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ストーリー

黒姫

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「やだっ、嫌だ、あんな奴に、あんな奴に殺されてたまるか!!!
父さん、母さんを殺した、あんな奴にっ!!」

 二年前の闇子達、ナイトメアシリーズの先生であれば僕一人でも何とか出来る戦力差だった。
 しかし、あの着物の女は次元が違う強さだと今ならわかる…
 あの女は、もう二度と会えないだろう、マリンさんやユウトさんクラスが戦う相手だと理解出来る。
 僕には到底太刀打ち出来ない本物の強者…だからこそ、逃げるしかなかった。

「ほれっ、もっと脅えながら逃げてみよ小僧♡
可愛く泣けば優しくしてやるかも知れんぞ?」

 階段を駆け上がり、二階の自分の部屋に逃げ込む。
 無駄だとわかってるが念の為、窓の破壊を試した。
 しかしやはり、窓も見えない壁に覆われており壊すことは不可能だった。
 部屋の入り口のドアがゆっくりと開けられる。

 そして、赤い着物の女が、今度は逃がさぬと言わんばかりに入り口を封鎖した。

「さてどうする?小僧、妾に泣いて土下座でもしてみるかのぉ?
それともまだ、刃向かってみるか?」
「うわあああああっ!!!」

 イメージで作り出した銃を持ち、叫びながら彼女に連射した。
 それらは彼女に確実に直撃するが、部屋には火薬のにおいが充満するだけで、彼女は無傷で立っていた。

「ああ…ああぁぁ…いや、いやぁ、誰かぁ、誰か助けてぇ!!!」
「ふふふっ…♡よいぞよいぞ…♪その心の底から脅える小僧の顔」

 彼女は袖の中から本来なら入りきらないほどの長い日本刀を二本、左右の袖の中から取り出した。

「ああぁぁぁぁっ…いやっ、いやあぁぁぁっ!!!」

 ジョロロロロロ…

 窓に背中を付け、僕は恐怖のあまり小便を漏らしてしまった。
 それを見た彼女は舌舐めずりをしながら、僕の方を見つめていた。

「くっ!あっはっはっはっはっ♪
小僧、怖いか?妾が怖くて漏らしたのか?」
「怖い…怖いよ、お願いだから帰ってよ…僕、死にたくない…」
「ふふふふっ…ではこういうのはどうじゃ??」

 彼女が剣を振り上げ、目にも止まらぬ早さでで僕を切り裂いた…かのように見えた。

「あれ??」

 首は落ちてないし手足も繋がっている、しかし、服と下着が木っ端微塵に斬られてしまい、僕は全裸のまま立ち尽くしていた。

「小僧、命が惜しくば、そこで扱いてみよ♪
妾の機嫌を取れば、もしかすると生かして貰えるかもわからぬぞ?」
「はい、やりますっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ…」

 全身がガクガクと震えながら僕は自分の包茎ちんぽを扱き始めた。

「可愛いのぅ小僧…♡目からは涙が溢れているではないか♪
ほれっ、しっかり気合いを入れて扱け、勃起せぬようならその腕、切り落とすぞ?」

 ブシュウゥゥッ!!

「え…???」

 一瞬何が起こったのかわからなかった。
 右肩を見ると肩から先がなかった…
 地面を見るとグロテスクな断面図の自分の腕と思わしきものが転がって血だまりが出来ていた。

「ひあぁぁっ、ひあぁぁっ!!!」

 怖くて気を失いそうな僕は出口を求めて、彼女の方へ走っていってしまう。
 すると僕は彼女に抱きしめられた。

「怖かったのぅ、でも、もう大丈夫じゃ、よしよし…♡」

 腕からは血が出て、出血多量で死ぬかも知れないのに何が大丈夫なのだろう。
 しかし、彼女が言うと僕の肩から先の血は止まっていた。

(まさかこいつ、僕と同じ能力も持っているのか?)

「次はこれで可愛がってやろう、ほれ小僧、尻の力を抜け」

 そして彼女が取り出した物体を見て僕は怖くて身体が震えだした。
 それは何かというと、簡単に言えばトゲのいっぱい付いた棒状のものだった。
 もし、あんなものを入れられたら、腸がズタボロになり、そのまま死んでしまう気さえする。

 だというのに…

「小僧のアナルを、これで可愛がってやろうかの♪ほれっ入ってゆくぞ?力を抜け!」
 「ぎゃああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 抱きしめられたまま、お尻にそれを当てられ容赦なくズブリと挿入された。

(やばい…お尻から何かが垂れてる…血だ、僕のお尻の中から…血が溢れてるんだ…)

「いぃっ…痛い、痛いよぉ、お姉さん許してぇ…死ぬぅ…死んじゃう…」
「この程度で死ぬわけがなかろうが馬鹿者、ほれ、もっと掻き回してやるぞ♡」

 暴れても力でかなわず、もはや抱きしめられガッチリとホールドされている。
 その甘い香水の匂いと柔らかい素材が僕の身体に擦れ、僕は…

「ほう、勃起したではないか小僧♪
これから死ぬというのに、生命の危機を感じて子孫を残そうと思ったのか?
よいぞよいぞ♪最高じゃ小僧♪」

 興奮した女が下着を脱いでから、僕を押し倒し、勃起したちんぽを掴んでくる。

(まさか…そんな…)

「小さすぎて物足りぬが、今はその泣き顔に免じて許してやる!」

 目の前の女は自分の女性器に、僕の勃起したペニスを挿入したのだ。
 体位的には騎乗位といったところで、上下に動き腰を振っている。
 尻には先ほどのバイブが刺さったままでアナルへも広がっている。
 初めての女性器への挿入に、翔太は気持ちが良さと怖さが入り交じった何とも言えない状態のまま、ペニスをさらに硬くした。

(くそっ、何をやってるんだこいつ、殺してやる!殺して!)

