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11章
693.ご飯
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ベイカーがギルドの受付でフレイシアから報奨金を受け取って収納に閉まっていると…
「ベイカーさん!」
後ろから可愛い声で呼ぶ声が聞こえた。
ベイカーは振り返ると…ミヅキが笑顔で駆け寄ってきた。
「ミヅキ、おかえり!その様子だと楽しかったみたいだな」
ポカポカする体を抱き上げると疲れが一気に飛んでいくのを感じた。
「うん!セバスさんとお出かけ楽しかった~魔法もまた教えて貰ったし、お風呂も一緒に入ったし、ハイドラさん達にも会えたよ」
ミヅキが早口に話して後ろを振り返ると
「こんにちは、お久しぶりです」
ハイドラとトリヤが後ろから笑顔で挨拶をした。
「今度来るエルフってのはあんたらだったのか!?」
「はい!よろしくお願いしますね!」
「いやぁ人の国ってもっとジロジロ見られると思ってましたがそんな事ないんですね!」
二人は機嫌よく笑っている。
「そりゃこの町だけかもしれんぞ、他では多少嫌な思いもするかもしれんが、それは人もエルフも変わらんからな。あんまり素直に人を信じすぎるなよ」
「わかりました、注意します」
二人が頷いていると…
「いらっしゃいませ、ギルドへようこそ」
フレイシアがハイドラさん達に声をかけた。
「お二人のギルドの登録をお手伝いさせていただくフレイシアと申します。こちらで手続きをお願い出来ますか?」
フレイシアさんが素敵な営業スマイルで二人を見つめた。
「は、はい!」
「よろしく」
ハイドラさん達は頷くと私達にまたと手をあげて受付へと向かった。
「ハイドラさん達裏のアパート気に入ってくれたんだよ」
「ああ、あの問題のアパートな」
ベイカーさんが苦笑すると
「問題って何!?ハイドラさん達素敵だって言ってくれたよ」
「あんな隣に神木がたってるところ…問題大ありだろ」
「そ、それは私だけのせいじゃないし…それに神木があるから住みやすいってハイドラさん達言ってたよ」
「そうなのか?なら結果的に良かったのかもな」
「そうだよ!良かったの!」
「まぁそれはいいとしてゴブリンの巣を見つけたんだって?」
「それも…魔物の気配の方に行ったらいただけだし…私はなんにもしてないからノーカン!」
無関係ですと顔を逸らした。
「まぁ楽しかったようだし、怪我もないみたいだからいいけどな…それより俺達腹が減って…今からドラゴン亭に行くんだがどうする?」
ベイカーさん達がお腹を撫でると
「行く!シルバ達もご飯食べよっか!?」
【行くぞ!】
コクコク!と勢いよく頷いている。
【あっ、でもしばらく肉はなしだよ】
【わ、わかってる…】
シルバは喜んでピンッと立っていた耳を少しだけ下げた。
「よし!じゃあセバスの奢りで飯を食いに行くか!」
じいちゃんがご機嫌で声をあげると…
「ギルマス?あなたはまだ仕事の時間ですよ」
セバスさんがじいちゃんの肩に手を置いた。
「う、嘘だろ!わしだって飯食ってないんだぞ!」
「ギルマスは本来ならこの仕事を一人でやらなければいけなかったのですよ…」
「うぅぅ…わしもミヅキと飯が食いたかった…じいちゃん美味しいね!って笑った顔を見て癒されたい…」
「じいちゃん…」
じいちゃんのしょんぼりとした姿を見ると可哀想になる。
私はセバスさんを見つめると…
「セバスさん…少しだけじいちゃんとご飯行ってもいいですか…あんまり長い時間はかからないようにするから!」
お願いします!と頭を下げる。
「し、仕方ありませんね…では残りは私が少し処理しておくのでギルマスは食べたら直ぐに戻って来てくださいよ…寄り道でもしたらわかってますよね」
セバスさんのいい笑顔にじいちゃんは高速で頷いた。
「ありがとう!ミヅキお前は本当にいい子だなぁ~」
じいちゃんが目を潤ませながら私を抱き上げるとさっさとギルドから出ようとする。
「よし!じゃあみんな行くぞ!ここはセバスじゃなくてわしが奢ってやるわい!」
「よっしゃあ~!それなら好きなだけ食うぞ!」
「じじいの金なら遠慮はいらねぇな!」
アランさんが嬉しそうに大声をあげた!
「あなたは別に私のお金だろうと遠慮なんてしませんよね」
セバスさんは浮かれるアランを見てため息を付いている。
「では行くなら早く行ってください。あっ、ついでにハイドラさん達にもご一緒してはどうですか?町の様子を見てきてください」
「いいですね!みんなで食べたいです!」
ハイドラさん達の受付を待ってみんなでドラゴン亭に向かう事になった。
「ルンバさん!ムツカ!ご飯食べに来たよ~!」
ドラゴン亭の扉を開くとちょうどお昼も過ぎていて店の中はお客さんも少なかった。
「ミヅキ様!」
ムツカは私を見るなり駆け寄ってくると…
「おお!この子も可愛いな!」
後ろからエルフのハイドラさん達が私に抱きつくムツカを見下ろした。
ムツカは見られて驚き私の後ろにそっと隠れると…
「エ、エルフのお姉さん?お兄さん?」
首を傾げて二人を見上げた。
「か、可愛い!!ミヅキちゃん紹介してください!」
ハイドラさん達が興奮すると…
ゴン!ゴン!
