19 / 84
19
しおりを挟む
夢の中なのに夢をみていた。
私は大海原で船に乗っていたが、落ちた。苦しくてもがいて、助けて、と水の中でおろかにも叫んだ。体が沈んでいく。こういう時は、力を抜けば浮上できる。頭ではわかっていても、体が背く。手足を動かして上にいきたい。気持ちが焦る。あ、水飲んじゃった。不思議にしょっぱくなかった。ただ、ものすごくまずかった。海水がまずいってどういうこと?!海水がおいしい、ていうのもきかないけどさ。しょっぱいの一言のはずなのに。辛い、とか。
「なぜだ…」
あれ?声が出た。瞬きをすれば、そこは海の中ではなく…。知らない部屋だった。このベッド、天蓋ついてる。おお、初めての経験。気分は一気にお嬢様だ。今着てる服は簡素だったけど、とてもサラサラしている。絹とか?肌触りがめっちゃいい。…で、どこだろう。
ゆっくり体を起こし周りを見る。ただの部屋にしては豪華だよね。天井高いし、家具高そうだし、絨毯もふかふかそう。花瓶に活けてある花もゴージャスだし。
え、と確か。記憶をたどろう。港で見学してたらクラーケンがあがったときいて…リヴァイアサンが襲ってきて。そうだ。
「魔力…」
…うん、ある。感じる。よかった。少ないけどなくなってはない。たぶん、これから少しずつ増えていくはず。なぜかわかる。全回復するまでどれくらいかかるかは不明だけど。
安心したらお腹がなった。いつからここにいるんだろう。ここ病院なのかな?それにしては人の声も聞こえないし、静かすぎる。
首に包帯が巻かれていた。ベッド脇のチェストを開ける。着てたローブとポシェットがあった。よかった、一緒に運んでくれた人ありがとー。
ポシェットの中に劣化しない食べ物なかったかなー。あれ、全部配っちゃったっけ?パウンドケーキ一口でも残ってないかなあ。
「失礼します」
声がして、誰か入ってきた。メイドだ。あの服装は館のではない。看護師かなあ。
「お水をお取り替え。え」
視線が合うとそのままフリーズしたので、もしもーしと手を振ってみる。
「おっ起きてるっ」
「すいません、さっき起きました」
反射的に謝ってしまったよ。その後、メイドはとても慌てて何回も、
「そのままでっそのままでっ」
と言いながら部屋を走って出て行った。なんだ?動いちゃいけない、てこと?頭がボーとする。やっぱ糖分~とポシェットを再度あさって見つけたクッキーを食べていると、数人の走ってくる音が聞こえてきた。確実に一人じゃない。さっきドア閉めていかなかったな、あのメイド。
「お、おはようございます」
「…ご気分はどうですか?」
この人初めて見る。お医者さんかな。白衣きてるし。
「ボーとします。あと体の節々が痛いのと、お腹がすきました」
正直に答える。
「第一声がそれか…おまえは」
久しぶりに聞くヨゾンの声がした。本当、すごく久し振りな気かする。
「食欲があるのは健康の証ですよ。少し診察しましょう」
お医者さんと、さっきとは違うメイド(看護師かな)が残り、診察してもらった。
「あの、もしかして一日寝てました?」
「…丸二日ですね」
どうりで体が痛いし、頭もボーとするわけだ。
二人が出て行くと、ヨゾンとさっきはいなかったマミヤが入ってきた。
「二日も寝てたの?」
「そうだ。ちなみにここは城だ。おまえは賓客扱いになってる」
「ええっ?」
大げさな。こちとら一般市民なのでビビる。
孫皇子と国を救ったという話だ。誰のことだ?そんな英雄。
「よかったー、心配したんですよ。あ、水入れます」
マミヤから水をもらう。本当は紅茶が飲みたかったんだけど、水分を口に入れるのが久しぶりだからか、とてもおいしく感じた。
「セリカ王女様は無事?」
「ああ」
それならよかった。任務は果たせたわけだ。
「ずっとついてて下さった。後できちんと礼を言えよ?」
ずいぶん心配をかけたようだ。
「で…、だ」
急に姿勢を改められると、真面目な顔が怖いんだけど。
「私のせいじゃないですよ?」
「…何のことだ?」
「へ?リヴァイアサンが出たことでしょ」
「当たり前じゃないですか。そんなの呪術師でもムリですよ」
そんな召還できる職業もあるのね。
「いや、ほらだって、ヨゾンなら私のせいにしそうじゃん?」
「ま、まあ、思わなかったわけじゃないがな」
ほらみろ。目が合うと、コホンとわざとらしく咳払いをした。
「そうじゃなくてだな。あのな、ディタ。おまえの魔力だが」
「ヨゾン殿。目が覚めたばかりの時に」
マミヤが非難の声をあげる。
「こういうのは早い方がいいんだ」
「魔力が少ないことですか?」
「…ああ」
二人とも暗い、雰囲気が。さっきまでの明るいほわほわ感はどこ?
