上 下
273 / 318
連載

334.ですよね!

しおりを挟む
「きゃあ!クリス何するの!?」

ローズは慌てて殴られたカイルに寄り添う!

「こいつが約束をやぶったからです!姉さんと結婚するまでは最後までは手を出さないって言ってたのに…」

カイルを睨みつけると

「最後まで手を出さない?クリス、カイル様なんの事?」

ローズは意味がわからずに二人を交互に見ると…

「ローズ…」

おずおずとキャシーとロイが部屋に入ってきた。

「えっ…キャシー…キャシー!!」

ローズは花が咲くような笑顔でキャシーを見ると両手を広げて駆け寄った!

そのまま困惑するキャシーに抱きつくと…

「キャシー…会いたかった。来てくれてすごく嬉しい!」

「ローズ…私も…会いたかった…」

キャシーが瞳を潤ませると

「キャシーったら見ないうちに泣き虫になった?」

笑いながらキャシーの涙を拭うと、ぽっと頬を赤らめた。

「おっほん…ローズ…それ俺の役目だから」

ロイはローズからキャシーを奪うと自分の胸にキャシーを抱き寄せた。

「あっロイ王子!いたんですか!?」

「うん、居たね。ずっと一緒に居たよ」

「すみません!全然気が付かなくて」

「いいけど…それよりもカイルとクリスはそのままで大丈夫?」

「あっ!」

ローズが振り返るとクリスとカイルが手を掴み合い交戦していた!

「ちょっと!なんで喧嘩してるの!?」

ローズが慌てて二人を止めると

「こいつが約束を破ったからです!」

「クリス、落ち着けよ。俺は何もしてないぞ…」

カイルが軽く笑いながらクリスを見ると

「嘘つけ!僕は聞いたぞ!」

「聞いた?何を?」

ローズがクリスに聞くと…

「そ、それは…その…姉さんとカイルが…その…」

言葉を詰まらせると

「なんかイチャイチャしてたな」

ロイがあっさりと答えた。

「イチャイチャ!?そ、そんなことないですよ!」

ローズが慌てて否定するように首を振ると

「私も聞いちゃった…ローズごめんなさい」

キャシーが頬を赤らめながら目を逸らして謝る。

そんな皆の様子にローズとカイルは顔を見合わせた。

「ごめんなさい、本当になんの事かわからないわ?」

ローズが眉を顰めてクリス達を見ると

「さっきまでここで何してたのさ、カイル正直にいいな!」

ロイがニヤニヤ笑いながら聞く。

「さっきまで?」

「二人でベッドで寝てた…でしょうが…」

クリスが語尾を弱めると

「ベッドで?二人でマッサージしてましたけど…」

「「「マッサージ!?」」」

「ええ、鍛錬を終えたのでお互い足の筋肉の疲労がありマッサージしてましたが…それの事?」

「マッサージ…」

クリスが唖然と言葉を繰り返す。

「クリス…何か言いたいことあるかな?」

カイルはニッコリとクリスに微笑んだ。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話

ラララキヲ
恋愛
 長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。  初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。  しかし寝室に居た妻は……  希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──  一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……── <【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました> ◇テンプレ浮気クソ男女。 ◇軽い触れ合い表現があるのでR15に ◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。 ◇ご都合展開。矛盾は察して下さい… ◇なろうにも上げてます。 ※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)

5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?

gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。 そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて 「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」 もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね? 3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。 4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。 1章が書籍になりました。

最愛の側妃だけを愛する旦那様、あなたの愛は要りません

abang
恋愛
私の旦那様は七人の側妃を持つ、巷でも噂の好色王。 後宮はいつでも女の戦いが絶えない。 安心して眠ることもできない後宮に、他の妃の所にばかり通う皇帝である夫。 「どうして、この人を愛していたのかしら?」 ずっと静観していた皇后の心は冷めてしまいう。 それなのに皇帝は急に皇后に興味を向けて……!? 「あの人に興味はありません。勝手になさい!」

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました

kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」 王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。

義妹の嫌がらせで、子持ち男性と結婚する羽目になりました。義理の娘に嫌われることも覚悟していましたが、本当の家族を手に入れることができました。

石河 翠
ファンタジー
義母と義妹の嫌がらせにより、子持ち男性の元に嫁ぐことになった主人公。夫になる男性は、前妻が残した一人娘を可愛がっており、新しい子どもはいらないのだという。 実家を出ても、自分は家族を持つことなどできない。そう思っていた主人公だが、娘思いの男性と素直になれないわがままな義理の娘に好感を持ち、少しずつ距離を縮めていく。 そんなある日、死んだはずの前妻が屋敷に現れ、主人公を追い出そうとしてきた。前妻いわく、血の繋がった母親の方が、継母よりも価値があるのだという。主人公が言葉に詰まったその時……。 血の繋がらない母と娘が家族になるまでのお話。 この作品は、小説家になろうおよびエブリスタにも投稿しております。 扉絵は、管澤捻さまに描いていただきました。

逃した番は他国に嫁ぐ

基本二度寝
恋愛
「番が現れたら、婚約を解消してほしい」 婚約者との茶会。 和やかな会話が落ち着いた所で、改まって座を正した王太子ヴェロージオは婚約者の公爵令嬢グリシアにそう願った。 獣人の血が交じるこの国で、番というものの存在の大きさは誰しも理解している。 だから、グリシアも頷いた。 「はい。わかりました。お互いどちらかが番と出会えたら円満に婚約解消をしましょう!」 グリシアに答えに満足したはずなのだが、ヴェロージオの心に沸き上がる感情。 こちらの希望を受け入れられたはずのに…、何故か、もやっとした気持ちになった。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。