名も無き農民と幼女魔王

寺田諒

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第二部 第三章

Mein Morgen

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 村を流れる空気が少しひんやりと冷たくなった気がした。背中を流れる冷や汗のせいかもしれない。

 澄んだ空の下に、澄んだ青空の瞳を持つ少年が立っていた。その瞳は雨に濡れたかのように潤んでいて、形のよい目は苦しげに細められていた。きっと一生懸命になって走ったのだろう、頬は真っ赤になり、額には汗が滲んでいた。

 金色の髪も風に乱れたらしく、その先が上下する肩と何度も触れ合っていた。





「アデル兄ちゃん、それ……」



 カールが鳥籠を指差した。

 さてどうするべきか。



「おおカール、どうしたんじゃそんなに走って」



 まずはとぼけてみる。カールがこの雄鶏を取り戻しに来たことはわかっているが、素直に返すのが正しいのかどうかはまだ判断がつかない。

 カールは何度か浅く呼吸を繰り返した。きっと乱れた呼吸を整えようとしているのだろう。

 それからカールが息を吸い込む。



「あの、アデル兄ちゃん。その鶏、僕の、僕の家の鶏で」

「そうじゃな。良い鶏が手に入った」

「あの……、その……」



 カールは言葉に詰まっているようだ。それからポケットの中に手を突っ込み、中に入っていた何かをこちらへと示した。



「アデル兄ちゃん、僕、その鶏を返して欲しくて、お金は返すから、だから」



 そう言ってカールは手の平の上に乗せた硬貨をこちらに示した。小さな手の平の上には銀貨もあれば銅貨もあった。一瞥した限りでは、その金額は鶏一羽の金額より随分多いと思えた。

 あれはきっとカールが個人で貯めてきたお金なのだろう。自分がグスタフに支払ったお金ではなく、カールが今までコツコツと貯めてきたものに違いない。

 金額から考えれば、カールの全財産だとしてもおかしくはなかった。



「ふむ……、なんじゃ、まずは落ち着いてじゃな、その金を仕舞いなさい」

「お願いアデル兄ちゃん、僕」



 カールは一歩こちらに近づいて顔を見上げてきた。あの青く澄んだ瞳には、自分の心の醜さが反射しているような気がしてつい目を逸らしたくなってしまう。



「カール、ほれ、そのように金を人に見せてはいかん」

「あの……」

「しかしなんじゃ、何故わしがこの雄鶏を持っておるとわかったんじゃ?」

「それは……、お父さんが、あの、僕が家に帰ったら、その鶏がいなくなってて、お父さんに訊いたら、もう売ったって、それで僕、凄く、悲しくて、誰に売ったのか訊いたら教えてくれなくて、だから、僕の知ってる誰かに売ったんだと思って、あちこちで訊いてみたらアデル兄ちゃんが持っていったってわかったから」



 訥々とカールは説明を続ける。数少ない情報から自身の知人が買ったと検討をつけるあたりはさすがの賢さと言えた。そしてカールは鶏を買い戻すため、貯めこんだお金をすべてポケットの中に突っ込み、村の中を駆け回ったのだろう。



 人々に尋ねてまわり、誰が雄鶏を買ったのかをつきとめ、そしてここまで来た。

 方々を走り回ったのだろう。カールは走り終えてもまだ汗がまったく引いていない。むしろ止まったことでさらに汗が滲んでいるようにも見えた。



 カールが必死になってこの雄鶏を追いかけてきたのはわかった。

 その願いを聞き入れてやるべきだろうか。





 もしカールにこの雄鶏を返しても、結局この雄鶏は長くは生きられないだろう。グスタフが言うように、この雄鶏は他の鶏から攻撃されて酷い状態に陥る。

 それに、この雄鶏はすでに老いてしまっている。今までは他の鶏たちの上に立てたかもしれないが、それも終わるだろう。



 グスタフはこの雄鶏を生かすためだけに労力を割く気は無い。もしそれをしてしまえば、この雄鶏は家畜ではなく愛玩動物になってしまう。

 家畜のためなら手間隙をかけたりエサを与えてもそれ以上の利益になるから構わない。しかし、愛玩動物となれば話は違ってくる。グスタフには家畜を何の益にもならない動物にする気は無いはずだ。







 やはりカールにこの雄鶏を返すわけにはいかない。

 カールもこの雄鶏がいなくなることで悲しむだろうが、それもやがて乗り越えるだろう。カールも段々と大人になってきた。今後は家畜を屠殺することも多々あるはずだ。

 グスタフもカールにはそういう大人になってほしいと思っているだろう。





「カール、わしはこれからこの雄鶏を料理しようと思っておる」

「そ、そんな!」

「なかなか立派な体をしておる。肉はそれほど美味くないじゃろうが、骨からいいダシが取れるでのう」

「そんな……」



 カールを苦しめているという自覚はあった。何が悲しくてこの美しい少年の瞳を曇らせなければいけないのだろう。罪悪感がむくむくと湧き上がってくる。しかし、ここでカールの願いを聞き入れるのがカールにとって良いとも思えなかった。



 カールは一旦はうろたえたものの、すぐに唇をきゅっと強く結んだ。



「アデル兄ちゃん、あの、僕がその鶏をアデル兄ちゃんから買うから。これ、絶対にアデル兄ちゃんが払ったお金より多いから、アデル兄ちゃんのほうが得するから」

「ふむ、確かにわしが支払った金額より今こうやってカールが出しておる額のほうが多いじゃろうな。しかし、それで鶏を買い戻せたとして、どうするんじゃ? 親父さんはこの鶏を売るつもりでおる。わしが買わずともいずれ他の誰かが買うじゃろう。それに、家でこの鶏を飼うことに親父さんが反対したらどうするんじゃ? あの庭も親父さんのもので、カールのものではあるまい。鶏をどうするにしても親父さんの自由ではないか」

「それは……」

「ほれ、そのお金をポケットに仕舞いなさい」



 そう諭したが、カールの手はなかなか動かなかった。ようやくその位置が下がっていったが、カールの指の間から次々と硬貨が零れ落ちていった。

 銀貨も銅貨も地面を転がり、カールの足元に散らばる。





 罪悪感で胸が痛んだ。しかし、このまま鶏を返したとしても状況が良くなるとは思えない。ただ、ここで鶏を返せばカールに感謝されることは確かだろう。

 この少年から嫌われずに済むのであれば、ここで理解を示して鶏を返すという選択も十分考えられる。鶏が戻ってきたことでカールやグスタフがどうなろうとそれは自分の知ったことではないのだから。



 ただそうなると、美味しいスープをシュミットに作ってやるのが難しくなる。釘も手に入れられない。



 カールは涙目でこちらの顔を見上げてきた。



「お願い、僕……」

「ずっとこうやって鶏を買い戻すつもりでおるのか? カールの家には沢山の鶏がおるではないか、それらも売らずにおるつもりか?」

「っ……、それは」



 カールほど賢い子であれば、このようなことをしていても果てが無いことに気づいているだろう。

 この雄鶏を救ったところで何も変わらない。







 酷いことをしているという自覚はあった。しかし、時には痛みも成長の糧となるはずだ。

 カールはこうやって健やかに成長してきた。これからもこの村でゆっくりと大人になってゆくだろう。仕事をして、お金を得て、いつかは結婚もするはずだ。

 優しさは美徳だが、過ぎた優しさは身の破滅に繋がる。優しくできる相手には限りがあるのだ。生き物を殺すことは罪深いことかもしれないが、ただ無駄に殺すわけではない。

 自分達の命の糧として消費するのだ。鶏投げや狐投げのような野蛮な遊びに使うわけではない。





「カール、わかるであろう。いつまでも家畜を留めてはおけん。カールが可愛がっておったのはわかるが、老いて、しかも卵も産まぬ雄鶏を飼育し続けることはもはやグスタフさんにとって何の益もないことじゃ。しかも、この雄鶏はもはや他の鶏と一緒に暮らしてゆくことは難しいと言っておった」

「え?」



 カールが不思議そうに顔を上げた。そういえばカールは尻つつきについて知っているのだろうか。

 残酷な話になるので説明するべきか悩む。もしカールが知らないだとすれば、グスタフはわざとカールに教えていないのかもしれない。

 しかし、カールも十分にわきまえられる年齢になっている。少し省略しながらも、ついさっきグスタフさんから聞いたことをカールに語った。



 鶏は染みのように色の変わった部分を嘴で突く癖があること。その習性の結果、他の鶏の尻を突いてしまい、最終的には内臓を引きずり出してしまう場合もあること。

 そうやって話していると、カールの顔から血の気が引いているのがありありと見て取れた。



 いつもは血色の良い頬も、今は雲のように白い。





「わかったであろうカール、もはやこの鶏は生きられん。しかし、命が無駄に失われてよいわけではない。家畜ならば家畜として、その命を最後まで無駄にせず頂くことこそ大事ではないか? わしはそう思う」



