171 / 409
後後45 師匠シューレ、小館に来てみる
しおりを挟む領主様は精霊を空想の産物だとは思っていなかった。
「なんらかしらの理由があるからそれは言われているので、そのものが居るのか、それに類似したものがいるのか、はたまた他に何かそれが言われるそれなりの理由があるのだろう」とは思っていたそうな。
「でも、ケーキが大好物だとは思わなんだなぁ、、」
で、シューレが出したケーキをシューレの茶で食べると、、
「わかった、私が将軍様に直々に進言しよう、、このような世にも稀な逸材が我が国にいらっしゃったのだ、、ぜひとも居てもらいたい」
話が早い人でよかった、、、
まぁ、なんか企んでるのかもしれないけど?将軍様を驚かせたりギャフンと言わせたりかの何かを?
このお人と将軍様だからねぇ、、(お互い仲の良い悪ガキの様)
そして、
精霊も風呂に入るらしい。
「だから温泉も好きだ。ブートッチに精霊が多いって言ってたな、温泉出るところだろう?うまい飯、ケーキ、温泉、となりゃ、集まってこないわけない」byシューレw
「おう、じゃー、武国には精霊はあまり居ないだろうな」泉さん
「ですねぇ、、食事がかなりきびしいですね」俺
「なんじゃ?それほどなのか???」領主様
「「きいていないんですか?」」俺と泉さん
「あれ?何を?」
「将軍様、ブートッチに数日滞在したこと。毎日大笑いしっぱなしだったそうですよ?」俺
「あれだ、この上もなくうまいもの食い放題してたんだろうな、しかもそれ、民の普通の飯だし」泉さん
「・・・・まじか??」
「「まじっす」」
「シューレ殿、、大変身勝手なことを申し上げるが、、どうか、、この領で、この領を武国いちのうまいケーキの領にしてもらえまいか?、、」
「ほう、、そなたは将軍と競っているのか?なかなかおもしろそうで、泉、ガク、お主ら、ここと王都、どちらが好きなのだ?」
「「ここ」」
「領主殿。わかり申した。ここをブートッチ並か、それ以上のケーキの里にしようではないか、皆の者!」
と俺と泉さんが、、、
「「おーーー!!!」」俺と泉さん
「精霊シューレ殿、、私もできうる限りのこといたします。どうぞその2人を配下にして、よろしく計らってください」
あ、売られた!!、(俺、泉さん)
くそお、、しかしケーキ、この世最高のケーキと一緒の毎日!これ実は最も良い場所だよな?
うん、有り難いわ、、ここでいい、シューレの配下、最高じゃないか?(泉)
この代えがたいポジション、失うわけにはいかないが、、いかないがっ!!モフは?モフ達はどーすんだよ?せっかく帰ってきたのに???
・・・・
「提案しますっ!!」
「ん?何?」
俺達にか軽いのかな?シューレ、、
「モフは?、いやいやいや、、えーと、、俺の村には優秀な、それはナンにでも優秀な者達が揃っています!!
なので、一度みなして村に行って、少し滞在し、そのなかから人材を選んでみてはどーでしょーか?!!」
「そうなの?」と泉を見るシューレ
「まぁ、、そうだな、、熊とか子どもたちは世界でも最高くらいだろうし、、生産するものも、なぜか同様にやっている他の村や領のそれに比べてもわかるほど良いし、、料理とか以外ではすごいよな?」
何致命的なこと言ってんだよ!!!
「料理に関しては、この武国自体にその風習が身についていないだけで、それをこれから染み付かせるんでしょ?だったら人材的にも他でも優秀な人のほうが器用だし何より勘がいいんじゃないの?
泉さんもいずみ村からそれっぽい人材連れてきてよ!!」
半分というかかなりムキになっている俺w
「まぁ、まぁ、、時間はいくらでもあるんだ、それじゃ先にガクの村に行ってみようか?」シューレ
やった!!
その晩は、領主様から聞いて領都の旨い店を数件まわってみた。
「・・・・・・・・・・すんません」俺
「もうしわけない、、これほどとは思って見なかった、、幾分は、とか思ってたけど、、」泉さん
「・・まぁ、、やりがいはあるな、、あのフィジニも最初は酷いもんだった、食うことしか考えていなかったから、粉こねることもできなかったし、、」
はぁ、、そー言ってもらえるだけ、幾分楽に、、、なんないよなぁ、、
あー、ならんわ、、状況変わらん、、
「なんか、ここの者達が、、料理も作り方、気の利かせ方ひとつですごく旨くなるだぞ、ってわかるくらい衝撃的ななんかがあって、皆心構えが変われば一気に良くなるんだろうけど、、」俺
「ま、んなのないわ。地道に美味いものを追い求めて作り出し、、そのうち周囲が勝手にわかってくる、というのが今までだったからな」シューレ
続けるシューレ
「今はよい時期だと思うぞ?農国から美味い料理人たちが来てくれているんだろう?」
「あー、それが大きな助けですねぇ、、、」でも立ち直れない俺ら2人
翌日の朝、快速馬車で小館村に向かった。
小館村ではそんちょ屋敷に滞在してもらおうと思った。
が、厨房が
「今ひとつふたつ不足な、、」
ということで、急遽突貫で熊にお願いした。
徹夜3日。
シューレの要望通りの厨房を持った、表にお店、裏がデカイ厨房。
横並びで二階建ての小さめの民家程度の大きさの、でも中身はかなり質実剛健の建物ができた。
全てシューレの要望通り。
シューレさん、中をチェックし、ご満足の様子。よくやった熊!!さすが熊!妖精を満足させるミラクル大工!!
家が出来る間の3日、シューレはそんちょ屋敷の女性陣に普段の料理の基礎を教えていた。
全く同じ材料、ほぼ一緒の作り方、で、、
「なぜこんなに差が出るの?」そんちょ他全員
「妖精だから、じゃないぞ?」シューレ
「うん、俺もそれは保証する。向こうでは極普通の美味しさだ。」俺
「ああ、俺らの泊まった宿の一階の食堂は大概このくらい美味かった」泉さん
「「「「「まじか?!」」」」」女性陣含む全員
武国で料理を作る者は、どうしても「作ればいい」の領域を出ていなかった。できて「おいしいだろ?」程度。
美味しいものを追求していく、という気概を持つということじたいが、わからない。だった。
なので、そこから。
皮の向き方ひとつ、食材の保存の仕方のひとつ、洗い方ひとつ、そういう料理以前のところから、
食材の合う合わないはある程度皆知っているけど、何が良いペアなのか?ということは追求していない。あーこれとこれはあうなー、程度でしかない。なぜそれが合うのか?んじゃ、ほかのそれに似たものは?など追求や試してみることなど、日常的に極当たり前に自然に行うのが農国主婦とか料理人だと言ったら
「国民皆職人か!」皆
そのたんび、俺と泉さんが、それを肯定する。
で、途中で気づいて、つか、忘れてたんだがw,人狼のメシスキー系数人呼んで一緒に講習?に混じらせた。
やっぱ!!
勘が良い、鼻が良い。手先が器用か?と言われりゃ、ふつーだけど。それでも人より秀でる。
3日目には「お前たちだけで作ってみろ」とシューレに昼飯まかされた。極かんたんな料理だけだけど。
焼き魚。味噌汁。ごはん。のみ。
真剣な顔してやっている人狼4人。
全員分用意され、
「いっただっきまーす!」
においからなんか違うのがわかった。
ほかの者達大ショック!!!箸がフリーズ!!
「本気でやれば、経験が浅くとも、ここまで美味いものをつくれるんだよ」シューレ
炊飯も、肴焼くのも、味噌汁似るのも、みなつきっきりで秒単位で管理かよ?みたいな真剣さだったからなぁ、、鼻が良いから見た目だけじゃない情報も多いだろうし、、食材ごとに温度ひとつとっても違うもんな、
すげー修行の場、がいつの間にかできていた件
0
お気に入りに追加
147
あなたにおすすめの小説
器用さんと頑張り屋さんは異世界へ 〜魔剣の正しい作り方〜
白銀六花
ファンタジー
理科室に描かれた魔法陣。
光を放つ床に目を瞑る器用さんと頑張り屋さん。
目を開いてみればそこは異世界だった!
魔法のある世界で赤ちゃん並みの魔力を持つ二人は武器を作る。
あれ?武器作りって楽しいんじゃない?
武器を作って素手で戦う器用さんと、武器を振るって無双する頑張り屋さんの異世界生活。
なろうでも掲載中です。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
退屈な人生を歩んでいたおっさんが異世界に飛ばされるも無自覚チートで無双しながらネットショッピングしたり奴隷を買ったりする話
菊池 快晴
ファンタジー
無難に生きて、真面目に勉強して、最悪なブラック企業に就職した男、君内志賀(45歳)。
そんな人生を歩んできたおっさんだったが、異世界に転生してチートを授かる。
超成熟、四大魔法、召喚術、剣術、魔力、どれをとっても異世界最高峰。
極めつけは異世界にいながら元の世界の『ネットショッピング』まで。
生真面目で不器用、そんなおっさんが、奴隷幼女を即購入!?
これは、無自覚チートで無双する真面目なおっさんが、元の世界のネットショッピングを楽しみつつ、奴隷少女と異世界をマイペースに旅するほんわか物語です。
25歳のオタク女子は、異世界でスローライフを送りたい
こばやん2号
ファンタジー
とある会社に勤める25歳のOL重御寺姫(じゅうおんじひめ)は、漫画やアニメが大好きなオタク女子である。
社員旅行の最中謎の光を発見した姫は、気付けば異世界に来てしまっていた。
頭の中で妄想していたことが現実に起こってしまったことに最初は戸惑う姫だったが、自身の知識と持ち前の性格でなんとか異世界を生きていこうと奮闘する。
オタク女子による異世界生活が今ここに始まる。
※この小説は【アルファポリス】及び【小説家になろう】の同時配信で投稿しています。
死霊王は異世界を蹂躙する~転移したあと処刑された俺、アンデッドとなり全てに復讐する~
未来人A
ファンタジー
主人公、田宮シンジは妹のアカネ、弟のアオバと共に異世界に転移した。
待っていたのは皇帝の命令で即刻処刑されるという、理不尽な仕打ち。
シンジはアンデッドを自分の配下にし、従わせることの出来る『死霊王』というスキルを死後開花させる。
アンデッドとなったシンジは自分とアカネ、アオバを殺した帝国へ復讐を誓う。
死霊王のスキルを駆使して徐々に配下を増やし、アンデッドの軍団を作り上げていく。
いらないスキル買い取ります!スキル「買取」で異世界最強!
町島航太
ファンタジー
ひょんな事から異世界に召喚された木村哲郎は、救世主として期待されたが、手に入れたスキルはまさかの「買取」。
ハズレと看做され、城を追い出された哲郎だったが、スキル「買取」は他人のスキルを買い取れるという優れ物であった。
チート幼女とSSSランク冒険者
紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】
三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が
過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。
神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。
目を開けると日本人の男女の顔があった。
転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・
他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・
転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。
そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。
【HIDE LEVELING】転生者は咎人だと言われました〜転生者ってバレたら殺されるらしいから、実力を隠しながらレベルアップしていきます〜
久遠ノト@マクド物書き
ファンタジー
【ステータス1の最弱主人公が送るゆるやか異世界転生ライフ】✕【バレたら殺される世界でハイドレベリング】✕【異世界人達と織り成すヒューマンドラマ】
毎日更新を再開しました。
20時に更新をさせていただきます。
第四創造世界『ARCUS』は単純なファンタジーの世界、だった。
しかし、【転生者】という要素を追加してしまってから、世界のパワーバランスが崩壊をし始めていた。挙句の果てに、この世界で転生者は罪人であり、素性が知られたら殺されてしまう程憎まれているときた!
こんな世界オワコンだ! 終末までまっしぐら――と思っていたトコロ。
▽『彼』が『初期ステータス』の状態で転生をさせられてしまった!
「こんな世界で、成長物語だって? ふざけるな!」と叫びたいところですが、『彼』はめげずに順調に協力者を獲得していき、ぐんぐんと力を伸ばしていきます。
時には強敵に負け、挫折し、泣きもします。その道は決して幸せではありません。
ですが、周りの人達に支えられ、また大きく羽ばたいていくことでしょう。弱い『彼』は努力しかできないのです。
一章:少年が異世界に馴染んでいく過程の複雑な感情を描いた章
二章:冒険者として活動し、仲間と力を得ていく成長を描いた章
三章:一人の少年が世界の理不尽に立ち向かい、理解者を得る章
四章:救いを求めている一人の少女が、歪な縁で少年と出会う章
──四章後、『彼』が強敵に勝てるほど強くなり始めます──
【お知らせ】
他サイトで総合PVが20万行った作品の加筆修正版です
第一回小説大賞ファンタジー部門、一次審査突破(感謝)
【作者からのコメント】
成長系スキルにステータス全振りの最弱の主人公が【転生者であることがバレたら殺される世界】でレベルアップしていき、やがて無双ができるまでの成長過程を描いた超長編物語です。
力をつけていく過程をゆっくりと描いて行きますので「はやく強くなって!」と思われるかもしれませんが、第四章終わりまでお待ち下さい。
第四章までは主人公の成長と葛藤などをメインで描いた【ヒューマンドラマ】
第五章からは主人公が頭角を現していくバトル等がメインの【成り上がり期】
という構成でしています。
『クラディス』という少年の異世界ライフを描いた作品ですので、お付き合い頂けたら幸いです。
※ヒューマンドラマがメインのファンタジーバトル作品です。
※設定自体重めなのでシリアスな描写を含みます。
※ゆるやか異世界転生ライフですが、ストレスフルな展開があります。
※ハッピーエンドにするように頑張ります。(最終プロットまで作成済み)
※カクヨムでも更新中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる