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第参幕 霊具
第五話
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しんと静まり返った弓道場。
ゆっくりと、けれどもキレのある動作で弥生様が弓を引いた。
一呼吸おいて放たれた矢は、的のほぼ中心にあたった。
凛としたその横顔は、なんだかいつもの弥生様じゃない。
もっとこう、神秘的に見える。
掃除が終わり、練習のためにやってきた弥生様と交代するようにして出て行こうとしたわたしを、なぜか弥生様が引きとめた。
ちょっと話があるの、なんて言われたんだけれど、その前に数本撃って集中力を高めたいらしく、わたしは彼女の練習が終わるのを待っている。
でも、待っていて正解かもしれない。
弓を構える時のフォームはとても勉強になる。
フォームだけじゃなく、その前後の動作も。
集中し霊力を高める、これが弥生様のやり方なんだね。
落ち着いた一つ一つの動きが、啼々鏡弥生という人物を語っている。
「…ねぇ、貴女はどうして姫巫女になったの?」
構えた弓矢を降ろし、弥生様が言った。
じっと見つめてくる目は真剣そのもので、だからこそ、わたしも誤魔化しなんて一切せずに答えなければと思う。
「笑われるかもしれませんが、わたしは、秋ちゃんの為に姫巫女になる事を選びました」
「秋ちゃん?」
「はい。わたしと同じ女中で、わたしのお姉さんのような存在なんです。秋ちゃんはいつもわたしを助けてくれました。わたしは秋ちゃんに守られてきたんです。だから、わたしに姫巫女になる素質があるというのなら、わたしはこの力で秋ちゃんを守りたい。そう思ったんです」
「そう…。随分と単純な理由ね。人々を守るのが姫巫女の役目と言えばそうだけれど…。でも、誰かの為になんて理由じゃ、最強にはなれないわよ」
「最強…ですか?」
「ここにいるのは、誰かの為になんて大義名分を掲げた、自分の為に生きている娘達だけよ。あたしも含め、ね」
自嘲的な笑みを浮かべて弥生様は続ける。
視線はわたしから手にした弓へと移された。
「姫巫女として認められたい。強い霊力を手に入れたい。理由は人それぞれだけれど、みんな姫神を目指して修行しているわ。姫神は姫巫女の頂点だから」
「それが、最強とどう関係が…?」
「人は、誰かの為に戦う事はできる。でも、誰かの為に命は賭けられない。自分の為ならばどんな試練だって乗り越えられるけれど、誰かの為にじゃ途中でつまづくわ」
「そんな事…」
「ないとは言い切れないでしょ。それとも貴女、自分を利用していると分かった相手に、命賭けられるの?」
「それは…」
「人って言うのはね、自分の為にならなんだってできるのよ。誰かの為になんてただの言い訳。結局のところ、自分が一番可愛いものなの」
きっ、とわたしを睨むように弥生様は見た。
言葉の最後、感情が少し強くなる。
自分が一番可愛いものだという弥生様の目は、なぜだか戸惑っているようだった。
まるで、否定してもらいたいと、そう言っているよう。
「そんなこと、ないと思います。自分の為だけでなく、誰かの為にだって、人は強くなれると思います」
「血の繋がらない他者の為に、貴女は命を賭けられる?命の危険を冒してまで、助けに行ける?」
「…断言はできません」
「やっぱりね」
「でも」
ほんの少し、残念そうな弥生様の目を見て、わたしは口を開いた。
「助けに行きます。わたしには、姫巫女の使命がどんなものなのか想像できません。命の危険が伴うと泰時様には言われました。けれどもそれがどれほど危険なものなのかが理解できていません。身をもって知って、諦めるかもしれません。けれど、誰かが行かなければならないというのなら、わたしは助けに行きます。たとえそれが、わたしを嫌っている人であっても」
「そう…」
わたしの答えを聞いた弥生様はじっと目を瞑った。
思った事をそのまま口にしたんだけど、わたしの答え、間違ってたのかな?
