238 / 383
下−163 狩りに備えて
しおりを挟むその日チーがお昼過ぎに学園に登校するとフェリパが言った。
「うちらの狩り、明後日だってさ。7人ひと班でいいって、よかったね!」
最初は、1チーム6人と言われてたんでひとりはみ出るな、、と思ってた。その時は、
Aだな
いやおまえだろB
意表をついてDとか?
おまえこそだろ?E
(隠蔽で助かるC)
さすがにちっこい子達を放り出そうとは露ほども思わぬ男子タチ。漢だねぇ!
まぁ、そんときゃ俺でいいや、と各男子は思っていた。
まぁ誰がどこに入ってもそこで最強かつ最変態だろう。なにせモザイク30匹食った猛者どもである!(下ー103話)
んな感じであった。
「んじゃー今日と明日は狩りに備えて、、」
「狩りに行こう」
「「「それな!!」」」
・・・・・・(Fとチー)
「いやさ、予行演習ってことで、、」
「・・必要?」
「「「気分的にっつ!!」」」
「却下だ」A、フェリパ
自分達が無事終えれば今回の実習は終わるのだ。
散々悪評が立っている(自分たちでは悪評だと思っている)ので、無事終わらせたいA治。
でも、もっと目立ちたいBら4名。
つまり魔国式はBら4名だな。移住するが吉だろうw
で、程なくタカシが教室にやって来て
「今日は授業をします。薬草学です。ちゃんと覚えるように。薬草じゃないけど食べれる草の話もあるよ!」
珍しいこともあるもんだ!と、皆興味津々で授業をウケる。
・・・・・
平然と、真剣にノートを取ったり訊いたりしてるのはフェイリパとA治とチー、そしてたまに質問するC輔。
他のは呆けている。ダメダメらしい。
別にだめでもいいのだ。実生活において「自分はそれ苦手なんでできません」とわかっていれば。
なのでタカシは4人にどんどん教え込む。
気づくと夕食の時間になっていた4人。
気がつくと寝ていた3人。
一緒にすぐに食堂に飛び、夕飯食べて風呂入って、食堂で牛乳飲みながら少しだべって寝る。
フェリパとチー、A治、C輔は寝る前に今日のノートを取り出して、ざっと見返していた。
翌日、
軍団は学園で午前中は実習。武術。魔法は底なしになったから、いらないちゃーいらないかもしれないが、でも
「カッコイイ!」ってんで習うことに積極的な6名。
体術でさばいたり、ひょいひょい投げたり、剣や槍を使ったり、短剣投げたりとかが特にお気に入りらしい。
なのでそれを重点的に教えるタカシ。
好きなのを先にどんどん覚えると、そのうち、それまで嫌いに思えてたのもやってみたくなるものだ。
嫌いなことを必然性も無いのに強制するほどサイコなやつはここにはいない。
午後にチーが来たら、また薬草学。
夕方遅くに一応終わり。
「さて、明日の狩場、いっぱいあります。しかも、薬草っても、おいしいのも多いです!!野菜嫌いな僕もこれで大きくなりました!!ってなほど。」タカシ
ほかはともかく、チーは目を輝かせた!!食料確保の知識経験実習だ!!野生の勘がチーの勝利を高らかに告げる!!
あーっはっはっはっは!!あの村のバカどもがぁああ!不味くて栄養無い雑草食ってろっつ!!
まぁその1万倍言われてもまだ足りないほどだからね村の連中。
翌日現地。
A治達がざっとサーチでみただけでも、薬草や食用野草の宝庫だな、と思えるほどだ。
街から遠い、そして魔国、ということで今まで誰も採りに来なかったのではなかろうか。
「取り放題」と、野草チームは決めた。
なので
「今から班を2つに分けます。野草班と狩り班です。もちろん狩り班は美雄、ディジレ、イニャスの3人。で、野草班は俺、C輔、フェリパ、チーの4人。昼にはここに戻り昼食を取る。野草班が昼食準備をする。いいな?質問は?」
ないので
「いっっけぇえええ!!」
「おー」「うおー」「いきまーす」「はっしんっ!!」それぞれ思うところのセリフをいいながら出発。
フェリパとチーはもうざっぱざっぱとかっぱいでいる。もちろん魔法で種類ごとに。根を残すのがいいのは刈り取り、根も必要なのは引っこ抜き。それぞれ狩りとたはしからストレージに入れていく。
途中、うさぎや鳥など見かけたA治とC輔が狩り、さばいてストレージに入れとく。昼近くになったらそれらが昼飯だ。A治もC輔も、普通の食材ならば、ちゃんと食べられるくらいにはつくれるようになっている。
昼食時、皆に成果を訊いたA治。
「ごぶ12,こぼ2,あまりモフ系は狩りたくないのだが、向かってくるから仕方なかった。で、ミノ3、味は期待しろ、でかかった。」
「ごぶ8,ミノ2,オーク1、まんてぃこあ?1、これは3人で狩った。結構強かった、面白かった!」
「ごぶ5、ミノ4、オーク3、3人とも食えないゴブは埋めてきた、臭くなるからね!まんていこあは食えるかも?と思ったので。」
「チー、できる?」フェリパ
「やったことないからやってみたい!食えないものを食えように、できれば美味しく食えるようにするのが一流の料理人への道っつ!!」チー
ざわざわざわ・・
そうなの?
しらんけど、そーなんじゃない?
そうか、だよな、寮のおっちゃんもモザイク出していたし、、
アレはさいしょからうまいぞ?
