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下−291 幻級のタコたべたいとのこと

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** 昨日は急に休んで申し訳ございませんでした!! **


さて、メフィリゾート島(今命名)にいる、しんみりしていたイサムとヨーコ。

「・・・・・・なんか、ケッコーどーにかなるんじゃないかな?とか思えてきたわ」
「・・・・、どっかで、なんかろくでもない事が起きているような気がするなぁ。」

「それに対処できるのなんて、あんたの仲間達くらいじゃない?」
「そこまで・・いや、そうだよな、めったに見つからないような奴らばかりだった。」

いや、みなあんたに影響されて変わったんだよ?。まぁそれは別にイサムが知らないくてもいいことか・・。
と深層の意識で思ったヨーコ。表層だと無意識に読まれる=流れちゃうようなもん、だからね。

「そういや、”困った時の異世界の連中”ってことわざがあるんだって?」
「そんなの聞いたこと無いわね?」

「いやな、そういう保険?みたいなものを幾つか持っておくと楽なんだってよ?」イサム
何言ってるのこいつ?みたいな顔してイサムを見るヨーコ。

「いや、俺じゃねーよ、そういうセリフ好きなのがいるんだよ身近にさ、おもいきり身近に!」
「あーあーあー、居ますね。あの人ですか。でもそのまんま何でも信じないでくださいね?」
はっ!!と気がつくイサム!そういや今まで・・・・

(チッ!!)
どこか遠くでの舌打ちが聞こえた。

(まぁいいでしょう、強敵と書いて、ライバルと読んだり友と読んだりしますからね、やりがいカモと読んでも良いでしょう)
メフィは厨房で、メギー達の下ごしらえの様子を見ながらそう思った。
どっかでなんかを食事に混ぜようと思っているのかメフィ?!!
だがしかし!メギーとタラは、もうそういうことに慣れててメフィを阻止することもやっている。

メフィが本気だしたら誰も敵わないが、そんなことしたら面白くないので絶対にやらないメフィ。
なので、ここんとこ連敗中。
食の安全はメギーとタラによって守らている。

(現代日本にもこいつら欲しい・・・)

ドッコーーん!!!
?え?と思い、イサムが俯瞰で見ると、島のあっち側でなんか煙が上がっている。燃えている煙ではなく、土煙のようだ。

「魔法だかなんだか爆発させたみたいだな」
「リゾートで物騒ね」
デカイ魔獣でも出たのかな?海の魔獣って知らんし・・(イサム)

「なぁ、おまえ海の魔獣ってどんだけ知ってる?俺ぜんぜん知らんよ」
「私も書物で読んだくらいだし、書物もねぇ、すんごく強い者が書いたのなら正確でしょうけど・・」
「あーそーか、、」
すすきや柳系が多いんじゃね?ということだ。(昔の人は幽霊と間違えることが多かったようだ)

「・・あんまうまそうじゃないしな」
「そうね。クラーケンがとくべt・・・タコの魔獣とかいるのかしら?」
「メフィに聞いてみる」
(メフィー!あのさー、タコの魔獣っているの?うまい?)
(あー、大昔見たこと在りますけど、誰も食べてなかったからわかりませんねぇ)
(ありがと!)

「ということだ」
ヨーコにも聞こえているはず。それだけ多く魔力あるし念話使えるし。

「食べたくない?」
「・・まぁ、試してみたい気はしないでもないかも?」
正直どーでもいい。フツーのタコでも十分だし、タコイカより美味いとは思えないし・・大味そうだもん。

「もしかしたら、すんごくうまいかもよ?」
「・・・・」
「高額で売れるから誰もその話をしないのかもしれないし?」
「・・・・わかったよ、んじゃ、サーチ掛けてみるわ全力で」

ふん!
・・・・・・
「南極の側の海の中に?」
「なんきょくぅ?・・・どこまでサーチできるのよ」
「はじめてやったけど、海はひとおおり?」

いつからこんな化物になっていたのよ?
「いやほら、お前も天界で待機してたろ?」
ああ、そういやあそこ、居れば居るほど魔法の資質がぐんぐん向上してってたわね・・・。

「・・・・あんたみたいに、10回目、とか、多いの?」
「そうだな、半分くらいは俺みたいだったな。10回超えだと他行っちゃうとか行かないとか?」
どっちだよ

んじゃ行くか!
シュン!!

