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下−218 画伯と帝国
しおりを挟むしかしまた、他の世界でもあほが広まりつつある世界もあった。
「画伯ぅー、、これ、どーすんの?」
「うむ、、捨てるのは惜しいし、、」
そうか?おしいか?
お引っ越しの最中である。
引っ越しには莫大な費用がかかる。後から返ってくると言われても返って来た試しがない名目の費用とか詐欺じゃんwとかいろいろある。デポジット一ヶ月分で借りられる他国が羨ましい妬ましい!!ぷw
編集部近くにしてほしいとか言われたが、そんな都心部に住みやすい場所があるわけない。なのでアニメがまだ続きそうなんで、プロダクションの近くにした。そのほうがまだ周囲が人間が住む環境が幾分ある。二十四時間スーパーまであるし。コンビニはあってあたりまえ、24スーパーこそ必須である!w
で、
引っ越し作業のついでにいらんものを片付けようと、これ捨てるのが吉じゃね?と思って勇者が訊いた物。
初期のプロットとかキャラとかいろいろ落書きっぽいのかいてあるいくつものスケッチブック、ノート、紙切れの束、あと、ファンから送られてくる呪いの画みたいなやつの山。
「お祓いして燃やしてもらうほうがいんじゃね?」勇者
「なにをいっとるかねちみは!!」画伯
でかめの”持って行くダンボール”に詰め込む。
生活用品はほんと最小限くらいしかなかったが、勇者が買い足したんでそこそこ増えている。TVとかもなかったもんな。すぐ買ったけど、、勇者本人が見たかったからね!
なんだかかんだ、ほとんど捨てられるものがなく、ほぼそのまま引っ越した。
勿論ストレージにぶちこんで、外を歩くのむりな画伯をタクシーに乗せて新アパートに。
アパートっても鉄筋のやつ。マンションほど洒落てないし値段も高くもない。
「いつへたるかわからんから高いのは怖い」画伯
つまり、人気がいつ落ちてもいいように、もしくは自分がいつヘタって描けなくなってもいいように、ということだ。
「いや、もう派手なことしなけりゃ一生分、俺が口座に入れといてるけどな?」
(画伯前話?で、貴金属を土中から精錬して形にして売ってったやつだ。)
と、言っても、なんか心が納得しないらしいw
判る気はするが・・。
相変わらずアニメの反響は最高である。特にあのスプラッタ大好き国民のお国では。
日本と同時刻公開。ニューヨークじゃ朝6時とかなんだけどな?奴等そのために起きているんだろうか、、起きてるんだろうな、、ナマで見るのがいい、とか英語のコメントすげーもんな、、、
中には、温かいストーリーが好きです、とか、まじ判ってるんだ!?、凄いね?神じゃね?というファンの中でも別格がたまに存在する。そういう彼女たち(なぜか大半が女性)は、キャラたちの画をかいてくれてUPしてくれる。
画伯ばりのお方々も多いが、なぜこんなまともな画にできるの?!とスンバラシイお方もおられます。
そういうお方達、なぜ画伯のファンやってるのか全く理解に苦しむ。
”画伯を米国に移住させる会NY支部”
NYにあるぼろったちいビル。なんかが出そうなビルである。
ちなみに他の支部なども全てそのようなビルに拠点を置いている。
彼等はきれいな新しいビルとか見ると破壊したくなるそうな。”古き、出そうな、善きモノを愛する会”も、彼等は同時に行っているのだ。
気持ちはわからんでもないよね?!!
凶も、いや、今日も夕方になるとぼそぼそと皆そこに集まってくる。
部屋いっぱいになってもさほどうるさくない。皆ぼそぼそ言っているだけだから。
中には金融街の世界的企業の上の方にいる者も何人も。皆中年にまでは達していないが。あっちはまじ実質で年功序列ないからね。口先だけじゃないからね!
マフィアのボスが若い男とかあるじゃん?
似たような業界だからね!!
昼間ガンガンだったやつも、ここでは自分に戻れるのだ。
どこかのぼそぼそは隣に伝わり、それがいい話ならばその隣に伝わり、、と一周した時点で、あはははは・・と一斉に笑い出す。その瞬間は誰が指揮するでもなく、皆”わかる”のだと言う。
「ぼそぼそ・・画伯、見て、画伯好き、集まって、それから、スキル、ついた」
どっかの作品の原始人みたいな喋りになっているけど、、まぁそんなもんだろう。
「画伯、いなかったら、おれら、あつまらない」
「画伯、いなかったら、おれ、自分、戻せなかった」(他称ウオール街エリート)
「画伯、いなかったら、職場、たいへん」(超高級私立学校主任教諭)
どう大変なのかkwsk?
「おれ、まわり、みな、画伯」政府中枢の幹部
・・・・・・アメリカ終わってないか?
「おれの、なかま、たくさん。画伯、いなかったら、みな、しらない」(ペンタゴン各部幹部連)
周囲の100人近くがうんうんと。
米軍終了のお知らせ?
ここらへんが、
ある日突然発生した画伯に対するなんかの意識の集合体を追って来てみたら、こいつらだった件。
ひとつひとつのファンの意識などは無意識に感知することなんぞできない。が、そういった意識がこのような集合体になる事自体は珍しいだろう。
単なるスプラッタ好きが、画伯というコアの発生に依って、一つになったのだ。このアメリカで!! ぷww
ちなみに画伯の作品はほのぼのメルヘン系なので(画はともかくも)、無意味にスプラッタはやっていない。食うためか、誰が見ても明らかに悪で存在させてはまずいな?ってなのをスプラッタしているだけで、その方式も和やかに皆で仲良く引き裂いたり端から徐々につぶしていくとかのほのぼの系なのだ。
その和やかさが人類の平和主義達に受け入れられやすかったのだろうか?!!
その天然な米国に対抗するように、本国日本では無理やり視聴率を作り出している。メイン視聴者の子どもたちのみではそう視聴率が上がるわけない。でも操作はお家芸なのでいくらでもw
でないと、「視聴率低いとこなんざに画伯様を置いておけねー!!」と某米政府や某ビルダーズバーグ会議から圧力がかかり、画伯は移住させられてしまうのだ!!勿論同時にいつのまにか向こうの国籍与えられて、こっちの国籍はポイされちゃうのだ!!!
勇者的には「どこでも同じだし、、」なのでどーでも良い。転移できるし、この世界程度ならどこでも画伯を暮らさせることは容易だ。
ネットがない場所でも、念話とかの応用で無理やりネットに作品UPしていくことも可能である。
極端に言えば、地下帝国を作って地底人作ってそこの皇帝にさせちゃって、、あ、そのほうが楽かな?とか思う勇者。太平洋の底の地底深くに、、やってみようかな?とか一瞬思う勇者。
「暇が出来たらやってみよ!」勇者
引っ越しが終わって落ち着いたら暇は出来ると思う、、、。
ほのぼのスプラッタ+地底人のコラボなるか!!(地底人は某いしい被災地のアレである)
一方、西海岸支部では、、
「ぼそぼそぼそ、、このままでは、、」
「ぼそぼそぼそ、、ああ、東に、、」
「ぼそぼそぼそ、、われらこそ、ふさわしい、、」
なんか、映画の聖地みたいな自称の土地の支部の面々、当然その業界の現場の主要な者達が多い。
実写版をやりたそうな、、
いーのかよやって、、
せめて地底人とコラボになってからのほうが被害少ないかと思う勇者だった。
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