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12章
714.デザート
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リリアンさんやイチカ達と赤ちゃんの話をして待っていると、程なくしてアクアがミッシェルさんと戻ってきた。
「おまたせ! たっくさんのバナナとチョコを持ってきたよ!」
アクアは収納からバナナを取り出すとミッシェルさんがチョコをとり出した。
二人で入るだけ詰めてきてくれたようだ。
「二人ともありがとうございます!よーしコレで美味しい物作るぞー」
「おっ!早速新メニューか!」
ポルクスさんとルンバさんがそばに寄ってきた。
「あれ?お店は大丈夫?」
料理人が二人とも来ちゃっていいのか?
「ゴウがいるから大丈夫だ。この時間帯は人も少ないしな、それより何を作るんだ?」
二人は新メニューが気になって仕方ないみたいだ。
「アクアから貰ったバナナとチョコでデザートを作ります…」
ふふふと笑う。
「デザートか…まぁ今はプリンしか出してないもんな」
「プリンは簡単だけど…材料のバナナはアクア達の海に国でしか手に入らないからなぁ」
私が残念そうに言うと、アクアがニヤッと笑った。
「それなんだけどね、今回の外交でバナナを定期的にウエスト国へ輸出する話が出てるの。だからもう少しすればこの国でもバナナとかが食べられる様になると思うよ」
「え!本当に!?」
アクアは嬉しそうにうんと頷く。
「これもミヅキが海の国に来てくれたおかげだね!」
そんなことはないと思うが・・・・・・でも美味しい食材が手軽に手に入るようになるのは嬉しい!
「それなら安心して作れるね!」
「じゃあ早速教えてくれ」
ルンバさんは早く新メニューが見たいのか急かしてくる。
「はーい、じゃあ先ずはバナナジュースかな」
「ほぉ、そのままジュースにするのか?」
「それだと飲めないからね、牛乳を入れて混ぜるんだけど…オススメはバナナを凍らせてからする事!」
私はバナナの皮を剥くとシルバに見せた。
【シルバ凍らせてくれる?あんまりカチカチにしないで欲しいんだけど…】
【このくらいか?】
シルバは一瞬でバナナを凍らせた。
【ありがとう~】
「凍ったバナナと牛乳に砂糖、なければはちみつを入れてバナナを攪拌しながら混ぜます」
風魔法でミキサーのように混ぜれば、バナナジュースの出来上がり。
コップにみんなの分をとり分けると、シルバ達はお皿に流し込んだ。
「冷たいうちにどうぞ」
アクアを見ると頷いてコップを口につけた。
「冷たい!それに甘くて美味しい~」
アクアはウットリとしながら頬を押さえた。
「どれどれ…」
ルンバさんとポルクスさんが続いて掴むと一気に飲み干した!
「うんまい!」
「なんせ牛乳使ってるしな!でもなぁ~」
ポルクスさんが渋い顔をする。
「え、なに?美味しくなかった?」
私がポルクスさんに聞く。
「いや、美味いよ。美味いけどこれミヅキにしか作れないよな」
「「「あー」」」
一同頷く。
「え?なんで!?」
「ミヅキは氷魔法に風魔法をそんなに操れるやつがどれだけいると思ってるの?」
パックさんが呆れて声をかける。
「あっ…」
私はしまったと口を開けた。
「まぁそういう事だからこれは店には向かないな」
「んー、部隊連中なら作れそうだな」
ガッツ隊長がバナナジュースを眺めている。
確かにみんななら魔法が得意な人が多いから難なく作れそうだ。
このメニューは魔力がない人には難しそうだ。
「ミヅキちゃんが居ないと私達は無理そうね」
リリアンさんが苦笑する。
「私も魔法使えますが氷魔法に攪拌魔法は難しいですね」
イチカが残念そうにする。
「みんなに言われたらいつでも作るけど…そっかお店で出せないのか~」
ずっとお店にいるわけじゃないから難しそうだ、せっかく美味しいのに残念だと肩を落とす。
「マルコさんにそんな道具作れないか相談してみろよ」
ポルクスさんに言われて頷いた。
「そうだね!後で言ってみる」
せっかく考えたバナナジュースはお蔵入り。
気を取り直して次のデザートに取り掛かる。
「これは切るだけだから大丈夫だよ」
私はバナナをスライスして底の深い器を用意する。
「まずは一番下にプリンを入れて、その上にアイスを乗せます。そしたら生クリームでデコレーションして一番上にバナナを飾り付けて溶かしたチョコレートをかければバナナパフェの出来上がり!」
「すごい…キラキラしてる」
「プリンにアイスまで入ってるのか!?豪華すぎないか?」
ポルクスさんが心配する。
「一番下は他の具材でも構わないし、トッピングは自由だよ。好きな果物を載せてもいいし、チョコレートだけって言うのも美味しいよ!」
私はとりあえず小さめに人数分作る。
最初の大きなパフェはシルバにあげることにした。
【冷たいから気をつけてね】
【わかった!】
シルバは気にした様子もなくパフェにかぶりつく!
