ほっといて下さい(番外編)

大食い大会1

「はぁー…なんか腹いっぱい嫌ってほど飯食ってみたいなぁ…」

そんなアラン隊長の呟きに、ミヅキがキランと閃いた！

「アラン隊長！大食い大会しない？」

「する！」

即答で答えるアラン隊長…

「…ちょっと…言っといてなんだけど…どんなものか聞いてよー」

「ミヅキの考えだ、楽しくて美味いやつだろ？」

「うーん…まぁ…間違って無いね…簡単に言って誰が沢山食べられるか決める大会かなぁ」

「なるほど…」

「一度予選をして大食いの人を見つけよう！アラン隊長は色んな人に声掛けて来てよ！私は料理担当するから！」

「おっ！いいね！よしベイカーとセバスに知らせてくる！」

「あっ！そうだね！セバスさんの許可は取らないと！」

アラン隊長とミヅキはセバスさんの元に向かった…。


「…まぁ…話はわかりました…危なくはなさそうですね。許可します」

「「やったー！」」

ミヅキはアラン隊長とハイタッチをする。

「まずはホットドッグで予選会を開きたいです、参加費は銀貨一枚で沢山食べた人が本戦通過できる感じにします！」

「なるほど…」

「私はホットドッグのおじさんに交渉してきますのでベイカーさんとアラン隊長人集めよろしくね～」

ミヅキは言うなりシルバ達と部屋を出て言ってしまう。

「ベイカーお前いくつ食える？」

アラン隊長が聞くと…

「まぁ…軽く十個は食えるな！」

「ふんっ」

アラン隊長に鼻で笑われると…

「こりゃ余裕だな！」

「なんだと～」

ベイカーがアラン隊長に迫ると

「喧嘩は外でしてください！それより人を集めて会場準備をした方がいいんじゃないですか？」

セバスが声をかけると…

「そ、そうだな…何も進まなくてミヅキに無能扱いでもされたら…」

想像して背筋が寒くなる。

「よし！勝負は大食いでた！」

アラン隊長が拳を突き出すと

「望むところだ！」

ベイカーは拳で答えた。


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無事、ホットドッグのおじちゃんの了承を貰うと、ルンバさんとポルクスさんも巻き込んで明日はホットドッグを大量に作ることになった…。

ミヅキは材料を大量に買い込み、マルコさんの所に向かった…。

「…てことで大食い大会を開きたいんですけど…」

「やります！」

「だから…まだなんにも言ってないじゃん…」

「わかってます！会場準備と宣伝は任せておいて下さい。場所はいつもの神木の里でいいですか？」

「そうですね！そこなら好き勝手やっても迷惑かからないし…いっそそういう会場作っておこうかな…」

「それいいですね！ミヅキさん行きましょう！」

ミヅキはマルコさんに手を引かれて神木の里の端に行くとシルバに協力してもらい土魔法でステージと会場を作った。

【ついでに厨房も裏につくっておこう～】

少し広めの厨房に先程買った食材を置いておく。

「素晴らしいですね！では早速宣伝の準備をしてきますね！」

マルコさんは忙しなく商会に戻って行った…。

「私は料理に集中するかな…早速ルンバさん達呼んでこよー」

ミヅキは三人を連れてくる。後はテリーにも声をかけると休むこと無くパンを焼きソーセージを作り、挟む作業を繰り返した…。

出来たてをどんどん収納にしまうと…

「お疲れ様～はい特性回復ドリンクです」

おじちゃんとルンバさん達にドリンクを渡すと…

「回復した？」

四人の顔を見る。

「ああ…生き返った…しかし作ったな…」

ポルクスさんがうんざりとすると

「もうしばらくホットドッグは見たくない…」

テリーさんもげっそりしている。

「なにいっての！食べてもいないのに！」

ミヅキが呆れると

「そうだぞ！あんなもんいつもより少し多いくらいだ！」

ホットドッグのおじちゃんが笑っていると…

「よかった～なら次の料理の準備出来るよね～！」

ミヅキがニッコリと微笑むと…四人は顔を引き攣らせた…。