38 / 61
出会い(フェリクス視点)5
しおりを挟む
それが変わったのは、アンリエッタの周囲に余計な声がまとわりつき始めてからだ。
アルファとアルファで結ばれることはない。後継を残し難い性別同士が結ばれるなんて非生産的だ。身分あるものだからこそ、後に続くもののことを考えねばならない。
皇太子であるフェリクスと仲のいいアンリエッタへの嫉妬か、いつからか、アンリエッタにそんな陰口が降りかかってきた。
アルファという第二性のせいで虐げられたアンリエッタが、今度は女という第一性のせいで傷付けられている。
フェリクスがいくら咎めても、アンリエッタの耳を埋め尽くす悪意ある言葉は止まらなかった。むしろ、フェリクスに見つからぬよう隠れてささやかれる分だけ、アンリエッタを守ることは困難になった。クラリスというアンリエッタの幼馴染が彼女の婚約者候補になったことで一応は沈静化したが、それはすでに、アンリエッタの心がフェリクスに壁を作ってしまった後だった。
婚約者候補となって防波堤の役割を果たしたクラリス。アンリエッタは知らないが、クラリスは自ら願って彼女の婚約者候補になったのだ。アンリエッタへの攻撃を止めるために。そんなクラリスに、一度、面と向かって怒りをぶつけられたことがある。
「自分の影響力を考えてください!アンリエッタ様を表立ってかばえば、嫉妬を煽るに決まっています。私の大事なアンリエッタ様を守れないなら何もしないで!」
暴言を吐いたと――フェリクスはそれを当然の叱責だと受け止めたが――自覚をしていたのだろう。その怒りを目に宿したまま、フェリクスへ「不敬への罰」を望んだクラリスを、フェリクスは罰しなかった。当たり前だ。クラリスは、アンリエッタを守ろうとして最善を尽くしただけなのだから。ふたりは、アンリエッタを大切に思う戦友とも言える関係だった。
それからしばらくして、アンリエッタはフェリクスへの警戒を少しだけ緩めてくれた。
また前のように話せるようになったことが、心の底から嬉しくて、フェリクスは何度もアンリエッタに話しかけた。相変わらず、一線を引かれていたけれど、あえて大げさに好意をつたえることで、周囲からアンリエッタへ向けられるまなざしが「ああ、どうせ結ばれないものなあ」とやわらかくなることに気付いてからは、それを免罪符にして心の内を吐きだした。
側近のユーグはそんなフェリクスを心配したが、アンリエッタのためなら、報われない男を演じるくらい、なんでもなかった。
「ね、フェリクス。歌っている間ずっと作用する魔法を考えたの。ずっと魔力を操作し続けるのは大変でしょう?それがね、歌を媒介にして、ひとつひとつのフレーズに意味のある言葉を乗せれば、魔法の重ねがけが簡単にできるの」
「でも、それだと継続させる魔力が膨大にならないかい?」
「それは……確かにそうなんだけどっ!もう、一生懸命考えたのに!」
「いや、でもアイデアは画期的だ。すごいよ、アンリエッタ」
「……急に褒めるなんて。……ありがとう」
アンリエッタの楽し気な声を思いだす。あれは、いつか教室の移動時間に話したことだ。
アルファも、ベータもオメガも、性の垣根なしに通える学園。フェリクスが提案した議題は、今、こうしてフリージア学園という形をとっている。クラリスという防波堤を得たアンリエッタの周囲にはひとが集まり始めた。その中には、優秀なアルファ以外の生徒もいて、アンリエッタの考える物事は、いつも多くの人間の考えを混ぜ合わせ、時には議論をぶつけ合い、切磋琢磨の末に素晴らしい結果となって彼女へと舞い戻った。
フェリクスが整えた制度はアンリエッタの力を伸ばす手助けになれただろうか。
アンリエッタの飛躍とともに、フェリクスの作り出した「性の垣根ない学びの場」は評価され始めた。
フェリクスは多くの称賛を受けたが、それはフェリクスにとってはどうでもいいことだった。
アンリエッタのためにしたことだったからだ。
それが――どうして、いつから狂ってしまったのだろう。
