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第二部 第三章
旅立ち
しおりを挟む村に滞在したのはほんのわずかな時間だった。ヨハンがゆっくりしていくように誘って来たが、ルキウスはそれを素気無く断った。その後、朝靄が晴れてゆく中を歩いて村から遠く離れた。
清らかな空気に満たされた秋口の朝は午前の眩しさの中へとその身を委ねてゆく。遠くにまで広がる畑を見ながら、マリーはぼんやりした心地で歩いた。
涼風がマリーの赤くふわふわとした髪をくすぐって流れてゆく。
マリーは道端の一本の木の下にまで歩いていって、その木の下で膝を屈めてしゃがんだ。膝頭に額を当てて、髪で顔を隠す。
何もかもが終わってしまったかのような心地だった。
自分が立ち止まったことに気づいたのか、ルキウスは高い位置から声をかけてきた。
「どうした? 歩き疲れたのか」
その問いに声で答えるような気力が湧いてこなかった。マリーは軽く首を振ってみせる。
ルキウスがさらに尋ねてきた。
「ならばどうした? 腹でも痛いのか」
「……違う」
自分でも説明しがたい感情が胸の中で跳ね回っていた。
ルキウスと出会うことで、自分はようやくあのグッセンの支配から逃れることが出来た。同時に、村を助けることも出来た。
今までずっとそれを望んでいた。それがようやく果たされたというのに、自分の心はまだ晴れようとしない。
「わたし、ずっとあの村に帰ろうと思ってたの。グッセンに借金を返して、それで村に帰るの」
「ふむ、すぐさま帰してやれないのは悪いとは思うが、もうしばらく余に付き合ってもらうぞ。心配するな、すべてが終われば相当な褒美をやろう」
「違うの……、そうじゃないの。あの村に帰るんだって、ずっと思ってたのに、わたしはもう、帰れない」
「む? なんだ、だから余の目的を達した後に帰れると言っているではないか」
「違う、そうじゃなくて、もうね、あそこはわたしの村じゃないのよ」
子どもだった頃、優しい母と、村長だった父との間で何も心配することなく育つことが出来た。その暖かい家はもう失われてしまったのだ。
自分は、村に帰りたいのではなく、あの優しい場所へ帰りたかったのだ。
目を逸らしていたのかもしれない。あの村はもう自分が育った時の状況とは違う。自分はもう大人で、優しい両親に甘やかされて何も考えずに生きてゆけるわけもない。
凄惨な事件が起こった後も、あの村ではどうにか平和と取り戻そうとみんなが必死になってもがいてきたのだろう。ヨハンのような剛健な人物が老け込むのも理解できる。
そうやって平和になり、村人たちは誰かにとっての暖かい場所を再び作り上げたのだろう。
もうそこに自分の居場所はない。
「わたし……、大人になっちゃった」
あの優しい場所へはもう戻れない。
マリーはしゃがみこんだまま膝を抱いた。賢くて優しいマリーちゃんはもういない。愚かで穢れた女だけがここに取り残されている。これが夢だったらいいのに、起きたらまた母がいて優しく頭を撫でてくれる。
ベッドから起きて、父に挨拶をして、母が作ってくれたスープを飲んで、暖かくなって、みんなで美味しいねって笑いあって、村の仕事も手伝って、勉強して、この幸せな時間がずっと続くのだと何の根拠もなく信じていられたらいいのに。
そんな夢想は朝靄のように消え去ってしまう。今の自分は善良だったあの頃とは違い、人を傷つけてでも生きてきた浅ましい女だ。
こんな自分になるだなんて、少女だったあの頃には想像もできなかった。
ルキウスは元から低い声をさらに低くして言う。
「マリー、そんなことを言われても余はどう対応していいのかわからん。余は誰かを慰めるのが下手なのでな」
「……あなたは、そうでしょうね」
わけのわからない男だ。自分を慰める気がこの男の中に芽生えたというのも意外だった。
ここでしゃがみこんでいても仕方が無いのはわかる。だが、これからどうすればいいのかわからない。
グッセンに使われたように、今後はこの男に使われるのだろう。
もうあの村にも帰れないかもしれない。ずっと必死になって、もう存在しない暖かな場所へ帰ろうとしてきた。そんな場所はすでに消え去っていたのに、幻を追い求めてきた。
マリーはゆっくりと立ち上がった。それからルキウスのほうへと向き直り、その顔を見上げる。
気を抜いていると言うルキウスだが、普段の顔も凛々しくてとても気を抜いているようには見えない。
その顔を見上げて、マリーが微笑む。
「ルキウス、実はね、わたし八十歳のお婆ちゃんなの」
そう言ってから、マリーは目を閉じた。これから自分に訪れるであろう苦痛を思うと、体が恐怖で強張った。
ぎゅっと目を閉じていたが、自分には何の変化も訪れようとしなかった。おかしいと思ってマリーが目を開けると、ルキウスが目を細めているのが視界に入ってきた。
「マリー、何を言っているのだ。お前はどう見ても二十歳をいくらか過ぎた娘ではないか。魔族の中にも長命の部族はいるが、八十ともなればさすがにもっと老けている」
「あれ……?」
ルキウスは大真面目にそんなことを言ってこちらを見つめていた。マリーは自分の手の平に視線を落とし、自分の体に何も起こっていないことを確かめる。
おかしい。
「ルキウス、あの、わたし今嘘を吐いたの」
「何を考えているのだお前は。そんな嘘を語って何になるというのだ」
「……そうじゃなくて、これ」
マリーは自分の服の胸元をぐっと押し下げて、肌の上に刻まれたなんらかの刻印をルキウスに見せた。