ドキドキとなる胸に、ごくりと唾を飲み込んだ。
「なら、証明してみせて」
「証明?」
「自分の為でなく、誰かの為に強くなるという、貴女の志を」
そう言って弥生様はわたしに弓を手渡した。
「姫巫女見習いから抜け出すヒント、教えてあげる」
「ヒント?」
「貴女の事だから、このまま修行していればいずれ昇格するとか思っていたんじゃないの?」
「え…違うんですか?」
「このまま修行していれば、確かに霊力は高められるわ。潜在能力も高いし、きっとすぐに霊力の流れをコントロールできると思う。でも、それじゃダメ。そんなのは見習い以前の問題よ」
「じゃあ、どうすれば…?」
「霊具を見つけるのよ」
「れいぐ?」
「霊具は人それぞれ。その人に一番合った形をしているわ」
「れいぐってなんですか?」
「これ以上言ったらヒントにならないじゃない」
「そんな…」
「貴女が霊具を見つけたら、そして使いこなせたら、もしかしたらことり様を抜いて姫巫女史上最強になれるかもね」
「わたしは別に、最強になりたい訳じゃ…」
「わかっているわよ。ただ、霊具を見つける事も修行のひとつなのよ。霊具の見つけ方を教えたら意味ないじゃない。今のヒントは霊具のれの字もしらないあなたへのサービス」
「サービス、ですか?」
「そう。そしてここからがヒント」
そういうと弥生様は辺りを見回して誰もいないことを確認すると、わたしの前にしゃがみこんだ。
正座をして聞いていたわたしと目線が同じ高さになる。
「ただ与えられたメニューをこなすだけじゃダメ。周りを見なさい。技術は教わるものじゃない、盗むものよ」
「盗むもの…」
「あたしに言えるのはこれくらい。あたしだって、貴女が潜在能力を開花させてあたしよりも強い姫巫女になるのを嫌がっている一人なんだからね」
そういう弥生様は、けれどもどこか楽しそうで。
快く応援してくれている訳ではないけれど、フェアにいきたいと、そう思ってくれているのかも。
ちょっと、前向きすぎるかな?
元女中であるわたしを嫌っている人が大勢いるのは分かっている。
でも、少なくとも弥生様は敵じゃないって事なのかな。
「わたし、頑張ります!頑張って、弥生様に追いついてみせます!」
「そう簡単に追いつけると思わないでよね」
「はいっ」
元気に返事をしたわたしに「頑張って」と言って、弥生様は弓道場を出て行った。
弥生様も応援してくれているし、もっともっと頑張って早く一人前の姫巫女にならなくっちゃ。
その為には『れいぐ』というものがなんなのかを知る必要性があるよね。
まずは言われた通り、周りを見てみよう。
『れいぐ』へのヒントがあるかもしれないし。
ゆっくりと、けれどもキレのある動作で弥生様が弓を引いた。
一呼吸おいて放たれた矢は、的のほぼ中心にあたった。
凛としたその横顔は、なんだかいつもの弥生様じゃない。
もっとこう、神秘的に見える。
掃除が終わり、練習のためにやってきた弥生様と交代するようにして出て行こうとしたわたしを、なぜか弥生様が引きとめた。
ちょっと話があるの、なんて言われたんだけれど、その前に数本撃って集中力を高めたいらしく、わたしは彼女の練習が終わるのを待っている。
でも、待っていて正解かもしれない。
弓を構える時のフォームはとても勉強になる。
フォームだけじゃなく、その前後の動作も。
集中し霊力を高める、これが弥生様のやり方なんだね。
落ち着いた一つ一つの動きが、啼々鏡弥生という人物を語っている。
「…ねぇ、貴女はどうして姫巫女になったの?」
構えた弓矢を降ろし、弥生様が言った。
じっと見つめてくる目は真剣そのもので、だからこそ、わたしも誤魔化しなんて一切せずに答えなければと思う。
「笑われるかもしれませんが、わたしは、秋ちゃんの為に姫巫女になる事を選びました」
「秋ちゃん?」
「はい。わたしと同じ女中で、わたしのお姉さんのような存在なんです。秋ちゃんはいつもわたしを助けてくれました。わたしは秋ちゃんに守られてきたんです。だから、わたしに姫巫女になる素質があるというのなら、わたしはこの力で秋ちゃんを守りたい。そう思ったんです」
「そう…。随分と単純な理由ね。人々を守るのが姫巫女の役目と言えばそうだけれど…。でも、誰かの為になんて理由じゃ、最強にはなれないわよ」
「最強…ですか?」
「ここにいるのは、誰かの為になんて大義名分を掲げた、自分の為に生きている娘達だけよ。あたしも含め、ね」
自嘲的な笑みを浮かべて弥生様は続ける。
視線はわたしから手にした弓へと移された。
「姫巫女として認められたい。強い霊力を手に入れたい。理由は人それぞれだけれど、みんな姫神を目指して修行しているわ。姫神は姫巫女の頂点だから」
「それが、最強とどう関係が…?」
「人は、誰かの為に戦う事はできる。でも、誰かの為に命は賭けられない。自分の為ならばどんな試練だって乗り越えられるけれど、誰かの為にじゃ途中でつまづくわ」
「そんな事…」
「ないとは言い切れないでしょ。それとも貴女、自分を利用していると分かった相手に、命賭けられるの?」
「それは…」
「人って言うのはね、自分の為にならなんだってできるのよ。誰かの為になんてただの言い訳。結局のところ、自分が一番可愛いものなの」
きっ、とわたしを睨むように弥生様は見た。
言葉の最後、感情が少し強くなる。
自分が一番可愛いものだという弥生様の目は、なぜだか戸惑っているようだった。
まるで、否定してもらいたいと、そう言っているよう。
「そんなこと、ないと思います。自分の為だけでなく、誰かの為にだって、人は強くなれると思います」
「血の繋がらない他者の為に、貴女は命を賭けられる?命の危険を冒してまで、助けに行ける?」
「…断言はできません」
「やっぱりね」
「でも」
ほんの少し、残念そうな弥生様の目を見て、わたしは口を開いた。
「助けに行きます。わたしには、姫巫女の使命がどんなものなのか想像できません。命の危険が伴うと泰時様には言われました。けれどもそれがどれほど危険なものなのかが理解できていません。身をもって知って、諦めるかもしれません。けれど、誰かが行かなければならないというのなら、わたしは助けに行きます。たとえそれが、わたしを嫌っている人であっても」
「そう…」
わたしの答えを聞いた弥生様はじっと目を瞑った。
思った事をそのまま口にしたんだけど、わたしの答え、間違ってたのかな?
ドキドキとなる胸に、ごくりと唾を飲み込んだ。
「なら、証明してみせて」
「証明?」
「自分の為でなく、誰かの為に強くなるという、貴女の志を」
そう言って弥生様はわたしに弓を手渡した。
「姫巫女見習いから抜け出すヒント、教えてあげる」
「ヒント?」
「貴女の事だから、このまま修行していればいずれ昇格するとか思っていたんじゃないの?」
「え…違うんですか?」
「このまま修行していれば、確かに霊力は高められるわ。潜在能力も高いし、きっとすぐに霊力の流れをコントロールできると思う。でも、それじゃダメ。そんなのは見習い以前の問題よ」
「じゃあ、どうすれば…?」
「霊具を見つけるのよ」
「れいぐ?」
「霊具は人それぞれ。その人に一番合った形をしているわ」
「れいぐってなんですか?」
「これ以上言ったらヒントにならないじゃない」
「そんな…」
「貴女が霊具を見つけたら、そして使いこなせたら、もしかしたらことり様を抜いて姫巫女史上最強になれるかもね」
「わたしは別に、最強になりたい訳じゃ…」
「わかっているわよ。ただ、霊具を見つける事も修行のひとつなのよ。霊具の見つけ方を教えたら意味ないじゃない。今のヒントは霊具のれの字もしらないあなたへのサービス」
「サービス、ですか?」
「そう。そしてここからがヒント」
そういうと弥生様は辺りを見回して誰もいないことを確認すると、わたしの前にしゃがみこんだ。
正座をして聞いていたわたしと目線が同じ高さになる。
「ただ与えられたメニューをこなすだけじゃダメ。周りを見なさい。技術は教わるものじゃない、盗むものよ」
「盗むもの…」
「あたしに言えるのはこれくらい。あたしだって、貴女が潜在能力を開花させてあたしよりも強い姫巫女になるのを嫌がっている一人なんだからね」
そういう弥生様は、けれどもどこか楽しそうで。
快く応援してくれている訳ではないけれど、フェアにいきたいと、そう思ってくれているのかも。
ちょっと、前向きすぎるかな?
元女中であるわたしを嫌っている人が大勢いるのは分かっている。
でも、少なくとも弥生様は敵じゃないって事なのかな。
「わたし、頑張ります!頑張って、弥生様に追いついてみせます!」
「そう簡単に追いつけると思わないでよね」
「はいっ」
元気に返事をしたわたしに「頑張って」と言って、弥生様は弓道場を出て行った。
弥生様も応援してくれているし、もっともっと頑張って早く一人前の姫巫女にならなくっちゃ。
その為には『れいぐ』というものがなんなのかを知る必要性があるよね。
まずは言われた通り、周りを見てみよう。
『れいぐ』へのヒントがあるかもしれないし。
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