そりゃ今はほんの少ししかないけど。徐々に増えていくよ?ディタ様の魔力復活するよ?
「こちらの方々の尽力でなんとか魔力をゼロにせずに、命が助かったんだ。だが、失った魔力は戻らない」
な、んて言った?!…おかしくない?ディタの体には魔力が戻りつつある。私にはわかる。感じるのだ。それが…戻らないって。
「ディタ」
マミヤがベッドに腰掛けて、私の手をそっと握る。マミヤの方が泣きそうだ。きっと彼女には、騎士に戻れなかった仲間を何回も見てきたのだろう。
「…それが常識ですか?」
「ん?…そうだ。なぁ、ディタ。俺の所へ来い。魔導局に移れ」
この世界の常識。たぶん、それ私には当てはまらない。でも、周りは信じている、常識。
もしかして…チャンスじゃない?周りはディタの魔力がほぼないと思っている。というか失ったと。てことは、魔法使局を堂々と辞められるし、目立たない。つまり、自由!
今なら…。魔力の少ない今なら、冒険者になれるのでは?魔力とかギルドで計ってもディタってばれないじゃん!増えて元に戻ったら、隠蔽かけちゃえばいいんだし。おお、我ながらいい考え!次のやることが決まった。
魔導局も考えたけど、あとでもできそう。なら、今しかできないことを優先にしよう。
「ヨゾン、ありがとうございます。でも、ちょっと考えたい」
「そうか…」
「私もディタが魔導局に来てくれたらうれしい。あそこなら時々会えるから」
魔法局よりかは騎士にとって身近よね。
「うん、ありがとう。そのときは差し入れ持って行かなきゃね」
泣きそうなマミヤが笑顔になる。
この二人にもとても心配をかけた。この出張来てよかったな。
さっきのメイドが食事を運んできてくれて、二人は部屋を出て行った。
おかゆと梅干しはさすがになかった。なんだろう。オートミール的な。パン粥とも違う。離乳食っぽい。味もない。懐かしい柔らかさだった。
「すみません、お忙しいところ」
ジンガを部屋に呼んでもらったのだ。魔力に詳しい人に話を聞きたかっった。確信を持つために。
ヨゾンの話と大概同じだった。違うのは、魔法使の魔力がゼロじゃない場合、戻ることもあるかもしれない、という点だ。回復した人は書物にはのっておらず、予想の範囲でしかないらしいが。可能性の話だ。
それでも十分。ディタはいずれ魔力が戻る。
そしてなぜか勧誘を受けた。
「え。魔力がないのに、ですか?」
「ない、のではありません。ほんの少しになっただけです。そこは大きな隔たりがあります」
魔法使としての誇りなのか、慰められてるのか力説された。両方かも。
いつでもお待ちしております、と部屋を出て行く時に繰り返し言われた。
お腹いっぱいになってお風呂(さすが城の賓客室!)まで入れてもらって、至れり尽くせり。ああ、至福の時間よ~。
明日は館に戻って、荷物をまとめて王国に帰る日だ。早い。
私は大海原で船に乗っていたが、落ちた。苦しくてもがいて、助けて、と水の中でおろかにも叫んだ。体が沈んでいく。こういう時は、力を抜けば浮上できる。頭ではわかっていても、体が背く。手足を動かして上にいきたい。気持ちが焦る。あ、水飲んじゃった。不思議にしょっぱくなかった。ただ、ものすごくまずかった。海水がまずいってどういうこと?!海水がおいしい、ていうのもきかないけどさ。しょっぱいの一言のはずなのに。辛い、とか。
「なぜだ…」
あれ?声が出た。瞬きをすれば、そこは海の中ではなく…。知らない部屋だった。このベッド、天蓋ついてる。おお、初めての経験。気分は一気にお嬢様だ。今着てる服は簡素だったけど、とてもサラサラしている。絹とか?肌触りがめっちゃいい。…で、どこだろう。
