14 / 383
第十四話 元*ー**、やる気なし夫の新勇者を特訓してみたら、、、
しおりを挟む朝飯を終えて、宿の横のテラスでまったり茶をすする俺とタカシ。野郎2人で華無しだが仕方が無い。家族を持つのにトラウマ持った奴と、変態元高校生だからな。見た目は両方共高校生くらいでカワイイ系俺と男子らしいタカシなんだが、中身がw
「お前に訓練を施そうと思う。」
「訓練っすかー?めんどうくさいすぅー」
「お前、素質は在るんだから勿体無いぞ?あの城燃やし尽くしたからお前が勇者だってことを知っている奴等はたぶんいないんで、お前は自由だが、この世界で弱っちいと死ぬぞ?ここにいても危険はあるんだからな?」
「えぇー、、どーにかしてくださいよぉー」
「自分でどーにかするのがここの流儀だ!」
「めんどくせーとこに来ちゃったなー」
「おまえ、、もし、おまえがだな、勇者としての能力を全開できるくらいになったらどうなると思う?」
「強くなる?」
・・・・・・・・
「ポンコツだなおまえ、、ここまでポンコツだったっけ?(今でもまだあの設定を生かしている俺w)」
「いやだなぁ、、違うに決まってるっしょー」
「んじゃ、こっちに来てここまでポンコツになったのか?」
「いただなー、ポンコツじゃないっすよー」
「まぁいいや、、
お前が勇者の能力を全開できるくらいまでに強くなったら、いろいろな能力も使えるんだよ、
い ろ い ろ な能力。
わかるか?」
「おう!!!」
「で、だ、とっても強い男の子!どこの冒険者ギルドの最強でも敵わないほどの男!若く真面目に見えてとっても男の子らしい男の子に見える!いやらしいイケメンではなく、わざとらしいカワイイ美男子系でもなく!」
「けなしてないっすか?」
「あほう!男子の王道だろうがっ!!!剣道の防具付けて面だけ外して竹刀持って、額から汗たらし、ニカッってしたのを想像してみ?」
「おおお!!」
「だろう?」
「で、だ、そういうのに、おねいさんたちはイチコロなんだよ?一日中お仕事でお靴を履きっぱで、、、」
ゴクりんこ、、
「さらに、能力が開花しているわけだ、、、もちろん、アレの鑑定能力も開花していることだろうよ、、、ふっふっふ」
「やるっす!地獄の特訓だろうがなんだろうが、俺様のアレな天国人生を目指すためには、避けて通れない道です!!」
「よし!其れでこそ漢だっ!!!」
(主様もうまいじゃないですか!)
(おまえという良いお手本がめのまえに毎日いるからなーw)
(・・・・)
ーーーーーーーーーーー
「ひぃ、ひぃ、ひぃいいいいい、、もうだめ、だめっす、、しぬっす、、」
「いいから死んでこい、、」
「鬼っす、見た目の正反対のドSっす、、」
「いーからもっと早く走れ!」 どっかーんどっかーんどっかーん
脅しすかしでやっと一日が終る。
どーしよ?
どーしたもんかな?
と、食堂の端に座って茶をすすりながら悩んでいると、、
「主様、他の冒険者をまぜてみれば?」メフィスト
「意味在るかなぁ、、」
「やってみなけりゃわかりませんが、何もしないよりよいかと、、」
「でも俺教官の偽装していいなし、」
「あの教官の一番弟子設定とかは?」
「ああ、それでいーか、、10番弟子くらいにしとく、、」
メフィストが帳場に張り紙
「臨時訓練枠あります。伝説の教官の弟子が教練を施します。明日から。」
10人ほど集まった。
タカシには「お前一人だと泣き言うるせーから訓練仲間入れるからな」と言っておいた。
「よーし、今日からお前らに訓練をするイサムだ。教官と呼べ!。」(プwタカシ)
ボン! ドリフの爆発後ヘアーになったタカシ。
「似合うぞ?タカシ
余計なことを言うと、あーゆー最新ヘアースタイルになるから覚悟しておけ。
おまえらは、この訓練が終わったら、数段階強くなっている。もちろん脱落させない、脱落するのは死んだときだけだ。逃げられないからな?」
と、もう逃げ出して走っているタカシを
バシッ!見えないロープで縛り付け、ずずずずずーーー、、引きずって戻す。
「おまえ、学習能力無いのか?一番最初にそれくらったよなぁ?
と、こうなるからな。夜中でもこれは”自動発動”になっているんで。
で、お前ら、銀翼と銀猿、知っているよな?あーなりたいか?」
「「「「・・うす、、」」」」
「うむ、、元気ないな?
あーなりたいか?!!!」
「「「「うっす!!!!!」」」」」
「よろしい、あそこに届くな、と思えるほどにはしてやろう、今回この訓練を耐えてクリアしたら、半年後、もう一度来い。そうしたら銀翼・銀猿の次くらいまでになれるだろう。もちろんお前らの努力がなければそこまでいけないがな。
死ぬ気で努力しろ。死んでも生き返らせちゃるから安心して死ね。」
・・・・・・・
「おらおらおらおらああああ!!!まだ全くしんじゃいねーぞ!!どこが死ぬ気だああああ!!!そこ、しねぇえええええ!!」
どっこーーん!!!どっこーーーん!!!どっこーーーーーん!!!!
あ、一人ふっとんだw
「はい!昼休憩な!ちゃんと用意された自分の分は全部食ってこい!解散!」
「俺、食えねぇと思う、、」
などとほざいていた奴等が食堂で椅子に座って、、
ガツガツガツガツ!!!
ガツガツガツガツ!!!
ガツガツガツガツ!!!
ガツガツガツガツ!!!
食堂に座った時点で内臓が回復するようにしておいた。筋肉等に回復魔法やったら訓練の意味消しちゃうんでそれはやらない。
食後、訓練施設の端につるしたハンモックや、下にひいてあるもこもこマットで皆昼寝。
消化させるために、元の世界での半時から一時間程度は休息を取らせる。
「よーし、、はじまるぞーー」俺
ぞろぞろぞろぞろ、、
「走ってこい」どっこーん!
ダダダダダ!!
「整列! よし。 今日は終わりまで午前と同じで走りだ。余裕で走れるように成るまで同じ訓練を続ける。
この訓練の意味は、”逃げおおせる”だ。おまえら、武器なくしました壊しました、魔力なくなりました、アイテム終了、でもまだ敵や魔獣襲ってきます、って時、どうする?潔く餌になるのか?おまえ、どうする?」
「え?逃げます?」
「正解。逃げなきゃ死ぬ。そんとき、午前のような体力だと、どうなってたと思う?おまえ」
「、、、喰われていた、、」
「正解。お前ら今は丁度消化されて胃から小腸あたりに居るな」
・・・・・・・
「なので、俺の基準は、どうにか逃げおおせる、が基準。様々な小細工をしながら逃げるのに必要な最低限のスピードだ。これができなきゃ他の小細工等あったって意味ない、その前に喰われているからな。わかったな?
走りというものはどんな戦闘においても基本の基本だ。舐めたら死ぬぞ、いままではたまたまそういう危機に遭遇しなかっただけだ。ベテラン達に聞いてみろ、ベテランたちがそこまでになるまで、多くの喰われて死んでいったパーティーを見ている知っているはずだ。100のパーティーが喰われて、やっと一つのベテランができる、ってのが今迄だった。
俺や俺の師匠である教官達の訓練を受ければ、喰われる可能性はかなり減る。訓練を受ける回数が多くなればなるほど、生き残る可能性が格段に大きくなる。それだけだ。
なので、
お前の命のために、言われたことを言われたようにやれ。それだけだ。」
午後は皆結構早く走っている。
以前訓練ほどこした兵士達ほどではないが、、
まぁ、この辺かな、
翌朝。
飯を目一杯食わせ、よく眠る魔法を密かにかけていたので、テカテカの顔だ皆。もちろんタカシも。
「今日は障害物走路を使う。」
どっかーん!どっかーん!!どっかーーん!!!
