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連載
282.進展
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「何を話していたんですかぁ~」
階段を上がるとスミスさんがニヤニヤしながらローズが来るのを待っていた。
「別に…なんでもないです」
ローズはスミスさんを避けると部屋へと向かう。
しかしスミスはローズの後を着いてきた。
「あの?まだ何か?」
ローズがジロっとスミスを見ると
「いや、女性を一人で帰らせるわけには…部屋までお送りしますよ」
「結構です、一人で帰れますから」
ローズは断るとさっさと一人で歩き出す。
「ローズ!」
すると廊下の端からカイルが心配そうに駆けつけて来た。
そしてローズと一緒に歩くスミスに気が付くと…
「やっぱりお前か…ローズに近づくなと言われただろ!」
カイルがローズを庇うように間に立つと
「えーやだなぁ僕なんにもしてませんよ?それよりもやられたの僕だし…ちゃんと許可が出るまで手は出しませんよ~」
スミスが笑うと
「許可など出ない!」
「それはどうでしょう…明日には経過観察をするのでまたローズさんのところに行きますね!では僕はこれで」
スミスはローズにヒラヒラと手を振るとスキップしながら帰っていった。
スミスが見えなくなると
「ローズ!何故ついて行った!あいつは気をつけろと言っただろ!」
カイルがローズを見ると
「その件はすみませんでした…でも彼じゃないとあの場所には連れて行ってくれないと思ったから…」
「あの場所?」
「ジュリアさんのところです。私…彼女ともう一度会って話して見たかった」
「また酷いことを言われたんじゃないのか…」
「そうですね…でもよく覚えてないかな?それに私も酷いこと言いましたしお互い様です」
ローズが苦笑すると
「だからスミスさんについて行ったことに後悔はありません…それにちゃんと自分の身は守るつもりでしたから」
そういうとスカートをめくり出す。
「な、何を…」
カイルが顔を真っ赤にすると…
「これですよ」
ローズの怪我をした反対側の足には小さなナイフが括り付けられていた。
「これがあったのでどうにかなるかなと…」
ローズが微笑むと
「スミス…手を出さなくて正解だったな…」
「まぁあんまりにも酷いので頬を思いっきりひっぱたいてしまいましたが…」
「ああ、だから腫れていたのか…」
カイルが納得すると
「強く…やりすぎましたかね?」
ローズが心配そうに聞くと
「大丈夫だ、あれくらいで何か感じるようなやつじゃない。でもやっぱりあいつと二人で会うのはやめてくれ…俺の心臓が持たない」
カイルが胸を押さえる。
「それは…なんでですか?」
ローズはじっとカイルを見つめる…その表情、言葉を見逃さないように
カイルはローズの真剣な顔に驚きつつ笑って答える。
「そりゃ君が心配だからだよ」
「何故?友達だから?」
「いや…俺は君を友達だとは…今は思ってない」
カイルは真剣な顔でローズを見つめると…ローズがピクっと反応する。
「そう…ですか…」
ローズはカイルから目を逸らして何かを考えるように下を向く。
「明日…ロイ王子とキャシーがデートですよね…カイル様は警護ですか?」
「いや…ずっと任務続きだったから休みをもらったよ…もし、よかったら…」
カイルは一緒に何処かに出かけようかと言おうとするが躊躇っているとローズが笑顔で先に声をかけた。
「ならカイル様明日は私とデートしてくれませんか?」
カイルはローズの言った言葉の意味を理解するのに時間がかかった。
階段を上がるとスミスさんがニヤニヤしながらローズが来るのを待っていた。
「別に…なんでもないです」
ローズはスミスさんを避けると部屋へと向かう。
しかしスミスはローズの後を着いてきた。
「あの?まだ何か?」
ローズがジロっとスミスを見ると
「いや、女性を一人で帰らせるわけには…部屋までお送りしますよ」
「結構です、一人で帰れますから」
ローズは断るとさっさと一人で歩き出す。
「ローズ!」
すると廊下の端からカイルが心配そうに駆けつけて来た。
そしてローズと一緒に歩くスミスに気が付くと…
「やっぱりお前か…ローズに近づくなと言われただろ!」
カイルがローズを庇うように間に立つと
「えーやだなぁ僕なんにもしてませんよ?それよりもやられたの僕だし…ちゃんと許可が出るまで手は出しませんよ~」
スミスが笑うと
「許可など出ない!」
「それはどうでしょう…明日には経過観察をするのでまたローズさんのところに行きますね!では僕はこれで」
スミスはローズにヒラヒラと手を振るとスキップしながら帰っていった。
スミスが見えなくなると
「ローズ!何故ついて行った!あいつは気をつけろと言っただろ!」
カイルがローズを見ると
「その件はすみませんでした…でも彼じゃないとあの場所には連れて行ってくれないと思ったから…」
「あの場所?」
「ジュリアさんのところです。私…彼女ともう一度会って話して見たかった」
「また酷いことを言われたんじゃないのか…」
「そうですね…でもよく覚えてないかな?それに私も酷いこと言いましたしお互い様です」
ローズが苦笑すると
「だからスミスさんについて行ったことに後悔はありません…それにちゃんと自分の身は守るつもりでしたから」
そういうとスカートをめくり出す。
「な、何を…」
カイルが顔を真っ赤にすると…
「これですよ」
ローズの怪我をした反対側の足には小さなナイフが括り付けられていた。
「これがあったのでどうにかなるかなと…」
ローズが微笑むと
「スミス…手を出さなくて正解だったな…」
「まぁあんまりにも酷いので頬を思いっきりひっぱたいてしまいましたが…」
「ああ、だから腫れていたのか…」
カイルが納得すると
「強く…やりすぎましたかね?」
ローズが心配そうに聞くと
「大丈夫だ、あれくらいで何か感じるようなやつじゃない。でもやっぱりあいつと二人で会うのはやめてくれ…俺の心臓が持たない」
カイルが胸を押さえる。
「それは…なんでですか?」
ローズはじっとカイルを見つめる…その表情、言葉を見逃さないように
カイルはローズの真剣な顔に驚きつつ笑って答える。
「そりゃ君が心配だからだよ」
「何故?友達だから?」
「いや…俺は君を友達だとは…今は思ってない」
カイルは真剣な顔でローズを見つめると…ローズがピクっと反応する。
「そう…ですか…」
ローズはカイルから目を逸らして何かを考えるように下を向く。
「明日…ロイ王子とキャシーがデートですよね…カイル様は警護ですか?」
「いや…ずっと任務続きだったから休みをもらったよ…もし、よかったら…」
カイルは一緒に何処かに出かけようかと言おうとするが躊躇っているとローズが笑顔で先に声をかけた。
「ならカイル様明日は私とデートしてくれませんか?」
カイルはローズの言った言葉の意味を理解するのに時間がかかった。
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