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下−284 定食 / 西の大陸上陸

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引退者村コンビ前
車座に成ってうんこ座りしている男子達。
「報告します!」ハチロー
「ごっつ美味い定食でござった!!」クロウ
おおおおおおおお!!湧く車座。

「んじゃ、食いに行こうか。」
「おい、忘れたら死ぬぞ?」
「え?、あ!・・やべぇ、、死ぬとこだった」
女子を連れて行かないと命がアブナイのだ!!

男子達は皆バイクを用意した。
ロクロー達はまだバイクを作れないが、ヨシオ達が作ってあげた。
特製。バイクは125のタイプだが、エンジンは250にしてある。車体が軽い分2人乗りしてもさほどパワー不足を感じない。更に消費魔力を多めにセッティングしておけば低速から上までトルクのブースト掛かるのだ。
モペット乗り回していたから、125もそう変わらんだろう。

ヨシオ達も自分らのバイクを少しいじって5-600cc並の馬力を出している。2人乗りでも全くそれを感じさせない。
出足からロクロー達のバイクとは全く違うし、更に2人乗りでの負荷の大きさも違う。
「早くバイクに慣れるのだ!で、早く大きいバイクにしてもらうのだ!」と思うロクロー達であった。
だったら毎日ニケツ(二人乗り)でどんどん走ろうな?!!
バイクの慣れなんて、走行距離に比例するんだから。
あ、あと、悪路とか、下道でニケツで一日5-600km走るとか、むちゃすれば一気に慣れるぞー♪


125のサイズのバイクを手に入れたロクロー達を加え、ヒキニー男子達は皆コンビ前に集まっている。
ヨシオが念話で、バイクに乗って食事に行こう、と女子たちを呼び出した。
何の食事?と期待した彼女たち。
イサムのところの食堂に新メニューが出来たとヨシオが言うと、
一瞬微妙な顔されたが、
人気あるんだってよ?、斥候が食ってきたから保証付きだ!とヨシオがフォロー入れると期待しはじめた。

そうか、女子たちにはあの食堂は微妙なのか。
冒険者や転移者には人気なんだがなぁ、と思った男子達。

系統が違うからね!

が、
発進に手間取った。
ロクロー以下、クラッチあり乗ったことがなかった。
なので、
今まで使ってるモペットに魔石を満タンに押し込んでみた。
荷台が乗りにくいだけで問題はない!

なのでヨシオ達がモペットの荷台を魔法で乗りやすく改造してあげた。もちろん後ろの人用ステップも付けて。
車体に頑丈になる魔法をかけて、アップした馬力と荷重に余裕に耐えられるようにもした。
そんなこんなしてやっと全員2人乗りで行けるように整った。

モペットはタイヤが小さいし細いんでさほど速度を出せない。ベース車の仕様だとアクセル全開にしても60kmでるかでないかくらいだけどね。魔動エンジンだからもっと出るけどちっさい車体なので不安定でアブナイ。
なので、時速50kmくらいでのんびり走った。
それでもロクローからジュウロウまでのペア達は楽しいらしく、喜んでいたのが救いだ。


食堂でひもの定食を楽しんだ後、皆で宿のまわりの屋台やら街道の向こう側の牧場やらを楽しみ、訓練場を通りがかった時に翔太達が行っている訓練を見たり、
(ロクロー達にも訓練付けてもらわないとなー)と気づいたヨシオ。

いろいろ楽しんでから夕方前には自分達の村に戻った。
サブロー、シロー、ゴロー、ロクローは食べ物屋台もやってるんでできれば夕飯前には開けときたいのだ。村人が来るので。最近結構皆が好んで食べてくれるようになってるので、できれば開けたい気持ちが強くなっている。
ヨシオ達ももう彼らの屋台とコンビに依存しているようなものなので、屋台を開けてもらいたい気持ちは同じだ。

ーー

西の国の西側の大洋を超え、イサム達は西の大陸に到達した。
上空高く昇り、その大陸の全容を見てみる。

イサム達の大陸の半分ほど。あまり大きくないようだった。
目に付く大きな街は西側に集中しており数カ所。それぞれにマーカーした。
また、大きな港を探してみたが、それほど大きなものはなく、船も大洋横断できうるようなものは見えなかった。

東側は大陸の北から南まで森が広がっている。森の中には街らしきものは見当たらなかった。
大陸は北側には伸びていない。
雪が積もるところはないかもしれない。

「東に森があり開拓されていない様子を見ると、魔獣が多いようね。以前私達が居たところに少し似てるかな?」
「そうかもな。あそこらへんは雪も降らなかったよな」
「魔獣の森の奥に魔国があったけどね。」
「ここには見当たらないなぁ?」
「降りてみる?」
ああ、

森の上空高度2千くらいまで下がり、人の気配を探した。北から南まで、東の海岸沿いから探していった。
かろうじて森の西側のへりくらいになると幾分見つかる程度。冒険者が狩りに入っている、ということろだろうか。

「森には人の気配なかったな。」イサム
「魔獣以外にはなかったわね。アンデッドみたいな魔物の気配も無かったわ。」ヨーコ
「だよな、わりかし質の良い森じゃね?」
「強い人にはね。」

今、森の西側のヘリ上空。更に西側には人の住むところがあり、街などもある。国にもなっているだろう。
・・・・・
「しかたねぇ、行くか?」
「ええ、見るだけは見てみましょうよ。」
だなー

街の近くに降りた。先に城壁に囲まれた街が見える。
戦争用の城壁なのか、魔獣対策の城壁なのか。

「おいこら止まれ!」若い衛兵
「おいおい、またそんな口きく。やめろって言ったろ?ここはお前のいた国じゃねーだぞ?」おっさん衛兵
「あ、つい・・・」
「わるいな、どっからだ?許可証持ってるか?なけりゃ入境税だ。」
「いくらだい?」イサム
「2人で銀貨2枚。」
「う、高いな。」
「悪く思うな、決まりだ。」
これでいいか、とイサムの銀貨を差し出す。

