上 下
19 / 22
ストーリー

タニア・アウストラリス

しおりを挟む
 食堂に行く間に、廊下の壁には人気男娼の薫さんのポスターが貼られているのを発見する。
 スリットから足が見えるセクシーな着物で、美人女性にしか見えないポスターだった。
 しかし僕のお尻には今も、ズキズキして痛みがあり、お尻を掘りながら笑っていた彼の声が心の中で鳴り響く。
 僕はもう、ポスターを見ても怒りしか沸いてこなかった。

(あの、変態野郎…っ!)

 食堂で見かけたら一言文句を言ってやろうと思いながら女将さんに着いていくが、そこには彼はいなかった。

「なんだい?キョロキョロして、まさか薫を探してんじゃないだろうね?」
「あ、探してました…」

 すると女将さんはヤレヤレと行った感じで。

「彼は来ないよ、自室で食べるからね。
まあ…この娼館の稼ぎ頭だし、多少の我が儘は通るんだよ、お前達と違ってね?」

 どうやら、見る限り本当に彼はいないように見える。

「じゃ、私は行くよ、次からは自分で来なよ?」
「はい、ありがとうございました。」

 女将さんはその後、すぐに何処かへ行ってしまった。
 僕は食堂の他の男娼に挨拶をする。

「あ、おはようございます」
「おう、おはよ」
「新入りの、翔太君だよね?」
「はい!」

 僕は他の男娼達の列に並ぶとトレーを取り、お皿を取り、おかず、スープ、ご飯を入れる。
 前の列のお兄さん達に挨拶すると名前は覚えて貰えていたようで、ちょっと嬉しかった。

「ぐっ…痛っ、痛たたた…」

 テーブルのあるイスに座ると昨日裂かれた肛門から激痛が走り顔を歪めていた。

「どうした?大丈夫か?」
「怪我したら女将さんに言えよ?治して貰えるから」
「はい…ありがとうございます。」

 彼らが心配し、集まってくる。
 どうやら怪我や病気はなんとかなると聞きちょっと安心した。
 そして机に座り飯を食っていると、先輩達から話かけられる。
 皆、僕よりお兄さんで普通の男だが、ここで僕のように働いてるそうだ。
 彼らの話を聞いていると、様々な情報が飛び交ってくる。
 例えば、人気ナンバーツーの男娼が身請けされそうとか…薫さんもそろそろ身請けされるだとか…

 何故「身請け」にこだわるのかと聞けば、ここから出るためには「身請け」しか手段が無いからだそうだ。
 家族想いの相手に身請けすれば、幸せに暮らせるのだと。
 彼らはそう言っていた。

 その時だった…

「あーっ、君が新入りかぁ、確か、薫ねえに面倒見て貰ってるって言う…」

 そこには金髪の前髪ぱっつんロングと言った髪型、僕より2つぐらい年上に見える和服の女の子がいた。
 どうやら入り口から入って来たらしい。
 すると隣の席の彼らが僕にこっそり教えてくれるように言った。

「翔太君…彼はナンバーツー男娼の楓さんだ…失礼ないようにな」
「怒らせないように気をつけろよ??」
「は…はい…」

 硬いイスで肛門がズキズキ痛むのを我慢して、彼に頭を下げた。

「あの、初めまして、鈴木翔太って言います…」

 僕の小動物のように脅える顔を見たからだろうか、彼は意地悪く、笑ってこちらを見た。

「ふーん、良いショタだ、素材は悪くない」

 顎を持ち上げられ顔を色んな角度から見られて恥ずかしくなる。

「ボクは楓、君よりも何年か前からここで働いている。
まぁ、わからない事があったら聞いてよ♪」
「はい、楓さん、ありがとうございます。」
「ところで…さ…」
「あ…あぐっ…」

 彼は突然、僕のお尻を和服の上から鷲掴みして言った。

「それ、薫ねぇがやったんでしょ?早く治療したほうがいいよ?」

 僕は昼食を食べ終わると、彼に女将のところまで無理矢理、連れて行かれた。

「どうしてさっき言わなかったんだ?翔太」
「いえ、このぐらい、ほっておけば、そのうち治るかなって」
「陰間にとってそこは商売道具だ、そんな状態じゃ、働こうにも働けないだろう?これからはすぐに言うんだよ?いいね?」
「わかりました…」