【おお!甘いな、シンクが好きそうだ】
そのシンクはと言うと…
「美味しい~バナナとチョコとクリームとアイス…全部一緒に食べても最高!」
「本当に美味しいわ~ミヅキちゃんに聞いた時からずっとどんなのかと考えてたけど想像以上よ」
【ねー!本当に美味しい~】
アクアとミシェルさんと一緒にパフェを堪能していた。
「んー、プリンにアイス…バナナにチョコレートか…値段はかなりいきそうだな。これは特別メニューか貴族様になりそうだな」
「ですね、でもこれはプリン以上に婦人達が黙ってませんね…」
ルンバさんとポルクスさんが難しい顔をしながらパフェを食べていた。
「値段が気になるならミニパフェにして量を減らせば?」
「そうだな、シルバサイズだとさすがにこの店で一番高くなりそうだ」
「でも、それが話題で食べに来るかもね!後はシェアして食べるとかかな?」
「シェア?」
「みんなでお金を出し合って分け合うの、カップルメニューとかにいいんだけどねー」
「恋人同士で食べるなんて素敵ね~。パックくん一緒に食べない?」
ミシェルさんがパックさんにウインクしてパフェを見せた。
「あっ…いや、遠慮しときます」
パックさんは視線を逸らして断っていた。
「パックさんもうお腹いっぱいなの?」
私が心配で声をかける。
もしかしたらお腹でも痛くしたのかも…
「そういう事じゃないんだよな…」
パックさんは苦笑してきまり悪そうに頭をかいていた。
「おまたせ! たっくさんのバナナとチョコを持ってきたよ!」
アクアは収納からバナナを取り出すとミッシェルさんがチョコをとり出した。
二人で入るだけ詰めてきてくれたようだ。
「二人ともありがとうございます!よーしコレで美味しい物作るぞー」
「おっ!早速新メニューか!」
ポルクスさんとルンバさんがそばに寄ってきた。
「あれ?お店は大丈夫?」
料理人が二人とも来ちゃっていいのか?
「ゴウがいるから大丈夫だ。この時間帯は人も少ないしな、それより何を作るんだ?」
二人は新メニューが気になって仕方ないみたいだ。
「アクアから貰ったバナナとチョコでデザートを作ります…」
ふふふと笑う。
「デザートか…まぁ今はプリンしか出してないもんな」
「プリンは簡単だけど…材料のバナナはアクア達の海に国でしか手に入らないからなぁ」
私が残念そうに言うと、アクアがニヤッと笑った。
「それなんだけどね、今回の外交でバナナを定期的にウエスト国へ輸出する話が出てるの。だからもう少しすればこの国でもバナナとかが食べられる様になると思うよ」
「え!本当に!?」
アクアは嬉しそうにうんと頷く。
「これもミヅキが海の国に来てくれたおかげだね!」
そんなことはないと思うが・・・・・・でも美味しい食材が手軽に手に入るようになるのは嬉しい!
「それなら安心して作れるね!」
「じゃあ早速教えてくれ」
ルンバさんは早く新メニューが見たいのか急かしてくる。
「はーい、じゃあ先ずはバナナジュースかな」
「ほぉ、そのままジュースにするのか?」
「それだと飲めないからね、牛乳を入れて混ぜるんだけど…オススメはバナナを凍らせてからする事!」
私はバナナの皮を剥くとシルバに見せた。
【シルバ凍らせてくれる?あんまりカチカチにしないで欲しいんだけど…】
【このくらいか?】
シルバは一瞬でバナナを凍らせた。
【ありがとう~】
「凍ったバナナと牛乳に砂糖、なければはちみつを入れてバナナを攪拌しながら混ぜます」
風魔法でミキサーのように混ぜれば、バナナジュースの出来上がり。
コップにみんなの分をとり分けると、シルバ達はお皿に流し込んだ。
「冷たいうちにどうぞ」
アクアを見ると頷いてコップを口につけた。
「冷たい!それに甘くて美味しい~」
アクアはウットリとしながら頬を押さえた。
「どれどれ…」
ルンバさんとポルクスさんが続いて掴むと一気に飲み干した!