「みたことねーな、でも銀貨だからいっか。よし入っていいぞ。」
と、
おっさんの方が通してくれた。

「とりあえずギルドに行ってみよう。多分そういうのあるだろう」
「なんか、新たな異世界に入ったみたいね!」
「あー、そういう感じかな?」

ひとに訊いてたどり着く。下町の少し外れにあった。
「なんか、あまり人気ないのかな?」
「おう、周りは民家ばかりだし、感じがスラムっぽいかな?」
バラックばかりなのだ。

「おうおうおう!スラムとはききずてならねーっちゃなー?」
「ようようよう!おらっちゃちのまちゃーをなにいっちゃっっちゃってくれちゃってんちゃ?」
日本語でOK?
見た目はチンピラではないあんちゃん2人だ。

「言語魔法使う方が良いみたいね。」
「おう、なまりがすごくてイマイチわからん。」
さっきの衛兵はまともだったんだがな?と思いつつも・・
イサムとヨーコは自分に言語魔法をかける。

「おまえらどっから来た?何しに来た?」若者1
「おう、ケチつけに来たならお前らの街に帰りな!」若者2

「悪かった。悪意で言ったわけではない。少し不安から出た言葉だ。ごめんな。」イサム
「まぁ、女連れだから不安なのはわかるが、ここらは少し貧乏なだけだ。治安は悪くない。」
「おう、俺らがいるんだ、強盗やら追い剥ぎやらやらせねーぜ!」

「悪かったな。よそから来たばかりなんだ。よかったらこの街のこと聞かせてくれるとありがたいのだが。」
「・・・・どうする?」
「まあ、わりぃ奴じゃなさそうだわな。」
「よし、いいぞ?」

んじゃ、どっか飲める所無いか?とイサムに言われて案内する2人。
ギルドから7-8軒先に食堂があった。上が宿屋の様である。
食い物と酒を注文する。好きなものを頼んでくれ、とイサムは2人に言い、好きにさせた。

イサムとヨーコは名乗った。若者たちはバージルとマッス。
この街は森の3番と呼ばれている。森の魔獣からの防衛のためだけの街だと。
森に隣接してある城壁の街はみな同じように、対魔獣のための街らしい。
「魔獣を狩る仕事以外しちゃいけねーんだ。」マッス
「他の仕事を出来るようにしちゃ、魔獣を狩ることをおろそかにするから、だとさ。」バージル

「魔獣は強いのか?」
「まぁな、数人がかりで一日1匹。」
「怪我はあたりまえ。たまに死者が出る。」
・・・・・

「この様子なら、買取価格も安いんだろう?」
「あ?買い取り?何?」
「違うのか?狩った魔獣はどうするんだ?」
「衛兵にわたして見分し、領主に行く。」
「対価は?」
??

「いや、どうやって暮らしているんだ?カネ稼いでいるだ?」
「そりゃ、月極だ。銀貨2枚。」
「おい、食っていけるのか?」
「無理だ。なので、外に出たらついでに薬草などの採取してこなけりゃな。」
「それでもぎりぎりだ。しかも月に魔獣を一人あたり3匹狩らないと首だ。首になったら奴隷に落とされる。」

「この街の人間って、何人いるんだ?」
「どうだろう?わからん。」

「規模からしたら1万居ないわね」ヨーコ
「んじゃ働ける者なんぞ精々2-3千だろ?」イサム
ほけっとした顔の2人
「おまえら、賢いの?」

「領主って何やってるんだ?ここの街にいるのか?」
「領主がこんなアブナイところにいるかい!もっと西のでけぇ街だ。ここにいるのは代官だ。」

「ちなみに国王はどういうやつなんだ?悪いやつか良いやつか。」
「よくはねーと思う、が、表に出てきたことは無いんじゃないか?噂もほとんど聞かないなぁ」
「じゃ、領主達が力を握って勝手やってんのかな?」
「よくわからねぇ。」
「うん、知らないな。」

「この街の支配者ってどういうやつなの?」ヨーコ
「でぶった豚だ。ろくでもねぇ。何人奴隷に落とされたか。」
「奴隷ってどういうことさせられてんだ?」
「もっと西の南の方に鉱山あるらしくって、そこか、森の中に集団でおいやられて魔獣退治を強制的にさせられてるってさ。毎回死者がでるそうだ。だから奴隷は何人いても良いとか言ってるらしい。」

「この街で、奴に本気で味方する者、どのくらいいる?衛兵とかはやつを守るか?」
「いねーんじゃないか?」
「この街で利権を得ている奴らは付くだろうけど、危なくなったら逃げるだろうな。」

「この街がそいつから開放されたら、おまえらどうする?」
「・・・・・どうって・・・」
「誰を担いでこの街の支配者にする、とか無いのか?」
「ああ、それじゃバージル、おまえでいんじゃね?」
「・・・誰でも、あいつらよりはマシだろうけどな。」

「わかった。おまえら、信頼出来る者達を集めろ。賢いものも。子供でも構わん。でも、もし権力握ったら自分の利益のために人を悲しませるようなやつはだめだ。どのくらい集まる?」

「200人くらいかな。急ぎで集まる、というのは。」バージル
「衛兵はこちらに引き込めるか?」
「大半は俺ら側だ。皆苦労しているが、悪さをしない。」
「んじゃ、事が始まったら悪い奴らだけ縛り上げておけ。」

「始まるって?」
「はじまったらわかるよ、ちゃんとな!」イサム
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