77 / 383
下−02 王都以外
しおりを挟む防衛隊へ転移。
「ああ、今はもう王都支部か、、」
ここにあった防衛隊本部は、この周辺国というか、全同盟国の防衛隊総本部として、魔国王都に建物を構えた。
生え抜きの者達の多くはそこに行ってしまっている。
当時の始まりの100人。この者達は過酷な訓練と実戦を生き抜き、というか訓練では皆一度は死んで蘇生されているが。
彼らは各地の防衛隊育成のために各地に出ている。また、もともとの中枢の者達は、今は総本部の中枢として、各国から来た者達とともに、ここで全ての地域の状況把握、と、各国防衛隊の把握をしている。
各国から人員来ているけど、、やっぱいつもの通り人手不足で隊長、いや今は総隊長と元副長今は総隊長副官、は、「ああ、王都の時代が恋しい」とか行っている。死にそうである。
「人が増えても仕事倍増、、、なんかの罰なのかなぁ」とかとさえ思えてくる2人。
今時点で各国にあと10人づつ、くれませんか?とお願いしているのだが、どこでも優秀な人材は不足しているようだ。
文武両道、人間的に信頼できる者、ならば、今のこの世界には多いとおもうのだが、、
ハードル高いんじゃね?
「まぁ、そのハードルの高さが、今の信用・信頼されている防衛軍、なんだよな」
と思うイサム
ガちゃ!ギィー、、
「ちいーっす!!」
「げっつ!」
隊長席にいる、以前は隊長副長以外に3人いた一人だ。
他にこの部屋にいる5-6人ほどは、何が置きたのかわからん様子。
だよなー、防衛隊の訓練は防衛隊の教官がやるようになっているし、、俺らの出る幕無くなっているから知らないよなー。
「イサムさん!いらっしゃい!!」新隊長
「「「「「げっつ!」」」」」 ガタン、ガタン、がたがたがたた、、皆立ち上がり敬礼。
どーゆー説明されてるんだろう?俺のこと。
で、新隊長に、空白になっている=領主がいないか、管理しきれていないかの、地帯と、悪徳領主の領地を「強制的に軍事と警備(警察機構)は防衛隊が担うようにしてほしい。
と依頼した。
で、話すと「やりかたがまだわからないので手探りから始める」となったので
「んじゃ、西の国の王様に聞いてみ?彼は聡明だからわかると思うぞ?あっちの防衛隊に連絡すれば即面会させてくれるだろ?あ、おまえ、転移とかできるよな?」
「ええ、もう出勤は主に転移で、、」
・・・・・・自転車なみか?
「んじゃお願いね。あと、あの隊長の下にいたんだからわかっているだろうけど、、人々の生活の様子も把握してな?貧困等以外にも、幸せではないように見えたら、なにか原因を探ってくれ。悪いが、たのむなー♪
手が足りなきゃ、ギルダーに応援頼んでねー!ギリダーを遊ばせないでね-!!!きりきり使ってねー!!!」
ーー
ついでに外をぶらついて街を見ていく。
いい感じの活気が感じられる。
裏通りも。
以前はまだスラムだったところも、すっかり清潔感増し、建物など壊れていた部分は補修され、普通の人が住んでいるように見える。
住民たちはスラムの住人から普通の住人に変化していた。着るものも、ボロだが繕われ、清潔にされている。
同じ者達でも、力のある者達からスラムのままでいるようにされていなければ、誰だってスラムのままでいたくないのだ。頑張れる環境が少しでもあれば飛びつくのだ。その結果を彼らは手に入れただけ。
俺達は、スラムをスラムとして維持させていたクズを燃やしただけ。彼らには何もしていない。彼らは自分で手に入れた。
馴染みの蕎麦屋に寄る。
「ちーっす、」
「おやまぁ、久しぶりだねぇ、こっちに来たの?」
「うん、少し用事あって」
「んじゃすぐ帰っちゃうんかい?」
「うん、でも向こうでもおかみさんの娘さんのとこ寄っているよ」
「うまいだろ?」
「ああ、同じようにうまいよ」
ふふん!と得意げな店の主人。子供を褒められると嬉しいんだろうな。
そばと酒と肴を持ってきたおかみに
「スラム、なくなったね、、」
「ああ、いつまでもスラムでいたい、なんて者はいないよ。誰だって頑張れれば頑張って、少しでも増しな生活したいよ」
「だよなぁ、、」
「今までが今までだったからねぇ、、マフィアや衛兵どもが誰一人としてスラムから抜け出すのを許さなかったからねぇ、、」
「ほんとクズだな。まだ地方ではそういうの、いるんじゃない?」
「ああ、まだ少しいるみたいだね。領民が逃げるのを阻止して逃さないで奴隷並に使っているっていうよ。だから外の商人は誰もそこに行かなくなっちまったってね。」
「それじゃ、余計そのクズ領主と組んだ悪徳商人が幅利かせるんじゃねー?」
「まぁ、そうだけど、、でも奴隷になっちまった者達を見るなんてしたくないだろ?しかも衛兵どもからカツアゲされるし、モノ盗まれても衛兵もグルだ。行くかい?」
「いや、行かねー」
「だよねぇ?あいつらも燃えればいいのに、、」
「そのうち防衛軍が動くんじゃないかなぁ」
ふーん、、、そうなれば、いいのにねぇ、、
0
お気に入りに追加
246
あなたにおすすめの小説
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
おっさんの神器はハズレではない
兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる