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☆
空間移動
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「セバスさん!セバスさん!テレポートってわかります?」
ミヅキが唐突にセバスに聞く…
「てれ…いえ、一体どういうものですか?」
「物体や自分自身を一瞬で移動させる事です!どうにか魔法で出来ないかなぁ~って…」
「ミヅキさん…あなたのその小さな頭には一体何が詰まっているのですか?」
セバスはミヅキの頭を敬うように撫でる。
「確かにその魔法を使おうとした者はいましたが誰も成功した者はいなかったかと…」
「そうなんだ…」
ミヅキがシュンとすると
「それを使って何をしようと?」
「えっ?そしたら移動が楽だし!王都にも町にも直ぐに行けそうだから!」
ミヅキがあっさりと答える…
「まぁミヅキさんの事ですか、そんなものですよね…」
セバスさんが苦笑する。
「収納魔法の応用編で空間を作ってそこに入って違う場所に空間を作って出す…ってのをやれば出来るんじゃないのかなぁ…って思ってるんだけど…」
「ミヅキさん…簡単に言いますがそれ物凄く高度な事ですからね」
「そ、そう?」
ミヅキは石を拾うと…
「これをしまって…あっちで出す…」
ミヅキは石を空間に閉じ込め5mほど先で空間から出すイメージをすると…
コロッ…
石が何も無い所から落ちてきた…
「みて!出来た!」
「デキマシタネ…」
セバスが真顔で答える…
「これ人でも出来るかな?」
「えっ…いきなり人でやるんですか?」
セバスが心配すると
「ちょっとだけやってみるから…」
「駄目です!ミヅキさん自分で試そうとしてますよね?」
「うっ…だって自分でやるのが一番だから」
「もしなにかあったらどうするんですか!?」
「だからって他の人で試せないし…」
「ベイカーさんは?」
セバスさんが言うと…
「えっ…だ、駄目だよ!ベイカーさんに何かあったら…」
「ベイカーさんならどうにかなると思いますがねぇ…なんならアランでもいいですよ。いなくなっても誰も困りませんし…」
「セ、セシルさんが困るんじゃ…」
「いえ、かえって喜ぶんじゃないですか?」
「ま、まさか…いや!やっぱり駄目です!やるならまずは自分で!」
「それならば私を移動させて下さい、ミヅキさんがやるくらいなら私が…」
セバスさんが笑って答える。
「えっ…」
「もし失敗したとしても決してミヅキさんを恨んだりは致しませんから安心してください」
「そ、そんな事出来ないよ…」
「じゃ、じゃあ最初は虫とかそういうので練習してみます!それならいい?」
ミヅキがセバスを上目遣いで見上げると…
「ま、まぁミヅキさん自身でやらないのであれば…」
セバスさんが渋々頷くと
「はーい!」
ミヅキは笑顔で返事をしてそこら辺にいる虫を捕まえると…
「入れて…出す!」
空間にしまって1mほど先で出そうとするが…
「あれ?出てこない…」
ミヅキは空間を探すがどこにも虫の姿は無い…
「どうしました?」
「な、なんか…どっか行っちゃた」
へへ…
笑って誤魔化すが
「ミヅキさん…この魔法は使用禁止です…決して自分でやってはいけませんよ!」
「ひっ!は、はい!」
セバスさんがにっこりと笑いながらミヅキを見つめる。
(おかしいなぁ…取り出すイメージが足りなかったのかなぁ…)
ミヅキはもう一度こっそり虫を捕まえて空間にしまうと…
(しまって…あそこだ!)
出す場所をじっと見つめると…
ボトッ…
虫が落ちてきた!
「やった!出来た!」
思わず叫ぶと
「何が出来たのですか?」
セバスさんが後ろに立っている…
「あっ…えっと…」
ミヅキがチラッとセバスさんを振り返って見ると…
そこにはもはや笑っていないセバスさんが腕を組んで仁王立ちで立っていた…。
(きゃー!)