「あんた言ってたじゃない、嘘をついたら血が噴き出て死ぬとか、そんなことを」
「ああ、あれか……。あれは、嘘だ」
「はぁっ?!」
「お前に正直になってもらわないと困るので、そう脅しただけのことだ」
「じゃあこれなんなのよ?!」
「それは、居場所がおおまかにわかるようになる魔法だ。物や人にそれを刻めば、それがどこにあるのかが大体わかる」
「な、なによ、血が噴き出るだのなんだの言ってたのに、それだけ?!」
「それだけとはなんだ。優れた魔法ではないか。おおまかにではあるが居場所がわかるというのは実に便利であろう」
確かに便利な魔法かもしれないが、そんなことは今はどうでもよかった。
ルキウスは細い目をさらに細めてこちらを睨みつけて来る。
「そんなことよりもマリー、お前は何を考えている? 死ぬと思っていながら、そのような行為に出たのか」
「……そうよ」
「ふざけたことをするな。お前にはまだやってもらわなければならんことがある」
「でしょうね、でも、わたしはもう、疲れたの。もう全部終わっちゃった。わたしがやらなきゃいけないこと、終わっちゃったの。それも全部ルキウスのお陰よ、それは感謝してるわ」
この男と出会わなければ、自分はまだグッセンの手元で飼われていただろうし、背負った借金も返せなかっただろう。
そうなっていたら、村は土地を取り上げられるという恐れをまだ抱いていたはずだ。農村から土地が無くなればもはや生きてはゆけない。
自分の力ではなく、ルキウスの持つ強大な力がすべてを解決してしまった。自分の力でやる必要は無いからこれで良かったのかもしれない。ただ何故か納得ができなかった。
ルキウスが呆れたように溜息を吐く。
「まったく、お前は余の女だ。そうである以上、勝手に死なれては困る」
「ルキウスもそうやって、女を支配するのね」
「当然であろう。余はすべてを支配する者だ」
「傲慢ね」
「それだけの力がある。驕っているつもりはない」
さも当然のように言う。マリーは少し呆れながらも、ルキウスほどの男であればその言葉も事実になるのだろうと思えた。
マリーは立ち上がり、目の端に浮かんだ涙を拭った。
今は何をしていいのかわからない。ずっと追い求めていたものが幻だと知り、途方に暮れてしまった。
もう見えなくなった蜃気楼を求めて立ち尽くしても仕方が無い。自分に何が出来るのかはわからないが、それが見つかるまではルキウスに協力してやろうと思った。
ルキウスのような優れた男がどうして自分を必要とするのかはわからないが、紅の勇者を殺すというその目的を叶えるために少しだけ力を貸してあげよう。
「ルキウス、死ぬのはしばらくやめるわ。あなたに協力してあげる」
「うむ、その心意気だ。安心しろ、余はそれに足る男だ。多くのものが余のために身命を賭して仕えている。マリーもそうやって生きればいい」
「それは遠慮しておくわ。でも、ルキウスがいてくれたから、村のみんなは助かったし、わたしも助かった。だから、その分は頑張るつもりよ」
「ふむ、まぁそれでよい。それよりもより重大なことがある」
ルキウスは真剣な面持ちで軽く顎を引いた。おそらく、これからのことを考えているのだろう。
紅の勇者を殺すと言ったルキウスだが、それについて何か考えがあるに違いない。
自分は人間でありながら、人々の希望の星である勇者を殺すことに協力しなければならない。
このことが露見すれば、自分のような娘は人類の敵として憎まれるだろう。それでも、世話になった恩をルキウスに対して返さなければいけない。
マリーは真剣な表情のルキウスを見ながら唇をぎゅっと閉じ、ルキウスの言葉を待った。
ルキウスが方法について語るのか、理由について語るのかはわからない。そうやってルキウスの言葉を待っていたが、ルキウスは何も言おうとしなかった。
どうしたのかと思っていると、ルキウスの手がすっと伸びてきた。天から降る雨を受けるかのように、ルキウスは手の平を上に向けたままマリーに向かって手を伸ばす。
その手の平で、マリーの左胸を掴んだ。大きな手の平で服の上からマリーの胸を揉む。
「……ルキウス、あなた何をしてるの」
そう尋ねたが、ルキウスは真剣な表情のままマリーの胸を揉んでいた。その感触を確かめるように指先を埋める。
ぎらりと瞳を光らせて、ルキウスが堂々と言う。
「素晴らしい、やはり思った通りだ。まったくもって素晴らしい。この肉質、量感、重みも大きさも、何もかもが素晴らしい、これは直接触れねばなるまい」
「いやルキウス、そうじゃなくて、なんでわたしの胸を揉んでるの?」
「決まっているであろう。酒場でマリーの胸をちらちらと見せられた時から、もはや体が疼いて仕方が無いのだ。この体を思う存分に味あわせてもらうぞ」
「いや、それはいいんだけど……」
「いいのだな?!」
ルキウスがずいっと顔を寄せてくる。マリーは思わずたじろいでしまった。真剣な表情でルキウスが何を考えているのかと思えば、いやらしいことだった。
わけのわからない男だ。
マリーが呆れていると、ルキウスが左手をマリーの右肩に置いた。
「よし、ではすぐに」
「ちょっと待って、外で発情してどうするのよ」
「外でなければよいのだな? ならばすぐ宿に戻るぞ。昨日は疲れていてすぐ眠ってしまったからな。まさに不覚、気を抜きすぎていた」
ルキウスはそう言うやいなやマリーの手を取って早足で歩き始めた。
この男が何を考えているのかまったくわからない。
ルキウスに手を引かれながら、マリーは溜息を吐いた。
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