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第十話 元*ー*ゃ、赤豚おやじを焼く。チャーシューになるかな?
しおりを挟むざん、ざん、ざん、ざん、ざん、ざん、ざん、ざん、ざん、ざん、ざん、ざん、ざん、ざん、ざん、ざん、ざん、ざん、ざん、ざん、
はいー!イベント始まりましたー!お約束かなー!?
お昼の暇潰しにいいかも?
「ここの責任者はおるか?!」
なんか統率の取れたフルメタルアーマーの兵士を沢山連れた高そうな身なりのごっつ偉そうなぶくぶくおっさんが、
馬上からのたまりやがった。 馬可哀想、重すぎだよな?
「私だが?何用だ」メフィストフェレス、勿論エプロン仕様だ。
・・・
「偉そうだな?お前、、オレサマを誰だとおもってるのだ!」
「偉そうな豚?」
・・・・・・ そこ、後ろの方の兵士たち、後ろだから見えないわけじゃないぞ?肩を震わせて笑ってるんじゃないよ?
「ぬぬぬぬ、無礼千万!こやつを斬れ!!」
兵士、動かず。
流石統率取れた兵士である。状況を”感じる”ことくらい幾分できているようだ。
だよなぁ?ここで荒事に持っていくと、おまえら瞬殺全滅だよなー、この豚だけ殺されて終わりにしたいよなー
「何しておるか!!さっさと小奴をころせ!!」
・・・・・・不動!
「くそっ!!、今回は見逃してやる!!、さっさとこの村を明け渡せ!!」 (ダンジョンはカネを生み出す泉だからな。)
俺が近づく
「何いってんのこのオーク?」
兵士たち堪らず爆笑!!!
(見事です!)
(いや、お前の前フリ無かったら無理だったわ)
(コンビの成果ですな!)
(ああ、決まったな!!)
二人してサムズUP!二カッ!!
「あ、赤豚になってる、、この赤豚はうまいのかな?」
麺類に入れるチャーシューを、こっちでは赤豚と呼んでいる。
爆笑再度!!もう止まらない♪
赤を通り越して青く、、ぴきぴきぴきと青筋も何本も、、
「そう、青筋何本も立てたって、オークは人間になれないぞ?で、なんだ?何がしたいんだ?言ってみ?聞くだけでも聞いてやる、人に話すと楽になるぞ?」俺
兵士の大半爆笑しつつも呆れている。ここまで小奴をコケにした者を見たこと無いのだろうし、これだけの威圧を持つ者が居たことも無かったのだろう。
「お、ま、え、ら、の、む、ら、を、わ、し、に、あ、け、わ、た、せ、と、言ってるんだ!!」
・・
「おまえ、王宮の前の警告板を読まなかったのか?字、読めないのか?オークだから?」
爆兵士達!
「ふん、あんなものいたずらだろ
ボッツ!!豚男が青い火炎にまとわれた
うっぎゃーーー!!!だ!だれか!助けろ!!はやくうううううう!!わしをたすけろおおおおおお!!!
「無理だ、俺達の仕業じゃない、神を愚弄した祟りだ。お前を助けようとする者も祟りに合う。誰もお前に指一本触れようとしない。」
うっぎゃーーーー!!!うそだああああ!!ワシはわるくないいいいいい!!!お、おまえがわるいんじゃああああ!!!・・・
あまりの高熱に外が急速に炭化し、中の水分は蒸発できずに沸騰しはじめ、口や目や鼻からぶくぶく血の泡が煮立ってきた。
「くせぇ、、消えろ」
消えた。
兵士達あぜん。
「お前らに兵士全員に命令する。お前らはこれから王都県内全ての警備を行え。
代表は、そこのおまえ、お前が王都全域の警備の責任者だ。偉そうになって勝手なことしたら、祟りが有るぞ?いつどこで発火するかわからんぞ?」
・・・(大汗)・・・「だ、だいじょううぶです、、、そそんなこと絶対にっつ!しませんからっつ!!!」
「神にはよく言っとく。お前らは冒険者ギルドから依頼を受けろ。で、隊員は増やしても構わん。どんなバカどもが王都圏内に侵入しようとしても撃退できるようになれ。」
それから兵士たちを泊めてやり、飯、風呂、を取らせた。100名ほどだったが、祭りあとなので空いており、部屋に4人詰め込めば余裕だった。