「っさぶっつ!!!」
一瞬でもこもこ服になるヨーコ。
イサムも海パンからフツーの冒険者服に変えている。寒くはなさそう?

「んじゃもぐるどー!!」
きゅーーーん!!と急降下していくイサム。
「あ、まって!」
同様に急降下のヨーコ。

とぷん!
どっぼん!!
(お腹打ったのはなぜっつ!!!)ヨーコ

ヨーコ、少し運動するほうがいいかも。20超えたら、場合によっちゃ腹は出るぞ?

ぐるんぐるん回転しながら弾丸のように潜っていくイサム。効率いいのか?
「気分は弾丸!」
とか阿呆なことをぶくぶくいいながら潜っていく。

ヨーコはひっかかるところがあるのか、少し遅れ気味。
「うるさいわねっつ!!!」
全身まとってるバリアの形状を弾丸みたいな形にした。後部も先細りにして乱流を作らないようにして。
さすがまどーしですね?

もう海中は真っ暗。でもイサムもヨーコも問題ない。見えるので。

ぼよーーん!!
「おろ?」
跳ね返った。
かなりの勢いで来ていたのに?

グサッつ!!!
「あれ?なんか、やーらかいモノに刺さったわ?」

おめーら見えていたんじゃないの?

「お、タコだタコ!ヨーコ!頭に突き刺さってるあたまっつ!!」
え?えっ?!!
と自分の頭にてをやるヨーコ。

「ちがう、おまえのバリアごとタコの頭?胴体?にぶっすりとっ!!」
「あー、そういう
ぐぐぐぐぐーーー!とバリアごと引き抜こうとするでっかい触手

「お?これか触手ぷれいとかいうのか?はじめて見るかな?」イサム
「どっせえいっつ!!!」
ヨーコがバリアを一瞬で纏りなおして触手を掴んで引っ張り上げて思い切り海底に叩きつけた。
水の抵抗?水面下何百メーターかしらんが、水圧何トンもあるね?

叩きつけられたショックで墨を全て吐き出すタコ。だが、墨は全てイサムが回収した。
「余録!!らっき!」

「こんだけデカイんだ、一匹でいいよな?」
「ええ、不味かったら捨て場に困るもんね!」
まーな、タコ、なんか不憫?

ストレージにしまうのもなんだし、そのまま宿の方に転移。


「あー、これですかー・・・」宿の魔人
「・・・もしかしたら、不味いの?」イサム
ドキドキ見守るヨーコ

「いや、不味くはないですが、ふつーのタコのほうが美味しいですかね」
微妙にがっかりっつ!!

「どうやって食べるの?」
「そうですね、パエリアとか酢の物とか、濃い味付けならそれなりに食べられますよ?」
ほっとしたヨーコ。
ゴミ狩ってきたとかになりたくないよな?

(もし使い勝手わるけりゃ、残った分畑の肥料とかにしていいからな?)
(あ、大丈夫ですよ!王宮に送りつけますから!)
・・・・廃棄処分場っすか、マオー様の食卓・・・
悪食って思われてんだなぁ、、

「一応言っとくと、最近、魔王は美味い不味いをよく判ってきてるからな?」
「えええ!!天変地異!!!」
ひでーな国民っつ!!!


晩飯はタコ大盛のパエリア、タコの醋もの、タコのピザ、タコスパ
まではいい、うん。うまいし。
で?
タコのジュースって・・・

ヨーコ、説明聞いてなかったようで一気に飲んでんのw
鼻から出すなよ・・・

いや、ジュースだけはすっごく小さい声で言っていたからねーウエイター君。
(たこの)ジュースです。みたいに。

(タコジュース、指示したの、メフィ?)って厨房チーフの魔人に念話で聞いてみた。
(お見通しですねぇ、あっはっはっは!!)チーフ
だってw

最近小物感が出てきたメフィ?
(全方位網羅しますからっつ!!)メフィ
・・・・・・
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