上 下
228 / 383

下−153 魔王ランド(下−05話)

しおりを挟む

チーが来たんで、どっかに遊びにれてってやりたいなー、といい出したのはちみっ子(フェリパ)だ。
で、
「んじゃ、魔王ランドとかは?」A治

A治がそういったのは、魔王ランドが近場で楽しめる場所だと聞いていたから。
でもAはそれがどういうふうに楽しめるか?とかは聞いていない。
こいつらの楽しみ方は一種独特なので、一般人にあーたのしーこーたのしー、とか言われても違うのだ。
皆自覚しているのか、そういったばあい「おもしろい」という情報だけでいいのだ。あとは自分で確認するだけ。


魔王ランド。
王都の少し外れにあり、企画進行は魔王様側近筆頭おかんと、剣技指南役コンドーさんとで行われ作られた遊園地。

基本魔人や魔都に居る人間(=魔法を結構使える)なので、敷地面積だだっぴろ。それでも移動は皆俊足なので余裕。体力強化や瞬間移動が使えない者には厳しいかも知れない。

各施設も安全だが、限度上限が高いんで、、体力強化できない人間はダメよ、というモノもいくつかある。(ドブネズミーランドや年増苑や極楽苑に子供が乗れないやつがあるのと一緒。)

ジェットコースターいくつか。これらがメインらしい。
迷宮いくつか。これもメインらしい。でてこない者もいるとかいなくもないとか。
魔獣屋敷。退治禁止、狩り禁止の縛りが我慢大会みたいで人気あるらしい。
ドラゴン遊覧。ドラゴン系獣人がドラゴンになって客を載せて飛ぶ。ドラゴンに気に入られた客だけ搭乗可能。
一度に10人位のれる。

ここらが主なもので、他に生メリーゴーランド(字、そのもの。生きてる)や射的(自分の魔法を使って標的に当てる、広大な射的場)、マッスル叩き(かわりばんこにどつきあい、勝ったら景品を貰える)、すいちゅうよくせん(水中浴戦)はデカイ水槽のお湯の中で係員と戦って、勝てたら景品が貰える。お湯は体に良い薬湯。ゴキ屋敷(字のママ)。
あとは、
食堂街。アーケードゲーム街(どっからどーゆーのを?)。温泉ランド。宿。
があるという。

開店初日、一度に10万人入ったが、特に目立った混み様はなかったという。皆空いているところを選んで行くんで、わざわざ時間無駄に並ぶとかしないんだろう。泊まれるし、転移で帰れるし、入園料とかイミフなものないし。


やって来ました魔王ランド!!
タカシ先生来てません。けどお小遣いくれました。いいのかな?と思ったが、A治達もさほど余裕ある者が多いわけでもないんでありがたく貰った。
細かいの無いから、、って金色のまーるい大きいの貰ったA治。
彼は、それを見るのは産まれてはじめてだった。

ジェットコースターベーシック(初心者向け)に、全員で乗ることにした。

なんか結構初心者向けというのがあるので、まずそれに乗ってください、と魔王ランド入り口で捕まって説明を受けていたから。
訊くと、見るからに初心者だってわかった、とのこと。
まじよくわからん???×全員

で、チケット売り場で回数券を買う。
金色の丸い大きいのを出したA治。
「少々お待ちを」と係員に言われて待つ。
警備兵が何気を装って、10人位近づく。

で、
係員の上司かな?おっさん。
「すみません、高額なので、身分証とか、なんかありますか?」
A学園の記章を見せる。
「あ!学園の方でしたか!!それはそれは!!あっはっは!すみません!ほら君、はやくしてあげたまへ!」
と、係員を急かすおっさん。

おつりに大量の銀貨を渡された。が、そのままストレージにしまう。
へぇ!って顔の魔人の係員。人間がストレージ使うのはあまりないので珍しいんだろうな、とA治。
学園関係なら持ってて当たり前だけど。

皆の所に戻り、、
「なんか、お釣りに銀貨すんげー貰った、、、」A
「増えたのか?」
「・・・それはない」
「んじゃ、とりあえず美味いものたくさん食えるな!!」
「だなー」
「じゃ、最初に食事しよう!!」

と、レストラン街。

結局レストラン街で一日終わった。
夕方には腹一杯で、皆身動き取れなくなっていた。しかもまだカネ全然減ってねぇ、、、
回数券はどっかの詐欺世界と違い、有効期限とか無い。
なので
「明日また来よう!」で、寮に戻る。

寮の食堂で
「なぁ、、あれ、多分、普通の金貨じゃなくって大金貨なんじゃね?」B
「・・・そうなの?というか、何それ?」A
「・・・・金貨10枚だか100枚だか分あるんだと」B (10枚です)
「へぇ?」A
わかってなさそう。

魔王ランドはぼったではないので安い。食事は7人で腹いっぱい食べても銀貨2-5枚程度。
A治はストレージからカネの入った革袋を出して、食堂のテーブルの上に広げた。
「あ、、」
金色の丸いのの、最初のより小さ目な金色のが9個あった。
で、それと同じ大きさの、よく目にする普通の銀貨が90枚ほど。

あれー??
その晩、軍団は忙しかった。

翌週の学校のお休みの日。
「点呼!」
「寮一階男子、全員居ます!」
「寮二階同!」
「寮三階同じく!」
「寮女子同じく!」
「寮職員同じく!!」
「んじゃ、皆、目的地魔王ランドの正門前!転移!」
シュン!!

三〇〇人ちょい!!ww(生徒がメシ食わないので寮職員も暇だろうと誘ったのでw)

前回、七人でたらふく食って、回数券買って、銀貨一〇枚いかなかった。その四〇倍ちょい。四〇〇枚だとしても、、
頂いたお金は銀貨換算で残りが990枚だ。余裕!!

一人に回数券と銀貨2枚渡して自由行動に。
もともと安いのに、まとめ買いってんで券売の職員はまた割り引いてくれた。更に「学生なんでおまけしとくから!」と、も少しまけてくれた。
皆親切である!!

普通だと貰った銀貨使わずに、とかあるかもしれない。が、A学園である。有れば使う!がデフォ。
ある時に使わないといつの間にかなくなってるからね!!だ。

ただ、、
前回頂いた警告を皆に伝えていなかった。で、入り口は団体で入った。なので係員は「知っているのだろう」と、、
で、入ってからすぐ解散。あとは自由に!だ。
ただ、「一緒に行く者がいないぼっちがいたら残れよー、俺らといくからなー!」とA治。
誰も残らなかったから、大丈夫なんだろう、、とは思った。
結局、数日後、皆の話をまとめたら、蘇生受けたのが2-30人いたらしかったが、、まぁおk!

軍団は一緒に行動していた。別でもいいよ?とは言ったが、やっぱ不安らしいw

初心者用ジェットコースターは、ブースターナシのやつなそうな。
すんげー高く登って、、登りに数分?
落ちるのは永遠に落ち続けるんじゃね?くらい思ったし、、魂、後ろに置き去りにしちゃった!!とか思えたし、、
コーナーは遠心力で顔半分ひしゃげたし、、逆コーナーで逆にひしゃげでよいマッサージになったし、、

「うん、初心者用以外にのってはダメだな!!」
それが皆の結論だ。
チーすら、うんうん思い切り頷いていた。
ちなみにちみっ子は口から魂抜け出してるんで、その度にチーが押し戻していた。

迷宮も初心者クラスあるので、総意で止めた。
ゴキ屋敷は問題外。ドラゴンも、誰かが拒否られたら気まずいんでw。なのでメリーゴーランド。

ぐるぐる回る舞台の上で、生きているウマ型魔獣が走りまくり上に乗ってるん、、なんか意味あるのだろうか?
終わった時点で、皆哲学者になったような顔で降りてきた。

アーケードゲーム場は閑散としていた。見ると意味不明な機械っぽいのがいくつも。
「おもしろくなさそう」ちみっ子
皆の総意だろう。

最後に大観覧車に乗ろうとなった。
注意書きに、一周半時です(一時間ほど)と。
でかいね?

