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下−72 北の北の領都のチチ布団
しおりを挟む赤子の鳴き声?
真っ暗な中で、赤子の鳴き声だけが響く、、
苦しい、、
何かの呪いにでも掛かったのか?
・・・・
ぷにゃ?
顔がなんかぷにゃぷにゃなのにひっついている、、きもちぃい、でへへぇ、、くらいイイな!
うっ、息が、、窒息す、、、だが、手も足もほぼ動かず、、、まじ、やべぇ?まじ呪い?どこかに強制転移させられたのかっつ!!
がばっつ!!
「あー、こそばゆかった、、、あ、、あなた、、あー、そーいえばチチぶとんしていたんだよね」
顔の上が急に明るくなったと思ったら、美形のギリねーちゃんの顔があった。
「へ?チチぶとん?何幸せそうな響き?」俺
「あんたがしてほしいって言ったんじゃない、、、まぁ酔ってでろんでろんだったからねぇ」
胸や腹や下半身や足に乗っている元ねーたちをずらし、起き上がると、、、
また二階か。
どこでも二階は雑魚寝部屋なのかな?
「あー、ごちそうさま!とても善きチチぶとんでございました!!」
「いえいえ、こんなもんでよかったらまた来てくださいね!」
ぎりねーちゃんははだけたシャツを降ろしてちちをかくしてしまった。
まぁ、堪能させていただいたし、、でも覚えていないのが悔しいかもしれない、、
「んじゃ、皆の朝飯でも作るか、、」と立ち上がる俺
「何?つくれるの?料理人なの?」
「ある時はバーの二階の料理人!ある時はエロ男子高校生!ある時は元臭い靴収集人!その実態は、、、
「実態は?!」
「ヒキニーを目指す10回目!!」
・・・・「全くわからない、、、」
「あっはっは!ご飯作ろう!」
と俺は下に降りる。
ーー
俺の手際が良いのでネーチャン入る隙き無く、皿とか用意してくれている。
「あんた手際いいわねぇ、、本職ね?何処の店?」
いや違います、、
「うん、いまはやっていないから。」とごまかすのが吉と見た?
味噌汁と干物の焼いた匂いが二階に広まったのか、ぞろぞろ降りてき始めた。
おいしそう、とか、うまそうなにおい、とかいいながら。
チチ布団様方でごさいます。
ごんごんごんごんごんごん!
ギルダーが2人の元ねーに足を引っ張られて、頭が階段のだんだんに当たっている音でございますw
そんでも寝ているんだから、元超ベテランの冒険者って、頑丈だな!!
味噌汁のでかい鍋といっぱい干物を盛ったデカイ皿、塩もみぶつ切りを盛ったボール、ご飯を炊いたデカイ鍋を店の一番でかいテーブルに置いてから、
元ねー達が持て余しているギルダーの襟首を掴んで、ひょいとシートに座らせる。
「「「・・・・・・」」」
何か?
「いや、小さいのに、すごい力ね?」
「慣れ?かな?」
・・・・・・
いつもこんなことやらされてるのかなこの子?とかいろいろ声が聞こえるがw
どっちかつーと好きでやってるって方かな?
食い始めると、皆ガツガツ食い始めた。
うめぇ、とかおいしいとか、おかわりとか、作った者には嬉しい言葉が飛び交う。
いいね!
・・・つーか、おめーらいつもどんな飯くってんだ?
「朝飯を美味しく食うってのは、美容の基本の基本だぞ?」
と、ポツリと言うと、皆固まってしまった、、、
「それだったのねっつ!!」
その発言主を見ると、、おねにいちゃん、、、
あんたは違うなー、、、
きれいさっぱり食い切ってくれた。
後片付けはネーチャン達がやってくれると、俺は茶を用意され、シートにギルダーと座る。
ギルダーはまだ寝ていて、目の前に一人分の朝飯。
びびびびび!
と軽く往復ビンタしてみる
「ん、うーん、、・・・?、、どこ?」
「そーいうのいーから、とっとと目の前の朝飯食え」
え?と前方下方を見ると朝食セット。
「お!うまそーじゃん!いっただっきまーす!」
がつがつがつがつ!!
こいつ、絶対味わってないな、詰め込んでるだけだなー
嫁を貰っても、、、まぁ、嫁が作ったなら別だろう、、と、、思いたい、、、
じゃねーと即離婚だろ
「はー!うまかった!!」ギルダー
「おい、ホントにうまかったのか?どううまかった?」
「お腹いっぱいになったからうまかった!」
・・・・・・
洗い物している元ねー、ぎりねーたちの手が止まっていた。
旦那や、元旦那などを思い出しているのだろうか?それがギルダーとオーバーラップしているのだろうか?
すこーし殺気が厨房内から出てきてるんですけど?
気にしないのか全く感じないのか、平然と茶をすすっているギルダー。
まじトップクラスの冒険者だったって信じられないなー
「ソー言えば、赤子の泣き声きこえてたけど?」俺
「ああ、もうおっぱいあげておしめ取り替えて、よくねているわ」
と、一人のまだねーちゃんの子。
まだねーもいたのか?気が付かなかったなー。
でもすげー環境で育つな?
面白い子に成るかもなー、、まぁ、こいつらと一緒なら、いい子にはなるだろうけど、、
ーー
俺らは「また来てねー!!」とおねいちゃん達の言葉に送られながら店を出て、裏路地に入ってひと目がなくなってからギルドに転移し、ギルマスをザブに引き渡し、森の宿に戻った。
食堂は空いていた。もう皆出払っている。
隅の定位置に座ったら、メフィが茶を持って来てくれた。
「今回はチチぶとんですか、、」メフィ
「ああ、なかなか苦しかったぞ?堪能できたみたいだし」
・・・・・・
みたいだし、とかじゃ、意味ないんじゃないのかなぁ?ひと、って、まだわからんなぁ、、とか思いながら、メフィは厨房に戻っていった。
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