ばしっつ!!ばししっつ!!ばしばしっつ!! 礫のあたる音だ。
「集合!! おまえら、、一回俺の走りみとけ!」
タタタタタ、だん、だんだんだっ、ぐいぐいぐいぐい、タン、タタタタタ、タンタンタンタン、タタタン、タッタッ、タッタッ、タッタッ、タンスッツ、タンスッ、タンスッ、タンスッ、タンスッ、タタタタ、脱ぎ脱ぎずりずり、ペッペッシャカシャカシャカシャカシャカシャカむんず、ひょーーーい、ズーン、、ズボッズボッ、履き履き、タタタタタ、じゃぶじゃぶじゃぶ、がしゃがしゃがしゃがしゃ、、タタタタッターーーーン
「ゴーーーール!!」
「「「「オーーー!!!」」」」パチパチパチパチ!!!
「と、こういうふうにできりゃー、銀翼同様だな?」
「え、銀翼の皆、できるんすか?」
「ああ、あの魔法使いもだぞ?」
・・・・・
こなせない前衛の連中、、折れるな!!
「おい、奴等も最初は全くだったんだぞ?お前ら、今日明日で頑張ればたぶんこなせる。それから一日二日で余裕になれるぞ、死ぬ気でやりゃー。素質は在るんだから。」
こういうのは一人でも火が付けば早い。最も「こいつはやばいかなー」ていうタカシでさえ巻き込まれてどうにかこなした。
夕方にはめどがたった。
「明日午前は今日と同じことをし、午後から武具を使った訓練」
「教官!」
「はい、君。でも魔法使いだから武器訓練はいらないとかなら却下な、魔法使いで魔力が無尽蔵ならいいが、魔力切れをする魔法使いなら武器戦闘は必須だ、当たり前なんだよ、生き残りたいのであれば。
その魔法使いにも当たり前の訓練をするだけだ。
で、お前は杖か?それとも他の武器を使えるのか?」
「・・・・ナイフなら、若干得意かも、、」
「よし、んじゃ明日は刃を潰したナイフを用意してやるから其れ使え。他に、木剣、槍、盾、以外の者いるか?いないなら今日は解散!よく食って、風呂入って、よーーく寝ろ!!」
1
お気に入りに追加
245
あなたにおすすめの小説
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~
こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。
それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。
かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。
果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!?
※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
【二章開始】『事務員はいらない』と実家からも騎士団からも追放された書記は『命名』で生み出した最強家族とのんびり暮らしたい
斑目 ごたく
ファンタジー
「この騎士団に、事務員はいらない。ユーリ、お前はクビだ」リグリア王国最強の騎士団と呼ばれた黒葬騎士団。そこで自らのスキル「書記」を生かして事務仕事に勤しんでいたユーリは、そう言われ騎士団を追放される。
さらに彼は「四大貴族」と呼ばれるほどの名門貴族であった実家からも勘当されたのだった。
失意のまま乗合馬車に飛び乗ったユーリが辿り着いたのは、最果ての街キッパゲルラ。
彼はそこで自らのスキル「書記」を生かすことで、無自覚なまま成功を手にする。
そして彼のスキル「書記」には、新たな能力「命名」が目覚めていた。
彼はその能力「命名」で二人の獣耳美少女、「ネロ」と「プティ」を生み出す。
そして彼女達が見つけ出した伝説の聖剣「エクスカリバー」を「命名」したユーリはその三人の家族と共に賑やかに暮らしていく。
やがて事務員としての仕事欲しさから領主に雇われた彼は、大好きな事務仕事に全力に勤しんでいた。それがとんでもない騒動を巻き起こすとは知らずに。
これは事務仕事が大好きな余りそのチートスキルで無自覚に無双するユーリと、彼が生み出した最強の家族が世界を「書き換えて」いく物語。
火・木・土曜日20:10、定期更新中。
この作品は「小説家になろう」様にも投稿されています。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる