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下−128 北桜、開拓団のすくつ

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そ~言えば、ここ(北桜)で、、
ギルドの事務所に行っても防衛軍の事務所に行っても同じ場所だったよな、、、
「ええ、めんどくさいんで統合しました」
いいの?
「特に、今更?」
まぁ、そうだよなぁ、、、

最初はあの敗戦国からだろう。腐ったギルドと腐った軍、両ほーともさほど必要ないので管理でしかない母体の方は統合縮小した。クズで偉ぶるだけの騎士団消したし、生産しない管理は現場に必要な分だけで充分。そーゆーのが余分にあるからろくでもないことを考える欲深クズが生えるのだ。特に位が上のほうは必要最低数のみをしっかし維持させねばならない。それができないところは「うちはクズの巣窟です」と公言しているようなものだ。


イサムは少し気になってタカシ達を探してみた。
タカシ御一行様=土木結社タカシ組は、湖予定地と街の間にいた。
街道を作るためだ。
ツンドラほどでもないけど、年の半分は零下になる日があるというこの地、そっちの時期は凄い寒いわけ。
なので、土中かなり掘って小さめの岩や小石などばんばん敷き詰め、霜柱ができない、できにくい状態にして、その上に道、つまり石を敷くわけだ。基本石や砂利の間には砂。

石とか集めるのめんどくさいんで、タカシチームは日干しレンガを作った(簡易の露天窯作らせて利用)そうな。南の方で。干し上がったものから敷き詰め、その上に南の川の河口の方から持ってきた大量の砂利、砂。

タカシ達がテキトーに行った場所の原住民達を使って、集めたり作らせたりした。
対価として北の森の堅牢な材木を与えたタカシ。原住民に大層喜ばれたそうな。

もう、かなり使えるものはうまくつかえば皆にこにこ、ってのを覚えたような?
タカシに、、、、まぁいいか、、軍団員がいるから、、、
ちみっ子がこういうときはよく動いた。指示もまぁ的確で、たまにA治が修正かけるくらいで済んでいる。

原住民も子供の指示だからとバカにすることはない。指示が的確なら受け入れる。腰蓑しか着ていない人々だけど、聡明さはあるのだった。
まさにタカシ好みである、裸足で生活している、というところを除いては。

文明の危険物が全く無い地域は、慣れれば素足のみで問題ないのだから彼らにとっては自然なこと。
でもタカシにとっては致命傷w

行ったりきたして、どんどんみるみるうちに街道は伸びていった。
で、その両側にテキトーに何か作りたかったら作っていいわよ、と太っ腹なのか危険を知らないのか、のたまった桜の言葉をそのまま素直に受け取った己を知らない軍団。
いいのかな? 楽しみだw

学園保養所はC子が担当してるという。手下(助手)の結子(下80話)と数名の生徒をこき使ってかなりの土地を確保し、街道に入り口の門と門衛詰め所を作って、本体は奥にした。奥のほうが静かだ、という名目だが、、他になんか理由が在るにきまっているだろう。そうに違いない。
結子、大きい魔法も使えるんだね。

しっかしタカシ達は自分らが動く分はまじで魔法使ってばかり。体を動かさない。
デブリンになったら魔物の森送りだな、、
新種の魔物として生きてもらおう。
その土地をダブリンと命名したら、某アイルのお国の者達は笑い飛ばすか?怒るか?、、、ねじれた子供じゃなさそうなんで笑い飛ばすだろうけど、、


なんか、怒涛のごとくにいろいろ作られている北桜だった。


魔物の森の宿の食堂
「ふー、、なんか、見てるだけで疲れたなー、、、」
「視察?お疲れ様でした、」
コト、と置かれた寿司屋の湯呑み。イサムと名が入っている。どこで作ってきたんだろう?

メフィは、めふぃと名が入っているやっぱでかい湯呑みをもって向かいに座った。

「知ってた?魔王も作業していたぞ?」
「ええ、おかんが魔王様にお願いしたって、吃驚ですね?」
「ああ、なんか、取引があったみたいだなぁ、、、おかんのことだから魔国か魔王宮にとってのことなんだろうけど、、」
「人材とかですかね?」
「どうなんだろうなぁ、、もう桜はすげーからなぁ、、想像の範囲外だよ、、」
「ですねぇ、、いつの間にか、、、」

変な意味でもっとも成長したのが桜じゃねーのか?とかすら思ったイサム。
もとからだった、ということは考えないのかな?
周囲がよわっちいから全部出せなかっただけで、、とか、よくあるこって、、、


なんかアテられたんで、イサムは今日は畑に行ってまったりやることにした。
それから数日、イサムは畑に通った。
かなり来てたんだね?


ヘンヅーラ王国。
あの将軍が、
「同盟の小国連首領桜姫から、全同盟に通達が出ましたが、、うちはどうしましょう?」
「え?聞いてないけど、、」王様
む?と筆頭側近を見ると、クチで(いいましたよ!!)と言っている。
この王様、こういう事多いのだ。

「では、 再 度 申し上げましょう。桜姫がイサム様よりお国を授かりまして、そこの開発に手助けしてくれたところには、それなりの対価を出すとのことです。」
将軍の、”再度”の強調で、どっかで言われてたんだなぁ、、きっと、と思った王様。ここで「聞いてない!」と駄々こねるのはもう卒業しているのだ、意味ないことだと身にしみてたからw

「んじゃ、、うまくたのむ、、で、どういうとこで、何をするのかな?」
「はい、雪の国でゲレンデがあって雪遊びができるとか、、なので、同盟の保養所的国にしようとしている様子です。大工とか、土木の経験者を多く送るのがいいと思ってますが、、」
・・・・・・・・・・・・・・・・・

「・・・遊びだ、、、遊びの経験者、遊びたい欲求が人一倍強いものを送るべきだ!!遊ぶ施設を作るべきだ!!」

何がこの極普通のモブ王に火を付けたのかっつ!!

「・・・御意。」将軍
産まれてはじめてこの王のマジを見た将軍。
これを活かさず、何を活かすのだ!と心底思った。なんでもいんだ。遊びだろーが何だろーが、、我が国に悪いことではない。

で、

「儂が派遣組総帥で行く。総員1000人位、使えるものをあつめよ」王

・・・・・・・「ぎょい、、」将軍

なんか少し違ってきているけど、、まぁいいかな?とか思い始めた将軍。

筆頭側近は、王の不在時に必要だし、、、将軍も一応勝手なことさせないために残らないといけないし、、
なので側近No2,3
将軍の右手右足を王様に付ける事をした。ちなみに左手は骨折中。

魔法を使えるものは多くはいない。今同盟から派遣されている教官達にいろいろ仕込まれているところなのだった。

さあ、ヘンズーラ王国、おまけのおまけから脱し、皆に「どこそれ?」ではなく、「ああ、あの、、」とか言ってもらえる日がくるのだろうか?!!!
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