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下−176 メフィ、舌先三寸
しおりを挟む「昨日の晩のことは、全く覚えていねぇ、、どうしたんだろう?」魔王
「楽しんでたぜ?寒かった後だから疲れたんじゃないのか?」ごまかすイサム
あの後、魔人や獣人にまたたび飲ますな、危険な奴排除以外やるな、と叱っておいた。面白がったりぼったくったりするのにはよくないでしょう?正々堂々とぼったくれってんだお!w
「歳なのかなぁ、、」魔王
「つがいもらって、のんびりしたほうがいんじゃないか?そろそろ」
「え?はえーよ、まだまだいけるぜ!」
どっかのなんかみたいな言い草である。
王妃がいるほうが、外にでやすいんじゃないかなー?王妃に仕事の半分まかせちゃえばいいのに、、とか思うイサム。でもそう言うと、ふさわしい仕事も魔王よりできる王妃さがしてとか言われそうなんで、無理です。
隠して北方探索は修了し、イサム達は魔物の森に戻った。
ふう、、
「やっぱここが一番落ち着くなぁ、、」イサム
魔物の森の宿一階食堂隅の席
「変わってるなー」
「狭いとこが好きなんだよ」
「獣?」
「猫とかなー」
「そう言えば、先日、猫が鍋に入り込んでて、そのまま煮込んじゃうとこだったよ、、」
「うまそう?」
「猫はまずいっていうじゃないか?」
「可愛い猫ちゃんにひどい事をしようと企んでるんですか?」
と、茶を持ってきてくれたメフィ。
「可愛いかどうかは、まぁ、性格だけど、モフ最高なのは確かだな」
「おう、そう思う」魔王
・・・・・ゴ*ラが猫をモフる姿を想像する2名
・・・・
まぁ、いいか、、暴れるよりは、、と、納得2名
飯食べますか?というので、2人分お願いした。
今日はスペシャル定食ありますよ?
というので、
「普通のでお願いします!」と、強く言うイサム。
チッ、と舌打ちメフィ。
危ないとこだった!!
いちいちちゃんと訊くところが律儀なメフィ。というか、相手が自分で納得して引っ掛かるのを楽しみにしてるんだろう。
そこがこだわりと言うか、契約させる楽しみというか、、のメフィストフェレスなんだろう!!ww
メシが来て食う魔王。
「・・・・やっぱ、ここのが一番うめぇ、、、いいなー、ここ、、住みたいなー」
「いや、おまえ国王だから外国住んでどーすんだよ、」
だよなー、イサムはいいよなー、国王にならなかったんだよなー、滅ぼすだけ滅ぼしといてさー、
俺なんか勝っただけで国王にされちゃったんだぜー?
負けたくないんで勝ってたら、いつの間にかなぁ、、
いいなーイサム、イサムいいなー
いや、、
「俺は面倒を嫌って、皆ひとに押し付けてきたんだよ?」
言い切るイサム、潔いw
「というか、適材適所、なんでしょうね。」
とお茶のはいったやかんと自分の湯呑みも持ってきて、座るメフィ。
?と、イサムと魔王はメフィを見る。
「主様は、もう感覚で判ってたんでしょう。自分が王に向いていない、って。」
ヒデェなぁ、、と魔王
固まるイサム
「でも、裏番春にはピッタリの性格。」
溶けるイサム
ほっとする魔王
「ルーズで、オレサマで、フリーダムで、いたずら好きで、」
固まるイサム
同じく固まる魔王、おれでもそこまで言えねーぞ?、と。
「でも、それがこの世界の者たちにピッタリハマった。ほれ、魔王様なんか面白がってるでしょう?」
「まぁ、、たしかにイサムと居ると飽きねーよな、、つか、、こいつが来てから飽きる暇ねーよ、、」
「まぁ、いたずらなんかは皆が容認する範囲内で、結構皆喜んで一緒に笑ってるし、、。しかし、最も良い所は、
容赦しない、とこですね。それが、この今のこの状態を作り出したんですね。」
「たしかになぁ、、クズども全部やしてくれたから、面倒事起きてないよな。」
「しかも、小さめな面倒事は、皆自動的に片付けてくれるシステムを作り上げた!!原住民達をこき使って!!」
メフィもたいがい容赦無いねーな、と思う魔王。
「・・それは、、」イサム
「そうです。主様は、自分が居なくなった後も、この状態が維持されるように、そういうシステムを作ったんですよね?」
「・・・・はい、そうです(棒)」イサム
自分が引きこもり人生を歩みたいために、そういうこと始めました、なんて言えない!絶対言えないっつ!!
ほう、、そうか、、んじゃ、王になんかなれねーよな、、、だから西の王とか、草履の王女とか、鍛えてんだなぁ、、
と、勝手に納得してくれる魔王。
違うけどね、たまたまだからね、とかも絶対言えない!!
「まぁ、、そんなとこです、、」イサム
「王とかになったら、夜な夜な遊びまわれないもんな!闘技場でちんちん丸出しとかできねーもんな!」魔王
・・・・・
「・・・まぁ、、そんなとこです・・・シクシクシクシクシク」
その後、魔都で定期的に開かれている同盟国の首長会議で、魔王はその事を発表した。
述べた、程度ではなく、発表!した。
訝しむ者(草履姫)とか、感動する者(アラタとか)それぞれだった。
が、イサムの今までの行動ととても合致するので、皆、腑に落ちたようではあった。
「だから、なるたけ、自分とこで頑張れる事、同盟全体にできること、など頑張って構築し、イサムがいなくなっても、無理せずにうまく回っていくようにしよーぜ!」
と魔王は〆た。
まぁ、、そのつもりではあったが、、と西の王と草履姫。
メフィの暗躍は上手く行ったようだった。 ぷw
イサム、その後、落ち着くまでやりにくそうだった。なんか視線が温かいとか生暖かいとか、そんなんなっていたから。
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