ゆっくり体を起こし周りを見る。ただの部屋にしては豪華だよね。天井高いし、家具高そうだし、絨毯もふかふかそう。花瓶に活けてある花もゴージャスだし。
え、と確か。記憶をたどろう。港で見学してたらクラーケンがあがったときいて…リヴァイアサンが襲ってきて。そうだ。
「魔力…」
…うん、ある。感じる。よかった。少ないけどなくなってはない。たぶん、これから少しずつ増えていくはず。なぜかわかる。全回復するまでどれくらいかかるかは不明だけど。
安心したらお腹がなった。いつからここにいるんだろう。ここ病院なのかな?それにしては人の声も聞こえないし、静かすぎる。
首に包帯が巻かれていた。ベッド脇のチェストを開ける。着てたローブとポシェットがあった。よかった、一緒に運んでくれた人ありがとー。
ポシェットの中に劣化しない食べ物なかったかなー。あれ、全部配っちゃったっけ?パウンドケーキ一口でも残ってないかなあ。
「失礼します」
声がして、誰か入ってきた。メイドだ。あの服装は館のではない。看護師かなあ。
「お水をお取り替え。え」
視線が合うとそのままフリーズしたので、もしもーしと手を振ってみる。
「おっ起きてるっ」
「すいません、さっき起きました」
反射的に謝ってしまったよ。その後、メイドはとても慌てて何回も、
「そのままでっそのままでっ」
と言いながら部屋を走って出て行った。なんだ?動いちゃいけない、てこと?頭がボーとする。やっぱ糖分~とポシェットを再度あさって見つけたクッキーを食べていると、数人の走ってくる音が聞こえてきた。確実に一人じゃない。さっきドア閉めていかなかったな、あのメイド。
「お、おはようございます」
「…ご気分はどうですか?」
この人初めて見る。お医者さんかな。白衣きてるし。
「ボーとします。あと体の節々が痛いのと、お腹がすきました」
正直に答える。
「第一声がそれか…おまえは」
久しぶりに聞くヨゾンの声がした。本当、すごく久し振りな気かする。
「食欲があるのは健康の証ですよ。少し診察しましょう」
お医者さんと、さっきとは違うメイド(看護師かな)が残り、診察してもらった。
「あの、もしかして一日寝てました?」
「…丸二日ですね」
どうりで体が痛いし、頭もボーとするわけだ。
二人が出て行くと、ヨゾンとさっきはいなかったマミヤが入ってきた。
「二日も寝てたの?」
「そうだ。ちなみにここは城だ。おまえは賓客扱いになってる」
「ええっ?」
大げさな。こちとら一般市民なのでビビる。
孫皇子と国を救ったという話だ。誰のことだ?そんな英雄。
「よかったー、心配したんですよ。あ、水入れます」
マミヤから水をもらう。本当は紅茶が飲みたかったんだけど、水分を口に入れるのが久しぶりだからか、とてもおいしく感じた。
「セリカ王女様は無事?」
「ああ」
それならよかった。任務は果たせたわけだ。
「ずっとついてて下さった。後できちんと礼を言えよ?」
ずいぶん心配をかけたようだ。
「で…、だ」
急に姿勢を改められると、真面目な顔が怖いんだけど。
「私のせいじゃないですよ?」
「…何のことだ?」
「へ?リヴァイアサンが出たことでしょ」
「当たり前じゃないですか。そんなの呪術師でもムリですよ」
そんな召還できる職業もあるのね。
「いや、ほらだって、ヨゾンなら私のせいにしそうじゃん?」
「ま、まあ、思わなかったわけじゃないがな」
ほらみろ。目が合うと、コホンとわざとらしく咳払いをした。
「そうじゃなくてだな。あのな、ディタ。おまえの魔力だが」
「ヨゾン殿。目が覚めたばかりの時に」
マミヤが非難の声をあげる。
「こういうのは早い方がいいんだ」
「魔力が少ないことですか?」
「…ああ」
二人とも暗い、雰囲気が。さっきまでの明るいほわほわ感はどこ?
