異世界から来た魔法少女がドSだった件

焼き芋さん

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ユウトさんの性癖

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夜20時…

 外出中だったユウトさんとマリンさんが帰ってくる。

「ただいまー」
「お、知らない靴だ、誰か来ているのかな?」
「ユウトさん、マリンさんお帰りなさい!なぁにこれは」

 サクラがマリンの肩に乗り、ユウトの持っている袋の匂いを嗅いでいた。

「ああ、たこ焼きだよ。
ちょうど帰り道の屋台で売ってたからな。食べるか?」
「食べていいの?」
「もちろんだとも、いっぱい買ってある」
「美味しいけれど、まだ熱いから気を付けて食べてね?」

 奥の部屋へ入ると、そこではシオン、和樹と、見知らぬ女がヴァンパイアの話をしていた。

「あ、はじめまして、私、咲って言います♪」
「お、美少女発見!
和樹ぃ、やるなお前、見た目と違ってモテるのか?」
「ひいぃ、ち、違います」

 咲に睨まれた和樹が震え上がり否定をするが、ユウトが和樹の肩を掴み揺さぶっている。

「いや、どうやら彼女は私達同様、能力者で、ヴァンパイアを共通の敵としているようだ」

 シオンが冷静に今までの事を話し始めた。
 聞けば咲は人を揚げ物に変えてしまう能力者で、マリンが調べるとそれはスキルだった。

「魔法も誕生していないこの時代に、スキルが使えるなんてね、やはりこの時代に、謎は残っているわ」
「ああ、微力だがスキルを使える者もいるのかもな、翔太君にしても君にしても…」

 ユウトさんは咲に「闇子という人物を知っているか」聞いていたが「知らない」と答えていた。

「ていうかさ、アンタカッコいいのにすっごいマゾよね??残念だわ♪」
「おい、何故バレた!マリン、彼女は心を読むスキルを持っているのか?」
「持ってないわ、どーせ虐めて欲しそうなオーラぷんぷん出してるから、普通にバレたんでしょ?」
「ふむ、それなら私でもわかるぞ、ユウト、お前は和樹と同じく…いいや、彼よりもドMなのか…」
「えー?幻滅ぅ、マリンさんこいつドMだったの?」

 ユウトさんの意外な事実を知り、サクラたんまで彼への評価を下げ始める。

「ね!そのメスっぽい反応、さては男にも掘られた事あるでしょ!」
「いや…それは…」
「うーん、そうねぇ、数え切れないぐらいあるかも…」
「おい、言うな…マリン」
「ほほう…ユウトはそこまでの変態ドMだったのか…まさか和樹を遙かに越える変態だったとはな…♡
これは今後、色々試しがいがあるな…♪」
「うっわぁ、変態マゾ男キモーイ☆ほら、さっさとたこ焼き寄越しなさいよ!」
「うふふっ♪良かったわねユウト♪」
「いやよくねぇよ…おいマリン、あんまり余計な事言うんじゃ…」
「なぁに?私にだけは逆らうの?この場で唯一ユウトを力でねじ伏せられる私に?ねぇ、また溶かしてあげましょうか?」
「いえ…申し訳ございません…マリン様」

 咲、シオン、マリン、サクラたんがマゾの話題で盛り上がり、楽しそうにユウトさんを罵倒している。
 マリンさんが腕組みして見下すと、何故か彼も敬語を使い始める始末。

(今まで最強剣士だと思われて尊敬されてたのに…マゾってだけであんなに評価を下げられるなんて、人間って怖いなぁ…)

 僕は評価を下げられて行く彼に心の中で同情しながら台所で料理を作り始めた。
 鍋のカレーを煮込み、ご飯も炊いている。
 食卓ではとうとう彼は「マゾゴミ」と呼ばれはじめ、彼は青ざめた表情で下を向いていた。
 そんな彼をフィギュアのサクラたんがテーブルの前から見上げ、あざ笑っている。

「おいマゾゴミ、今晩、和樹と一緒に野外調教をしてやろう…咲も見て帰るか?」
「行く行く~♪
マゾで異世界の勇者とか初めて見たわ、どれほどの者か見せて貰わなくっちゃ♡」

(あの…シオンさん、どうして僕も野外調教に行く事になっているのでしょうか…)

 ユウトさんはマリンさんに押さえつけられ、隷属の首輪を取り付けられている。
 しかもマリンさんが首輪の効力を強化してユウトさんは青ざめた表情をしていた。

 その後、夕食のカレー、サクラたんはユウトさんの買ってきたたこ焼きを食べていた。

 そして、夜中の0時。

 僕とユウトさんは全裸で首輪に繋がれ、シオンさんがユウトさんのリードを、僕のリードをマリンさんが持っていた。
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