 何だか冷たそうな人かと思っていたが、僕達の身体を気遣ってくれる女将を見て、僕は少しだけ気が緩んだのだった。
 その後アナルにお薬を塗られ、部屋で寝ていろと命令される。

「いやぁ…でも、肛門括約筋が切れてなくてよかったねぇ…」
「はい…おかげさまで早く治りそうです。
…ところで楓さん、男娼の中で、その、トップ3が女の人の格好をしているのは何故ですか?」

 僕は前から疑問だった事を聞いてみる。
 たまに見るポスターでは五人までランキングが貼られている。
 しかし、そのうちのトップスリーは皆、女装の男だった。

「このほうが人気になれるし「身請け」に選ばれやすい…ってのもあるだろうけど…
まあ、ボクや薫ねぇは趣味でしているところもあるかなぁ…
藍に関しては、客とのプレイの結果、ああなっちゃったみたいだけど」

 藍とはおそらく、ナンバー3の男娼の事で、ランキングのポスターを見る限り、2人に負けず美人女性にしか見えない男娼だった。

 その後、楓さんと別れ、自分の部屋へ戻って行くと僕は廊下で薫さんとすれ違う。
 僕はびっくりして足を止めて振り返った。

「あ!!薫さん!」
「翔太君おはよ~、今日もよろしくね♪」

 しかし、その僕に対して全く悪い事をした自覚のないその態度に、怒りが爆発しそうになる。
 実は今も、お尻の奥がチクチクする感触があり怒りが沸いてきた。

「昨日はよくもあんなことを!!許さないぞ!」

 僕が怒って言うと、薫さんは目を細め、口元に手を当てて、見下しながら意地悪く笑っていた。

「あらあら~、昨日はアタシに抱かれて女の子みたいに喘いでたマゾガキが偉そうに…♡
ただね、今日はアタシの手伝いをして貰うんだから、そんな態度じゃ駄目よ?」

(手伝い?
ようやく仕事を教えて貰えるという事か…)

 陰間茶屋で仕事を覚えなければ処分されると理解している僕は、怒りを押し殺し一旦落ち着いた。

「はい、わかりました…
お尻がまだズキズキして痛むんですけど、仕事に関しては宜しくお願いします…」
「じゃ…とりあえず今からアタシの部屋に行きましょうか♪マゾガキくん♪」
「くっ…」

 挑発してくるような態度の薫さんに、怒りが沸いてくるが、僕は我慢して彼の後をついていった。

 彼の部屋は、僕の部屋に比べれば豪華だった。
 冷蔵庫もあれば台所もあり、食材、飲み物も揃っている。
 卓上には桶があり、おそらく食べていた物も僕達とは違うのが伺える。

「あの…ところで今日は何をするのでしょうか…」
「まったく、脅えちゃって可愛いわねぇ…♡
そんな顔されるとまた襲いたくなっちゃうじゃない♪」
「いっ、いやです、アナル切れてるんで…もう勘弁して下さい…
今日は仕事教えてくれるんですよね?」
「まあね、だから今日の夜はアタシのお仕事の見学よ♪
間近で見て、どうすればいいか覚えるの」

 その日の夜は、彼の仕事を見学となった。
 今日の彼のお客はタニアという軍のお偉いさんで、かつ、薫さんを「身請け」希望する女性だとか…
 しかし…そんな彼女の行動を見て僕は絶句した。
 彼女と薫さんは夜食を食べ、お話ししていたがどう見ても、薫さんが客のように見えてしまう。

 そして、しばらくすると我慢が出来なくなったタニアが軍服を脱ぎ、全裸になってしまった。

「もう、タニアったら、また我慢出来なくなっちゃったのぉ?」
「はい、ご主人様…♥
タニアの身体、今日も好きなだけお使い下さい♪」

 彼女はギーク王国副将軍「剣聖」タニア・アウストラリス。

 赤髪ショートボブに青い瞳の美しい女性、どうやら彼女は客という立場にも関わらず軍服を脱ぎ薫さんにおねだりしながら全裸になった。
 すると、彼女の乳首にはピアスが付いていて、下半身には女性用の貞操帯を装着されていた。
 鍵は薫さんがちらつかせ、これではまるで、薫さんの奴隷みたいだ。

