名も無き農民と幼女魔王

寺田諒

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第二部 第三章

強く逞しく

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 太陽の色は水で薄めたように弱く、昼を少し過ぎたばかりにも関わらず随分と傾いていた。地平に帰ろうとする太陽が空に浮ぶ細い雲の束を照らしている。

 遥かに高い場所を縁取る雲は陽光のせいでその端をわずかに赤く染めていた。少しずつ出てきた風が髪を撫でる。

 道は乾いていて、靴を置くたびに粉塵が巻き上がった。



 ソフィは空の雲を見上げながら思案に耽った。



「ふむ……、どうしたものか」



 カールはやはりリディアに惚れてしまったのだろう。あんな美人であれば惚れるのも仕方が無い。ただ、残念なことにリディアの気持ちはアデルに向いてしまっているのだ。

 リディアがアデルに愛想を尽かしてカールに惚れるようなことはあるのだろうか。



「難しそうなのじゃ」



 カールはまだお子様だ。リディアからすればただの可愛い男の子に過ぎない。結婚相手としてカールを見ることはないだろう。



 自分としてはどうなのだろう。リディアがアデルに愛想を尽かすのは良いことなのだろうか、それとも悪いことなのだろうか。



「はぁ……」



 リディアのような強敵が去ってくれるのは喜ばしいことのはずなのに、もしそうなったとしても自分は素直に喜べない気がした。きっと、自分がリディアのことを好いているから、リディアがアデルのことを好きだという気持ちが消えるのが悲しいのだ。リディアには一貫していて欲しいと思ってしまう。



 村の中央まで来た頃には足取りが重たくなっていた。気持ちは泥の海に沈んだかのように行きなずむ。

 カールの恋路について心配している場合でもない。



「しかしカールめ、リディアのような美人ではなく、もっと手ごろな相手に惚れればよいものを」



 町にだって可愛い女の子はいるだろう。例えばエルナなどお手ごろでちょうど良い気がした。エルナがカールに好意を抱いている可能性も高いので、何の障害もなく上手く行くことだろう。



「うーむ、寒くなってきたのじゃ」



 足元がスースーすると思って視線を下ろすと、そこには一人のおチビちゃんがいて、こちらのスカートをめくりあげていた。



「なんじゃダー坊ではないか。こりゃ、お姉ちゃんのスカートをめくるでない」



 まだ小さな男の子を見下ろしながら、スカートの裾を引っ張る。ダー坊はこちらの顔を見上げ、小さな口を開いた。



「の姉ちゃん」

「うむ、の姉ちゃんなのじゃ。ってこれダー坊よ、スカートをめくるだけでなくその中に入ろうとするでない。まったく、そのようなことをしていては将来困った男になってしまうのじゃ」



