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12章(続き)
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「何コレ…」
アナテマはミヅキと同じ顔をしながらミヅキがしないであろう顔をして眉間に皺を寄せた。
そこには王都の外壁に沿って楽しそうに店を出し、それを売り買いしているこの国に集まる人達の姿があった。
色んな国が確執を忘れたように…何事も無かったかのよう笑顔で商いをするように歯ぎしりをする。
「なんであんなに幸せそうに笑ってるんだ…獣人達は人が嫌いで人だって獣人を馬鹿にしてたくせに…他の国の奴らも…」
アナテマは楽しそうに会話をする人達を馬鹿にするように見下ろす。
「あいつのせいか…」
アナテマは王宮の方を睨みつけるとスっと闇に消えていった。
※
「ふー、美味しかった!」
その頃ミヅキ達は屋台を満喫して王宮の方へと戻って来ていた。
お土産をたくさん買って外に買いに行けないみんなにあげようと考えていた。
「兵士さん達はお仕事できっと回れないだろうし、アランさんにお土産持っていかないと拗ねちゃいそうだもんね」
「確かに、仕事を放棄するかも知れません。これだけ餌を撒けばそれなりに仕事をするでしょう」
セバスさんがニコニコと笑って答えた。
私達は門番さんにみんなで食べて欲しいと大量のお土産を渡してまた、エルフの国の人達の様子を見に行く事にした。
エルフ達のところにはオリビアが残ったのでこの国の事やルールを説明してくれているだろうが、一人では大変かと思い手伝いに戻ったのだ。
「オリビアー」
大木の前ではエルフ達がせっせと自分達の仮住まいを整えていた。
「あっ、ミヅキー」
オリビアは話していたエルフに何か言うとこちらに向かってくる。
「あれ、大丈夫?何かしてたんじゃないの?」
話の途中だったのかと思ったので聞いてみた。
「大丈夫、みんなお腹が空いて来たみたいで何処に行けばご飯が食べられるのか聞いてくるのよ」
「ならちょうどよかった!」
私は兵士さん達にあげたお土産と同じ物をオリビアにも渡す。
「今、王都の外で色んな国の人達が屋台を開いてるの。許可を取ればエルフのみんなもお店を出せるよ。少しだけどいくつかご飯をお土産に買ってきたからみんなに教えてあげて」
「ありがとう!」
オリビアは助かったとお土産を受け取る。
「私が貯めたお金だけじゃ足りなそうだったから助かる」
「自分達のお店でお金を作れれば、自分達の好きなものを買えるからね」
「なるほど…」
するとそばで話を聞いていたエルフ達が真剣な顔で頷いた。
「でも私達の料理が売れるかな?」
「蜂蜜のお茶とか美味しかったよ!大丈夫、他の国のみんなもエルフの料理を気に入るよ」
「ミヅキに教えて貰った大豆の唐揚げもあるしな」
「うんうん!ヘルシー志向の人達には人気だと思うよ!肉が食べられない人達だっているだろうしね」
そう聞いてエルフ達は早速と店を開く算段を話し出した。
アナテマはミヅキと同じ顔をしながらミヅキがしないであろう顔をして眉間に皺を寄せた。
そこには王都の外壁に沿って楽しそうに店を出し、それを売り買いしているこの国に集まる人達の姿があった。
色んな国が確執を忘れたように…何事も無かったかのよう笑顔で商いをするように歯ぎしりをする。
「なんであんなに幸せそうに笑ってるんだ…獣人達は人が嫌いで人だって獣人を馬鹿にしてたくせに…他の国の奴らも…」
アナテマは楽しそうに会話をする人達を馬鹿にするように見下ろす。
「あいつのせいか…」
アナテマは王宮の方を睨みつけるとスっと闇に消えていった。
※
「ふー、美味しかった!」
その頃ミヅキ達は屋台を満喫して王宮の方へと戻って来ていた。
お土産をたくさん買って外に買いに行けないみんなにあげようと考えていた。
「兵士さん達はお仕事できっと回れないだろうし、アランさんにお土産持っていかないと拗ねちゃいそうだもんね」
「確かに、仕事を放棄するかも知れません。これだけ餌を撒けばそれなりに仕事をするでしょう」
セバスさんがニコニコと笑って答えた。
私達は門番さんにみんなで食べて欲しいと大量のお土産を渡してまた、エルフの国の人達の様子を見に行く事にした。
エルフ達のところにはオリビアが残ったのでこの国の事やルールを説明してくれているだろうが、一人では大変かと思い手伝いに戻ったのだ。
「オリビアー」
大木の前ではエルフ達がせっせと自分達の仮住まいを整えていた。
「あっ、ミヅキー」
オリビアは話していたエルフに何か言うとこちらに向かってくる。
「あれ、大丈夫?何かしてたんじゃないの?」
話の途中だったのかと思ったので聞いてみた。
「大丈夫、みんなお腹が空いて来たみたいで何処に行けばご飯が食べられるのか聞いてくるのよ」
「ならちょうどよかった!」
私は兵士さん達にあげたお土産と同じ物をオリビアにも渡す。
「今、王都の外で色んな国の人達が屋台を開いてるの。許可を取ればエルフのみんなもお店を出せるよ。少しだけどいくつかご飯をお土産に買ってきたからみんなに教えてあげて」
「ありがとう!」
オリビアは助かったとお土産を受け取る。
「私が貯めたお金だけじゃ足りなそうだったから助かる」
「自分達のお店でお金を作れれば、自分達の好きなものを買えるからね」
「なるほど…」
するとそばで話を聞いていたエルフ達が真剣な顔で頷いた。
「でも私達の料理が売れるかな?」
「蜂蜜のお茶とか美味しかったよ!大丈夫、他の国のみんなもエルフの料理を気に入るよ」
「ミヅキに教えて貰った大豆の唐揚げもあるしな」
「うんうん!ヘルシー志向の人達には人気だと思うよ!肉が食べられない人達だっているだろうしね」
そう聞いてエルフ達は早速と店を開く算段を話し出した。
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