「わかってるわ♪
タニアの身体も、此処も、アタシだけの物…♡
他の男になんて触らせないわ♪」

 貞操帯の鍵を外すと、完全に全裸になった彼女の後ろから、胸を揉み、女性器を上から触り始める。
 薫の手は慣れた手つきでタニアのCカップはありそうな胸を揉みしだき、同時に女性器のクリの部分を指先でなぞるように攻めている。
 その愛撫に、彼女は声が我慢出来なくなり、発情した雌の、いやらしい声を漏らしていた。

「あぁっ、あんっ♥
ご主人様ぁっ、大しゅきぃっ♥♥ひぁぁ…♥」

 薫さんはタニアの女性器に指を入れ、慣れた手つきでクチュクチュと音を立てながらかき回している。
 すると彼女は腰をピクピクさせながら、早速絶頂してしまったのだ。

「あんっ、いっ、いっくうううううっ♥♥♥」

 彼女は腰をピクピクさせながら雌のオーガズムを感じ、甘い声を漏らしながら絶頂してしまう。
 そんなタニアの姿を見た薫さんは、彼女に意地悪な笑みを向けて笑っていた。

「ふふっ…♡一週間我慢しただけでこうなの?
淫乱な雌豚ねぇ♪
ほらっ、アタシのコレにご奉仕しな?」

 薫さんは近くにあったイスに腰掛けると、勃起した男性器を彼女に見せつけている。

(うわぁ…あんなに大きいのか…大人の男の人のおちんちんって…)

 僕がフェラさせられた時よりもパンパンに張った男性器、そのあまりの大きさに僕も驚きながら彼のペニスを見つめていた。
 タニアもまた感動したような表情で薫さんの勃起した男性器に、四つん這いで舌を近付け舐め始める。

「あぁぁぁ…♥
大きぃ…素敵です…ご主人様のおちんぽ様…
れろっ、あむっ、んうっ、じゅぷっ、じゅぶぶっ、ちゅぱっ、ちゅぷっ」

 彼女は薫さんの気持ちいいところを熟知しているかのようなフェラを披露する。
 彼も満足そうで、昨日の僕のフェラがまだまだだった事を思い知らされ、恥ずかしくなる。

「あんっ…♡うふふ…いいわ、気持ち良いわよぉ♡
誰かさんと違ってぇ、すっごく上手♡
たっーっぷりと仕込んだかいがあったわぁ♪」

 薫さんの目は僕を見ていて、恥ずかしくて下を向いてしまう。
 タニアという女はここで初めて僕の存在に興味を持ったようだ。

「ご主人様、彼にしゃぶらせたのですか?」
「ええ、まだまだ、だけどね♪」
「ふーんっ…あむっ」

 彼女の目は僕の方を見て、まるで見せつけるようにフェラチオを開始する。
 全裸の女性が、ちんぽの生えた着物女性にフェラをしているかのような図に、僕は釘付けになってしまう。

「んっ、ちゅぷっ、じゅるるっ、じゅぶっ、じゅぽっ、ぐぽっ、ぐぽっ…ぷはぁっ…はぁっ…」
「んふっ♡はぁ、はぁ、上手よタニア♡
ご褒美に、お口の中にアタシの精子を出してあげる♪
ほらっ、受け取りな?」

 ドビュッ、ビュルッ、ブビュッ、ドピュッドプッ…

 彼女の口の中に、薫さんの精液が吐き出されている。
 僕の時は出してくれなかったのに、彼女ではあんなに気持ちよさそうに感じる彼を見て、少し悔しさを覚えてしまう。

「ごくっごくっ…んっ、ぷはぁ…
御馳走様です、ご主人様ぁ…」

 タニアが口の中に出された薫さんの精子を飲み干し、口を開いて何もない事を見せた。
 よく調教されているようで、まるでタニアは薫さんの雌犬のようだった。
 彼女は薫さんに頭を撫でられて、とても嬉しそうにしている。
 そんな彼女が僕の方を見て言った。

「ご主人様ぁ、あの子のフェラと私のフェラ、どっちが良かった?」
「何言ってるのよ、タニアに決まってるでしょう?
あいつはご奉仕フェラでアタシをイかせられない、浣腸も我慢出来ない、中途半端なマゾガキ♪」
「へえぇ、イかせられなかったんだぁ♥
やっぱりご主人様のおちんぽは私専用なのね♪
私ならあの子と違ってこんな事だってしてあげられるし♥
どう君、羨ましい?」
「いえ…とんでもございません」

 タニアという女は薫さんの射精後のペニスを胸で挟み、僕に見せつけるようにパイズリを開始する。
 Cカップはある柔らかそうで綺麗な胸で挟まれた薫さんのモノは、射精後にもかかわらず膨らんで大きくなっていく。
 僕も、そんな2人の行いに釘付けで、包茎ちんぽが完全に勃起していた。

「そうねぇ♪
確かにあのマゾガキには胸がないから、こんな事、出来ないわね♡」
「当然です♥私の体、もっと味わい尽くして下さい♥
ああぁ…早くご主人様を我が家へお招きしたいわ…」

(お招き?身請けの事かな?)

 聞いた話だが、軍の副将軍の座を勤めている彼女には、女王を除き、剣術で彼女の右に出る物はいないのだとか…
 そんな彼女が、薫さんの前ではあんな醜態を晒し、ちんぽ中毒の雌豚のようになっている事自体が僕には信じられなかった。

「そうね…期待しているわよ、タニア♪」
「はい、お任せ下さい、来週中には可能だと思います♥
我が屋敷にお招きしてからは、ご主人様を汚い男共なんかに指一本触れさせません♪」
「ふふっ…♡もし本当にそうなったら、お前を専属のペットとして飼ってあげるわ♪
それから孕ませて、私の子を生むの、どう?素敵でしょう?」
「あぁぁぁ…はひ…ご主人様ぁ…メス奴隷タニアを…宜しくお願い致します…♥」

 薫さんはタニアという客とそんな話をしながら、一度射精したにもかかわらず、彼女のパイズリでまた勃起していた。
 しかも、僕をレイプした昨日よりも大きくなっているのは間違いない。
 僕は2人を見て、少し羨ましいとも感じていた。
 何より相手が軍の副将軍ならば、生活に困ることもないだろうし、夫婦になる可能性もあるのではないかと考えていた。
 そんな薫さんは、他の陰間の希望の星である事も間違いないだろう。

 「タニア、来なさい?
アタシのコレで、お前のメスマンコ、たっぷり突いてあげる♡」

 薫さんはイスに座ったまま、上を向いた勃起ペニスを見せつけて彼女に命令している。

(すごっ、あんなに大きくなるんだ……
僕のと違って大人の男性器のサイズ…
あんなの挿れられたら僕…)

 彼の勃起ペニスを見て、あんなのが入れば確実にアナルが裂けると理解する。

「ほらどう?マゾガキ、お前が舐めた時より大きくなってるでしょう?
これがタニアとお前の実力の差なの♡
悔しかったらテクニックを磨いて、もっとマシな奉仕が出来るようになりなさい?」
「そうです、マゾガキなんかにご主人様は渡しませんよ!」
「は…はい……」

 正直言って、悔しいのか羨ましいのかよくわからなかった。
 しかし、ただ一つ言えることはタニアと薫さんの卑猥な行為を見せられて僕のちんぽも勃起しているという事。

「あら、マゾガキ…♡
ひょっとしてお前、勃起してるんじゃない?」

 行儀良く正座し、又にちんぽを挟んで勃起を誤魔化していたが、薫さんにバレてしまったようだ。

「ちがっ…違います」
「何が違うのよ、ほら、見せなさい?
お前も服を脱いで全裸になるの♡」

 命令され、ピクピクしながら震えてるとタニアという女もこちらを睨んで言ってきた。

「ご主人様が脱げっていってるの、さっさと脱ぎなさいマゾガキ!」
「はっ、はい、脱ぎます!」

 お客様であるタニアに命令され、僕は従わないわけにはいかなかった。
 僕は服を全部脱ぐと全裸になり彼の方へ向き直る。

「あらあら~♡
やっぱり勃起してるじゃない、変態ねぇ♪
自分だけ仲間外れで興奮したの?それともアタシ達を見て?正直に答えなさい?」

 タニアの目は僕を見ている、ちゃんと従えと命令しているのが伝わって来た。

「えっと、仲間外れにされて…酷いこと言われて…それで…」

 その答えに薫さんとタニアが吹き出して爆笑してしまう。
 僕は悔しくて涙が出てしまうが、そんな事はどちらも気にしてくれなかった。

「あははははっ♪
本当にお前はマゾガキねぇ、その歳で寝取られ属性も開花しちゃうの?
やらしぃ変態ねぇ♪」
「だったら、私とご主人様の愛するところを見てシコシコすればいいのよ♪
お前には指一本触らせないけれど、ほら、見るのだけは許してやる♥」