ミヅキはあまりの恐怖に思わず自分を空間に入れてしまった…。
ミヅキが唐突にセバスに聞く…
「てれ…いえ、一体どういうものですか?」
「物体や自分自身を一瞬で移動させる事です!どうにか魔法で出来ないかなぁ~って…」
「ミヅキさん…あなたのその小さな頭には一体何が詰まっているのですか?」
セバスはミヅキの頭を敬うように撫でる。
「確かにその魔法を使おうとした者はいましたが誰も成功した者はいなかったかと…」
「そうなんだ…」
ミヅキがシュンとすると
「それを使って何をしようと?」
「えっ?そしたら移動が楽だし!王都にも町にも直ぐに行けそうだから!」
ミヅキがあっさりと答える…
「まぁミヅキさんの事ですか、そんなものですよね…」
セバスさんが苦笑する。
「収納魔法の応用編で空間を作ってそこに入って違う場所に空間を作って出す…ってのをやれば出来るんじゃないのかなぁ…って思ってるんだけど…」
「ミヅキさん…簡単に言いますがそれ物凄く高度な事ですからね」
「そ、そう?」
ミヅキは石を拾うと…
「これをしまって…あっちで出す…」
ミヅキは石を空間に閉じ込め5mほど先で空間から出すイメージをすると…
コロッ…
石が何も無い所から落ちてきた…
「みて!出来た!」
「デキマシタネ…」
セバスが真顔で答える…
「これ人でも出来るかな?」
「えっ…いきなり人でやるんですか?」
セバスが心配すると
「ちょっとだけやってみるから…」
「駄目です!ミヅキさん自分で試そうとしてますよね?」
「うっ…だって自分でやるのが一番だから」
「もしなにかあったらどうするんですか!?」
「だからって他の人で試せないし…」
「ベイカーさんは?」
セバスさんが言うと…
「えっ…だ、駄目だよ!ベイカーさんに何かあったら…」
「ベイカーさんならどうにかなると思いますがねぇ…なんならアランでもいいですよ。いなくなっても誰も困りませんし…」
「セ、セシルさんが困るんじゃ…」
「いえ、かえって喜ぶんじゃないですか?」
「ま、まさか…いや!やっぱり駄目です!やるならまずは自分で!」
「それならば私を移動させて下さい、ミヅキさんがやるくらいなら私が…」
セバスさんが笑って答える。
「えっ…」
「もし失敗したとしても決してミヅキさんを恨んだりは致しませんから安心してください」
「そ、そんな事出来ないよ…」
「じゃ、じゃあ最初は虫とかそういうので練習してみます!それならいい?」
ミヅキがセバスを上目遣いで見上げると…
「ま、まぁミヅキさん自身でやらないのであれば…」
セバスさんが渋々頷くと
「はーい!」
ミヅキは笑顔で返事をしてそこら辺にいる虫を捕まえると…
「入れて…出す!」
空間にしまって1mほど先で出そうとするが…
「あれ?出てこない…」
ミヅキは空間を探すがどこにも虫の姿は無い…
「どうしました?」
「な、なんか…どっか行っちゃた」
へへ…
笑って誤魔化すが
「ミヅキさん…この魔法は使用禁止です…決して自分でやってはいけませんよ!」
「ひっ!は、はい!」
セバスさんがにっこりと笑いながらミヅキを見つめる。
(おかしいなぁ…取り出すイメージが足りなかったのかなぁ…)
ミヅキはもう一度こっそり虫を捕まえて空間にしまうと…
(しまって…あそこだ!)
出す場所をじっと見つめると…
ボトッ…
虫が落ちてきた!
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思わず叫ぶと
「何が出来たのですか?」
セバスさんが後ろに立っている…
「あっ…えっと…」
ミヅキがチラッとセバスさんを振り返って見ると…
そこにはもはや笑っていないセバスさんが腕を組んで仁王立ちで立っていた…。
(きゃー!)
ミヅキはあまりの恐怖に思わず自分を空間に入れてしまった…。
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