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本物の経営

本物の経営者

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そして僕は本物の商売を学ぶ事になる。

 

その日から毎日空き缶集めとバッテリー探しに精を出し一日コンスタントに8000~10000円ぐらいのお金を稼げる様になって来た。

 

毎日銭湯に行きご飯も食べれる。

何不自由ない生活に気づいたらなってしまっていた。

それから3ヶ月後

ホームレスも全然悪くないと思っていた時

たまたまスーパーで友達と出会う

 

友達「久々やなー今何してんの?

 

僕「ホームレスしてる

 

友達「本間に?笑 やばすぎるやろ。

 

僕「ホームレスも全然悪ないし毎日何の不自由なく生きれるで

 

友達「不自由ないかも知れんけどお前汚過ぎるやろ

 

その言葉でハッとした。

確かに来てるシャツもズボンも髪も長く汚い。

一気に自分が恥ずかしくなってきた。

恥ずかしくと言うより情けない。

友達は大学に行きちゃんとバイトし勉学に励んでキラキラしているのに僕は何をしてるんだろう。

一気に不安に襲われた

将来僕はどうなるんだろう

一生空き缶を集めバッテリーを集め続けるのか?

考えただけで背筋が冷たくなり死の恐怖が訪れた。

そう考えた時にはコンビニにある求人誌を取りに行っていた

求人誌を見た時に怪しい文字が。

月収100万円可能!

誰でも頑張り次第で給料は100万円!!

 

見た瞬間に公衆電話で電話していた。

 

会社「こちら株式会社○○です。

 

僕「あのー求人誌を見させて貰い電話させて頂いたのですが本間に100万円稼げるんですか?

 

今思えば1発目の会話でこれは舐めているし僕が今の自分の会社にこんな電話してくるやつが居たら何も言わず電話は切るだろう。笑

 

それでもそこの事務員さんは優しく

 

会社「はい!誰でも頑張り次第で可能ですよ!

 

僕「スーツもお金も家も無いんですがやる気はあります!明日からでも働けます!!

 

相手からしたら手に負えないやばい奴だと思うだろう。笑

 

それを伝えると少々お待ちくださいと言われ保留にされた。

そして何分か経ち男の人が電話に出た。

 

会社「お電話代わりました、代表をやらせて頂いております田中と申します。

 

まさかの社長が登場した。笑

 

そこで思いのたけを電話越しに熱く、やる気を精一杯出した。

 

僕「何も無い僕ですが絶対会社で1番になり誰よりも稼ぎます!絶対稼ぎます!働かせて下さい!

 

千と千尋の名シーンばりの一言を放つ。笑

 

それを言った後社長は笑いながら

 

社長「今から会社に来れますか?笑」

 

僕「ケータイも持って無いので今公衆電話から電話しているので場所もメモ出来ないんで阪神梅田の改札に集合でいいですか?今からなら1時間ぐらいでいけます!

 

何も無い奴が図々しすぎる。笑

それでも社長は笑いながら待っときますので大丈夫ですよ。笑

と言ってくれた。

僕「汚いシャツしかないですが大丈夫ですか?」

 

社長「大丈夫ですよ。笑 なら駅前に紺色のスーツで胸に黄色のハンカチ入れて待っときますんで声かけて下さい。笑

 

僕「髪の長い汚い白シャツ着てるのが僕なのですぐ見つけれると思います!

社長は爆笑していた。

急いで準備し駅に向かう。

その前におっちゃんに挨拶しとかないといけない。

 

僕「おっちゃん!働かせて貰えそうな所面接今から行ってくるわ!

 

おっちゃん「お前みたいな汚い奴働かせて貰えるわけないやろ!!

 

僕「いや俺はそこの会社で1番になって死ぬ程金持ちなって、ええ車乗って、ええ家住んで可愛い子とデートしまくるわ!!

また金持ちなったら迎えにくるわな!」

 

おっちゃんは爆笑しながら泣いていた。

大粒の涙を流していた。

色々な話を住んでいる間に聞いたが息子と娘が僕と年が近いらしい。

会社をやっていたが騙され借金を背負い妻も子供も出て行ってしまったと、、、

息子と娘に死ぬまでに会いたい。

と寂しそうな顔で言っていた。

その話が嘘か本当かはわからないがその時僕は、、、

 

ドラマか!!!嘘つけ!!と思いながら聞いていた。笑

 

でもその涙で息子の様に感じてくれていたのかなと思うと僕も自然と涙が流れていた。

 

おっちゃん「絶対金持ちなって迎えに来い!これはお祝いや!受け取れ!!!

 

僕に泣けなしのクシャクシャになった5千円札を渡して来た。

涙が止まらず、ありがとうございました。と自然に言っていた。

その5千円札は今でも大切に使わず置いている。

感動をしていたがふと思い出した。

 

社長待たせてるやん!!!!

急いで準備しおっちゃんに別れを告げ僕は電車に乗った。

 

そこから僕の成り上がりストーリー第二章が始まる。
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