そりゃ今はほんの少ししかないけど。徐々に増えていくよ?ディタ様の魔力復活するよ?
「こちらの方々の尽力でなんとか魔力をゼロにせずに、命が助かったんだ。だが、失った魔力は戻らない」
な、んて言った?!…おかしくない?ディタの体には魔力が戻りつつある。私にはわかる。感じるのだ。それが…戻らないって。
「ディタ」
マミヤがベッドに腰掛けて、私の手をそっと握る。マミヤの方が泣きそうだ。きっと彼女には、騎士に戻れなかった仲間を何回も見てきたのだろう。
「…それが常識ですか?」
「ん?…そうだ。なぁ、ディタ。俺の所へ来い。魔導局に移れ」
この世界の常識。たぶん、それ私には当てはまらない。でも、周りは信じている、常識。
もしかして…チャンスじゃない?周りはディタの魔力がほぼないと思っている。というか失ったと。てことは、魔法使局を堂々と辞められるし、目立たない。つまり、自由!
今なら…。魔力の少ない今なら、冒険者になれるのでは?魔力とかギルドで計ってもディタってばれないじゃん!増えて元に戻ったら、隠蔽かけちゃえばいいんだし。おお、我ながらいい考え!次のやることが決まった。
魔導局も考えたけど、あとでもできそう。なら、今しかできないことを優先にしよう。
「ヨゾン、ありがとうございます。でも、ちょっと考えたい」
「そうか…」
「私もディタが魔導局に来てくれたらうれしい。あそこなら時々会えるから」
魔法局よりかは騎士にとって身近よね。
「うん、ありがとう。そのときは差し入れ持って行かなきゃね」
泣きそうなマミヤが笑顔になる。
この二人にもとても心配をかけた。この出張来てよかったな。
さっきのメイドが食事を運んできてくれて、二人は部屋を出て行った。
おかゆと梅干しはさすがになかった。なんだろう。オートミール的な。パン粥とも違う。離乳食っぽい。味もない。懐かしい柔らかさだった。
「すみません、お忙しいところ」
ジンガを部屋に呼んでもらったのだ。魔力に詳しい人に話を聞きたかっった。確信を持つために。
ヨゾンの話と大概同じだった。違うのは、魔法使の魔力がゼロじゃない場合、戻ることもあるかもしれない、という点だ。回復した人は書物にはのっておらず、予想の範囲でしかないらしいが。可能性の話だ。
それでも十分。ディタはいずれ魔力が戻る。
そしてなぜか勧誘を受けた。
「え。魔力がないのに、ですか?」
「ない、のではありません。ほんの少しになっただけです。そこは大きな隔たりがあります」
魔法使としての誇りなのか、慰められてるのか力説された。両方かも。
いつでもお待ちしております、と部屋を出て行く時に繰り返し言われた。
お腹いっぱいになってお風呂(さすが城の賓客室!)まで入れてもらって、至れり尽くせり。ああ、至福の時間よ~。
明日は館に戻って、荷物をまとめて王国に帰る日だ。早い。
32
お気に入りに追加
170
あなたにおすすめの小説
捨てられ従魔とゆる暮らし
KUZUME
ファンタジー
旧題:捨てられ従魔の保護施設!
冒険者として、運送業者として、日々の生活に職業として溶け込む従魔術師。
けれど、世間では様々な理由で飼育しきれなくなった従魔を身勝手に放置していく問題に悩まされていた。
そんな時、従魔術師達の間である噂が流れる。
クリノリン王国、南の田舎地方──の、ルルビ村の東の外れ。
一風変わった造りの家には、とある変わった従魔術師が酔狂にも捨てられた従魔を引き取って暮らしているという。
─魔物を飼うなら最後まで責任持て!
─正しい知識と計画性!
─うちは、便利屋じゃなぁぁぁい!
今日もルルビ村の東の外れの家では、とある従魔術師の叫びと多種多様な魔物達の鳴き声がぎゃあぎゃあと元気良く響き渡る。
生贄にされた少年。故郷を離れてゆるりと暮らす。
水定ユウ
ファンタジー
村の仕来りで生贄にされた少年、天月・オボロナ。魔物が蠢く危険な森で死を覚悟した天月は、三人の異形の者たちに命を救われる。
異形の者たちの弟子となった天月は、数年後故郷を離れ、魔物による被害と魔法の溢れる町でバイトをしながら冒険者活動を続けていた。
そこで待ち受けるのは数々の陰謀や危険な魔物たち。
生贄として魔物に捧げられた少年は、冒険者活動を続けながらゆるりと日常を満喫する!
※とりあえず、一時完結いたしました。
今後は、短編や別タイトルで続けていくと思いますが、今回はここまで。
その際は、ぜひ読んでいただけると幸いです。
異世界召喚?やっと社畜から抜け出せる!
アルテミス
ファンタジー
第13回ファンタジー大賞に応募しました。応援してもらえると嬉しいです。
->最終選考まで残ったようですが、奨励賞止まりだったようです。応援ありがとうございました!
ーーーー
ヤンキーが勇者として召喚された。
社畜歴十五年のベテラン社畜の俺は、世界に巻き込まれてしまう。
巻き込まれたので女神様の加護はないし、チートもらった訳でもない。幸い召喚の担当をした公爵様が俺の生活の面倒を見てくれるらしいけどね。
そんな俺が異世界で女神様と崇められている”下級神”より上位の"創造神"から加護を与えられる話。
ほのぼのライフを目指してます。
設定も決めずに書き始めたのでブレブレです。気楽〜に読んでください。
6/20-22HOT1位、ファンタジー1位頂きました。有難うございます。
魔力吸収体質が厄介すぎて追放されたけど、創造スキルに進化したので、もふもふライフを送ることにしました
うみ
ファンタジー
魔力吸収能力を持つリヒトは、魔力が枯渇して「魔法が使えなくなる」という理由で街はずれでひっそりと暮らしていた。
そんな折、どす黒い魔力である魔素溢れる魔境が拡大してきていたため、領主から魔境へ向かえと追い出されてしまう。
魔境の入り口に差し掛かった時、全ての魔素が主人公に向けて流れ込み、魔力吸収能力がオーバーフローし覚醒する。
その結果、リヒトは有り余る魔力を使って妄想を形にする力「創造スキル」を手に入れたのだった。
魔素の無くなった魔境は元の大自然に戻り、街に戻れない彼はここでノンビリ生きていく決意をする。
手に入れた力で高さ333メートルもある建物を作りご満悦の彼の元へ、邪神と名乗る白猫にのった小動物や、獣人の少女が訪れ、更には豊富な食糧を嗅ぎつけたゴブリンの大軍が迫って来て……。
いつしかリヒトは魔物たちから魔王と呼ばるようになる。それに伴い、333メートルの建物は魔王城として畏怖されるようになっていく。
異世界転生は、0歳からがいいよね
八時
ファンタジー
転生小説好きの少年が神様のおっちょこちょいで異世界転生してしまった。
神様からのギフト(チート能力)で無双します。
初めてなので誤字があったらすいません。
自由気ままに投稿していきます。
まさか転生?
花菱
ファンタジー
気付いたら異世界? しかも身体が?
一体どうなってるの…
あれ?でも……
滑舌かなり悪く、ご都合主義のお話。
初めてなので作者にも今後どうなっていくのか分からない……
転生したら死にそうな孤児だった
佐々木鴻
ファンタジー
過去に四度生まれ変わり、そして五度目の人生に目覚めた少女はある日、生まれたばかりで捨てられたの赤子と出会う。
保護しますか? の選択肢に【はい】と【YES】しかない少女はその子を引き取り妹として育て始める。
やがて美しく育ったその子は、少女と強い因縁があった。
悲劇はありません。難しい人間関係や柵はめんどく(ゲフンゲフン)ありません。
世界は、意外と優しいのです。
異世界王女に転生したけど、貧乏生活から脱出できるのか
片上尚
ファンタジー
海の事故で命を落とした山田陽子は、女神ロミア様に頼まれて魔法がある世界のとある国、ファルメディアの第三王女アリスティアに転生!
悠々自適の贅沢王女生活やイケメン王子との結婚、もしくは現代知識で無双チートを夢見て目覚めてみると、待っていたのは3食草粥生活でした…
アリスティアは現代知識を使って自国を豊かにできるのか?
痩せっぽっちの王女様奮闘記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる