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下−26 1−A 英子

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ぱっかぽっこぱっかぽっこ(以下略


馬車はのんびりと走る。
今朝までいた名も知らぬ王都wから、草履の国まで平野が続く。内陸なのに標高が低い平野が続く。
大きな川があるのか、馬車道を両側に見渡す限りの田畑が広がる。あまり米の食事を見なかったんだが、、結構水田があるんだけど、、

「俺、あまり米食う機会なかったんだけど、、なんでこんな田んぼあるの?誰が何処で食べてるの?」
タカシがポツリと誰ともなく、、

「ああ、うちの国に輸出しているんですよ。うちの国の米はほとんどこの国産。」アラタ
・・・
「んじゃ、戦争なんかふっかけないで”米輸出しないぞ!”って脅したほうがよほど良くない?」C子
「そうだな、、だよなあ、、言葉だけで圧力かけられるんだから、楽だろ?」A
「・・・多分、下っ端達の話からの想像だけど、、上の連中は、下の連中をコマのように動かして戦争したかった、んじゃないかなあ。勿論自分たちは王都でのうのうとして。」

屑だな。
うん、劇屑。
消してよかったね♪
ええ、大正解でしたね。
満場一致である。

「王都ったって、うちの地方都市並のちんけな面積の田舎臭い街だったわね」C
「ああ、人間も、なんか、、視野が狭いと言うかせせこましいというか、ぶっちゃけせこすぎというか、、」A
「要は田舎モンなのよ」C
どこだって都市部の99%ほどの人間は田舎の出身なんだけど。だいたい祖父まで遡れば田舎生まれだ。おまえんちはどうかな?C子。

「あ、そーいえば、俺んトコ田舎だったな、、1-A領だぞ?」A子
「・・・あんたもしかしたら領主の関係?」C
「ああ、親父が領主だ。俺5女。いや、男がなかなか生まれなくってなーwww」
「あなたのその男勝りって、、、」B
「おう!親父が”もうお前でいいや!!”て、俺を男として育てやがってさーあっはっはっはw笑っちゃうだろ?」
・・・・・・・いや、ぜってー素に合致していたんだろー、と思うけど言わない全員は優しいからだろうか?

「身近にすごいのがいたのね、、」B
顔を見合わせるアラタとタカシ

スルーされるアラタとタカシ

(いや、領主とか王とかより貴重だし使えるよな?勇者、、一般的に、だけど。)アラタ
身近に2-3人も勇者がいる中央王国の連中は贅沢になりすぎてんで、死ねばいいと思いますbyアラタ
魔王も仲間だし!!!

怖いものって無いよな?老衰?病気?事故?おいおい、、元の世界かよ、、、とセルフツッコミアラタ。

つーか、田舎の中ガッコか?1-A?どういうセンスなんだ?
「えっと、、領地の名前が1-Aなんすか?」アラタ
「ああ、うちの領地の名前が1-A。なのでうちの家名は1-Aで、俺の名が英子だ。」
ああ、宮本村の武蔵で宮本武蔵とかいう話も聞いたことあったなぁ、、と素直に納得してしまうアラタ。

「んじゃ1-Bとかもあるの?」タカシ
っすがいいツッコミタカシ!できる男である!

「どこだっけ?」B
「どっか北の方の僻地とかじゃない?Bだから、、」C

「・・AとかBとかでなんか意味あるってことですか?」
「ああ、AとかBとか付くのは僻地だな!」認めるA子。潔い。
「だから王都に呼び出しとかかったるくてなぁ、、いつも親父だけ行ってたな。皆一緒に行くの嫌がったw」
あれ?
「イサムさんの粛清にひかっからなかったってこと?」アラタ
「ああ、うちは引っかからんよwww、なにせ家も領も貧乏だし中央への野心など誰一人持っちゃいねーしなw」

「今,おやじさん、何やってんの?」C子
「え?今までどおり領地の経営じゃね?中央にみかじめ料はらわんでよくなったから、皆晩飯のおかずが2品くらいになって喜んでんじゃねーかな?」
・・・・・・・・・・・・
(こいつ、、、)全員。勿論A子は仕送りなんかしていない。

「ねぇ、、帰りにA子の実家の領地通って帰らない?」C子
「ああ、いいわね。そうしましょう!」B子
「えー、、めんどくせぇ、、、」A子
(どこまで親不孝、つか、舐めきってない?)全員

「タカシ君とアラタ君もいいよね?」B子
まぁ、、おねいさんなので君付けなんだろうけど、、勇者も安くなったもんだ、、、

アラタはわかった。タカシに頼って1-Aをどうにかしようってんだろう、ということを。
でもそれはそれで良い参考になるなー、、、と少し期待しちゃうアラタ。

そーすっと、一旦草履に帰ってから、また中央王国に入るってことになるんだけど、いーのかアラタ?



馬車は昼に茶店に寄った。
茶店にはごはんのメニューはなかった。そばうどんのみ。
目の前に田んぼが広がるのに、なんか激しく納得行かないタカシだった。


メシ食って腹一杯になると、馬車の心地よい振動と音で皆眠りに入り込む。



少々肌寒さに起き始める面々。
国境の町到着間近。

御者はその街の名前を言ってくれたが、誰一人覚えようともしない。
二度と来ないどころか、思い出すこともないだろう、と決めつけているのか?w
まじシツレーな奴等だよねw
まあ、戦争を仕掛ける国だから、そんな対応がふさわしいと思ってのことなのか?
いや、、多分どこでもそーなんだろーこいつらなら。


「どうする?国境越える?あっちのほうが万倍マシだろ?」A
「そうよね、安心っちゃーすごく安心よね。」B
「敗戦国というか、好戦国よりも全然いいよね」C

反論の余地が無いので、その停車場にいる全員反論できないし、なにら戦勝国民らしいので関わりたくない、、、が、、、なんかムカつく!ってな顔の者達に囲まれてのミーティングをしているABC+2名

国境警備はこっち側にはもうなくなっている。草履側の村に入ると、そこに駐留部隊がいて、国境警備をしている。
徒歩2時間くらいだという。
馬車をやとうこともできると。
馬車出してやりたくないけど、この街に泊まられてもうざいんで、馬車出してとっとと向こうに行かせるほうがいいだろう、と御者達が相談して決定。
「国境越えるんだら、馬車だしますよ。」と御者らしき男。
値段交渉はB子。
・・・・・・
ぼったくろうと思っていたんだろう、、でも最後には泣き入れていた御者。

B子の示した額は、
(うちの王都の路線馬車の5人分の半値以下じゃん、、、)アラタ

多分、やっぱこの国の者達にはなんらかの思うところがあるんだろうB子。
一部いい子やいい人もいたけどね。ほんの一部に。


借り切った馬車に乗り込み、国境向こうの草履の国の村に向かう5人。

「あっちは村だと言うけど、多分こっちの街より大きいんじゃないかな?」B
「よくわかりますね、、うちの国だとこの程度のは村でも小さい方ですよ。街なんて呼ばないですよ、見え張ってるって恥ずかしくって、、、」アラタ
ムカッ!(御者)  反省を知らない国民達w

でも、5人はみな草履草履とアラタのいる国のことを呼んでいるけど、、アラタも当然のように反応しているけど、、
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