オーク商会、という豪商が急に力をつけて来たのは、フェリクスの提言した「性差のない国」という考え方が、広まり始めたためだった。
オーク商会は、アルファの善良な商人や職人から品物を買いたたき、それを商品として売りさばくことで急激に成長してきた商会だ。不当な取引に抵抗すれば「皇太子の理想に逆らうのか」と脅して言うことを聞かせていた、という声も聞く。証言だけではとらえられない。オーク商会のたちの悪いところは、それまで評価されていなかったアルファではない商人たちを抱き込んだところにある。国民の大多数であるベータを引き込んだ彼らに手をこまねいている間に、オーク商会は王家でもたやすく罰せられないほど力をつけた。
そうして学園にやってきたのがフレッド・オークだ。
フレッドは、学園の有名人であるアンリエッタに目を付けた。フレッドの目は、アンリエッタを美しいアクセサリーを見る目で見ていた。
フェリクスは、フレッドがアンリエッタに近づくことを許容していたわけではない。
しかし、フレッドの見方は大勢のべータの生徒たちだ。彼らがフレッドを称賛すればするほど、フェリクスは「気づかれないように」フレッドを遠ざける、という手を使えなくなった。罪もない彼らを退学になどできない。フレッドが問題らしい問題行動を起こしていないこともあって、フェリクスたちにできることは多くなかった。
せいぜい、アンリエッタの取り巻きぶってフレッドをアンリエッタから引き離すことくらい。それも効果的とはいえなかった。
そうこうしている間に、フレッドは実家の力を使ってアンリエッタの家を陥れた。
狡猾なことに、書類上は正当な手続きを踏みながら。
フェリクスは、また守れなかったのだ。
……いいや。
「僕も、あいつと同じだ……」
アンリエッタの絹糸のような髪がフェリクスの指から滑り落ちる。
「守るどころか、アンリエッタを傷つけた……」
アンリエッタは疲れ切って眠っている。やすらか寝息は、彼女がまだ遠く起きないことを示していた。
フェリクスは、アンリエッタを無理矢理番にしたようなものだ。
フレッド・オークとなにもかわらない。
フェリクスは自嘲すると、アンリエッタの目元を指先で拭った。涙の乾いた跡がある。かわいそうに――……。フェリクスに許されたのは、アンリエッタがせめて眠りの中では安らかであるよう、祈ることだけだった。
アルファとアルファで結ばれることはない。後継を残し難い性別同士が結ばれるなんて非生産的だ。身分あるものだからこそ、後に続くもののことを考えねばならない。
皇太子であるフェリクスと仲のいいアンリエッタへの嫉妬か、いつからか、アンリエッタにそんな陰口が降りかかってきた。
アルファという第二性のせいで虐げられたアンリエッタが、今度は女という第一性のせいで傷付けられている。
フェリクスがいくら咎めても、アンリエッタの耳を埋め尽くす悪意ある言葉は止まらなかった。むしろ、フェリクスに見つからぬよう隠れてささやかれる分だけ、アンリエッタを守ることは困難になった。クラリスというアンリエッタの幼馴染が彼女の婚約者候補になったことで一応は沈静化したが、それはすでに、アンリエッタの心がフェリクスに壁を作ってしまった後だった。
婚約者候補となって防波堤の役割を果たしたクラリス。アンリエッタは知らないが、クラリスは自ら願って彼女の婚約者候補になったのだ。アンリエッタへの攻撃を止めるために。そんなクラリスに、一度、面と向かって怒りをぶつけられたことがある。
「自分の影響力を考えてください!アンリエッタ様を表立ってかばえば、嫉妬を煽るに決まっています。私の大事なアンリエッタ様を守れないなら何もしないで!」
暴言を吐いたと――フェリクスはそれを当然の叱責だと受け止めたが――自覚をしていたのだろう。その怒りを目に宿したまま、フェリクスへ「不敬への罰」を望んだクラリスを、フェリクスは罰しなかった。当たり前だ。クラリスは、アンリエッタを守ろうとして最善を尽くしただけなのだから。ふたりは、アンリエッタを大切に思う戦友とも言える関係だった。