 スキルで刃物を作ろうとするが何も起こらず、辺りを見渡しても武器になりそうなものはなかった。
 重くはないが力で手を地面に押さえつけられて腰を振られており、抜け出す事など出来はしない。

「あっ、あんっ♡
…くくくっ、よいぞ小僧、小さいが形は悪くない…♡」
「やだぁっ、許してぇ、殺さないで…っ………ぐっ………ぐすっ…」
「良い表情じゃ、ほれもっと泣け小僧!無様な泣き顔を晒すのじゃ!」

 拳を振り上げた彼女に顔を殴られる。
 すると、鼻の奥の血管が切れて血が垂れ始め、床を汚していく。

「ぶっ……うぶっ、もう、やめへぇ…やだっ、こんなのやだぁっ……誰か、誰か助けてっ…」
「くっ、くはははっ、最高の泣き顔じゃ小僧♡
ほれ、もっと死の恐怖に脅えよ!無様な表情を見せてみよ!」

 過去に僕は、一度死を経験した事があった…鬼に食われた時だ。
 しかし、今は、あの時とは状況が違う…
 スキルを無効化された状態で死ねば、僕でも終わりだった。
 故に、今死ぬわけにはいかなかった。

「何でもするからぁ、お願い許してぇ…お姉さんやめへぇ…」
「駄目じゃ、お主は死ぬ、その結果は変わらぬのじゃ、諦めろ」
「ううっ…うううう…」
「泣いておるのにますます硬くなったではないか小僧♡妾の中がそんなに気持ちよいか?」

 赤い着物を着たお姫様のような女に、腰を振られている。
 男でありながら、女に犯される光景、そして死の恐怖、僕はわけもわからないまま、肉棒の奥から射精感がこみ上げてくる。

「あぁっ、あんっ、出るぅ、出ちゃうぅ…お姉さんやめへぇ…」
「よいぞ、そのまま妾の中に出す事を許可する!
ほ~れ小僧、妾も手伝ってやるぞ!」

 彼女の腰を振る動きが早くなる。
 奥で締め上げられ、萎えようとする僕の勃起ペニスは許されず、射精感だけがこみ上げて、やがて、限界を感じていた。

「出る、出ますっ、やだっ、いっちゃううっ、お姉さんごめんなさいぃ…ひああぁぁぁっ!!!」

 ドピュドピュと翔太のペニスから、彼女の女性器の奥へ、ザーメンが注ぎ込まれる。
 僕は、何もかも吸い出されたような情けない表情のまま身体が震えていた。

「はぁっ、はぁ、今のはなかなか悪くなかった…」

 彼女が僕のアナルに刺さったトゲ付きの棒を引っこ抜いた。
 そして、そのまま彼女は僕のアナルに指を差し込んできた。

「あの、何を…??」
 「人生最後の射精も済んだことじゃ、次はいよいよ処刑といこうかの…♡
我らギーク王国には貴様のような危険因子はいらぬ」
「ギーク…王国…?」
「おっと、口が滑ってしもうた…ま、小僧には関係ない話じゃ」

 ズブリ…

 彼女の指が僕のアナルに5本入り、乱暴に広げようと動かしてくる。
 容赦などなく無理矢理押し広げ、やがて握り拳がすっぽりと入ってしまった。

「痛い、やめっ、あっ、ああああああぁぁぁ!!!」
「小僧、血が垂れておるなぁ、もしかすると、肛門括約筋が裂けたのかも知れんな」

 そんな事を言いながら腕を突っ込んでお尻の奥、腸の中を掻き回す。
 触られたことのない部分を触られる感覚に、僕は頭が混乱し、ただ悲鳴をあげる事しか出来なかった。

「いくぞ?覚悟はよいか?小僧」
「いやっ、いやあぁぁぁっ!!!」

 ブシュゥゥッ!!!

 彼女がなにをやったのかわからない。
 僕の肉は抉られ、やがて心臓を鷲掴みされたような気がする。
 意識は闇へと落ちていき、目を瞑れば二度と目が覚めない気がしていた。
 僕は、そのまま瞼を閉じて、そして死を迎えた。

「ふぅ、今回はなかなか楽しめたのぉ♡やはり、雄の子供のほうが遊びがいがある」

 翔太の胸のあたりから彼女は心臓を取り出すと、それを美味しそうに食べ始めた。

「悪くない味じゃ、やはり人間は、生きの良い子供のほうが美味いのぅ♪」

 青くて長い髪の赤い着物を着た黒姫は、翔太の家を出て行った。


──高層ビルの屋上──

 柏木健一は、本をパラパラと捲りながら魔法を発動する。
 すると白い玉が浮かび、中に和樹、そして見知らぬ魔法使いの格好の女と、家の中で死んだ少年の姿が浮かんでいた。

「駄目だ、やむを得ん…こうなったら、スキルを使うか…」

 健一は両手を広げ、高層ビルの屋上から飛び降りようとしている。

「この町の平和は俺達で守らねば…その為だったら何度でもやり直してやる!」

 そして彼は飛び降りた。
 頭から落ち、即死。

 彼の能力が発動したのかどうかはわからない…

 しかし、その晩、特に変わった様子はなく、その日は終わりを迎えた。

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