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下−146 だんじょん

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最近はタカシも学校あるし、銀翼・銀猿も訓練教官しているし、あまり主要メンバーがダンジョンに潜っていない。
まぁ、防衛軍やギルドに行ってる魔人達が新人引っ張って潜っているらしいんで大丈夫だろうけど、、
「たまには見とかなきゃな、、」
と、イサムは今日はダンジョンに潜ろうと思った。

「あ、主様、んじゃダンジョンの草獲ってきてくださいよ、草。ちょうど切れちゃって、、」メフィ
「・・まーいいけど、、その草って、、何よ?。草、とか言われても、、」
「なんでもいーんです、マソがありゃー。」
「・・・訊くけど、、何に使うの?」




「そりゃ、、冒険者たちの食事に混入させてみたり、、防衛軍の食堂で混入させてみたり、、、」
「学園は?」
「もう既に!!」
「・・・結果をはよ言え」
「まぁ、、いんじゃ、ないですか?」
「・・・何が、イイ、のかな?」
・・

「・・・・魔物を呼ぶ能力、、、、」
「・・・・おま、、、」
「だーいじょぶ!!ベテランにだけ混入させてますからっ!!」
「・・・んじゃ、ついでに魔力も増量できるような感じにしとけよ?もしくは自然に身体強化するような」
「ああ、その程度ならありますから、」
「そっち先にやっとけよっつ!!!」
「ガッテンラージャー!!」
まざってるぞー
仕様です!
そーすか、、

で、
ダンジョンB1宿前に跳んだイサム。
がらがらがら、「ちーっす」
引き戸である!

もう朝終わってるんで冒険者たちは皆出動後。
宿の主人はメフィが最初に任命した魔人、代わっていない。
「おひさしぶりですー」主人
「どうお?変わってない?」
「そうっすねぇ、、ここんとこ皆なんか収穫量多くなってますねぇ、、」
メフィの草効果かな、、、獲物が寄ってくるんだもんな、、

それ以外には特に無いと。温泉も豊富なんで皆喜んでると。中にはあいだの一週間(運搬サービスは間を一週間空けないといけない。じゃないと死ぬまで狩り続けるバカもいるから。)をそのままこの地下の宿でブラブラ過ごす者もいるとか。
「まっちろけに成っちゃうんじゃないか?」
「なってますねぇ、、地上に出るのを怖がってますよ」
「吸血鬼かよ、、」
「・・そういえば、バンパイアが、67層の階層主になってるとか?」
・・・・は?
「いえ、ばんぱいやが、、
「いえ、その前でごんす?」
「67層?」
「・・・今、何層まで、できてるの?」
「うーん、最下層まで行ったって聞いたこと無いので、、」
・・・・
こわいけど、、ちょっと、、さーち?
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
(メフィー!!)
(あい!なんでせう!!)
(ダンジョンの成長止めるって、どーすんの?!!!)
(えー?聞いたこと無いですねぇ、、マソを吸えば?)
(おう、やってみる)
ズッ、ズズズズズ、、
このくらいでいいかな?

かなり在ったので、金を錬成して預けてきた、王都ギルドと防衛軍総本部に予算だって。
両方にでっかい事務用ストレージあってよかった!

「えっとだなー、、、なんか、100層とか軽くあったんで、、、マソを吸引してこれ以上成長しないようにしてみた。ので、メフィすらよくわからんということなので、気をつけててね?なんか少しでも感じたら呼んでね?!」
と主人に言いつけて、
スタタタタタタタ!と風よりも早く!下層に向けて駆けていくイサム。
周囲を見ながら、感覚で何か感じながらとりあえず100層まで行ってみようと思ったのだ。

地面を走りながら音速間際ってのはなかなか難しいもので、レーダー照射範囲を広くても障害物が多いんであまり役に立たない。なのでサーチ利用し進行コースを選んでそこを走る感じを自動で設定し、オートクルーズにしたイサム。
「おう!楽ちんだな!!」
どっこーーん!!
たまに急に飛び出したり湧いてくる魔物を跳ね飛ばし微塵にかえているが。

コースに生えている草を自動的刈る魔法「刈り上げ君」も作動させている。
一定量になるとメフィの所に転送していく。
ほどなく、、
「もうじゅうぶんですうううう!!」という悲鳴が来たので刈り上げ君を停止。

そろそろ到着です。ご用意ください。とアナウンスが来た。
結構早いもんだ。
速度が徐々に落ちてきて、
しゅー!、、と言う音とともに、イサムの足は100階層のボス(怪獣型)の前で停まる。
うんぎゃああああああ!!!
ボスが襲ってくる。
ひょいひょいひょいと避けまくるイサム。

小いっときほど避けまくっていると、、
「頼むよ、、おねげーします、、反撃でもいいからなんかやって、、」と、その場にへたり込みながら本性現すボス。
「おまえ喋れんじゃん」
「いや、ほら、知的生命体とか言うと嫌がったり必要以上になんかあほなこと考えて脅威だとかイイ出すやつとかいそうで、、」
「あー、まぁ、そーだよなー、、びびりんぼばかりだからなぁ、、」
「ですよねぇ、、」

イサムは収納から酒を出して肴を出して、
「まぁ座れや、ってへたってるからいいか、、ほれ飲め」
とバケツに酒を満たしてやった。
片手でぐいのみを持つ感じでバケツを持って飲む怪獣

訊くとまだ誰も来たこと無いという。
「毎日何してんの?」
「ここ森が多いんで、下草刈ったり、間引きしたり、、」
・・・・・
で、イサムはこれ以上ダンジョンをでかくしたくないんでマソ吸ったんで、なんか違和感でもいいからあったら教えてくれと、イサムの呼び方を教えた。

かわいそうなので酒樽(市販品)を3つばかりと、ストレージに入れてあったスルメなどの肴を全て置いてきてやった。

B1の宿に戻って主人に顛末を話、なんかあったら呼んでなー、と言い残して森の宿に戻った。

食堂に戻ったイサムは
「メフィ、なんかダンジョンB1宿の客達、収穫量が上がっているって、おまえのおかげかな!」
と厨房に声かけた。
・・・
あれ?
中を、、のぞけない、、カウンターはシャッター?がしまって、扉はあかない、、、ぐぐぐぐぐいいっつ!!となんか柔らかめな抵抗を受けながらも押し開けると、、むわっと草の香りが!
あれ?
魔法でどうにかする間もほとんどなかったようで、、メフィもメギーもたらも、、草のどっかにうまって指一本さえ動かせずにそのまま気絶したようだった。

「わ、、わるかったな、、、今度は送る場所、ちゃんとちぇっくしとくわ」イサム
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