・・・・・・
なっとーとか、、
ありゃ、なぜわざわざ腐らせるんだよと小一時間!
んじゃくさや
フツーのひものでいいだろ?なんでわざわざ(同)
しゅーるすとれーなんとか
もう、わざわざ缶詰にしちゃう事自体がすげーわからんし!
たらこ、
卵系はうまいだろ?栄養あるし、、
わざび、、
最初の奴、なぜ食おうと思ったのか?ごぼーとかもだけどさ。
なまこ
まぁ、、これは食えないだろうと思える物を食えるようにした基本?
などと、ぜってー日本からの転生者だとした思えない会話をしていた男子タチ。
薬草野草チームは10トンダンプ数台分を刈ったとのこと。午後も同量はいけるぜ!とか息巻いている。
青汁でも作るのかな?と思った狩りチームの3人。
できれば天ぷら程度にしておいてほしいと願う。
0
お気に入りに追加
245
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
異世界の約束:追放者の再興〜外れギフト【光】を授り侯爵家を追い出されたけど本当はチート持ちなので幸せに生きて見返してやります!〜
KeyBow
ファンタジー
主人公の井野口 孝志は交通事故により死亡し、異世界へ転生した。
そこは剣と魔法の王道的なファンタジー世界。
転生した先は侯爵家の子息。
妾の子として家督相続とは無縁のはずだったが、兄の全てが事故により死亡し嫡男に。
女神により魔王討伐を受ける者は記憶を持ったまま転生させる事が出来ると言われ、主人公はゲームで遊んだ世界に転生した。
ゲームと言ってもその世界を模したゲームで、手を打たなければこうなる【if】の世界だった。
理不尽な死を迎えるモブ以下のヒロインを救いたく、転生した先で14歳の時にギフトを得られる信託の儀の後に追放されるが、その時に備えストーリーを変えてしまう。
メイヤと言うゲームでは犯され、絶望から自殺した少女をそのルートから外す事を幼少期より決めていた。
しかしそう簡単な話ではない。
女神の意図とは違う生き様と、ゲームで救えなかった少女を救う。
2人で逃げて何処かで畑でも耕しながら生きようとしていたが、計画が狂い何故か闘技場でハッスルする未来が待ち受けているとは物語がスタートした時はまだ知らない・・・
多くの者と出会い、誤解されたり頼られたり、理不尽な目に遭ったりと、平穏な生活を求める主人公の思いとは裏腹に波乱万丈な未来が待ち受けている。
しかし、主人公補正からかメインストリートから逃げられない予感。
信託の儀の後に侯爵家から追放されるところから物語はスタートする。
いつしか追放した侯爵家にザマアをし、経済的にも見返し謝罪させる事を当面の目標とする事へと、物語の早々に変化していく。
孤児達と出会い自活と脱却を手伝ったりお人好しだ。
また、貴族ではあるが、多くの貴族が好んでするが自分は奴隷を性的に抱かないとのポリシーが行動に規制を掛ける。
果たして幸せを掴む事が出来るのか?魔王討伐から逃げられるのか?・・・
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~
こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。
それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。
かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。
果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!?
※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。
【二章開始】『事務員はいらない』と実家からも騎士団からも追放された書記は『命名』で生み出した最強家族とのんびり暮らしたい
斑目 ごたく
ファンタジー
「この騎士団に、事務員はいらない。ユーリ、お前はクビだ」リグリア王国最強の騎士団と呼ばれた黒葬騎士団。そこで自らのスキル「書記」を生かして事務仕事に勤しんでいたユーリは、そう言われ騎士団を追放される。
さらに彼は「四大貴族」と呼ばれるほどの名門貴族であった実家からも勘当されたのだった。
失意のまま乗合馬車に飛び乗ったユーリが辿り着いたのは、最果ての街キッパゲルラ。
彼はそこで自らのスキル「書記」を生かすことで、無自覚なまま成功を手にする。
そして彼のスキル「書記」には、新たな能力「命名」が目覚めていた。
彼はその能力「命名」で二人の獣耳美少女、「ネロ」と「プティ」を生み出す。
そして彼女達が見つけ出した伝説の聖剣「エクスカリバー」を「命名」したユーリはその三人の家族と共に賑やかに暮らしていく。
やがて事務員としての仕事欲しさから領主に雇われた彼は、大好きな事務仕事に全力に勤しんでいた。それがとんでもない騒動を巻き起こすとは知らずに。
これは事務仕事が大好きな余りそのチートスキルで無自覚に無双するユーリと、彼が生み出した最強の家族が世界を「書き換えて」いく物語。
火・木・土曜日20:10、定期更新中。
この作品は「小説家になろう」様にも投稿されています。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
全校転移!異能で異世界を巡る!?
小説愛好家
ファンタジー
全校集会中に地震に襲われ、魔法陣が出現し、眩い光が体育館全体を呑み込み俺は気絶した。
目覚めるとそこは大聖堂みたいな場所。
周りを見渡すとほとんどの人がまだ気絶をしていてる。
取り敢えず異世界転移だと仮定してステータスを開こうと試みる。
「ステータスオープン」と唱えるとステータスが表示された。「『異能』?なにこれ?まぁいいか」
取り敢えず異世界に転移したってことで間違いなさそうだな、テンプレ通り行くなら魔王討伐やらなんやらでめんどくさそうだし早々にここを出たいけどまぁ成り行きでなんとかなるだろ。
そんな感じで異世界転移を果たした主人公が圧倒的力『異能』を使いながら世界を旅する物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる