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下−236 あ、野守か、ら辺なモモンガで、嘘です?

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魔物の森の宿の一階食堂奥の隅の席で、イサムが朝食後の茶をすすっていると、
「主様、耳寄りなお話が、、」メフィ
「ああ、よくある詐欺の手口だよな?」
・・・・・

「まぁ、聞くだけきいてみてくださいよ」
「だから、詐欺のテンプレ言い続けるなよー」

「あの森から、へんなもんがでるそうです。」
「は?」
「あのもりから、へんなもんがでるそうです」

「あ、野守か、ら辺なモモンガで、嘘です?」
「・・・何語ですか?」

「いや、続けて?」
「あの森って呼ばれている本名が無い森って知っていますよね?」
「いや知らん、初めて聞いた。近くか?」
「ええ、近くです、草履王宮の」
・・・
「あとで、亜空間部屋に昼飯持ってきてね、んじゃ俺昼寝してるから」
と席を立つイサム。

「まって!」
がしっイサムの後ろから肩を捕まえるメフィ。

「とっとと要点をまとめて趣旨のみで3行以内で答えろ。」イサム

「むつかしいですね、、では、、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
はっつ!!3行使ってしまった、、、(メフィ)

無言で踵を返し部屋に向かうイサム

「いや違うんですよ、ひましている主様におもしろいことさせて暇つぶしさせてあげようと思ってたんですよ!!」
「で、誰が面白いと感じることなのだ?」
「え?私に決まってるじゃないですか?」

おととい。
「まった!!間違いです!!だってほら草履ですよ?草履!!」メフィ
「いや、お前、俺が桜苦手というか恐怖すら覚えているって知ってるだろ?」

「あ?何言ってんだ?」桜

ずざざざざああああ!!!!
足の裏を全く床から離さずに一気に部屋の端まで後ずさるイサム。

「なんで、いるの?」
「そりゃ、今さっきメフィに呼ばれたからだろう?」桜
横のアラタもウンウン頷いている。

キッツ!!めぇふぃいいいい!!!!
「いやですねぇ、、、ちょっとしたおちゃめでしょう?」

おちゃめでこれほどの恐怖を与えられてたらたまらんがな、、
「あ?!!」桜
「なんでもありません!!」イサム


草履王都、王宮のすぐ裏に王宮用の小さな森が在る。小さいと言っても王宮用だ、街道沿いの街くらいある。端から端に向かって歩くと、道があっても一日掛かるほど。
その森に何かが出るらしい。主に夜に。

「魔獣だろ?」イサム
「・・・・そりゃそうか、、」アラタ
「いや、、だったら誰かに狩られてるだろ?もうとっくに晩飯になってておかしくない」
「ああそうかな、、」アラタ

「魔物か、夜だから。アンデットとかの魔物」イサム
「ああそうだね!!」アラタ
「魔物だったら、うちの王宮の従業員とか馬とかの被害ゼロってのもおかしくないか?」桜
「ああ、それもそうだね!」
「うん、悪いが黙っててくれないか?」桜

アラタのキャラがどんどん、、間抜けになってないか?
(気のせいですよ)メフィ
(おま、、何やった、正直に白状しろ)イサム
(主様の命令には逆らえません、おもしろg・・薬作って見ました)
なにそれ?

(面白いキャラになる薬です。役に立つサブキャラになって、お話を盛り上げるキャラになるんです!画期的でしょ?!!)
(・・・・・・・・・まず、、あれ、ダメだろ?さっきうざいって桜に黙らされたろ?)
(・・あれは、、、モルがダメすぎで、、)
(言い訳脚下だ。脳機能は低下させるなよ?)
(承知!)
・・・・・まじにやれよ?
・・うい!

(・・ちなみに寒い国だと?)
(スタイーと、でしたかね?)

「全然話しが進まない件。とっとと進める!」イサム
「なので、行って確認しましょう!」メフィ

(遊びに行きたかったんだったら、最初からそー言え!)
(てへっつ!!)メフィ

ーー

「なんだ、すごくきれいに手入れされてるじゃねーか、、怪しさのかけらもネーな?」イサム
「すごかろう!ウチの者達は、まぁこんなもんだ」桜自慢げ

下草は殆ど無い。が、狩ったものはそこらにまんべんなく敷き詰められるように撒かれている。腐葉土になるようにだろう。草も生えにくいし。
低い枝は剪定されている。手の届くところに枝はない。
しかも植林ではなく原生林。

「見事ですね、庭みたいんですねぇ」メフィも感心
「よく、姫とおにごっこするんで・ドッコン!!!
ひゅーんん!!!
アラタがケリを入れられて、森の出口から畑を通り越し、街の方にすっ飛んでいく。

(らぶらぶだな)
(ええ、らぶらぶですね)
「あ?なんだ?」
「「いえ、なんでもないです」」

「いや、これじゃなんもいそうもないじゃん、気配察知にもひっかk・・・・めっけ!」
シュン!
シュン!
シュン!
イサムに続いて桜とメフィが転位してイサムを追う。


びくびくびくびく・・
びくびくして丸まって隠れているつもりなのか、でっかい茶まんじゅうのように見える小動物系獣?
を、3人で取り囲んでいる。

この世界No1,2と、この国の最大魔力保持者の3人に囲まれた、哀れな獣の図。

「なんか、私らが悪党のような感じになってないか?」桜
「もろですね」メフィ
「弱者虐待だな」イサム

「ちっちっちっちっち、、ほぅーれ、、あまいおかしだぞぉー」
と、桜が袖からまんじゅうを取り出した。

(今、どっから出した?)
(ええ、そのまま袖から出してましたね?)
ちなみに桜は今日は巫女さん装束だ。気分なのかな?いろいろコス持っているけどほとんど和装。

「コス、言うな」桜
「うす!」イサム

全く話を進ませない面々だった。
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