その晩、隊長以下の分隊長も決め、更にこいつらが来た領の領主邸に使いを出した。手紙を運ぶメッセンジャーだ。
「領主様は神の警告に逆らい青い炎に包まれ炭化し、消え去りました。あなたがた残された領主関係者達全員が一人残らず心を入れ替え、青い火炎の神に心から謝罪し、貢献しない限り、領主一族は皆青の火炎に包まれる。と警告を受けました。神への献身の証として、即座に王都ギルドに大金貨1万枚を送ること。この手紙を受け取って7日以内に行われない場合、青の火炎の神の怒りに触れるでしょう。領兵を総動員し、金貨を即時運びなさい。」
件の領主の領地は王都の境界、魔物の森がある側の境界に接する領地なのですぐ近くだ。だからダンジョンを奪いに来た。
跡継ぎはあまり頭も性格もよろしく無く、たぶん一蹴するんじゃないか?と隊長。
次男がおり、おとなしいので長男がいなくなればまぁ、、でも周囲にバカが多いので、、、と解説付きw
「まぁ、大丈夫じゃーないか?神が見ているだろうから、、」
そのままメッセンジャーを走らせた。「手紙を渡したら、邸の中に入らずにすぐ戻ってこい!」と厳命した。
じゃないと腹いせに殺られちゃうからねー。
手紙を受け取った長男。
ピキピキピキピキ!!青筋何本も、ってのはオヤジ譲りらしい。
「@ー¥na://3%&!!#**$$ho+++!!!!!!」
大暴れ、椅子をぶんまわし周囲にあるものを破壊しまくり、窓に放り投げ出し、こらじゅう蹴りまくり脱臼して転げまくって泣き叫びまくり小便を漏らし、脱糞したあげく気絶した。
領主の妻が引き裂かれたその書状を読んだ。青くなっている。糞偉そうだが、小心ものなのだろう、後ろだてが無くなったとたん、恐怖がもたげてくるのだ。虎の威を借るネコのふん。
100名ほどのもの兵士が帰ってこない、ということがそれを事実だと現している、と領主の妻は理解した。
だが、1万枚などもったいなくって仕方がない。余裕であるが、それなりの得もなくただくれてやるというのが惜しくてたまらないのだ。
自分達の命の値段だと言うのに、、。
100枚の金貨を持たせた兵士10人を王都ギルドに送った。
直後、長男が青い火炎に包まれ、炭化してもなお燃え続けている、青い火炎の勢いは全く衰えない。
領主の妻は恐れおののき、、、、それでも、、金貨1万枚=大金貨千枚だけを、兵士30人に持たせてギルドに向かわせた。
程なく、領主の妻の右腕が青い火炎に包まれ、、
「わかったわ!!わかったから!!やめなさい!!すぐ残りを送るからっつ!!!」
それでも命令するバカ。火炎は右足ヒザ下にもうつった。だが、衣服にはうつらない、手に持った手紙さえ燃えていない。周囲の者達はそれに気づき、更に恐れおののく、「祟だ」と。
周囲の者達が率先して勝手に大金貨1万枚を用意し、残りの兵士全員に荷馬車の警護をさせて王都ギルドに向かわせた。
俺は奴らの様子を”遠見””ききみみ”でライブで見ていた。勿論メフィストも見ているはずだ。
王都ギルドのギルマスには手紙を瞬間移動で送っておいた。
受け取った金をプールしておいて、依頼を受けた兵士軍団各兵士に毎月月給として支払い、また、彼らの必要経費はギルマスが管理してくれと。ギルマスにそれを「依頼」として、「事務手数料」として報酬を支払うことに。
ギルマスはそれを王都ギルドとして請け負った。
王都の警備部隊は俺の支配下、王都ギルドの管理下に置かれた。
今迄いた王家の兵たちは殆どが離散したり無頼化していた。無頼者はその後全て捕縛され鉱山に送られた。
バカな隣の領主一族は、領主の妻が気が狂ったので地下牢に閉じ込められ、次男が領主を継いだ。
そのときに「詫び」として、かなりの金品を俺の村に贈ってきた。
まぁ、次男が仕切っている限り、問題は起こさないかも知れない。
ほどなく、王宮前の立て札が一枚増えた。今回の事の顛末が書いてある。
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