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下−245 お見合い始めました

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でっかい2-3千人は優に入れる広間であり、主に宴会に利用される広間である。
そこに、男性側13名。女性側、、、、あれ?

「おうC子、なぜこんなにいるんだ?」イサム
「さあ?おかんに聞いてください」と、わざとらしい微笑みをわざと浮かべているC子。
こいつっ!!

見回すと、おかんが開け放っているでっけー入り口の扉から入ってくるところだ。
あれじゃね?あの扉に通用口付けてもいんじゃね?
扉の高さが4-5mある。幅はもっと。お城の門かと小一時間っつ!!
いつも開けっぱだったんで特に気にしてなかったw

「おかん!」
呼ぶと、さすがだ、たたたた!とすぐに駆けて来た。
「はい、何か御用ですか?」
「流石だなぁ相変わらず。さて、あれだ、あの、なんぜ女性側の人数があんなにいるの?」
「募集したら凄く集まっちゃって、、」
あれ?

「ナニ?公募したの?」
「ええ、そうですが・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

おや?
「なんて、言って?」
「勇者の卵達?」
「うそじゃん?」
「嘘も方便ってC子さんに言われ、、」
C子、いつから関わってたんだよおあいつ!!

「あの、C子って、いつから関わっていたの?」
「最初からですが?」
「めふぃぃいいいいいいいい!!!!」
(すみません、今手が話せなくって、ブチン!)
逃げやがった!!

くっそーーー、、、、、知ってたのかC子っ!、、で現物見たのはあの訓練がはじめてなのか、、、

あ・い・つ・ら!!

もう最初からまんまと嵌められた感100%!!!

「まぁ、今更だ。で、どーすんのよ?」
「え?いんじゃないですか?選び放題ですよ?」
どっちが?

「まじ、今の所勇者どころじゃないぞ?やっとのとこで冒険者ベテランに入ったばかりだぞ?」
「まぁ、似たようなもんです」
?そうなの?
「だって、中央王国の冒険者のベテランでしょう?」
「そうだけど・・?」
「他の国だと勇者でも通用するんじゃないですか?」

「まぁ、初期型アラタは今のあいつら以下だったけど、あれは別格だし人格が凄くいいし、それこそ勇者にピッタリの性格だったし(今はどうか知らん)」
「あとは、見定めるのはあの女性達です。我らは場を用意しただけ、ということで」
・・・なんか、なぁ、、心苦しいと言うか、、

「ま、それこそ今更です。始めてしまいましょう!失敗したらそれはそのときにどうにかしればいいし、またやればいいし。」
前向きだなぁおかん・・

「あ、C子の黒さ、わかってるのおまえ?」
「ええ、最初に合った時に真っ黒に見えました!」
そりゃすごいね・・

イサムは安心し、おかんに司会を頼んだ。

イサムはC子を見張るのだ、余計な事をさせないように。

ーー

「それではお見合いぱーりぃーを始めます。私は司会のおかんです。宜しくお願いいたします。」

で、おかんは13人の勇者w達を呼んで、30センチほど高くなった縁台の上に立たせた。
「端から名前とアピールポイント等、好きなことを喋ってください。」
(おい、難易度高すぎ!!!)
(どーしよー?)
(ミリ!)
(モレも!!)
(いや、逆に考えるんだ!)
(どう?)
(言ってみただけ・・)
(・・・・)×12
(ここまでで十分希望を楽しんだ)タロー
(うん、これで一生食っていける)ジロー
(・・・こ・・・)サブロー(11人目)
(・・・が・・・)シロー(12人目)
(・・・も・・・)ゴロー(13人目)
(こ・が・も、か、、いいかもな)
(うむ、、それで行こうか)
(どういう意味だ?)
(・・・・しらんよ?)
・・・・・・・・・・・・・・・・

「んじゃ、こちらの端から、お名前は?」おかん
「ヨシオです。」
「得意技とかありますか?」
「マットケイクリブムとか、ヨッサコマルゲールシタとかですかね」
「ほほう、素晴らしいですね!誰も出来るものなどいないですよ」
なんだろう、おかんすごいな?多分、ヨシオは出たため言っているぞ?

「ご飯は何が好きですか?」
だろうな無難な対象が良いだろうw

「ハンバーグとカレーです。ラーメンも好きです」
せっかく異世界なのにそれかよ!!!

「ははぁ、高級料理ばかりですね。」
「そうなんですか?毎日食べていますけど?」
会場の女性陣からほぉーっとため息がモレた。
勘違い第一発目だろう。

「お酒とかは飲みますか?」
「ほとんど飲みません、友人達に誘われた時だけです」
ほー!とやはり女性陣から。これも、一種受け止め方が事実とずれているだろうな?

「趣味とかありますか?」
「最近友人にバイクを進められて乗っています」
「?バイク?ですか?」
「魔道具?ですかね?馬みたいに乗って走るんです」
「ほう!それは変わってておもしろそうですね」
「おもしろいですよー」
女性陣はイマイチイメージできないのであろう、反応は薄い

「では最後に、どういう家庭を築きたいですか?」
「ごく普通でいいです。毎日気疲れせずにのんびり過ごせるような家庭がほしいです」
うん、判っているものにはヒキニー生活だってよくわかるが、、

一部女性たちが反応している。彼女達のイメージとはかなり違うんじゃないかな?

「ありがとうございました!一人目のヨシオさんでした!」
パチパチパチパチと、女性陣全体が拍手を送った。

「はい、あなたのお名前は?」
「タカオです」
「えと、、どういう女性が好きですか?」
「モフ?」
「え?」
「いえ、それだけではなく、魔人もいいですね!」
獣人と魔人がパチパチと拍手した。

「あはは!喜んでくれた人が多いようですね。では次の質問、食事は何が好きですか?」
「僕もカレーやハンバーグ、ラーメンが大好きなんですけど、ステーキとかも好きです。魚は骨を取るのが下手ですが、美味しいと思います。」
「骨なんかあにゃしが取ってあげるにゃ!」
と女性陣の中から声がした。

「よかったですね!これで魚も大丈夫ですね!!」
「ええ、ヒキニーにはとても良い女性ですね!!」
「・・その、ヒキニー、って、なんですか?」
「ボクらのような者達をヒキニーと呼びます。イサムさんも候補ですよ?」
「へぇ?」と皆の視線がイサムに

そりゃ・・、目指しているけど、あからさまにそう見られるのも、こっぱずかしい?
すこしモジってしまうイサム。

「ほう、あーゆーのがヒキニー、ですか?」
「えーと、恥ずかしがりやで、あまり人前に出たくない人で、ガツガツしていない人生を送りたいような者達、ですかね?」
ほほう、モノは言い様ってやつだな?

「所謂、良い貴族みたいな?」
「・・・・・・なるほど、煮ていますね?」
似る、だろ?グツグツさせたいのかな?
どっちかというと醗酵系みたいに思えるけどな。

「では、皆さんは”ヒキニー軍団”と言ったところでしょうか?」
「ははは、そうですね。そのものですね」
自己認定、他者認定同時に完了。ここに公にヒキニー軍団誕生である。

まぁ、ヒキニーという言葉の概念はかなり良い方に捻くれたので、、いんじゃまいか?
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