 ダー坊はスカートをめくってきただけでなく、その中に入り込んできた。

 洗濯物の入ったカゴを一旦地面に置き、スカートの中にもぐりこんだダー坊を外に出す。

 ダー坊はイレーネよりもずっと体が小さいから、自分のような非力な女でもその体を簡単に持ち上げることができた。





「こーれ、ダー坊よ、一体どうしたのじゃ」

「だって、寒いから」

「うむ、しかし寒いからといって人のスカートの中に入ってはいかんのじゃ。寒いのならお家に帰るがよい」

「おかあさんいないから」



 ダー坊は小さな口でそんなことを言った。お母さんも今日は洗濯に出ていたのだろう。

 もしかするとそのお母さんを追って家から出てきたのかもしれない。親にとっては大して長くない時間でも、こういう小さな子にとっては長い時間に感じられるものだ。

 しばらくお母さんと合えなくなって寂しくなったのかもしれない。もしそうだとすれば、ダー坊を送り届けてやるべきだろう。



 疲れているからさっさと帰りたかったがダー坊を放っておくわけにはいかない。



「まったく仕方ない奴じゃのう。妾がお母さんのところまで届けてやるのじゃ、ほれ」

「だっ!」



 右手を差し出した瞬間、ダー坊が走り出した。手を繋ごうと思ったのだが、ダー坊の気が逸ったらしい。



「あっ、これ!」

「だぁ!」

「なんと?!」



 走り出したダー坊は盛大に転んでしまった。まだ走るのは得意ではないようだ。小さな体が地面の上に転がった。



「おお、なんと、いきなり走り出すでない」

「あう……」



 慌ててダー坊のもとへ駆け寄った。怪我は無いかと確認しつつ、転んだダー坊を起こす。

 ダー坊の目は細まり、まだ薄い眉毛はぎゅっと寄せられていた。染みひとつ無い滑らかな肌に朱色が差し、宝石のような瞳には涙が浮んでいた。

 我慢していたらしいが、ダー坊はついに声を上げて泣き出してしまった。



「あ、こりゃ、泣いてはいかんのじゃ。これ、ダー坊よ」



 そう言ってみても、ダー坊は泣き止もうとはしなかった。もしかしたら怪我をしたのかもしれない。

 どこか怪我はしてないかと尋ねてみたが、ダー坊は泣くばかりで答えてくれない。いや、ダー坊くらい小さい子だとどこが痛いと訴えるのが難しいのかもしれない。

 ダー坊が顔を拭おうとして手を上げた瞬間、その手の平に赤い血が滲んでいるのが見えた。



「む、怪我をしておるではないか」



 尖った石にでも手をついたようだ。ダー坊の左手親指の付け根あたりに少しばかり血が滲んでいた。出血量はダー坊の涙よりもずっと少ない。これなら放っておいてもすぐ治るだろう。



「これダー坊よ、大した傷ではないのじゃ。男の子がそんなに痛がってはいかん」



 諭してみたが泣き止む気配はない。もしかすると、痛みの他に泣きたくなるような要因があるのかもしれない。空腹なのだろうか。いや、空腹で泣くのは赤子だったような気もする。



「むむむ」



 泣きやむように言葉を尽くしても無駄なのだろう。一度辺りを見渡した。人はいるが、こちらに気を留めている人はいない。

 スカートをわずかにめくりあげ、内側の魔法の杖に触れる。



「ほれダー坊よ、お姉ちゃんのことをよく見ておくがよい。それ、痛いの痛いのー、アデルに飛んでけーなのじゃ」



 そう言った瞬間に治癒魔法でダー坊の傷を癒した。もっとも、大した怪我でもなかったからダー坊にとっては痛みが引いた程度の変化しか感じられなかっただろう。傷口に至っては変化が起こったのかどうか肉眼では判別できないほどだった。



「おお、見よダー坊、痛いのが飛んでいったのじゃ」



 遠くへ視線を向けると、ダー坊は泣き止んで一緒に空のほうを見た。もちろんそこに何かがあるわけでもない。ダー坊は口を開けて不思議そうに空を見ている。

 そんなダー坊に微笑みかける。



「ふふふ、ダー坊よ、アデルというのは強い男なのじゃ。こんな痛みではビクともせん、男の中の男なのじゃ。よいかダー坊、こうやってピーピー泣いておっては強い男になれん」



 ダー坊の鼻の頭を指先で軽く押した。



「あう」

「ダー坊も男ならアデルのように強く逞しく優しい男になるのじゃ。ほれ、これしきのことで泣いておってはいかん」

「うん」



 ダー坊が頷いたのを見てその頭を撫でてやった。



「うむ、良い子じゃ。それ」



 ダー坊の体をぎゅっと抱き締めてやる。そうするとダー坊もこちらの体にしがみついてきた。ずっと外にいたのか、ダー坊の首のあたりが少し冷たくなっている。

 体調を崩す前に早く家に連れていったほうがいいかもしれない。

 ダー坊の背中をポンポンと叩いた。



「さてダー坊よ、お家に帰るのじゃ」

「うん」

「ふふふ、素直なのは良いことじゃ。そうやってお姉ちゃんの言うことをしっかり聞いて、強く優しい男に育つのじゃ」

「うん」



 頷いてはいるが内容まで理解しているかどうかはわからない。今は理解していなくてもいいだろう。

 洗濯物の入ったカゴはとりあえず後で回収することにした。



「さぁ、お家に帰るのじゃ」

「うん」



 ダー坊はまだギュッとしがみついている。一旦離れようと思ったのだが、意外と強い力で服が掴まれているので離れられない。



「まったく、困った奴じゃのう。妾に惚れてはいかんぞ」

「うん」

「全然わかっておらんな」



 まだしがみついてくるダー坊の背を軽く叩いた。









 体も十分温まったのか、ダー坊はようやく離れてくれた。白い頬にはまるでもぎたての桃のような色が差していて、小さな鼻も先が色づいていた。指先で頬をつついてみると、ダー坊は体をよじらせながら笑みを見せた。

 そんな顔を見ているとこちらの唇も綻んでしまう。



「ではおねえちゃんと一緒に帰るのじゃ」

「うん」



 ダー坊と手を繋いで歩き出した。ダー坊の家はすぐ近い場所にあるので、それほど歩かずに済む。

 お母さんの元に送り届けた後、自分も家路についた。



 ダー坊は別れ際にお母さんと一緒になって一生懸命手を振ってくれた。その姿を思い出すと自然と笑みがこぼれた。体が小さいせいか、頑張って手を振ると腰も反対側に動くのだ。おかげで手を振っているのか体をクネクネさせているのかよくわからないくらいだった。



 自分もいつかは子どもを産むだろう。その時、あんな可愛い子だったらきっと楽しいに違いない。

 もっとも、旦那のほうは自分のことをまるで子ども扱いしている。その上、他の女を可愛がっているのだ。



 そんなことを考えていると腹が立ってきた。

 どうしてこの世の中はそうやって男と女で色々な困難が生まれるのだろう。もっとすんなり決まったほうがいいはずだ。







 少しずつ日は傾いてゆく。



 体に残った疲れも少しだけ和らいでいた。透き通る空には薄く棚引く細い雲が流れている。大地を優しく撫でるように風が吹く。冬のツンとした冷たい匂いがした。

 夏には地上を覆っていた鮮やかな色も、冬が近づくにつれて逃げてしまったようだ。緑の変わりに麦わらのような色が大地を覆っている。



 また季節が移り変わってゆく。

 少し寒気を感じて足を速めた。早く帰って温まるとしよう。













 家の前まで来ると、アデルが棒をブンブン振り回しているのが目に入った。一心不乱になっているせいか、こちらにまったく気づいていない。そろそろ太陽も夕日に名前を変えようかという頃なのに、アデルは一体何をしているのだろう。



 よくよく見てみると、アデルが振り回しているのはフレイルだった。そういえばアデルと最初に合った時、アデルはあれを武器にしていた。アデルの額には汗が滲んでいるから、結構長い時間あれを振り回していたのかもしれない。



 あのフレイルもかなり重たいはずだが、アデルはまるで小枝のように軽々と振り回している。フレイルは長い棒と短い棒を鎖で繋いだもので、本来は穀物の脱穀に使うものだ。しかし、武器としてもなかなか優秀なものらしい。短い方の棒は遠心力でかなりの速度になるらしく、例え防具の上から叩いたとしても相当な衝撃を与えられるらしい。



 アデルの表情は真剣そのもので、普段よりも凛々しく見えた。普段からそういう顔をしておけばいいのにと思わないでもない。

 ふとアデルがこちらに視線を向けた。どうやらこちらに気づいたようだ。フレイルを振り回すのをやめてこちらに笑みを見せた。



「おお、ソフィか。洗濯の手伝いに出ておったのじゃな、ご苦労さん」

「うむ、それは別によい。しかしアデルよ、なにゆえにそんなものを振り回しておるのじゃ」

「む……」



 アデルはフレイルの先を地面に当て、それから思案するように一度空へと視線を向けた。



「わしも最近少し弛んでおるというか、まぁなんじゃ、未熟な気がしてのう。少しばかり気合を入れねばならんと思ってな」

「いまいちよくわからんのじゃ」

「ハッハッハ、なに、たまにはこうやって体を動かしておかねば鈍る一方じゃからのう。別に大した理由など無い」



 アデルは爽やかにそう言ってからフレイルを庭の机の横へと立てかけた。どうやら外の竈を使っているらしく、そこには鍋が置かれている。何か料理でもしているのかと思ったが、ただお湯を沸かしているだけのようだ。



「さってと、わしは裏で少々体を拭いてくるでな。覗かんでくれ」

「覗くか! まったく、アホなことばかり言いおって」



 アデルの逞しい体なら見たいと思う者がいても不思議ではないが、覗いてまで見るようなものでもないだろう。アデルは流した汗を落とすためにわざわざお湯を沸かしていたらしい。

 竈で何を燃やしているのかと思えば、どうやら落ち葉のようだった。落ち葉を集めたついでに燃やしてお湯を沸かし、そのお湯で体を清めようとしているのだろう。



「さて、良い汗も流したことじゃし汗を洗い流してっと、って痛っ! な、なんじゃ?」



 テーブルに手をついたアデルだったが、慌てて手をテーブルから離した。自身の手の平を眺め、顔を歪めた。



「ぬ……、机のささくれ立ったところが刺さりおった。痛いのう、ほれ」



 そう言いながらアデルが大きな手の平を見せてくる。しかし、血がほんのちょっぴり滲んでいるだけで、怪我とも言い難いものだった。

 しかしアデルは眉根を寄せながら目を細めている。



「おお痛い……」



 アデルは自分の手の平を見つめて肩を落とした。その様子を見ていると段々と腹が立ってきた。



「ええいアデル! そんな怪我ごときで痛いなどと言うでない!」

「ええっ?! なんで怒るんじゃ?!」

「大の男がその程度の怪我で情けない顔をしおって、もっと痛い目に遭っても平気な顔をしておったくせになんなのじゃ!」

「いや痛いものは痛かろう。と、いうか痛いと思っておると段々痛くなってきた気が……」

「我慢じゃ、男ならそのくらいの痛みに耐えるのじゃ」

「ええ……、なんじゃその理不尽。男でも痛いもんは痛かろうて」



 アデルは渋い顔でそう言った。 

















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