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下−179 イサム神ww ぷw

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薬の反動で1週間ほど眠り続けたイサムが起きて来た。
「・・まだ眠ぃ、、たらちゃーん!ご飯大盛りでちょうだいー!」
「はーい!」

イサムは厨房のカウンターから茶を持って自分の席に付き、茶をすする。
一週間ぶりの飲み物、、身にしみる。
これ、一般人だったら死んでるよな?飲まず食わずで一週間?

起きた時、体内時計カレンダー(最近、いろいろ遊んでたら作れた)で確認したら一週間経っていた。
どうりで腹減りまくりだなぁ、、と下に降りたのだ。

たらが食事を山盛り運んできてくれた。
「おう!気が利くな!ありがとなー」
「いえ、メフィさんが、もうそろそろ主様が起きる頃だから、起きたら山盛り上げてね!って」
「・・・そう言えば、、メフィの奴はどこに行ったのだ?」
「えっと、なんか諸国漫遊の旅に出るとか言っていましたが、、」
・・・・・・

イサムはちょこっと心配した。
最近、メフィはニセニャンドラゴラといい、反タカシ薬といい、少し抜けているのだ。
諸国に大迷惑掛けなければいいけど、、
行く先々で人体実験しそうだしなぁ、、

ま、いっか、皆も強くなってるし!!

と、メシをかっこみ始めるイサムだった。

ーー

ちゃー、ちゃらりらりらーらーん、たりらーりらりらぁありらーん、

「お控えくだせぇ、お控えくだせぇ、早速お控え下すってありがとうござんす。わたくし、生まれも育ちもどっかです。 この世で産湯を使い、姓はメフィスト、名はフェレス、 人呼んでフーテンのメフィと発します。 わたくし、不思議な縁もちまして、故郷魔物の森にわらじをぬぎました。 あんたさんと御同様、この今の世の空の下、マソのきらめき、 魔物の咆哮高鳴る花の都に、仮の住まい まかりあります。 故あって、わたくし、家出中でございます。皆々様、どうぞお見知りおきのほど、よろしゅうございます」 

へんな帽子にへんな上着、へんなもんを腹に巻いて四角いカバンを持ったメフィがいきなり入ってきて、へんな口上をいい始めた。

衛兵達は困ってしまった。皆メフィのことは知っている。彼らは防衛軍からの出向だからね。

「えっと、、丁寧な仁義ありがとうございます。私どもそっちは無知なんで、、どうぞ、お通りくださいませ」
と、気の利いた、というか、転生者?とかとも思える衛兵がどうにか対処した。

またなんかの遊びなんだろうけど、、わかりやすいものにしてもらいたいなぁ、、と衛兵達は思った。


ふむ、、少しわかりにくかったようですね、、も少し普通にしましょう。とメフィは考えを改め、でも装束は改めずに街を徘徊する。

「おばちゃん、これ何よ?どーやって食べるの?」
と、知らない果物らしきものを手にとる

たべないよ、これはね、といいながらおばちゃんはそれを手にとって前の通りに叩きつける、
ぼん!
と煙が立ち上り、、煙をかぶった通行人が
「いたたたたた!!めがぁあああ!!」
「げほげほげほっ!!い、息が、、、」
「ああああ!!肌が、肌がいたいいいいい!!」

武器か爆弾の類か?
「これがますたーどあっぷるって言ってね、夜の商売の娘達が護身用に持つものさ!」
・・・・・
「んじゃ、これは?」
これはね、、と、ヘタの部分をつまんで、ぐいっと引き抜いてから空高く放り投げる、
見ていると、ピカッ!!ぼーーん!!光の速度の方が早いので音が僅かに後になる。

見てた通行人多数、
「めが、めがぁあああああ!」×多数

「・・・訊くけど、何に使うの?」メフィ
「さぁ、でもやっぱり夜の商売の子達がよく買っていくね、、」
よく?しょっちゅう使うのか?

メフィはランダムで転移してきていた。
今ココどこなんだろう、とサーチで確認する。

敗戦国(5カ国の方、3カ国は中央王国の配下になってる。でも管理は草履にまかせている)の地方の街だった。

流石敗戦国だけあって、なんか、殺伐しているのかな?売り物が。

礼を言って、私は使う場所がないのでいらない、と言ったが、、
「あ、これ、果物ですよね?腐ったらどーなるんですか?」
「こっちが、古くなってからからにかわいたもの。見てな、」

とおばちゃんは叩きつけた。
ばっふ、、、弱々しく破裂し、、そんだけ。
もう一方のほう、ヘタを抜き、放り投げる、、
ビカッツ!!びかびかびかびかびかーーーーーー!!!
ばりばりばりどっしーーん!!

稲光が四方に走り、雷が地に落ちた。幸い通行人の全てはもうどっかの病院にでも行ったのだろうか、いなくなっていた。
ぴかちうあっぷる、とかでも言う名なのだろうか?

「すごいね?」
「ああ、だろう?こっちは自分も被害受けちゃうことあるからねぇ、、危ないんだよ」
売るなよ、、、

他のもあるけど、見る必要ないな、、と、
礼を再度言って立ち去る。

ふと周囲を見ると、ここは市場の前だった。だから物売りが多いのだな、と。

市場に入る。活気がある。
さー見てきな、寄ってきな!これは名だたるあのイサム大王が大好きだという太もも大根だ!
という口上が聞こえたのでそっちに行く。

イサム大王って誰だよ、と思いながら行くと、
縁台の上にはちょうど太ももくらいのでっかい大根が並べられていた。
(ははぁ、、大根足って、これなんですね)と納得しているメフィ

触ってみると、なるほど、、人の、若いご婦人のふとももなみの感触?
枕とかに使うのかな?
「これ、どうするんですか?」
「もちろん食べるんだぜ?大根おろしにしてメシにぶっかけ毎日食ってりゃ、イサム大王並のりっぱなイチモツになるってもんよ!ばっきんばっきんだぜ!!しかも、病気にならないってもんよ!!」
ここには魔導ビジョンなかったんだな?見てたらそんなこと言えないね?w(下121-122話)

「枕にしてもよい感触になるでしょうね」メフィ
「お!いいこと言うねぇっ!!!そうさな、固くなるまで3日くらいかかるんで、それまでは枕でもいいかな!!」

「で、おいしいんですか?」
「・・・・・・・・・大根おろしがいいなっつ!!」
「おあじは?」
「・・・・味噌を同量加えかき混ぜて食えば、イイと思うぞ!!」
味噌の味しかしない、、いや、まずんだろうなぁ、苦いとか辛すぎるとか、、、

他の店を回ってみる。
「イサム神様への捧げものはこれが一番!安全に生きたいならこれを捧げとけばまず安心!!」
という声の方に行く
イサム神ってだれだと訊きたいメフィ

目の前には、、なかなか力のある魔法によってできた念写写真が多数広げられていた。みなでっかいチチが目立つ念写真である。
いつの間にかチチ好きだと広まっているのか、、ぷw

というか、、回ってみたら、この市場の1割ほどもイサム関連(皆エロとか精力関係)の物売りが出ている。しかも売れている。
ここ敗戦国8カ国にイサム自身は何もしなかったし、と思うのだが、、
ギルド職員の研修の仕上げに、草履へ侵攻した8カ国討伐に来たのだから。(中ー3話)

いろいろ、おもしろい噂が広まっている、というわけですか、、ぷ!www

旅って、楽しいですね♪!!
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