上 下
150 / 409

後後24  武国便器と呼ばれててホッとする件

しおりを挟む

ムッサリム料理店を出て通りを再度腹ごなしにあるく。
歩きながら、
「なんか、、うちの国が、食事に関しては最も、というか、、ほぼ無関心じゃないっすかね?こっちの者達に比べりゃ!」
言っててなんか少しムカついてきた。

「おう、お前の怒りもわかるが、ここで怒っても仕方がないし、帰ってしまえば武国の者達にそれを言っても理解できないだろう。自分がこっちに来てある程度わかるまで滞在して、やっとわかるのだから。だろう?」
流石年の功?

「ああ、だから居着いちゃうのかな?」
「そうかもなぁ、、」

武国に居つく外国人は少ない。特に農国人は見たことがない。
というか、
「武国に、外国からの旅行者って、来ます?」
「・・・・んー、、聞かないなぁ、、、」

国境閉じているわけでもないのに。特に出入りはラクラクだ!
「まぁ、、特に、、武国って、なにあるわけでも無いし、、なぁ?」

「脳筋以外無個性ですよね」
「あ?今違うぞ?何言ってんの?おまえのせいというか、おかげで、というべきなのか、、とても、、ある意味、一種の、個性?豊かな?とらえどころのない?意味も今ひとつ判り難い?国になってるじゃないか!」
・・・・・
けなしたいんだったら素直にけなせよ?とか思う、、

確かに洋式便座とか「武国便器」って呼ばれているけど、、、最近知ったw
小館とか学とか付かなくてよかった♪学便器とかだとトラウマ?
まぁ馬車はまだ一般的にならないだろうけど、、盛り沢山だからね。
多分ノギスとかはもうコピーとか出て広まってるんじゃないかなー。名前もノギスで広まってるかなー?
モフ神は獣人達は一応知っているレベル?
でもやっぱ「武国は強い」というイメージが圧倒的だよなー。なぜか軍関係獣人達には小館の名が通っているけど、、

まぁそれはいーとして、、
まだあまり減らない。というか、腹減らしに出たのにまたくっちゃう、だから、意図的になんか運動とかなくちゃまずいんじゃないか?
というか、食うために減らすってのはどうかと思うよね?

「泉さん、忘れてましたがここ王都なんで商会あるでしょ」意識を”食う”から他に転換!
「あ、そうかもな、、忘れてたわ、、なんか王都っぽい喧騒というか、居心地の悪さがまったくないんだもんなぁ、、」

なるほど、、王都では大概、なんか居たくないなぁ、、と思ってたけど、単に居心地が悪いんだん、、人が住むにあまり適していない環境なんだろうな。
って、、
前の世界じゃ、俺の家の付近以外は全部そうじゃね?怖いよな?ちょっと遊ぶには良いけど、、程度のみ。

「泉さん、前の世界の俺の時代、俺の家は山の麓だったらか良かったけど、、街は皆こっちのでかい王都以上に居心地悪いでしたよ?」
「え?そーなの?未来だから良くなってるんだと思いこんでたわ、、」泉さん

俺らは大通りに出た。商会の看板見つけながら歩いて話している。

「何か?こう、棲家というか、建物狭くって、道が多くって、馬車多くって、人がせこせこ歩いてて?みたいなのか?」
「まぁ、それもありますが、、まず土がない。石もすら無い。コンクリートというモルタルみたいな見た目の建物のみ。地面は全てそれかアスファルトという似たようなもんに覆われ、木や草も殆ど無い。」

「何の話しているんだ?牢獄?」

「・・・ですよねぇ、、アパートなんか牢獄同等の広さだもんなぁ。しかも壁は牢獄はマンション並だし、、アパートって牢獄以下だったんだなー、、、済んだこと無いけど、TVの音とかちっさくしないと壁どんするおかしいの多いらしいし。」
「何言ってんのかさっぱしだが、、居心地悪そうなのだけは通じるぞ?」
「・・・奴隷って、知ってますよね?」
「?ああ、知ってるが、、?」
「全国、それ並?一応生活できるし、仕事変えることもできるけど、実質あまり現実的ではない環境だし、、雇い主のやりたい放題だし、、嫌がらせ酷いし、、、」
「嫌がらせって、、闘えばいいだけだろ?」
「よってたかって、全部対一人で?自殺するまで追い込まれるんですよ?年間2000人だったかな?自殺者」
「・・・・・理解不能だし、知りたくもないわ、俺の日本がそんなんなってるって?想像付かん、、けど、、切腹に追い込まれる優秀なものも善良な者も多かったんだぞ、俺の時代も。なので、まぁそんなもんじゃないのか?」

