189 / 383
下−114 元勇者、自分の隠れた力に覚醒する!!
しおりを挟む朝の魔物の森の食堂の隅。
朝食を終えたイサムが茶をすすっている。
ああ、世はこともなし、、
と、見えてても、でもこまかいとこで皆走り回るくらいいろいろ問題起きているんだよなぁ、、
一家に一人防衛軍、くらいになりゃ、皆だいたい自宅解決できるのに、、
「何アホウなこと考えてるんですか?冒険者いなくなっちゃうでしょ!」メフィ
あーそーか!
「んじゃ、冒険者にも防衛軍兵士を経験させて、、」
「更に防衛軍の仕事を増やすつもりですか?なんか恨みでも?」
・・・・無意識に、やってるのかな?
「たまに手伝うだけにしてくださいね、、首突っ込みすぎると、、」
「おう!自重するわ、、なんかかき回す癖とかありそーで怖いわ自分、、」
やっとわかったの?今頃?とかいう白い目で見てくるメフィ
「畑、まだ半分残ってるんじゃないですか?(下109話)」メフィ
おお!そうだった!
「なんか植える良いものあるかな?」
悩むメフィ
どんどん悩む
「あ!だいこ、、んは、あまり寒くないからうまくならないか、、、カブ?」
うーん、、カブ、、漬物はうまいよな、、味噌汁の具にしてもいいけど、、うーん、、ぱっとしねぇ、、
「いや、野菜にぱっとするしないとか言われても、、」
「ドリアンとか言うと、インパクトあるだろ?」
・・・・・・くだものだし、いやいいわけだけど、、まぁ、、王様だしい、、
「とうもろこしは?もぎたて焼くとうまいっすよ、醤油で。」
「なかなかいいかも、、でも今ひとつ、、、」
贅沢ですねぇ、、
「ロケットとうもろこし、、ってだめか、、」メフィがぼそっと言う
「!!なにそれっつ!!」
どーでもいいのには食いつきますねぇ、、と説明に入るメフィ。
もいで皮をはぐと、飛んでってしまう、空高く。なのでロケット。
「・・食えるの?」
「?いや、だからみなとんでっちゃうんですよ?」
・・・・・
「ジャックと豆の木って、聞いたことある?」とイサムがメフィに訊く
「、、、、あーゆー豆の木?は聞いたことナイです。無いんじゃないですかね?」
そっか、、
「ろくでもないもではなく、ふつーのオイシイものをたのみます」
「あ、じゃ、栗の木ってこっちにあるかな?」
「魔都の北山の麓が栗の産地だったと思いますよ」
「うまい?」
「ええ、今までは火にくべて破裂させて楽しんでから食う、って感じでしたけど、ひとの料理を覚えてからは、栗ご飯とかきんとんとか、ペーストにして菓子に使ったりしてますね。おいしいんじゃないですかね?」
「柿とかは?」
「ああ、、同じ村で、売り物ではなく、一家に一本くらいでありますね、、干して保存食、修行の山ごもりの時に人気あるものですね」
???
「魔力使うと甘いものが欲しくなるんですよ」
、、、そーだったっけ、、遠い昔なんで、、、
「んじゃ、柿と栗にしよう!行ってくる!」
シュン!
現地で
「面白いんじゃなくって、普通にオイシイ栗が成る苗ちょうだい!あと柿も!」
と、30本づつ買ってきたイサム。
魔力はあまりあげすぎないでくださいね!という販売人の忠告を思い出し、少しだけにしておく。
で、2-3日に一度、少しだけ水と魔力を与え、月に一度追肥をしていた。
そんでもみるみる伸びているんで、仕様、だと思っていた。
一本だけ、最初から「なんか違う種類まじった?」と思えるのがあった。でも面白そうなんで育てようと。
それが特にぐんぐん上に伸びる速度が早い、、、。
雲に届くくらいにまで伸びたら、今度は横に太くなって、、
「あー、、まずいですね、、」メフィ
「何の樹よ?」イサム
ゆぐどら・・
は?
ゆぐどらしる、って聞いたこと在りますか?主様は。
ああ、おいしいよな、暖かい国のスープとかだろ?
・・それと違う方のゆぐどらしるです。
違う方??
・・
あれか?
・・・
世界図とかいう地図?
あほうですか?主様は。
世界樹です。世界の樹。
「なんでこんなんが、世界を牛耳るのが知りませんが、世界のエキスを全部吸い取っちゃうんですかね?
まずいっすよ?世界支配されちゃいますよ?」メフィ
どっすこーいいいいいいっつ!!!
どっこーーーーんん!
もういっちょどっすこぉおおおおぃいいいいいいいい!!!
どぅっごごごおおおおおおおんん!!!
あとおっぱーじゃねえいっぱああああっつうううう!!
ずどごごおおおおおおおんんん!
イサムの数倍はある大きさの斧が、幹を向こう側まで貫いた!
ばきばきばきばき
あ、
これ倒れてきたらどーなる?
ここら一体全滅っすね
どーしよ、
主様、ストレージ空いてます?
幸い、、
「収納!!!」・・・・・
メフィ?
はい?
「柿と栗を買いに行った苗の中にこれがまじってたんだけど?」
ははぁ、
「わかりました、厳重注意しておきます」
は?何そのどっかの国のなあなあの悪党仲間ウチでのおしかりみたいな、表向きだけで絶対処罰しないってわかっている対処?
「いえ、うちはちゃんと鉱山労働一年とかさせますよ?」
それもすげーな?
「三色昼寝月ですけど」
どーいう色なんだろう?
つか、どーいう月?昼間の月なのかな?昼寝なら?
さて、、ユグドラ汁の廃材、どーしよ?
家作ったらいいのかな?
箸?飯を旨く食えるんかな?
おちょこ?酒がうまくなったりしてなー、、
無難に船?
んーーーー、、、
ドマンに少し分けとこう。ブーツのかかととかに使うだろ。
と、
ドマンやら厩にやら銭湯にやら、宿に、食堂に、翔太達に、タカシに、草履(アラタと桜)に、魔王に、と分けてきた。
「おもしれーもん作ったら、もっとわけてやるな!」
って言い添えて。
魔王、
「でも、、栗と柿の苗買ったユグドラの苗まじってた、とか、はじめて聞くよな。
イサム、おまえって、、ほんっっっとーーーーにっつ!!」
「おう、それ以上は言わんでいいから、、俺がわかってるから、、、おねがい、、やめといたげて、、、」
おう、悪かった、、
いやいや、、誰でもそうおもうよな、、、
まぁ、桁違いだからな、、(魔王)
・・・
だよなぁ、、桁違い、、、だよなぁ、、、、
桁違いな迷惑をかける元勇者、やっと覚醒♪!(自覚しただけだけど)
0
お気に入りに追加
246
あなたにおすすめの小説
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる