る二人の喧嘩を止めようとするものは誰もいない。それはイッポリートも同じだ。
「お前さん、止めないのか?」
そんなイッポリートに声をかけたのは白髪の目立つ男だ。確かベンの友人でベテラン探窟家のヘンリーという名前だったか。騒ぎを聞きつけて来たところで見知った顔を見つけたのだろう、いつの間にかイッポリートの隣に立っていた。
「こういう時は、思いっきり暴れたほうがいいんじゃないかと思ってね」
最初は止めようとも思ったが、案外やり切れない思いを馬鹿なことにぶつけた方がいいかもしれない。溜まった気持ちの吐け口にされたあの男には申し訳ないが、心ない事を言った代償だ。どのみちユウキが殴らなければ、イッポリートが切れていた。
「あいつ、もしかするとジョージか。随分と、みっともない格好してやがる。浮浪者かと思ったぜ」
男の事を知っていたようでヘンリーがボソリとこぼす。
「知り合いか?」
「アリスターの隊に恋人が居たんだよ。結婚も決めていたらしい。結局あんな結末になっちまったがな」
それはアリスターのチームがベンを残して全滅した日のことを指すのだろう。なぜ、あの男が理由もなく絡んできたのかがわかった。彼はきっと恋人が帰ってこなかった理由をベンに求めたのだのだろう。恋人を失った悲しみが、ベンへの憎しみに変わったのだ。
男を見れば、確かにただ喧嘩に応じたにしたは鬼気迫っている。ずっと抱えてきたであろうやり切れない思いをぶつけるその様はユウキの鏡の様にも見えた。彼らは共に大切なひとを助けられなかった愚かな自分の代わりに、誰だかわからない相手を殴っているのかもしれない。
「ビニーは、ビニーは何で死ななきゃならなかった!」
男はユウキと体を入れ替えると馬乗りになり拳を打ち付ける。
「あいつのせいだ! じゃなきゃ、『幸運』のアリスターのチームが全滅するわけない! あの男が何かしたんだ。あの死神が!」
『死神』という言葉を聞いて、ユウキは男を力一杯はねのける。よろめいて立ち上がろうとする男の胸ぐらを掴むと彼は言い放った。
「ベンは死神なんかじゃない!」
サトリの死に向き合えず、自身がベンに投げつけたはずの言葉を否定する。本当は彼にもわかっていた。ベンの責任ではないことぐらい。
「撤回しろよ。ベンはいつだって俺たちの安全を最優先に考えてくれてた。あの男が死神なんかであるかよ。死神があんな辛そうな顔するかよ」
ユウキにサトリの死を伝えるベンの表情が脳裏に焼き付いている。ユウキに死神と罵られて揺らいだ彼の瞳も。何であんな事を言ってしまったのだろう。
怒りに任せて、グシャグシャの顔で睨む男を殴りつけようと拳をあげる。だが、その拳は空中で掴まれ止まった。
「ちゃんと、わかってるじゃない。わかってるなら他にすることがあるでしょ」
ユウキから漏れた本心を聞いてイッポリートが割って入った。彼女は強い力でユウキを見つめる。ようやくと彼と目があった。ユウキの拳から力が抜けた。
「ベンに・・・謝らなくちゃ」
彼が泣き出しそうな声で言うと、イッポリートは満足そうな顔で頷いた。
「おい、ふざけるなよテメー」
一方でまだ殴りかかってこようとする男を今度はヘンリーが止める。
「お前もいい加減前に進め」
「何だよ! 何だよ! 何だよちくしょー!」
ユウキが戦意を失ったことで行き場のなくなった拳を地面に打ち付けると、ジョージは石畳に向かって力なくすすり泣いた。
通りを冷たい風が吹き抜けた。
******
頭がいたい。昨日ギリアンと遅くまで飲んでいた酒が抜け切れない。
「ふー、今日も稼ぎますかね」
ベンは背を伸ばして気合を入れ直すと、もう探窟家は誰もいないであろう昼前のゲートに向かって単身足を進める。
だが予想に反してアルビシオントンネルへと通じるゲートの側には、二つの影が立っていた。彼思わず足を止める。
「遅い」
見知った少年が生意気そうに言う。
「悪い悪い二日酔いでな。多めに見ろよ、サイレンがなるまでは朝のうちだ」
いつか交わしたような会話を、再び交わす。
「だいたい遅いのはお前の方だ。散々待たせやがって、俺の飲み代が足りなくなるとこだったぜ」
ベンは少年に微笑みかけた。
「ほら」
白銀の髪のデミが、少年をこずく。促されるように彼はおずおずと一歩前に出た。
「ベン・・・、すまなかった。あんなこと言うつまりじゃなかったんだ。あんたが死神なんかじゃないって、俺・・・、わかってたのに・・・」
深く深く頭を下げる少年。彼の頭をベンはクシャクシャと撫で回す。
「そんなことは俺が一番わかってるよ」
返す言葉は半端だが、彼は心から謝罪を受け入れていた。それから彼らはそれまでそうしてきたように並んでトンネルの方へ歩き出した。
アルビシオン海底トンネルの巨大な口が、3人になった探窟家の影を受け入れる。
ユウキの部屋の前でため息をついたのはイッポリートだ。彼は次々と訪れる来客を苦々しく思った。今は一人になりたかった。誰かと話す気分じゃない。バレバレの居留守を決め込んで毛布を頭まで被る。しばらくすると、イッポリートもベンのように諦めてユウキの部屋を後にしたようだった。
何をするでもない。ただ時間だけが流れていく。サトリの笑顔が脳裏にこびりついて離れない。目覚める事なく眠り続ける姉のエレナの姿と重なった。結局自分はまた何もできなかったと言う無力感がユウキを襲う。
グーッ。
唐突に腹が鳴った。そう言いえばしばらく何も食べていない。
「俺はまだ、生きてるんだな」
生理現象は彼自身を呆れさせる。何か食べたいんだとと思った。それは時間が彼の心を少しずつ整理している証なのかもしれない。自身の肉体が日常に戻ろうとすることに罪悪感を感じる。サトリはもう食事を摂ることすら叶わないのだ。それでも自分もいっそとは思えなかった。生への執着が自分の中にきちんとあることを知って、彼は渋々と立ち上がる。何日着ているかわからない服のポケットに紙幣を突っ込むとユウキは重たかった部屋の扉を開けた。
なんでもいい。とりあえず一階の酒場で何か口に入れようと思い階段を降る。階下で彼を迎えたのはスプーンを咥えたままキョトンとした顔を向けるイッポリートだった。ユウキが降りてくるのを食事をしながら待っていたのだろう。だがその表情からたいして期待していなかったこともわかる。彼女はユウキの姿に戸惑い、しかし同時に安堵する。
「お腹が減った?」
彼女は優しく微笑んだ。
「最近は、ここで夕食をとっていたんだ。生きてると腹が空くだろ?お前も何か食べるといい」
思いがけなかったが、イッポリートはユウキが部屋から出て来たことを歓迎する。しかし、そんな彼女を見てユウキは進路を扉の方へと変える。サトリは死んだのに、生きようとする自分がたまらなく嫌だった。サトリを失ってまで生に執着する自分を見せたく無かった。とにかく食事ならよそでもできる。彼はイッポリートを無視して通りへと足を向けた。
「おい、ユウキ!」
イッポリートもユウキを追いかけて通りへと出てくる。一人にして欲しいのにとユウキはうんざりした。。無視を決め込んでずんずんと進むユウキにイッポリートは無理やり並ぶと先程と打って変わって険しい表情を向ける。
「あんたいつまでそうしてるつもり!」
お説教なんて真っ平御免だ。顔を合わせないユウキに対して、イッポリートはしかし構わずに続ける。
「 サトリがなんで命がけであんたを守ったと思ってるの! ベンがどんな思いでサトリを・・・」
怒鳴るイッポリートの言葉を遮るように、二人の前に男が立ちふさがった。
「死んだんだってな。あの女」
ニヤニヤとした顔で笑うのは、いつかだったかユウキに「死神」について忠告した男だ。
「・・・なんだよ」
男の挑発にもユウキは付き合う気にはなれなかった。無視をして通り過ぎる。だが、男はかまわずユウキの背中にまくし立てる。
「よかったな。仲間を失う経験をして一人前だって言葉もある。これでお前もいっぱしの探窟家だ。俺の忠告を無視するからさ。どうだった? どうせあいつ、また仲間を見殺しにしたんだろ?やっぱりあいつは死が・・・」
ベラベラとよく喋っていた男の言葉が途切れ、彼は頬を抑えながら地面に膝をつく。男の前で息荒く立っているのはユウキだ。拳には男を殴った鈍い痛みだけが残った。
ヘラヘラとしていた男から笑みが消える。
「やってくれたなっ!」
男は報復とばかりにユウキに飛びかかる。当然のようにユウキはそれに応じる。くずれほつれ、一方が馬なりに他方を殴っていたかと思えば、なんども入れ替わり、殴り蹴り、噛みつき、罵り。気づけば野次馬が彼らを取り囲んでいた。鬼気迫る二人の喧嘩を止めようとするものは誰もいない。それはイッポリートも同じだ。
「お前さん、止めないのか?」
そんなイッポリートに声をかけたのは白髪の目立つ男だ。確かベンの友人でベテラン探窟家のヘンリーという名前だったか。騒ぎを聞きつけて来たところで見知った顔を見つけたのだろう、いつの間にかイッポリートの隣に立っていた。
