299 / 383
下−224 モフら
しおりを挟む中央王国にも獣人がいる。
昔はほとんど居なかった。
中央王国なんぞに来ちゃうと奴隷にされちゃってたからね。
「魔人は敵だああああ!!獣人は奴隷だああああ!!」
が、デフォだったという。
今残っている者達はほぼそういうのと無縁だったという。
無縁っても黙認ではない。黙認は共犯だからね!
かわいいもふもふの獣人達を捕まえたり嫌がらせをする奴等にわからないように嫌がらせをしていたという。
たまたますごくうまく行き過ぎて死んだりする奴等も多かったらしいが、そいつらには一般人たちもひどい目にあっていたので、屠れたら街角に撃墜マークが書かれたという。
「なかなか頑張ったんだ。」イサム
「ああ、ヤることなかったしなぁ、、アレダメこれダメ、やりたかったら許可トレ、許可代金すんげー高いの。王都から逃げる者も多かったが、夜逃げな。まともに逃げようとすると引っ越し許可とれって、膨大な額を請求される。だから自給自足の最低限の生活して、暇な時間は役人や衛兵どもを潰すことのみに心血注いでいた者が多かったぞ」
元王宮そばの蕎麦屋。
イサムは珍しく昼間の暇な時間に居た客に声をかけてみたのだ。
で、
「習慣ってのはなかなか抜けなくってなー、いい街になったんだけど、未だニートみたいだなー」
と他人事のように言うのはニートデフォなのだろうか。
で、魔国と仲良くなって中央王国にも魔人が来るようになって獣人も増えたらしい。
「獣人って、何の獣人が多いの?」
「圧倒的に猫。」
あっとうてき?
「なぜに?」
「さあ?増えるのが多いのはネズミ人なんだけどね、猫に食われてるのかなぁ、、」
いいのか?
「ほら、餌が増えるとそれを狩る個体数が増えるって言うじゃん?」
もう「人」っての、ほぼ関係なくない?猫とネズミそのものだよね
猫人は移動するのが好きなのかな?
得物追ってて遠くに行っちゃうのかな?
近所の猫嫌いが勝手に遠くに捨てても戻ってくるし、、旅は得意そうだよな。
「俺、ココイラでも見ないんだけど、獣人達ってどこで何やってるの?」
「犬人は防衛隊で衛兵やってるって聞いたな、見たことあるし。猫はどうだろ、冒険者やっているのは結構見たなー。勿論ソロだけど」
「勿論?」
「・・・まず、集団行動苦手。次に、連携とれない。これはあれだ、気になるとこがあると一点集中そこしか見ないで待って飛びかかって行ってしまう。なのでやられる奴が多い。で、気まぐれ。
まずパーティに入れたがる者なんぞモフラーくらいだ」
「それじゃ、ソロでも危ないだろ?」
「当然そうなる。でもあまり危険なところには行かないようなので、自分のことわかってるんだろ?」
なるほど、、
「他には?」
「うさぎ、もるもっと、ハムスター、だな。あとは他にもなんかいるようだけど、毛が強いのとか爬虫類とかは興味ないのでしらないわ」
こいつがモフラーなんじゃん、、、
「ちなみにおにーさんナニやって暮らしてんの?」
「最近はー、獣人の散髪やトリミングだなー、、そこそこの収入になってるよ」
ガチモフラーか!!
それからイサムは転位を多用せず、景色が見える速度で飛んだり、歩いたりすることが多くなった。
そうしているとやっと獣人を見ることが出来た。
へぇ、ほんとに来てるんだなぁ、、
魔都なら結構見るけど、ここでは見たことなかったんじゃないかなー
でも、結構、、、、
「すみませんっつ!!モフらしてくださいっつ!!」
「・・・いやです。」
「えーーー!!そんなこと言わずにぃいいい!!」
「だめです」
ええい!!と突っ込んでいくアホウ。
惨!!
そいつの顔に4本の筋が、、じわじわと血が染み出、ぶっしゅーっつ!!
外でも、数人がかりで襲いかかっても逆襲されてる奴等とか、、
猫の身体能力舐めすぎ
ある日蕎麦屋でおばちゃんにそれを言ったら、
「ああ、以前あの男がなんか言っていたけど、、獣人が来なくなていたってのは、そういう奴等が大杉でさ、王も獣人狩りしていたのはモフるためだったって言うし、、」
行き過ぎた衝動が抑えきれないモフラーどもらしい、、ここの奴等。
あの男は、ここではかなりまともな方だったんだなぁ、、
ある日ギルドでギルダーに、
「なぜここの者達は猫を飼わないの?」
聞いてみた。
「・・・モフリすぎるんで、猫達も王都から逃げ出して一匹もいなくなった」ギルダー
うん、獣人の入国禁止にしよう。
0
お気に入りに追加
246
あなたにおすすめの小説
異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる