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下−225 俺だよオレオレ
しおりを挟む** オバルチンゴールド。オバルチンとは子供向けのチョコレート乳飲料。ゴールドとはそれに麦芽入れてミロとかみたいにして、更に銀杏の葉の成分かなんかを入れたもの。子供用のいつもの安いのが無かったので、次に安いそれを買ってみた、残り1個だったのでいんじゃないかな?と。
先程試飲(というか粉のまま口に入れ、うっすいコーヒーを少しすすって溶かして飲む)。
・・・・ほの馬糞臭い、あと少し草食系生臭さ。多分、半生の馬糞をかじるとこんな匂いの1000倍位なんじゃないかな?おばるちんこーるどの味はまずくはないんだけど、、、動物のうんこかじったりりしっこ舐めたりが好きなむつごろーさんなら馬なんぞお手の物だろう(私はどうあがいても無理)、聞いてみたかったものだ。イタコの人が居たら聞いてほしいね! いや、聞いてどーすんだ!! **
本編始まります。
魔物の森の宿の常連冒険者A太。
5年くらい前になるだろうか、魔物の森の宿にはじめて泊まった。
冒険者達には有名な宿だ。強えぇ奴以外が泊まれば死ぬ!と言われている宿だ。
なんかカッコイイ!と思っていた。
一泊でもいいから泊まって仲間に自慢したいと思った。今思えば出来心だった、反省している、でも後悔はしていない。調書の雛形から持ってきました。うそですけど。
で、泊まったら居心地いいの!、なにせメシウマッツ!!しかも温泉っつ!!露天もあるのっつ!!しかも王都より格段に安いっつ!!
なので気づいたら一ヶ月くらいいた。
皆(他の冒険者達)にくっついて行ったら、森で結構稼げた。でも少し不安だったんで訓練受けたら何度か死んだ。でも平気!アンデッドにはなっていない。すぐ蘇生させられるから。そのおかげで一気に強くなった。ダンジョンの2階層くらいでも余裕で稼げる。
宿の常連の多くは皆ソロだ。ダンジョンでかせているようだ。
もう俺もその仲間入りだぜい!!
って調子こいていたら死んだ。
近くにいた冒険者が緊急呼び出ししてくれて、ダンジョン一階層の宿の人に蘇生かけてもらえて生き返ったけど、調子こくのは危険だね!!
なのでその直後に二度目の訓練を受けた。
一度目が天国?
何度死んだかわからない。蘇生かけて貰えるから安心だけど、まじ痛いよね?!!その痛さで死ぬかと思った死んだけど。
でも、その甲斐あってすんげー強くなった。
魔法もばっちりそこそこ!!
ふつー、人は死んだら終わりなんだけど、もうなんか、そこんとこ、どーなのかよくわからない感じになっていたけど、最終日が終わったら「おめーら、訓練中は死んでもいいけど(蘇生させる)、現場で死んだら終わりだからな?」と言われた。
俺がダンジョン二階層で助かったのはたまたまだったんだろう。ツイていた!
でももうあまりむちゃしないで、今は余裕で狩れる3階層までしか行かない。2-3日に一度もぐって狩りまくれば余裕で食っていける。ギルドの口座にももう村の建売が買えるくらいは貯まった。
あ、、、魔物の森の宿に泊まったって事、仲間に自慢するの忘れていた、というか、奴等まだ生きているのかなぁ、、どこの狩場に行っているのだろう?
狩った獲物をギルドに売りに、月に何度か王都に出る。出たくないけど仕方がない。たまたま1の日とかだともう、、、たまたまな日なのだ。さおさおの日でもあるのだ、、みな朝風呂はいって清潔にしているというが、なんか臭そうなのでいやなのだ。俺はきれいにしているけどね!
(どいつもこいつも皆そう言う)
で、フツーの日に王都のギルドに行ってから、王都の温泉にも入ってみようと思い、行った。新装開店していたから。
でかいし食堂とか遊ぶとことか多いけど、いかんせん人が大杉。逃げ帰ってきた。
あーゆー街は住むところじゃないな。
ある朝、下の食堂に降りると、中程の席で見たことのあるような顔の奴が一人で飯食っていた。ソロか、やるなぁ、、俺もだけどな!。
で、前に行って顔をよく見た。そいつも俺をじっと見つめる。
誰だっけ?
そいつもアタマの上に????をいっぱい出している。
「お前、誰だっけ?」
「俺は、俺だよ?」
「・・あ、おまえ、、そうそう、、えーと、、誰だっけ?俺は俺だよ、オレオレ!!お前先に思い出せよ、そしたら俺も思い出すから!オレだよオレオレ!じーちゃんオレだけどっつ!!」
「いや、お前こそ先に思い出せ。オレだよ!オレだってば!思い出せないかなぁ、、オレだよオレオレ!!」
ぼこぼこ!!
「不穏なことばかり言っているんじゃない!!」
殴ってきたのは小柄な可愛い系少年、、あ、
「荒野な少年なイサムだ!」
「あほう、それ、ここの牢名主様だぞっつ!!」
(まぁ、オレオレ言うようなのはこの程度だよな、、、)イサム
「牢名主言うな。ここは牢屋か?」
「「天国です!!蘇生させられるしっつ!!」」
・・・・・・天国では蘇生しないよな、、、
周囲の冒険者達を見回してみる。
うん、まともな顔つきだ。こいつらだけだな、、一安心!とイサム。
皆がこんな程度だったら、と一瞬すごくびびったのだ。
「・・・おまえら、余り深い層に行くなよ?2-3階層くらいにしておけよ?」イサム
「「はい!いつもそんくらいですっつ!!」」
「え?おまえも?」
「ああオレは3階層」
「オレもだぜ?」
「奇遇だな?!!」
訓練受けていないのは森、
一回受けて、ダンジョン一階二階程度。
二回受けて、三階程度~5-6階層。人によって差が出るからね。
この程度が、余裕で稼げるエリアなのだ。鍛えたいならも少し降りる。でも準備をきちんとできないと危険。
イサムは隅の席に戻った。
オレオレ達はまだ話している。
まだお互いに誰だか思い出していない様子。
抜け作同士話が合いそうなのだから、思い出さないでもいんじゃなかろうか?
「オレはもう2度目の訓練受けたぜ!」
「危惧だな、オレも受けて100回は死んでるぜ!」
「ほう、、なかなかやるな、オレも110回ほど死んだけどな」
「あれ?実はオレは120回だったかも、、」
いや、一週間でそこまで死ぬやついねーよ?いたためしないけどな?
つーか、、死んだ回数自慢してどうする?ダメの証明だろうが。
「まぁ、同程度ってことにしておくか」
「そうだな、そうしておこう」
うん、同程度なのは確かだな!
A太は朝食をもらって、相手と話しながら食べ、食べ終わったら2人して出ていった。
と思ったら、駆けて戻ってきて二階に昇っていった。ほどなく完全装備で降りてきて出ていった。
狩りに行くのだろう。
食堂にいた冒険者達は、アホウなことしなければいいのに、、今日が俺も3階層に行くか、、、と、一応不安なんでそっと近くにいてやろう、と。優しい奴等が多い魔物の森の宿の常連達。
あ、そういう人がいたから、前回すぐに発見されて救助されたんだな!!
このように、特にベテラン勢は皆余裕があるので、少し足りない者達を見守ってやっているのだった。
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