上 下
202 / 409

後後76 何処にでも居る”奴ら”

しおりを挟む

あ、
「どうした?」ヒ
「ココの国の金、無いんで両替してこなきゃ、、」
「え?共通だぞ?」
・・・・
「・・どこと、っすか?」
「そりゃ、兄弟の国だもん、いとこの国だもん、うちと、ここら一体全部」
・・・・
「「らくちんだなっつ!!!」」俺と泉さん、なんか怒気を含ませながらw

んじゃ安心、と言いながら泉さんはおかわり、、
よだれ娘ことスクレ2は、それを聞いてうらやましそうに、、

「わかったよ、今度は俺がおごるから、、あとであんたの羽を見せろよ?」俺
おもいっきりこくこくうなずきながらストッカーまですっ飛んでいった。


「でも、なんででしょうね?、うち(武国)もそうだけど、美味いケーキ屋に客が少なく、大して旨くもないかな?と思うようなケーキ屋には結構客が入っているんですよ、、」俺
「ああ、一般の人々の口が、まだ慣れていないんだろ?」ヒ王

やっぱそういうのあるんだ、、
知ってはいても、自分でそう考えていたが、まさかなぁ、、とも思っていた。
が、他者、旨いケーキをよく知っている者から言われると、やはり自分だけで思っているのと違う説得力があった。

今、この店には俺らの他に1組みだけ。
あまり客が居ない。
だから驕ってもらえる機会も極小なのだろう、スクレ2。

スクレ2は、一口一口味わうように、嬉しそうに食べている。
それを見ると、いくつも食っている泉さん、味わってるのか?と思えるくらいにがんがん食う泉さんが、ケーキを冒涜しているとかさえ見えてくる。

「気の毒だなぁ、、、」
思わずつぶやきが声に出る
「うむ、、、だな、、」ヒ

「お主、我が国に来るか?」ヒ
へ?という顔をヒ王に向けるスクレ2
いや、本名しらんけどw

「あのな、このお方は日のいずる国の国王様で、かの国は美味しいケーキの国とかとも呼ばれるほど、菓子が旨いのだ。ケーキの神様と言われるシューレの弟子、フィジニが居る国だぞ?!それはそれは多くのオイシイケーキ屋があってだなー」
「行く、今すぐ行く!」
と俺の襟首を掴んでガクガク揺する、、妖精って、すげー力持ちなの!?抗えーん!!

「これこれ、わしはまだきこく、、、まぁいいか、この後、転移で送っておこう」ヒ
その言葉を聞いて落ち着く2

「で、あなたのおなまえなんですか?」少し節を乗せて訊くのがデフォってもんだろう。

「え、、と?」2
「んじゃ、ケーキ見てよだれすごかったんで、滝よだれちゃんでは?」俺
「いや、素直にケーキ娘で、ケーコちゃんでいいのでは?」ヒ
「ふん、陳腐だな?スクレとそっくりなんだからスクラ、てのがぴったりだろう?」泉
・・・・・・・
「・・・すく、、れ?・・・きいたことあるよーな、ないよーな、、、」2

「あんた、妖精だろ?」俺
「よう・せい?」

「デフォだな」俺
「ああ、デフォだ」泉さん
「何が?」ヒ

「妖精って、長生きなので、人間界に長く居ると自分が妖精だってことを忘れるんです。で、それを思い出すのも大変。なかなか思い出してくんないw、んです。ちなみに、ほぼ毎回そーでした」

「、、、、、、難儀?」ヒ
「「まったくもってっ!!!」」俺、泉さん

「思い出したら、あと2つケーキおごっちゃるけど?」俺
「ああ!思い出したかも知れない!あれは、、そう、、厳喜元年の2月のこと、、」
・・・・・
「却下」俺
「ああ、ご無体な、、、よよよよよ、、」
「うるせー、妖精の杖だぜや!」
ぽけっとに手をつっこんでごそごそやる2

「これ、かな?なんか、捨てようとしても捨てられないんだよねー」
罰当たりっつ!!
木の枝状のちっさいもの

「んじゃ、これ右手て持って。そうそう、、で、あんたの背中に生えている羽、出てこい!って念じて、強く!」
んんーんんんんんっ!
ぽん!!

「「「「おおーー!!」」」」ヒ&泉+他の客

「で、羽をパタパタと動かして!ほらっつ!!」考える間をあたえてはいけないw

パタパタパタパタ
「飛んで!すぐっ!!」
パタパタ・・飛び上がる2

「あ!私飛べる!!・・・そういえば、、妖精だったわ!!あっはっは!よーせーなのよー!!あはははは!」

「キャラ、変わったのう、、、」ヒ王、少し残念そう
うん。残念な方にかわっちゃったね、、

「こら!ダメよーせー!ホコリが落ちてくるから!!降りろー!ケーキに付くだろがっつ!!」俺。
他にもお客さんがいるからね。

天井、ホコリ溜まってんだなー、
みんなもお家の天井に扇風機の最強の風を当ててみようー!!

「ま!たいへん!!」とすぐ降りてくる名無し。
ケーキを中心に世界がまわっております、こいつら。

「そういえば、スクレ、を知っているみたいだったが?」
「ス、すー、すー、くれ?、、訊いたことあったかも知れない、、遠い遠い昔、、、、そう、、あれは、、げんき
(またかよ)
元気なころ、、
(今も十分元気だろ?)
小さい頃、、、
私と一緒に、、、、暮らしていた??」

「訊くなよ、、、
要は、あんたと姉妹じゃないのか?」

「???」
こいつ、、、、

俺はスクレから貰った髪留めをそいつに握らせる。
「・・・・あ、、、はいはい、、ええ、、え?おねいさん?!オネイ様ですか?私の?えええ!!お会いしたかった!!ずーっと待っていました!!」
うそつけ、今の今まですっかりさっぱりがっちり忘れてたのは誰だとおもってるんだ?

「ええ、えっとー、日のいずる国にいきますぅー、ええ、、あのこの人たちにそこの王様がいて、、うんそう、、

シュン!!
「あたし登場!!」スクレ
「「「・・・・・」」」
「おねいさま!・・・・・でぃすっかぁ?」
「あ?」
「!!いえ、、おきれいすぎて!!」
引きつりながらおべっか使う名無し

「久しぶりだなースクレ、毎日ケーキ食えているよーだな?、しかも大量に、、、」俺
「もう!おかげで毎日パラダイスよっつ!!!」
・・・・・・・・
「妖精は、太らない、とか言っていなかったかな?おまえ、、」
泉さん!放置してあげなきゃいけないお約束っつ!!!

「え?少しくらいぽっちゃりさんのほうが妖精らしくってかわいいのよ?」
自覚してるのかよ、、一応
「ゴンザレスがブートッチに来たばかりの頃、みたいだぞー(棒)」泉さん
・・・・・・・・・・・
「あしたから!がんばるわ」
あ、ダメなパターン、、、

どすこい級にランクアップしたスクレ関は、その名無しをスクラーレと呼んだ。
「あれ?スクレーラだったっけ?どっちだったっけ?」
(だめだめじゃな?)ヒ
(これが妖精のデフォですので、覚えておいたほうがいいですよ?)
(あまし会いたくない生き物だなー)ヒ

もしかしたら、神様は「妖精はドジっ子がかわいい。なのでそれを仕様にしよう!」とかおもってこうしたのだろうか?
で、少し行き過ぎちゃって、、今ココ、とか、かな?

多数決で、スクレーラに決まった。

「私、おねい様のところで一緒に働きたい!!」スクレーラ
「えーー、、」嫌そうな顔のスクレ
驕ってもらえるケーキが半分になると思っている様子である。もろわかりなのが痛々しい、、

「で、スクレーラ、本音は?」
「ここまでデブれるほど驕ってもらえる天国に行きたい!!」
・・・・・・・・・
まぁ、、
だな、、
うむ、、

「でも、王様のところ、王宮のけーき、、すんごくうまかったぞー」泉さん
「・・・・ジュルリん、、、王様、、たべほうだい、ですか?」スクレーラ

「いや、、でも休憩時間あるから、その時なら2つ3つ食べてもいいぞ」
「・・休憩って、一日何回あるんですか?」

「10時頃と、12時頃と、3時ころ、7時ころ、かな?」
「夜中は?」
へ?
「あ、妖精は眠らないでいーそーです。24時間働きますよ!とかゆーやつですな、」俺
「給料、3倍?、、、むぅ、、、、まぁ、、ぐんが畑やら牧畜で稼ぎ出してくれてるから、いいか、、、いいっかー、、まいっかー、、、しくしくしくしく、、、」
「お、そうじゃったのう、、夜は20時、24時、03時、07時くらいじゃ、、」
いきなりヨボヨボ化したヒ王は、どうにかそう言った。

「ああ、飯の時間は飯食え。ケーキはだめな」と俺が釘さす。

「ええーー、」と嫌そうな顔
「いやなら他行けばぁ?」俺
それを聞いて顔を輝かせる王!