 もうそろそろ話も終わらせたほうがいいだろう。これ以上カールの心を抉るようなことを続けていると、罪悪感で潰れてしまいそうになる。

 どうして自分がこんなことをしなければいけないのかと思わないでもない。本来、これはカールの父であるグスタフが負うべき務めのはずだ。



 しかし、カールに嫌がられるからと言って道理を曲げてはいけないとも思えた。こういう時、大人が情に流されてしまえば、子どもは無理が通ると学習してしまうものだ。

 カールにとっては悲しいことかもしれないが、もう他に方法は無い。カールがこの鶏を家に持って帰ったとしても、グスタフは役に立たない雄鶏にエサをやろうとは思わないだろう。

 それに他の鶏から危害を加えられることも十分に考えられる。だからといってこの鶏だけのためにまた新たに鶏小屋を作ろうなどとは考えないはずだ。



 頭の良いカールならそれくらいのことは想像がついているだろう。



 カールの優しい心はとても美しく素晴らしいものだと思う。リーゼなどは子どもの頃は鶏の解体を面白がってみていたものだ。それに比べればカールが家畜の命でさえも憐れむことができるのは素晴らしい。



 その優しさを守ってやりたいとは思う。こうやってカールを追い詰めていては、いずれ嫌われてしまうだけだろう。

 しかし情に流されて鶏を返すようなことをしてはいけない。



 心をしっかりと据える。

 辛くても正しいことを行わなければいけない。



 そろそろスープ作りに取り掛からないと間に合わなくなる。

 一刻も早くシュミットの家へ向かいたいが、すぐに去るわけにもいかないだろう。



「カール、もうよいであろう。お別れがしたいのであれば少し待ってやる。この鶏もカールの世話になって幸せじゃったに違いない。ほれ、最後の挨拶でもして……」



 そこまで言った時、カールがぼろぼろと涙を零しているのが目に入った。ついに耐え切れなくなったらしく、まだ細い肩は小刻みに震え、艶やかな唇からは嗚咽の声が断続的に漏れていた。

 そのカールを見て、心臓が半分以下にまで縮んでしまったような気がした。胸の痛みで血の気が引いてしまう。



 泣いたところでもうどうしようもないのだ。鶏を持って帰ってもグスタフは許さないだろう。

 だから、ここでお別れするしかない。



 しかし、カールの涙を見ているとどんどん胸が痛んで、カールのためならどんな決まりごとでも捻じ曲げてやりたい気持ちになってしまう。



「いかん……」



 流されてはいけない。鶏も絞められない、解体もできない、そんな男が農村で生きていけるはずがない。家畜を潰せない男では嫁を取ることもできないだろう。

 それにもっと大きな障害が控えているのだ。村長もカールの優しさを認めながらも、心配はしている。

 カールの将来のためにも、ここは厳しく臨まなければいけない。



 わかっている、わかっているが、辛い。





 こんなにも可愛らしいカールを泣かせてしまっている。それでも、言わなければいけないのだ。

 カールは涙で何も見えなくなっているのだろう。溢れる嗚咽はもう止まらない。



 ゆっくりと息を吸い込んだ。

 自分も覚悟を決めよう。



「カール、もう泣き止みなさい。何度も言ったように、わしはこの鶏をカールに返すことはできん」



 そう言うしかなかった。













































 シュミットの家を出た時にはもう日は山の向こうへとすっかり隠れてしまっていた。空の中央に陽光の残滓が紫色になって残っていたが、その中にぽつぽつと染みのような星が生まれてきている。

 このままでは家に辿り着く頃には真っ暗だ。何度も通った道なので多少暗くても問題は無いが、それでも急ぐに越したことはないだろう。釘の入った木箱を片手で持ちながら足早に進む。



 この程度の量の釘なら大して重たくないはずだが、色々な疲れのせいで重たく感じられた。

 足を進める度に空に星が増えてゆくかのようだった。地平の端はすでに闇に覆い尽くされてかすかに輪郭を浮かび上がらせているだけだ。空の端にわずかに残る橙色もついには消え果てようとしている。



 家の近くまで来たところで溜め息が漏れてしまった。心臓が重たく感じられる。

 家に帰れば色々と話さなければいけないことができてしまった。



 ゆっくりした歩調で家に向かう。煙突からはゆっくりと煙が吐き出されていて、窓からは光が漏れていた。きっとあの三人が家の中で自分を待ってくれていることだろう。



「さて、暗い顔をしていてはいかんな」



 家主が酷い顔で帰ってきてはあの三人が困ってしまうだろう。ゆっくりと息を吸い込んだ瞬間、家の扉が開いた。



「じゃーん!! ほらアデル、見て、見て!」

「のわぁ?!」



 息を吸っていたせいで心も体も無防備な状態だった。そこで扉が開き、中からリディアが出てきたのだ。リディアは自慢の赤髪を三つ編みにしていた。それはそれでよく似合っているのだが、それよりリディアが差し出してきたものも気になる。

 リディアが両手で持っているもの。



「な、なんじゃ?」

「何って決まってるじゃない。棚よ。ほら、寒いから入って入って」

「お、おう、ただいま」

「おかえりなさい!」



 リディアに流されるまま家の中へと入る。暖炉に火が入っているおかげで室内は暖かかった。ソフィとシシィも椅子に座っていて、こちらに視線を向けている。

 挨拶を済ませた後、釘の入った木箱をテーブルの上に置いた。

 椅子に座ったところで、リディアが再び棚を示してきた。棚というか、小さな本棚といった風情だ。幅は肘の先から手の平のあたりくらいで、本であれば7,8冊くらいは並ぶのではないかと思えた。

 その卓上本棚じみた木工細工にはしっかりとした背もあり、両脇にもしっかりと板があり、なかなかしっかりとした作りになっている。





 リディアは胸を反らし、悦に入った表情で言った。



「みんなで作ったのよ」

「作った?! なんと」



 どうやらこの卓上本棚は三人で手作りしたものらしい。一体どうしてこんなものを作ろうと思ったのかはわからないが、それはこれから訊けばいいだろう。

 疑問はあったが、それより先に言うべきことがあった。



「おお、素晴らしいではないか。ほう、これはよく出来ておる」

「でしょー!」



 リディアの体がさらに反った。そうやって体を反らしていると、リディアが豊かな胸を見せ付けているかのようで、つい視線がそこへ行ってしまう。

 慌てて視線を逸らすことにした。ちょうど目に優しいソフィがいたので、ソフィに声をかける。



「ソフィも手伝ったのか?」

「妾は大した手伝いなどしておらんのじゃ」

「そうなのか。まぁ木を切ったり組み立てたりは力がいるでのう」



 ソフィはノコギリの使い方も知らないはずだ。

 シシィはどうなのだろう。



「シシィも手伝ったのか?」

「設計と、後は色々と口を出した」



 シシィは坦々と答えた。どうやら実際の作業に関しては殆どリディアが担当したらしい。

 棚をよく見たところ、釘が一本も使われていないのがわかった。つまり、木材を継ぐことで組み合わせているのだ。こういった技法はおそらくシシィがリディアに教えたのだろう。

 しかしよく出来ている。どうやらカンナも使ったようで、板の表面も滑らかだ。



「うーむ、素晴らしい出来栄えじゃのう」

「でしょー、でもまだ練習みたいなものよ」



 どうやらこの卓上本棚は練習として作ったもののようだ。本棚が必要だったというわけではないのだろう。

 このような練習をしている理由は、おそらく将来家を建てる時にこういう技能が必要になると考えているからだろう。しかし水臭い。声をかけてくれればいいのに。自分なら基本的な技術くらいなら教えられる。



 今度はみんなと一緒に木工作業に取り組むのも悪くない。

 そんなことを考えていると、ソフィが机をコンコンと叩いた。



「アデルよ、そんなことより大事な話があるのじゃ」

「おっといかん、夕食じゃな。お腹も空いておることじゃろう」

「いや、お腹は空いておるが、それは置いておくのじゃ」



 ソフィは椅子からゆっくりと立ち上がり、地面の上に置かれた鳥籠を指差した。 



「なんじゃこの鶏は?」

「ふむ……、どう説明したものやら」



 自分もその鳥籠に視線を落とした。そこではカールが大事にしていた雄鶏が止まり木の上に乗っていた。

 目は開いているがまるで寝ているかのように大人しい。



 その姿を見ていると溜め息が漏れた。









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