「つくづく、、こっちに来てよかったっすよ」
「・・俺も、今そう思った、、」


話の後半戦は、商会の前で立ち止まっていしていた。
目立たない看板を重点的に探していたら、容易に見つかった。

商会の扉が開いて、
「お待ちしておりました。泉様、学様。どうぞ中へ」
と、支配人風の男性に誘われるまま中に。

二階、支配人室と表示がある部屋に。

「私がここの支配人になります。お待ちしておりました。」
「よくわかったなぁ、、東国に行くと思わなかったのか?」泉さん
「そうですね、その可能性もあるかもしれないという意見もありましたが、全制覇されるんじゃないか?という意見が多数でしたね」
ふーん、そんな大事に?

「何にせよ、全ての国の王都や重要都市に支店を置く計画でしたから、いらっしゃらなくとも、東国で連絡取ってもらえればよろしいので、、」

「まぁ、そうだな。悪かったな、なんか大事になってるようで、、」泉さん
「いえ、支店運営の一環ですから。今後、他の方もこのように利用されるかも知れませんし。」

「すげーよな将軍様、、、つーかふくちゃんか、、」泉さん
「そうですね、設立からですからねぇ」支配人

「そういえば、同盟はどうなった?」
「はい、とりあえずおかけください、、茶を入れますので、それからお話を。」

支配人に茶を淹れてもらい、支配人が書類束を持ってきて座った。

「日のいずる国との同盟締結は確認されていますよね。で、その後農国、北国が同盟に。よって各王都に大型転移門が設置されました。もう稼働してます。今の所、軍事顧問は日のいずる国のみで、農国と北は自国の精鋭部隊を武国に送り現地で指導を受けています。」
「「は?」」

「東部領に駐留し、現地部隊にまじって訓練してるそうですよ」

(いいのかよ?飯、こっちのほうがうまいだろ?ケーキも無いしなぁ)泉
(あ、でも獣人多いだろうから、ケーキや飯よりも、酒じゃないっすか?)学

「はっはっは、東武領都にも、小館村にも、ムッサリム料理屋とケーキ屋ができていますよ。ご安心ください。」

「「素早い!!!」」
「私らも国に帰った時でも美味いものを食べたいですからね」
「ということは、王都にも?」
「ええ、王都はもうかなりできています。大層人気ですよ」
へぇ!!

「これで安心だな?!」
「ほんとに!!」


「で、本題ですが、、半年以内に帰国されるようお願いいたします。」
「・・もう、めどが立ったのか」泉さん
「はい。」
「・・・・・」

「東の国から海路で武国の港まで行こうと思ったのだが、日程的にはどだろうか?」泉さん
「嵐でも来ない限りだいじょうぶでしょう。余裕はあると思われます。」
「ありがとう。それじゃ、あと2-3日したら、発つか、、」
残念そうな泉さん。
「あ、も少し居ても大丈夫じゃないすかね?」俺
「そうお?んじゃ、も少し長くいるか♪」

「いや、ここの料理のうまいまずいがわかるくらいにまでなりたいと思ってるんですよ吾々」
と支配人さんに説明

「うっ、、、それは、、なかなか剛毅ですな、、」
「毎日食ってるぞ」
「ケーキで口直ししてますけどねー」

支配人氏も食べ物好きで、あのムッサリム食堂と教会のケーキ屋を知っていた。ケーキ屋が教会のオーナだとは知らなかった様子。精霊のことは喋らなかった。なんとなく。
支配人さんも、こっちの料理にチャレンジ中だという。ただ、一日おきくらいにしか食べられないとのこと。
俺らは農国でムッサリム料理の経験あるから受け入れ易いんだと思われ。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ただしい異世界の歩き方!

空見 大
ファンタジー
人生の内長い時間を病床の上で過ごした男、田中翔が心から望んでいたのは自由な世界。 未踏の秘境、未だ食べたことのない食べ物、感じたことのない感覚に見たことのない景色。 未だ知らないと書いて未知の世界を全身で感じることこそが翔の夢だった。 だがその願いも虚しくついにその命の終わりを迎えた翔は、神から新たな世界へと旅立つ権利を与えられる。 翔が向かった先の世界は全てが起こりうる可能性の世界。 そこには多種多様な生物や環境が存在しており、地球ではもはや全て踏破されてしまった未知が溢れかえっていた。 何者にも縛られない自由な世界を前にして、翔は夢に見た世界を生きていくのだった。 一章終了まで毎日20時台更新予定 読み方はただしい異世界(せかい)の歩き方です

器用さんと頑張り屋さんは異世界へ 〜魔剣の正しい作り方〜

白銀六花
ファンタジー
理科室に描かれた魔法陣。 光を放つ床に目を瞑る器用さんと頑張り屋さん。 目を開いてみればそこは異世界だった! 魔法のある世界で赤ちゃん並みの魔力を持つ二人は武器を作る。 あれ?武器作りって楽しいんじゃない? 武器を作って素手で戦う器用さんと、武器を振るって無双する頑張り屋さんの異世界生活。 なろうでも掲載中です。

祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活

空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。 最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。 ――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に…… どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。 顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。 魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。 こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す―― ※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。

退屈な人生を歩んでいたおっさんが異世界に飛ばされるも無自覚チートで無双しながらネットショッピングしたり奴隷を買ったりする話

菊池 快晴
ファンタジー
無難に生きて、真面目に勉強して、最悪なブラック企業に就職した男、君内志賀(45歳)。 そんな人生を歩んできたおっさんだったが、異世界に転生してチートを授かる。 超成熟、四大魔法、召喚術、剣術、魔力、どれをとっても異世界最高峰。 極めつけは異世界にいながら元の世界の『ネットショッピング』まで。 生真面目で不器用、そんなおっさんが、奴隷幼女を即購入!? これは、無自覚チートで無双する真面目なおっさんが、元の世界のネットショッピングを楽しみつつ、奴隷少女と異世界をマイペースに旅するほんわか物語です。

25歳のオタク女子は、異世界でスローライフを送りたい

こばやん2号
ファンタジー
とある会社に勤める25歳のOL重御寺姫(じゅうおんじひめ)は、漫画やアニメが大好きなオタク女子である。 社員旅行の最中謎の光を発見した姫は、気付けば異世界に来てしまっていた。 頭の中で妄想していたことが現実に起こってしまったことに最初は戸惑う姫だったが、自身の知識と持ち前の性格でなんとか異世界を生きていこうと奮闘する。 オタク女子による異世界生活が今ここに始まる。 ※この小説は【アルファポリス】及び【小説家になろう】の同時配信で投稿しています。

死霊王は異世界を蹂躙する~転移したあと処刑された俺、アンデッドとなり全てに復讐する~

未来人A
ファンタジー
主人公、田宮シンジは妹のアカネ、弟のアオバと共に異世界に転移した。 待っていたのは皇帝の命令で即刻処刑されるという、理不尽な仕打ち。 シンジはアンデッドを自分の配下にし、従わせることの出来る『死霊王』というスキルを死後開花させる。 アンデッドとなったシンジは自分とアカネ、アオバを殺した帝国へ復讐を誓う。 死霊王のスキルを駆使して徐々に配下を増やし、アンデッドの軍団を作り上げていく。

いらないスキル買い取ります!スキル「買取」で異世界最強!

町島航太
ファンタジー
 ひょんな事から異世界に召喚された木村哲郎は、救世主として期待されたが、手に入れたスキルはまさかの「買取」。  ハズレと看做され、城を追い出された哲郎だったが、スキル「買取」は他人のスキルを買い取れるという優れ物であった。

外れスキル持ちの天才錬金術師 神獣に気に入られたのでレア素材探しの旅に出かけます

蒼井美紗
ファンタジー
旧題:外れスキルだと思っていた素材変質は、レア素材を量産させる神スキルでした〜錬金術師の俺、幻の治癒薬を作り出します〜 誰もが二十歳までにスキルを発現する世界で、エリクが手に入れたのは「素材変質」というスキルだった。 スキル一覧にも載っていないレアスキルに喜んだのも束の間、それはどんな素材も劣化させてしまう外れスキルだと気づく。 そのスキルによって働いていた錬金工房をクビになり、生活費を稼ぐために仕方なく冒険者になったエリクは、街の外で採取前の素材に触れたことでスキルの真価に気づいた。 「素材変質スキル」とは、採取前の素材に触れると、その素材をより良いものに変化させるというものだったのだ。 スキルの真の力に気づいたエリクは、その力によって激レア素材も手に入れられるようになり、冒険者として、さらに錬金術師としても頭角を表していく。 また、エリクのスキルを気に入った存在が仲間になり――。

処理中です...