2台に分乗。

・・・・・
・・・・・・
・・・・・・・
みんな、なんかつまんなくなっている。

全員、飛べるからね?

「まあ、、自分のちからを使わないで高い所にいられるのが、、、」A
「うん、無理しなくてもいいよ、、さあ、正直になれ!」B
「おっせーーーよっつつつつつ!!!」A

降りる時、降り場に近づいたらゴンドラ内でっかいベルが鳴り響いた。

「いやぁ、皆さん寝ちゃうんで、起こすために付けたんですよー」係員
実際、軍団内で起きていた者はいなかった、、、

んじゃ、観覧車いらねーんじゃね?


**遊園地秘話っぽいかもしれないかも?**

あっはっは、恥ずかしい方の秘話は、まだ無いっつ!!

なにしても恥ずかしいとか思わないからかな?www

荒川遊園というのが東京都荒川区にある。ちっさな遊園地。川沿い。
そこまで行くに都電に乗っかっていく。車で行っても側にコイン駐車場多いんでいいけど、おすすめは都電。
そっから荒川遊園は始まっている!とか思った♪
結構好きで、子供連れて何度も、、

と思ったら!今サイト確認したらリニューアル中で休園だと!

やすかったのに!子供にちょうど良かったのに!!
多分倍以上になるんじゃねーかな?

もーどーでもいーやw
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~

こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。 それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。 かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。 果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!? ※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。

平凡冒険者のスローライフ

上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。 平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。 果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか…… ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。

【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する

雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。 その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。 代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。 それを見た柊茜は 「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」 【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。 追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん….... 主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します

元悪役令嬢はオンボロ修道院で余生を過ごす

こうじ
ファンタジー
両親から妹に婚約者を譲れと言われたレスナー・ティアント。彼女は勝手な両親や裏切った婚約者、寝取った妹に嫌気がさし自ら修道院に入る事にした。研修期間を経て彼女は修道院に入る事になったのだが彼女が送られたのは廃墟寸前の修道院でしかも修道女はレスナー一人のみ。しかし、彼女にとっては好都合だった。『誰にも邪魔されずに好きな事が出来る!これって恵まれているんじゃ?』公爵令嬢から修道女になったレスナーののんびり修道院ライフが始まる!

ちっちゃくなった俺の異世界攻略

鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた! 精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!

【二章開始】『事務員はいらない』と実家からも騎士団からも追放された書記は『命名』で生み出した最強家族とのんびり暮らしたい

斑目 ごたく
ファンタジー
 「この騎士団に、事務員はいらない。ユーリ、お前はクビだ」リグリア王国最強の騎士団と呼ばれた黒葬騎士団。そこで自らのスキル「書記」を生かして事務仕事に勤しんでいたユーリは、そう言われ騎士団を追放される。  さらに彼は「四大貴族」と呼ばれるほどの名門貴族であった実家からも勘当されたのだった。  失意のまま乗合馬車に飛び乗ったユーリが辿り着いたのは、最果ての街キッパゲルラ。  彼はそこで自らのスキル「書記」を生かすことで、無自覚なまま成功を手にする。  そして彼のスキル「書記」には、新たな能力「命名」が目覚めていた。  彼はその能力「命名」で二人の獣耳美少女、「ネロ」と「プティ」を生み出す。  そして彼女達が見つけ出した伝説の聖剣「エクスカリバー」を「命名」したユーリはその三人の家族と共に賑やかに暮らしていく。    やがて事務員としての仕事欲しさから領主に雇われた彼は、大好きな事務仕事に全力に勤しんでいた。それがとんでもない騒動を巻き起こすとは知らずに。  これは事務仕事が大好きな余りそのチートスキルで無自覚に無双するユーリと、彼が生み出した最強の家族が世界を「書き換えて」いく物語。  火・木・土曜日20:10、定期更新中。  この作品は「小説家になろう」様にも投稿されています。

復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜

サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」 孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。 淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。 だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。 1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。 スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。 それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。 それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。 増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。 一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。 冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。 これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。

処理中です...