「うんまい!」
「なんせ牛乳使ってるしな!でもなぁ~」
ポルクスさんが渋い顔をする。
「え、なに?美味しくなかった?」
私がポルクスさんに聞く。
「いや、美味いよ。美味いけどこれミヅキにしか作れないよな」
「「「あー」」」
一同頷く。
「え?なんで!?」
「ミヅキは氷魔法に風魔法をそんなに操れるやつがどれだけいると思ってるの?」
パックさんが呆れて声をかける。
「あっ…」
私はしまったと口を開けた。
「まぁそういう事だからこれは店には向かないな」
「んー、部隊連中なら作れそうだな」
ガッツ隊長がバナナジュースを眺めている。
確かにみんななら魔法が得意な人が多いから難なく作れそうだ。
このメニューは魔力がない人には難しそうだ。
「ミヅキちゃんが居ないと私達は無理そうね」
リリアンさんが苦笑する。
「私も魔法使えますが氷魔法に攪拌魔法は難しいですね」
イチカが残念そうにする。
「みんなに言われたらいつでも作るけど…そっかお店で出せないのか~」
ずっとお店にいるわけじゃないから難しそうだ、せっかく美味しいのに残念だと肩を落とす。
「マルコさんにそんな道具作れないか相談してみろよ」
ポルクスさんに言われて頷いた。
「そうだね!後で言ってみる」
せっかく考えたバナナジュースはお蔵入り。
気を取り直して次のデザートに取り掛かる。
「これは切るだけだから大丈夫だよ」
私はバナナをスライスして底の深い器を用意する。
「まずは一番下にプリンを入れて、その上にアイスを乗せます。そしたら生クリームでデコレーションして一番上にバナナを飾り付けて溶かしたチョコレートをかければバナナパフェの出来上がり!」
「すごい…キラキラしてる」
「プリンにアイスまで入ってるのか!?豪華すぎないか?」
ポルクスさんが心配する。
「一番下は他の具材でも構わないし、トッピングは自由だよ。好きな果物を載せてもいいし、チョコレートだけって言うのも美味しいよ!」
私はとりあえず小さめに人数分作る。
最初の大きなパフェはシルバにあげることにした。
【冷たいから気をつけてね】
【わかった!】
シルバは気にした様子もなくパフェにかぶりつく!
【おお!甘いな、シンクが好きそうだ】
そのシンクはと言うと…
「美味しい~バナナとチョコとクリームとアイス…全部一緒に食べても最高!」
「本当に美味しいわ~ミヅキちゃんに聞いた時からずっとどんなのかと考えてたけど想像以上よ」
【ねー!本当に美味しい~】
アクアとミシェルさんと一緒にパフェを堪能していた。
「んー、プリンにアイス…バナナにチョコレートか…値段はかなりいきそうだな。これは特別メニューか貴族様になりそうだな」
「ですね、でもこれはプリン以上に婦人達が黙ってませんね…」
ルンバさんとポルクスさんが難しい顔をしながらパフェを食べていた。
「値段が気になるならミニパフェにして量を減らせば?」
「そうだな、シルバサイズだとさすがにこの店で一番高くなりそうだ」
「でも、それが話題で食べに来るかもね!後はシェアして食べるとかかな?」
「シェア?」
「みんなでお金を出し合って分け合うの、カップルメニューとかにいいんだけどねー」
「恋人同士で食べるなんて素敵ね~。パックくん一緒に食べない?」
ミシェルさんがパックさんにウインクしてパフェを見せた。
「あっ…いや、遠慮しときます」
パックさんは視線を逸らして断っていた。
「パックさんもうお腹いっぱいなの?」
私が心配で声をかける。
もしかしたらお腹でも痛くしたのかも…
「そういう事じゃないんだよな…」
パックさんは苦笑してきまり悪そうに頭をかいていた。
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