 タニアは対面座位で薫さんの勃起した男性器の上に跨がり腰を落としていく。

「あぁんっ、入って来たぁ♥
ちんぽっ、ご主人様のちんぽぉ、はぁ、はぁ…
あぁんっ、タニアは幸せです…♥」

 タニアはズブズブと男性器に腰を下ろしながら薫さんとキスをする。
 女性器の中に男性器が挿入されるところを見て、僕は目が離せず、包茎ちんぽからは我慢汁が溢れていた。

「くっ…でも、扱くのは…」

 なんだか男として悔しくて、涙が出そうになってくる。
 にもかかわらず、不思議と彼に負けた事に興奮し、僕の勃起は収まらない。
 それどころか、今すぐ扱きたくてたまらなかったのだ。

「ねぇタニア、あいつのとアタシの、どっちがいい?」
「あんっ、あんっ♥
も、もちろんご主人様です!
あんな小さいペニスじゃ、私の中には絶対に届きませんっ…♥
短小包茎の情けないちんぽなんて、私はいりませんっ♥」

(くっ…酷い、酷いよタニアさん…僕どうしてこんな目に)

 目に涙を溜め、また泣き出しそうな僕を見ても薫さんは嘲笑うだけで、タニアは彼のペニスに夢中だった。
 自分だけが仲間外れで、雄としても認められず除け者にされる感覚。
 それなのに、短小包茎ちんぽを扱きたくてたまらない。

「ふふっ…♡
タニア、ストップ♡」
「ひゃいっ…♥」

 薫の命令でタニアは動きを止め、雌顔でブルブルと震えて動かなくなっていた。

「おい、マゾガキ、アタシの玉袋を舐めな?
下からゆっくりと舌を這わせて、裏筋まで舐めろ」

 冷たい表情で、見下しながら命令されて、僕は我慢していた涙が溢れてしまう。
 なのに、我慢汁を垂らすペニスは収まらず勃起したままだった事が悔しくて仕方がない。

「うぅっ…うぅっ…」

 僕はもはや、逃げ場はないとあきらめて、泣きながら彼の足下まで行き、玉袋に舌を這わせていった。
 するとタニアの愛液と、薫のカウパーが垂れて鼻を汚す。
 僕は舌を這わせながらそれらも味わい、興奮が抑えられなかった。

「ご主人様見て♪
本当にやってます…♥
この子、男として駄目になっちゃうんじゃないですか?」
「いいのよコイツは♪
それに、このぐらいのご奉仕が出来なきゃ、男娼のお仕事なんて無理だから♪」

 涙で頬を濡らしながら、玉袋からペニスの裏筋まで舌を這わせてゆく。
 舐める度に彼の竿がピクンピクンと動き、さらに興奮して大きくなっているのがわかった。

「アタシ達は楽しみましょうタニア、ほら、ピストン再開よ?
で…マゾガキ、お前は玉を重点的に舐めろ、いいな?」
「うう…ぐすっ…ぐすっ…わ、わかり…まひたぁ…」

 薫さんは僕だけ冷たい表情で見つめ、男みたいな声で命令してくる。
 僕はそんな彼に恐怖を感じて、玉袋を舌で舐め回しながら彼にご奉仕する。
 薫さんは腰を振るタニアと涙を流しながら金玉を舐める僕を笑いながらカウパーを垂れ流す。

「あぁっ、いいわぁ、タニアの中っ、本当に気持ちいい!
ヒダが絡み付いて、アタシのちんぽを締め付けてくる!
ほらほらっ、下からも突いてあげるからもっと締めなさい!?」
「あんっ、あぁんっ、やぁっ、凄っ、ご主人様ぁ、嬉しいっ、私の中でご主人様に気持ち良くなって貰えて…♥」

 薫さんはタニアの尻を掴み、自らも激しく腰を振り始める。
 速度が速くなり、取り残された僕は黙って見ている事しか出来なかった。

(あぁ…早く扱きたい…でもこんなので興奮して扱くなんて…流石におかしいよ…
そもそも僕、いったい何に興奮しているんだ…)

 僕は自分が何に興奮したのかすらわからず、包茎ちんぽに手を添えて、カウパーを垂れ流していた。

「あーあ、扱きたくてたまらなくなっちゃった?
マゾガキの誰からも使って貰えない負け犬チンポ扱きたい?」

 酷いことを言われ僕は悔しくて首を振る。

「あらそう♪
だったら見ていると良いわ?
でも、卑しいマゾヒストの癖に我慢するなんて身体に毒よ~?」

 タニアは自ら腰を振り始め、上下に突き上げられながら、アヘ顔で絶頂を繰り返している。
 その表情が気持ちよさそうで、羨ましいのか、彼女を見て興奮したのかわからないが僕の勃起した包茎ちんぽの先は我慢汁でヌルヌルだった。

 「あんっ、あんっ、んっ♥
んあぁっ、凄いっ、奥までっ、ご主人様のっ、奥まで届いてます♡」 

 その、快楽に身を任せ何も考えられなくなったまま抱かれるタニアの姿を見て、僕は限界を感じ小さなペニスを握って扱き出した。

 シュッシュッシュッシュッシュッシュッ…

「あらあら~、アタシのペットなのに勝手に扱き出しちゃ駄目じゃない☆
これは後で、キツーイお仕置きが必要ね?」

 しかし、そんな声も耳に入らないほど僕は興奮し四つん這いのまま、包茎ちんぽを扱いている。
 顔を真っ赤にし、発情した雄の表情のまま、ちんぽを扱き出した僕を見て2人は笑っている。

 しばらくすると薫さんが限界に達し、よりいっそう激しいラストスパートのピストンを始める。

「はぁっ、はぁっ、出すわ、出すわよタニア!
お前もイキなさい!」
「お願い…中に出してぇ…ご主人様ぁ」
「ええ、もちろんそのつもりだから♪
ほらっ、受け止めな?
雌豚!」

 タニアは畳の上に仰向けに押し倒され、両足を捕まれる。
 そして薫さんは腰を打ち付けて、パンパンと激しい音を鳴り響かせながら、ピストンを繰り返していた。
 大人の男と女の本気のセックス…それを見ながら僕自身もまた、ひとり情けなく扱いている。

「あぁっ、あぁっ、ご主人様ぁ、気持ちいいっ、気持ちいいよぉ、もう何も考えられないぃ…あへぇ…らめぇ、いっくうううぅぅぅぅ…♥♥♥」

 びゅるっ、どびゅっ、びぴゅっ

 彼女の膣イキと同時に、精子が彼女の中に溢れるほど発射される。
 タニアは雌の表情、アヘ顔を晒しながら絶頂していた。
 薫のほうもまた、すっきりした表情になりながら後ろに手を突いている。
 射精が間に合わなかったのは僕だけだった。

「マゾガキ?ストーップ」
「う…ううっ…」

 一番言われたくない言葉がかけられてしまう。
 僕は涙目ですがるように彼を見るが、彼はそれ以上何も言わなかった。

「新人くん、扱いたら女将さんに言いつけるわよ?」
「うう…うううぅ…」

 もはやうめき声しかあげられず、射精寸前でお預けを食らった僕は、苦しみ悶えながら我慢をした。

「そうそう、服を着て後片付けしなさい?翔太君?」

 薫さんに命令され、僕は服を着ると、食事やら食器やらを片づけて、食堂へ運んでいく。
 そしてしばらくして戻って来た後、部屋へ戻るとタニアは帰った後だった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

こども病院の日常

moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。 18歳以下の子供が通う病院、 診療科はたくさんあります。 内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc… ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。 恋愛要素などは一切ありません。 密着病院24時!的な感じです。 人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。 ※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。 歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。

OLサラリーマン

廣瀬純一
ファンタジー
女性社員と体が入れ替わるサラリーマンの話

パンツを拾わされた男の子の災難?

ミクリ21
恋愛
パンツを拾わされた男の子の話。

ビキニに恋した男

廣瀬純一
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

処理中です...