落ち着けとベイカーさんとアランさんが二人に拳骨を落とす。
「おい!ムツカが怯えてるだろ!ここはミヅキみたいに肝が据わった子供ばかりじゃないんだから子供には落ち着いた態度で接しろ!」
「はっ!し、しまった…手引書にも書いてあったのについ興奮して…ごめんな。俺達はエルフって種族で一応男だ、名前はハイドラと…」
「トリヤだ」
二人は爽やかな笑顔を見せる。
やはりエルフだけあって落ち着いていたらとってもイケメン。
「は、はじめまして…ドラゴン亭のムツカです…」
ムツカが隠れながら二人に挨拶をした。
「「ん~!!」」
二人が拳に力を込めて何かを耐えている。
なんかデジャブ感がある…
「うちの娘に何か?」
するとムツカの後ろからルンバさんがぬっと顔を出して私とムツカを抱き上げた。
「む、娘?お父様ですか?いやぁ可愛いお子さんですね!僕も抱っこさせて下さい!」
ハイドラさんが手を差し出すと…
バシッ!
ルンバさんがその手をたたき落とす!
「うちの子はお触り厳禁だ…もし触ったらこの町に居られなくなると思え…」
「ル、ルンバさん?」
なんか怒ってる?
「ルンバさん…」
ムツカも不安そうな顔でルンバさんをギュッと抱きしめた。
「え!?す、すみません…僕達本当に可愛いなと思っただけで…不快にさせたなら謝ります…残念ですがムツカちゃんには指一本触れませんから」
ハイドラさん達が一歩下がると頭を下げた。
「ルンバさん、この二人本当に子供が好きなんだよ…私もエルフの国ですごく助けて貰ったんだよ」
「まぁルンバ、こういう奴らだが悪い奴らじゃないから安心しろ、一応セバスの許可もおりてるからな」
「「セバスさん!!」」
二人の顔が青くなった!
その様子にルンバさんも驚くと…
「まぁうちの子が可愛いのは確かだが…嫌がる事はするなよ…じゃあ座ってくれ」
ルンバさんから許可がおりてようやくみんなは店に入れた。
「ベイカーさん!」
後ろから可愛い声で呼ぶ声が聞こえた。
ベイカーは振り返ると…ミヅキが笑顔で駆け寄ってきた。
「ミヅキ、おかえり!その様子だと楽しかったみたいだな」
ポカポカする体を抱き上げると疲れが一気に飛んでいくのを感じた。
「うん!セバスさんとお出かけ楽しかった~魔法もまた教えて貰ったし、お風呂も一緒に入ったし、ハイドラさん達にも会えたよ」
ミヅキが早口に話して後ろを振り返ると
「こんにちは、お久しぶりです」
ハイドラとトリヤが後ろから笑顔で挨拶をした。
「今度来るエルフってのはあんたらだったのか!?」
「はい!よろしくお願いしますね!」
「いやぁ人の国ってもっとジロジロ見られると思ってましたがそんな事ないんですね!」
二人は機嫌よく笑っている。
「そりゃこの町だけかもしれんぞ、他では多少嫌な思いもするかもしれんが、それは人もエルフも変わらんからな。あんまり素直に人を信じすぎるなよ」
「わかりました、注意します」
二人が頷いていると…
「いらっしゃいませ、ギルドへようこそ」
フレイシアがハイドラさん達に声をかけた。
「お二人のギルドの登録をお手伝いさせていただくフレイシアと申します。こちらで手続きをお願い出来ますか?」
フレイシアさんが素敵な営業スマイルで二人を見つめた。
「は、はい!」
「よろしく」
ハイドラさん達は頷くと私達にまたと手をあげて受付へと向かった。
「ハイドラさん達裏のアパート気に入ってくれたんだよ」
「ああ、あの問題のアパートな」
ベイカーさんが苦笑すると
「問題って何!?ハイドラさん達素敵だって言ってくれたよ」
「あんな隣に神木がたってるところ…問題大ありだろ」
「そ、それは私だけのせいじゃないし…それに神木があるから住みやすいってハイドラさん達言ってたよ」
「そうなのか?なら結果的に良かったのかもな」
「そうだよ!良かったの!」
「まぁそれはいいとしてゴブリンの巣を見つけたんだって?」
「それも…魔物の気配の方に行ったらいただけだし…私はなんにもしてないからノーカン!」
無関係ですと顔を逸らした。
「まぁ楽しかったようだし、怪我もないみたいだからいいけどな…それより俺達腹が減って…今からドラゴン亭に行くんだがどうする?」
ベイカーさん達がお腹を撫でると
「行く!シルバ達もご飯食べよっか!?」
【行くぞ!】
コクコク!と勢いよく頷いている。
【あっ、でもしばらく肉はなしだよ】
【わ、わかってる…】
シルバは喜んでピンッと立っていた耳を少しだけ下げた。
「よし!じゃあセバスの奢りで飯を食いに行くか!」
じいちゃんがご機嫌で声をあげると…
「ギルマス?あなたはまだ仕事の時間ですよ」
セバスさんがじいちゃんの肩に手を置いた。
「う、嘘だろ!わしだって飯食ってないんだぞ!」
「ギルマスは本来ならこの仕事を一人でやらなければいけなかったのですよ…」
「うぅぅ…わしもミヅキと飯が食いたかった…じいちゃん美味しいね!って笑った顔を見て癒されたい…」
「じいちゃん…」
じいちゃんのしょんぼりとした姿を見ると可哀想になる。
私はセバスさんを見つめると…
「セバスさん…少しだけじいちゃんとご飯行ってもいいですか…あんまり長い時間はかからないようにするから!」
お願いします!と頭を下げる。
「し、仕方ありませんね…では残りは私が少し処理しておくのでギルマスは食べたら直ぐに戻って来てくださいよ…寄り道でもしたらわかってますよね」
セバスさんのいい笑顔にじいちゃんは高速で頷いた。
「ありがとう!ミヅキお前は本当にいい子だなぁ~」
じいちゃんが目を潤ませながら私を抱き上げるとさっさとギルドから出ようとする。
「よし!じゃあみんな行くぞ!ここはセバスじゃなくてわしが奢ってやるわい!」
「よっしゃあ~!それなら好きなだけ食うぞ!」
「じじいの金なら遠慮はいらねぇな!」
アランさんが嬉しそうに大声をあげた!
「あなたは別に私のお金だろうと遠慮なんてしませんよね」
セバスさんは浮かれるアランを見てため息を付いている。
「では行くなら早く行ってください。あっ、ついでにハイドラさん達にもご一緒してはどうですか?町の様子を見てきてください」
「いいですね!みんなで食べたいです!」
ハイドラさん達の受付を待ってみんなでドラゴン亭に向かう事になった。
「ルンバさん!ムツカ!ご飯食べに来たよ~!」
ドラゴン亭の扉を開くとちょうどお昼も過ぎていて店の中はお客さんも少なかった。
「ミヅキ様!」
ムツカは私を見るなり駆け寄ってくると…
「おお!この子も可愛いな!」
後ろからエルフのハイドラさん達が私に抱きつくムツカを見下ろした。
ムツカは見られて驚き私の後ろにそっと隠れると…
「エ、エルフのお姉さん?お兄さん?」
首を傾げて二人を見上げた。
「か、可愛い!!ミヅキちゃん紹介してください!」
ハイドラさん達が興奮すると…
ゴン!ゴン!
落ち着けとベイカーさんとアランさんが二人に拳骨を落とす。
「おい!ムツカが怯えてるだろ!ここはミヅキみたいに肝が据わった子供ばかりじゃないんだから子供には落ち着いた態度で接しろ!」
「はっ!し、しまった…手引書にも書いてあったのについ興奮して…ごめんな。俺達はエルフって種族で一応男だ、名前はハイドラと…」
「トリヤだ」
二人は爽やかな笑顔を見せる。
やはりエルフだけあって落ち着いていたらとってもイケメン。
「は、はじめまして…ドラゴン亭のムツカです…」
ムツカが隠れながら二人に挨拶をした。
「「ん~!!」」
二人が拳に力を込めて何かを耐えている。
なんかデジャブ感がある…
「うちの娘に何か?」
するとムツカの後ろからルンバさんがぬっと顔を出して私とムツカを抱き上げた。
「む、娘?お父様ですか?いやぁ可愛いお子さんですね!僕も抱っこさせて下さい!」
ハイドラさんが手を差し出すと…
バシッ!
ルンバさんがその手をたたき落とす!
「うちの子はお触り厳禁だ…もし触ったらこの町に居られなくなると思え…」
「ル、ルンバさん?」
なんか怒ってる?
「ルンバさん…」
ムツカも不安そうな顔でルンバさんをギュッと抱きしめた。
「え!?す、すみません…僕達本当に可愛いなと思っただけで…不快にさせたなら謝ります…残念ですがムツカちゃんには指一本触れませんから」
ハイドラさん達が一歩下がると頭を下げた。
「ルンバさん、この二人本当に子供が好きなんだよ…私もエルフの国ですごく助けて貰ったんだよ」
「まぁルンバ、こういう奴らだが悪い奴らじゃないから安心しろ、一応セバスの許可もおりてるからな」
「「セバスさん!!」」
二人の顔が青くなった!
その様子にルンバさんも驚くと…
「まぁうちの子が可愛いのは確かだが…嫌がる事はするなよ…じゃあ座ってくれ」
ルンバさんから許可がおりてようやくみんなは店に入れた。
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