「こういう時は、思いっきり暴れたほうがいいんじゃないかと思ってね」
最初は止めようとも思ったが、案外やり切れない思いを馬鹿なことにぶつけた方がいいかもしれない。溜まった気持ちの吐け口にされたあの男には申し訳ないが、心ない事を言った代償だ。どのみちユウキが殴らなければ、イッポリートが切れていた。
「あいつ、もしかするとジョージか。随分と、みっともない格好してやがる。浮浪者かと思ったぜ」
男の事を知っていたようでヘンリーがボソリとこぼす。
「知り合いか?」
「アリスターの隊に恋人が居たんだよ。結婚も決めていたらしい。結局あんな結末になっちまったがな」
それはアリスターのチームがベンを残して全滅した日のことを指すのだろう。なぜ、あの男が理由もなく絡んできたのかがわかった。彼はきっと恋人が帰ってこなかった理由をベンに求めたのだのだろう。恋人を失った悲しみが、ベンへの憎しみに変わったのだ。
男を見れば、確かにただ喧嘩に応じたにしたは鬼気迫っている。ずっと抱えてきたであろうやり切れない思いをぶつけるその様はユウキの鏡の様にも見えた。彼らは共に大切なひとを助けられなかった愚かな自分の代わりに、誰だかわからない相手を殴っているのかもしれない。
「ビニーは、ビニーは何で死ななきゃならなかった!」
男はユウキと体を入れ替えると馬乗りになり拳を打ち付ける。
「あいつのせいだ! じゃなきゃ、『幸運』のアリスターのチームが全滅するわけない! あの男が何かしたんだ。あの死神が!」
『死神』という言葉を聞いて、ユウキは男を力一杯はねのける。よろめいて立ち上がろうとする男の胸ぐらを掴むと彼は言い放った。
「ベンは死神なんかじゃない!」
サトリの死に向き合えず、自身がベンに投げつけたはずの言葉を否定する。本当は彼にもわかっていた。ベンの責任ではないことぐらい。
「撤回しろよ。ベンはいつだって俺たちの安全を最優先に考えてくれてた。あの男が死神なんかであるかよ。死神があんな辛そうな顔するかよ」
ユウキにサトリの死を伝えるベンの表情が脳裏に焼き付いている。ユウキに死神と罵られて揺らいだ彼の瞳も。何であんな事を言ってしまったのだろう。
怒りに任せて、グシャグシャの顔で睨む男を殴りつけようと拳をあげる。だが、その拳は空中で掴まれ止まった。
「ちゃんと、わかってるじゃない。わかってるなら他にすることがあるでしょ」
ユウキから漏れた本心を聞いてイッポリートが割って入った。彼女は強い力でユウキを見つめる。ようやくと彼と目があった。ユウキの拳から力が抜けた。
「ベンに・・・謝らなくちゃ」
彼が泣き出しそうな声で言うと、イッポリートは満足そうな顔で頷いた。
「おい、ふざけるなよテメー」
一方でまだ殴りかかってこようとする男を今度はヘンリーが止める。
「お前もいい加減前に進め」
「何だよ! 何だよ! 何だよちくしょー!」
ユウキが戦意を失ったことで行き場のなくなった拳を地面に打ち付けると、ジョージは石畳に向かって力なくすすり泣いた。
通りを冷たい風が吹き抜けた。
******
頭がいたい。昨日ギリアンと遅くまで飲んでいた酒が抜け切れない。
「ふー、今日も稼ぎますかね」
ベンは背を伸ばして気合を入れ直すと、もう探窟家は誰もいないであろう昼前のゲートに向かって単身足を進める。
だが予想に反してアルビシオントンネルへと通じるゲートの側には、二つの影が立っていた。彼思わず足を止める。
「遅い」
見知った少年が生意気そうに言う。
「悪い悪い二日酔いでな。多めに見ろよ、サイレンがなるまでは朝のうちだ」
いつか交わしたような会話を、再び交わす。
「だいたい遅いのはお前の方だ。散々待たせやがって、俺の飲み代が足りなくなるとこだったぜ」
ベンは少年に微笑みかけた。
「ほら」
白銀の髪のデミが、少年をこずく。促されるように彼はおずおずと一歩前に出た。
「ベン・・・、すまなかった。あんなこと言うつまりじゃなかったんだ。あんたが死神なんかじゃないって、俺・・・、わかってたのに・・・」
深く深く頭を下げる少年。彼の頭をベンはクシャクシャと撫で回す。
「そんなことは俺が一番わかってるよ」
返す言葉は半端だが、彼は心から謝罪を受け入れていた。それから彼らはそれまでそうしてきたように並んでトンネルの方へ歩き出した。
アルビシオン海底トンネルの巨大な口が、3人になった探窟家の影を受け入れる。
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