「・・我慢します、、」
やっぱがっくしする王

捨て犬を、かわいそーだなー、って引き取ったら実は3匹いた、とか、だな。

「王様?、あのフィジニも、大妖精シューレも、最初はこいつらと全く同じだったようです。ですが、ある時、いきなり作る方にまわったそうで。まぁ、そこまで育てりゃ、国を上げても得られない人材を得られることになりますよ?」
「・・・・・どの、くらい、かかるの?」消え入りそうなヒ王

「300年とか?」
「なげーよ、、」
「いや、だってドラゴン千年単位生きるでしょ?」
まーそーだけど、、と、王

永い目で見る投資みたいなものだと思って、、と慰める
「そこは、でっかい博打だ!といい切ってやるのがいいだろ?当たればでっかいぜええええ!!ってな!あっはっはっは!」
泉さん、、、剣豪は、空気なんぞ読まない、んだったなぁ、、
まぁ、優秀な者たちはみなそーだけど、、

で、そこでみなしてケーキ食った。
その後、スクレは帰って「帰ってケーキ食べる夢見なきゃ!!」だと。
ヒ王はスクレーラを連れて王宮に行った。
ちなみにこの店は今日はスクレーラのみの店番だったので、俺らも他の1組みのお客さんも出て、店を閉めた。wwwいーかげんだなヲイ


「そろそろ帰らんと。晩餐?食えるかなぁ、、なんか、スクレ見ているだけで腹いっぱいになっちまったよ」
泉さんが腹一杯とか珍しい

「え、泉さんも?、、ゴンザレスとか見ててもそうはならなかったんですが、、デブでも妖精だと、周囲になんかの影響を与えるんですかねぇ??」
「ああ、、しりたくもねーがなー」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活

空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。 最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。 ――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に…… どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。 顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。 魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。 こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す―― ※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。

退屈な人生を歩んでいたおっさんが異世界に飛ばされるも無自覚チートで無双しながらネットショッピングしたり奴隷を買ったりする話

菊池 快晴
ファンタジー
無難に生きて、真面目に勉強して、最悪なブラック企業に就職した男、君内志賀(45歳)。 そんな人生を歩んできたおっさんだったが、異世界に転生してチートを授かる。 超成熟、四大魔法、召喚術、剣術、魔力、どれをとっても異世界最高峰。 極めつけは異世界にいながら元の世界の『ネットショッピング』まで。 生真面目で不器用、そんなおっさんが、奴隷幼女を即購入!? これは、無自覚チートで無双する真面目なおっさんが、元の世界のネットショッピングを楽しみつつ、奴隷少女と異世界をマイペースに旅するほんわか物語です。

25歳のオタク女子は、異世界でスローライフを送りたい

こばやん2号
ファンタジー
とある会社に勤める25歳のOL重御寺姫(じゅうおんじひめ)は、漫画やアニメが大好きなオタク女子である。 社員旅行の最中謎の光を発見した姫は、気付けば異世界に来てしまっていた。 頭の中で妄想していたことが現実に起こってしまったことに最初は戸惑う姫だったが、自身の知識と持ち前の性格でなんとか異世界を生きていこうと奮闘する。 オタク女子による異世界生活が今ここに始まる。 ※この小説は【アルファポリス】及び【小説家になろう】の同時配信で投稿しています。

死霊王は異世界を蹂躙する~転移したあと処刑された俺、アンデッドとなり全てに復讐する~

未来人A
ファンタジー
主人公、田宮シンジは妹のアカネ、弟のアオバと共に異世界に転移した。 待っていたのは皇帝の命令で即刻処刑されるという、理不尽な仕打ち。 シンジはアンデッドを自分の配下にし、従わせることの出来る『死霊王』というスキルを死後開花させる。 アンデッドとなったシンジは自分とアカネ、アオバを殺した帝国へ復讐を誓う。 死霊王のスキルを駆使して徐々に配下を増やし、アンデッドの軍団を作り上げていく。

いらないスキル買い取ります!スキル「買取」で異世界最強!

町島航太
ファンタジー
 ひょんな事から異世界に召喚された木村哲郎は、救世主として期待されたが、手に入れたスキルはまさかの「買取」。  ハズレと看做され、城を追い出された哲郎だったが、スキル「買取」は他人のスキルを買い取れるという優れ物であった。

チート幼女とSSSランク冒険者

紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】 三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が 過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。 神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。 目を開けると日本人の男女の顔があった。 転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・ 他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・ 転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。 そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語 ※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。

【HIDE LEVELING】転生者は咎人だと言われました〜転生者ってバレたら殺されるらしいから、実力を隠しながらレベルアップしていきます〜

久遠ノト@マクド物書き
ファンタジー
【ステータス1の最弱主人公が送るゆるやか異世界転生ライフ】✕【バレたら殺される世界でハイドレベリング】✕【異世界人達と織り成すヒューマンドラマ】 毎日更新を再開しました。 20時に更新をさせていただきます。 第四創造世界『ARCUS』は単純なファンタジーの世界、だった。 しかし、【転生者】という要素を追加してしまってから、世界のパワーバランスが崩壊をし始めていた。挙句の果てに、この世界で転生者は罪人であり、素性が知られたら殺されてしまう程憎まれているときた! こんな世界オワコンだ! 終末までまっしぐら――と思っていたトコロ。  ▽『彼』が『初期ステータス』の状態で転生をさせられてしまった! 「こんな世界で、成長物語だって? ふざけるな!」と叫びたいところですが、『彼』はめげずに順調に協力者を獲得していき、ぐんぐんと力を伸ばしていきます。 時には強敵に負け、挫折し、泣きもします。その道は決して幸せではありません。 ですが、周りの人達に支えられ、また大きく羽ばたいていくことでしょう。弱い『彼』は努力しかできないのです。 一章:少年が異世界に馴染んでいく過程の複雑な感情を描いた章 二章:冒険者として活動し、仲間と力を得ていく成長を描いた章 三章:一人の少年が世界の理不尽に立ち向かい、理解者を得る章 四章:救いを求めている一人の少女が、歪な縁で少年と出会う章 ──四章後、『彼』が強敵に勝てるほど強くなり始めます── 【お知らせ】 他サイトで総合PVが20万行った作品の加筆修正版です 第一回小説大賞ファンタジー部門、一次審査突破(感謝) 【作者からのコメント】 成長系スキルにステータス全振りの最弱の主人公が【転生者であることがバレたら殺される世界】でレベルアップしていき、やがて無双ができるまでの成長過程を描いた超長編物語です。 力をつけていく過程をゆっくりと描いて行きますので「はやく強くなって!」と思われるかもしれませんが、第四章終わりまでお待ち下さい。 第四章までは主人公の成長と葛藤などをメインで描いた【ヒューマンドラマ】 第五章からは主人公が頭角を現していくバトル等がメインの【成り上がり期】 という構成でしています。 『クラディス』という少年の異世界ライフを描いた作品ですので、お付き合い頂けたら幸いです。 ※ヒューマンドラマがメインのファンタジーバトル作品です。 ※設定自体重めなのでシリアスな描写を含みます。 ※ゆるやか異世界転生ライフですが、ストレスフルな展開があります。 ※ハッピーエンドにするように頑張ります。(最終プロットまで作成済み) ※カクヨムでも更新中

気がついたら異世界に転生していた。

みみっく
ファンタジー
社畜として会社に愛されこき使われ日々のストレスとムリが原因で深夜の休憩中に死んでしまい。 気がついたら異世界に転生していた。 普通に愛情を受けて育てられ、普通に育ち屋敷を抜け出して子供達が集まる広場へ遊びに行くと自分の異常な身体能力に気が付き始めた・・・ 冒険がメインでは無く、冒険とほのぼのとした感じの日常と恋愛を書いていけたらと思って書いています。 戦闘もありますが少しだけです。

処理中です...