それからしばらくして、アンリエッタはフェリクスへの警戒を少しだけ緩めてくれた。
また前のように話せるようになったことが、心の底から嬉しくて、フェリクスは何度もアンリエッタに話しかけた。相変わらず、一線を引かれていたけれど、あえて大げさに好意をつたえることで、周囲からアンリエッタへ向けられるまなざしが「ああ、どうせ結ばれないものなあ」とやわらかくなることに気付いてからは、それを免罪符にして心の内を吐きだした。
側近のユーグはそんなフェリクスを心配したが、アンリエッタのためなら、報われない男を演じるくらい、なんでもなかった。
「ね、フェリクス。歌っている間ずっと作用する魔法を考えたの。ずっと魔力を操作し続けるのは大変でしょう?それがね、歌を媒介にして、ひとつひとつのフレーズに意味のある言葉を乗せれば、魔法の重ねがけが簡単にできるの」
「でも、それだと継続させる魔力が膨大にならないかい?」
「それは……確かにそうなんだけどっ!もう、一生懸命考えたのに!」
「いや、でもアイデアは画期的だ。すごいよ、アンリエッタ」
「……急に褒めるなんて。……ありがとう」
アンリエッタの楽し気な声を思いだす。あれは、いつか教室の移動時間に話したことだ。
アルファも、ベータもオメガも、性の垣根なしに通える学園。フェリクスが提案した議題は、今、こうしてフリージア学園という形をとっている。クラリスという防波堤を得たアンリエッタの周囲にはひとが集まり始めた。その中には、優秀なアルファ以外の生徒もいて、アンリエッタの考える物事は、いつも多くの人間の考えを混ぜ合わせ、時には議論をぶつけ合い、切磋琢磨の末に素晴らしい結果となって彼女へと舞い戻った。
フェリクスが整えた制度はアンリエッタの力を伸ばす手助けになれただろうか。
アンリエッタの飛躍とともに、フェリクスの作り出した「性の垣根ない学びの場」は評価され始めた。
フェリクスは多くの称賛を受けたが、それはフェリクスにとってはどうでもいいことだった。
アンリエッタのためにしたことだったからだ。
それが――どうして、いつから狂ってしまったのだろう。
オーク商会、という豪商が急に力をつけて来たのは、フェリクスの提言した「性差のない国」という考え方が、広まり始めたためだった。
オーク商会は、アルファの善良な商人や職人から品物を買いたたき、それを商品として売りさばくことで急激に成長してきた商会だ。不当な取引に抵抗すれば「皇太子の理想に逆らうのか」と脅して言うことを聞かせていた、という声も聞く。証言だけではとらえられない。オーク商会のたちの悪いところは、それまで評価されていなかったアルファではない商人たちを抱き込んだところにある。国民の大多数であるベータを引き込んだ彼らに手をこまねいている間に、オーク商会は王家でもたやすく罰せられないほど力をつけた。
そうして学園にやってきたのがフレッド・オークだ。
フレッドは、学園の有名人であるアンリエッタに目を付けた。フレッドの目は、アンリエッタを美しいアクセサリーを見る目で見ていた。
フェリクスは、フレッドがアンリエッタに近づくことを許容していたわけではない。
しかし、フレッドの見方は大勢のべータの生徒たちだ。彼らがフレッドを称賛すればするほど、フェリクスは「気づかれないように」フレッドを遠ざける、という手を使えなくなった。罪もない彼らを退学になどできない。フレッドが問題らしい問題行動を起こしていないこともあって、フェリクスたちにできることは多くなかった。
せいぜい、アンリエッタの取り巻きぶってフレッドをアンリエッタから引き離すことくらい。それも効果的とはいえなかった。
そうこうしている間に、フレッドは実家の力を使ってアンリエッタの家を陥れた。
狡猾なことに、書類上は正当な手続きを踏みながら。
フェリクスは、また守れなかったのだ。
……いいや。
「僕も、あいつと同じだ……」
アンリエッタの絹糸のような髪がフェリクスの指から滑り落ちる。
「守るどころか、アンリエッタを傷つけた……」
アンリエッタは疲れ切って眠っている。やすらか寝息は、彼女がまだ遠く起きないことを示していた。
フェリクスは、アンリエッタを無理矢理番にしたようなものだ。
フレッド・オークとなにもかわらない。
フェリクスは自嘲すると、アンリエッタの目元を指先で拭った。涙の乾いた跡がある。かわいそうに――……。フェリクスに許されたのは、アンリエッタがせめて眠りの中では安らかであるよう、祈ることだけだった。
0
お気に入りに追加
539
あなたにおすすめの小説
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
隠れ御曹司の手加減なしの独占溺愛
冬野まゆ
恋愛
老舗ホテルのブライダル部門で、チーフとして働く二十七歳の香奈恵。ある日、仕事でピンチに陥った彼女は、一日だけ恋人のフリをするという条件で、有能な年上の部下・雅之に助けてもらう。ところが約束の日、香奈恵の前に現れたのは普段の冴えない彼とは似ても似つかない、甘く色気のある極上イケメン! 突如本性を露わにした彼は、なんと自分の両親の前で香奈恵にプロポーズした挙句、あれよあれよと結婚前提の恋人になってしまい――!? 「誰よりも大事にするから、俺と結婚してくれ」恋に不慣れな不器用OLと身分を隠したハイスペック御曹司の、問答無用な下克上ラブ!
二人の甘い夜は終わらない
藤谷藍
恋愛
*この作品の書籍化がアルファポリス社で現在進んでおります。正式に決定しますと6月13日にこの作品をウェブから引き下げとなりますので、よろしくご了承下さい*
年齢=恋人いない歴28年。多忙な花乃は、昔キッパリ振られているのに、初恋の彼がずっと忘れられない。いまだに彼を想い続けているそんな誕生日の夜、彼に面影がそっくりな男性と出会い、夢心地のまま酔った勢いで幸せな一夜を共に––––、なのに、初めての朝チュンでパニックになり、逃げ出してしまった。甘酸っぱい思い出のファーストラブ。幻の夢のようなセカンドラブ。優しい彼には逢うたびに心を持っていかれる。今も昔も、過剰なほど甘やかされるけど、この歳になって相変わらずな子供扱いも! そして極甘で強引な彼のペースに、花乃はみるみる絡め取られて……⁈ ちょっぴり個性派、花乃の初恋胸キュンラブです。
ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~
菱沼あゆ
恋愛
念願のランプのショップを開いた鞠宮あかり。
だが、開店早々、植え込みに猫とおばあさんを避けた車が突っ込んでくる。
車に乗っていたイケメン、木南青葉はインテリアや雑貨などを輸入している会社の社長で、あかりの店に出入りするようになるが。
あかりには実は、年の離れた弟ということになっている息子がいて――。
契約婚と聞いていたのに溺愛婚でした!
如月 そら
恋愛
「それなら、いっそ契約婚でもするか?」
そう言った目の前の男は椿美冬の顔を見てふっと余裕のある笑みを浮かべた。
──契約結婚なのだから。
そんな風に思っていたのだけれど。
なんか妙に甘くないですか!?
アパレルメーカー社長の椿美冬とベンチャーキャピタルの副社長、槙野祐輔。
二人の結婚は果たして契約結婚か、溺愛婚か!?
※イラストは玉子様(@tamagokikaku)イラストの無断転載複写は禁止させて頂きます
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
【完結】溺愛予告~御曹司の告白躱します~
蓮美ちま
恋愛
モテる彼氏はいらない。
嫉妬に身を焦がす恋愛はこりごり。
だから、仲の良い同期のままでいたい。
そう思っているのに。
今までと違う甘い視線で見つめられて、
“女”扱いしてるって私に気付かせようとしてる気がする。
全部ぜんぶ、勘違いだったらいいのに。
「勘違いじゃないから」
告白したい御曹司と
告白されたくない小ボケ女子
ラブバトル開始
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる