異世界から来た魔法少女がドSだった件

焼き芋さん

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ようやく解放される?

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 おねだりした結果、2人は蔑むような目を向けてくる。
 しかし、このツインテールの咲という女子…見覚えが…
 和樹は記憶を辿ると隣のクラスの不良女子の悪い噂を思い出し震え上がった。

「あわっ、あっ…」

 咲は慌てる僕を見ると意地の悪い笑顔になった。
 眞澄という女は咲に耳打ちをしていたが、彼女は首を振りどうやら断られたようだった。
 通報がどうの言っていた気がするのだが…

「ねぇ、アンタ名前は?
どうやらその様子を見るに何かの事件に巻き込まれたようね?
もしかしてヴァンパイア関係?」
「え…!?はい、そうです…!僕は隣のクラスの和樹です。今は、ヴァンパイア化した斉藤先生に尋問されてました…」
「そう、だったら今回だけは揚げ物に変えるのはやめておいてあげる。ありがたく思いなさい?」

(揚げ物?
さっきから何を言って…
僕が太ってるからって変なあだ名でも付けるつもりだったのかな?)

 僕はとりあえず気のない返事で礼を言っておいた。

「はぁ…ありがとうございます。」

 和樹の短小ペニスもすっかり萎えきってしまい、落ち着いていた。

 しかし…

「うあっ…咲さん、いったい…何を」
「何をってアンタがおねだりしたんでしょ?可愛がって下さいってさ♪」

 彼女は靴で僕のペニスを踏んでくる。
 正直痛いのだが、今更断れる空気でもなかった。

「ひあぁ…い…あぁ…」
「咲やめなって…靴が汚れるよ?」
「いいのいいの、眞澄もよく見ておきなさい?
変態のマゾ野郎が靴で踏まれて汚ない汁垂らしちゃうところ…♡」
「あぁっ、痛いです、力込めないでぇ…」
「あぁ??おいキモオタァ、何命令してんだ??」
「ひいぃ、ごめんなさいごめんなさい!!」
「あははっ♪」

 笑いながら彼女に上履きでグリグリと踏まれ、僕は歯を食いしばりながら痛みに耐えている。
 眞澄はガチで引いていたが、僕はどうする事も出来ずただ黙って踏まれる事しか出来なかった。

(ああ…靴底の感触…ダメだこんなので感じちゃ…でも…さっきの先生のせいで、僕もう…)

 気持ち良くなる薬で体中敏感な僕は、彼女に踏みつけられただけで精液を発射しそうになる。

「もう駄目です、咲様、イキそうです…」
「ほらイケよ豚っ!あ、でも靴にかけたら殺すからな!?」
「ひいぃっ、わかりました、咲様ぁっ…あっ、ああぁぁっ…いっくうぅぅ!!!」

 靴底で擦り付けられる感触が気持ち良くたまらなくて僕は精液を発射してしまう。

「あぐっ!!痛い!!」

 ただ射精する瞬間、彼女に蹴り倒され僕は床で頭を打ちながら射精した。

「うっわぁ、間抜け☆
キモオタの滑稽な姿、最高に笑えるわ♪あははははは!!!」
「ねぇ咲、帰ろうよ…こいつ気持ち悪いよ…」
「はぁ…はぁ…はぁ」

 勢い良く射精した精液はお腹を飛び越え自分の顔まで飛んでいた。
 彼女はドSなのか僕の顔を靴で踏みつけてわざと顔に塗りたくってくる。

(あれ、靴を汚したら駄目って言いながら自分から汚してる…)

 しかし言うと怒られそうなので黙っていた。
 そして、和樹は解放されたかと思ったのだが…

 カチャリ…

「なんだ、これ…」

 見るとリードだった、首輪にリードを付けられ何故か引っ張られている。

「ほら!マゾ犬!服なんて着せてやらないからな??
その格好のままてめぇの自宅まで四つん這いで帰りな??
あたしも着いてってやるから!!!」

 眞澄とやらは我慢の限界なのか、僕の姿にも咲のSっぷりにも引いている。

「ねぇ咲、私先に帰るよ?」
「あ~…そうね、ヴァンパイア関連の話もあるし…眞澄、今日は付き合わせて悪かったわね、外暗いから気を付けなさいよ?」
「う、うん、また明日ね」

 眞澄は体育館を出て帰って行った、最後まで気味悪がられた事はショックだが、まあ仕方がない。
 残ったのは僕とこの恐ろしい女子高生咲だけだった。

「二人っきりになっちゃったね、ほら四つん這いで、家に帰りな?」
「でもあの、まだ暗いっていっても深夜じゃないですし、誰かに見られたら通報されるんじゃ…」
「あぁ??なんだキモオタ!!通報されたらされた時に考えればいいだろ?」
「は、はい、ごめんなさい…」

 こうして、夜の19時、学校から家へ裸のままリードを引かれて家に帰る事になった。

 今は真夏の夜、19時と言ってもかなり明るい…
 僕は咲に首輪を引かれアパートを目指して帰って行く。

「きゃああぁぁっ!!」
「なんだこいつ!頭おかしいんじゃねぇのか!?」
「全裸で太った男が歩いてるわ!誰か!警察呼んで!」
「逮捕されろこの変質者!!」

 商店街に入った途端、罵声を浴び、彼らは僕と咲を取り囲んだ。

(ああぁぁぁぁ…終わった、僕の人生は終わりだ…なんて事をしてくれたんだ…咲さん…)

 僕は絶望し、全裸で四つん這いのまま、諦め顔で下を向いて歩いていた。
 しかし彼らは僕達を警察に突き出すつもりなのか10人ぐらいで行く先に立ちふさがる。
 そんな彼らを見て咲は怒った表情をしていた。

「ふん、こいつを気持ち悪がるのは普通の反応だけど、ただ鬱陶しいわね…私の行く手を阻むなんて…」

 彼女は指をパッチンと慣らした後、突然、奇妙な言葉を口にした。

「クリエイト・サックサク」

 咲がそう言うと周りを取り囲んだ男女はプラスチックケースに入った揚げ物に変化した。

(え?今何が起こったの?人間がコロッケに?カツに?ポテトチップスに?)

 目の前で起きたことが信じられないまま、僕は首輪を引かれ、商店街を歩いていく。
 一番理解できないのは揚げ物にされたというのにまるで彼らを忘れたかの如く、周りの人間が興味を持たなかった事だ。

「ほら、これで、夕飯ゲット☆
さ、あんたの家に向かうわよ?」

(この咲って女、危険だ、下手するとヴァンパイアよりやばい奴だ…
 帰ったらシオンさんとユウトさんに言わないと…)

 僕はそう心に決め、街中を全裸のまま連れ回され、20分が過ぎた頃、ようやく家に着いた。

「おっかえり~♪
ってなんだキモオタかよ!っていうか全裸でとか頭おかしいんじゃないの?
シオンさん、キモオタが裸で帰ってきたんだけど??」

 彼女はシオンの元に走っていった。

「うう…酷いよサクラたん…」

 玄関まで歩いて来る喋る人形、魔法少女サクラたんの姿を見た咲は目を輝かせていた。

「なになに~?動くフィギュア?もしかして私と同じ能力持ちの子がいるの?
和樹、お邪魔するわよ??」

 咲が玄関からあがり、人の部屋に勝手に入ってくる。

「おい和樹、誰だその女は、まさか彼女…じゃあないよな?お前に彼女など出来る筈がない!」
「酷いよシオンさん、それ二回目だよ、僕だってモテたい願望はあるのに…」

 PCをしているシオンにからかわれ、後ろから出てきた咲が挨拶する。

「はじめまして!シオンさんって言うの?
私は彼の隣のクラスの小鳥遊(タカナシ)咲って言うの、よろしくね?」
「ああ、よろしくな。
しかしサクラを見て驚かないとは…
それに君からは魔力を感じるぞ、特に、そのバッグの中から…」

 シオンさんは彼女を一目見ただけで普通ではないと判断した。

(流石シオンさんだ、助かった…)

 しかし咲はバッグの中にある揚げ物を取り出した。

「嫌な奴は全部、揚げ物に変えちゃったわ♪
それが私の能力なのよ?」

 シオンの視線が僕のほうへ来て、僕は青ざめた顔で頭を縦に振った。
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