ダイス神と読み専

2章

44.

扉を開けるとそこはー


広い草原だった、あれれ？部屋は？


ユニークスキル:アイテムボックス


発現しました


あ、部屋に残してたの全部入ってる、これが御都合主義というやつか！？


スラぽんや、アンもんーいないな


本当にここどこなんだろうなー


ざわりと背筋が冷たくなるような感じがした、咄嗟に避けるとそこには


「人間殺す！」


小さな子供が刃物を持っていた、でも、頭には見たことのない角と、青みがかった肌、そして何より腕や脚に怪我をしていた。


「ちょ、やめろよ！なんでそんな物騒なもんで刺そうとするの、あぁ、もう、やめてー」


「人間悪いやつ！だから、しね！」


幼い口から吐き出された恨みのこもった声、そして、俺は……その攻撃を


受けた


そして、あまり怪我をさせないように抱き寄せた


「ロック」

うん、これで手を動かせないなようにして


「ウィンドヒール」


怪我を治した、自分の腹からは今もどくどくと血を流しているけど


「にん、げん？」


それは自分が治療を受けているということを信じられないような声音だった。


「うん、これでよし、俺が立ち去ったらすぐ解除されるだろうけど、追いかけて来ちゃダメだよ」


そして、俺はうるさいところに行った


そこでは人間が今さっきの子どもと同じような肌の大人や老人、子供も関係なく、殺し焼き犯していた


そこから先はあんまり覚えてない


助けに行ったけど、助けられなかった


無念の中俺はまた死んだ。